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第零章:プロローグ
第01話:プロローグ
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この物語の舞台である星の名はアースティアと言う。
この星には様々な種族が暮らし、他の世界や星とも交流のある不思議なところである。
それは天使や鳥人が多く住む天界、ドワーフや闇人が多く住む地底、この星で最も多い種族は人族で、殆どは地上で暮らしている。
同じく地上で暮らしているのが、獣の力や一部が獣の姿をしているのが獣人族、エルフやノーム等の不思議な種族が妖精族等と呼ばれる種族もいる。ただこれらの種族は非常に少なかった。
そして、それらとは違い姿は人族と殆ど変わらないが、魔力を多く保持していて長寿の種族、魔族と邪な心を持ち性格が悪人ぞろいの種族を邪心族と言われていた。
その為この星には、天界族、地底族、人族、獣人族、妖精族、魔族、邪心族の7種族が共に暮していた。
この星アースティアの中央の大陸、そこには人族がもっとも多く住むメルフィス中央大陸がある。
そこにある王国の名はヒルバルディア王国と言い、今その国で重要な話をされようとしていた。
そこは王城内の神光教会本部があり、その神殿内でこの国の国王と教会の教皇、そして重要な役職を持つ大臣と各地に滞在している筈の神官達が集められていた。
ここで人族の脅威である、ある種族の対策とこの大陸での今後のあり方についての会議を、行なう事になっていた。
この会議が中番に差し掛かる頃、そこへ1人の若い神官が慌てて入ってきた。
「しっ、失礼します。会議中申し訳ありません。先程神殿内で御神体ヴァルファス神様の像が輝き出し神託が下されました」
「「「おおっ!」」」
「して、その神託の内容は如何様な事を御告げになられておるのだ?」
「はっ、教皇様、こちらが今回下された神託の書に御座います。お受け取り下さい」
「うむ、受け取ろう」
王様を含む全員が一斉に声を上げ、教皇が代表してその若い神官に訪ね、神託の書を受け取った。
そして、その神託の書を教皇が確認して、国王にその書封を切らずに渡したのである。
国王がその受け取った書の内容を険しい顔で確認して、その書を教皇に戻し頷き確認させた。そこには《勇者の力を持つ赤子をこの世に授ける》と、そのような神託の書に記載されていたのである。
すると国王は教皇と視線を合わせ、その場で会議を中断させて先程の神託の内容を伝えた。
「皆の者、落ち着くのじゃ。今この場で会議は中止する。それで今から国王様より先程の神託についてお話をして頂く。静まれ」
教皇の言葉を聞き、直ぐに皆が静まり返った。そして国王がその様子を確認して口を開いた。
「我より先程頂いた神託の内容を申し渡す。此度嬉しい事に我が種族より勇者の力を持つ者が誕生する御告げが下された。これは喜ばしい事だ。これで我が種族は脅威である邪心族に対抗できる」
「「「おおっ!」」」
「やりましたな。国王様」
「やっとで、ありますな」
王様の言葉に、この会議に参加していた皆が一斉に声をあげ喜びだした。
「それで、直ちに神託にあった勇者の力を持つ赤ん坊を探しだし、この城へ連れてまいれ。そして大切に育てるようにするのだ」
王様は大臣と神官達に、その様な命令を出したのである。
ただこの時は王様はおろか教皇と会議に参加していた者達は、この神託には期限がある事を忘れていたのである。それはその神託の受けたその日から、約1年ぐらいほどの長い期間に生まれてくる子の可能性があり。何時、何処で何時何分に生まれてくるかも解らなかったのである。
なので、もしかしたら今この時に、生まれてきたのかも知れないし、はたまた1年後かも知れないからであった。
しかし、この勇者の力を持つ赤ん坊の話しは、瞬く間に各地にある神光教会に伝わり、教会の者達はおろか周辺の人族の民は凄く喜んでいたのである。
何故なら、長年苦しめられた邪心族の戦闘に勝てる可能性が出てきて、そして邪心族の長である邪心王を討伐できる者がやっと現れるからであった。
この星には様々な種族が暮らし、他の世界や星とも交流のある不思議なところである。
それは天使や鳥人が多く住む天界、ドワーフや闇人が多く住む地底、この星で最も多い種族は人族で、殆どは地上で暮らしている。
同じく地上で暮らしているのが、獣の力や一部が獣の姿をしているのが獣人族、エルフやノーム等の不思議な種族が妖精族等と呼ばれる種族もいる。ただこれらの種族は非常に少なかった。
そして、それらとは違い姿は人族と殆ど変わらないが、魔力を多く保持していて長寿の種族、魔族と邪な心を持ち性格が悪人ぞろいの種族を邪心族と言われていた。
その為この星には、天界族、地底族、人族、獣人族、妖精族、魔族、邪心族の7種族が共に暮していた。
この星アースティアの中央の大陸、そこには人族がもっとも多く住むメルフィス中央大陸がある。
そこにある王国の名はヒルバルディア王国と言い、今その国で重要な話をされようとしていた。
そこは王城内の神光教会本部があり、その神殿内でこの国の国王と教会の教皇、そして重要な役職を持つ大臣と各地に滞在している筈の神官達が集められていた。
ここで人族の脅威である、ある種族の対策とこの大陸での今後のあり方についての会議を、行なう事になっていた。
この会議が中番に差し掛かる頃、そこへ1人の若い神官が慌てて入ってきた。
「しっ、失礼します。会議中申し訳ありません。先程神殿内で御神体ヴァルファス神様の像が輝き出し神託が下されました」
「「「おおっ!」」」
「して、その神託の内容は如何様な事を御告げになられておるのだ?」
「はっ、教皇様、こちらが今回下された神託の書に御座います。お受け取り下さい」
「うむ、受け取ろう」
王様を含む全員が一斉に声を上げ、教皇が代表してその若い神官に訪ね、神託の書を受け取った。
そして、その神託の書を教皇が確認して、国王にその書封を切らずに渡したのである。
国王がその受け取った書の内容を険しい顔で確認して、その書を教皇に戻し頷き確認させた。そこには《勇者の力を持つ赤子をこの世に授ける》と、そのような神託の書に記載されていたのである。
すると国王は教皇と視線を合わせ、その場で会議を中断させて先程の神託の内容を伝えた。
「皆の者、落ち着くのじゃ。今この場で会議は中止する。それで今から国王様より先程の神託についてお話をして頂く。静まれ」
教皇の言葉を聞き、直ぐに皆が静まり返った。そして国王がその様子を確認して口を開いた。
「我より先程頂いた神託の内容を申し渡す。此度嬉しい事に我が種族より勇者の力を持つ者が誕生する御告げが下された。これは喜ばしい事だ。これで我が種族は脅威である邪心族に対抗できる」
「「「おおっ!」」」
「やりましたな。国王様」
「やっとで、ありますな」
王様の言葉に、この会議に参加していた皆が一斉に声をあげ喜びだした。
「それで、直ちに神託にあった勇者の力を持つ赤ん坊を探しだし、この城へ連れてまいれ。そして大切に育てるようにするのだ」
王様は大臣と神官達に、その様な命令を出したのである。
ただこの時は王様はおろか教皇と会議に参加していた者達は、この神託には期限がある事を忘れていたのである。それはその神託の受けたその日から、約1年ぐらいほどの長い期間に生まれてくる子の可能性があり。何時、何処で何時何分に生まれてくるかも解らなかったのである。
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しかし、この勇者の力を持つ赤ん坊の話しは、瞬く間に各地にある神光教会に伝わり、教会の者達はおろか周辺の人族の民は凄く喜んでいたのである。
何故なら、長年苦しめられた邪心族の戦闘に勝てる可能性が出てきて、そして邪心族の長である邪心王を討伐できる者がやっと現れるからであった。
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