46 / 66
45:その頃ヒビキは?
しおりを挟む
なので外が暗いのは当たり前なのであるが、それでも今回の夜は瘴気が尋常じゃない量が散布されていて、響にはその瘴気がすべて見え、その夜は特に真っ暗な暗闇に見えたのであった。
-☆-☆-
それだけこの洞窟の外は、真っ黒くすごい状態であったのである。それだけすぐ近くに瘴気を出す石碑があった事には、全く気付かなかったのであった。
だた、この事に関しては今現在響が気付く事はなかったが、翌日朝になった時に外にでた時気付くのである。
「しかし、参ったな?これじゃ、アクアやシーちゃん達に心配かけるかも知れないけど・・・どうしようもないや、連絡方法も何もないし、それにここがどこかさっぱり解らない・・・ホントにどうしよう」
響は外の様子を確認したので洞窟の中に戻り、先程の水が湧き出る水源付近まで歩いて戻りながら今後の事を考え事をしていたのであった。
それに何故一発で出口が解ったかと言うと、まあ、はっきり言うと偶然ではあったが、水が流れていく方に歩いて行っただけであった。普通ならどちらが出口か解らないところなのだが、何故かそちら側に進む事にしたのだった。
それで先程の場所まで戻ってくると、先程は気が付かなかったのだが瘴気を出す石碑に似た石を見つけたのである。ただ、その石碑は何故か瘴気を出してはおらずその場にあるだけだった。
「これって、例の瘴気を出す石碑と似てるけど・・・違うのかな?全く瘴気が出てない」
響は不思議に思いその側に近付くと、石碑は確かに今迄見た事がある石碑ではあるが瘴気が出ていないのはたしかだ。
しかし、よく見るとその石碑にはうっすらと表面に水で出来た膜の様なモノに覆われており、良く見るとそれは洞窟内より染み出ている雫がその石碑の上に落ちて出来たものだった。
それにその石碑の横には、以前見た事あるような卵と、その側に亀の甲羅のような石?が転がっていたのであった。
「あれ、さっきは気が付かなかったが、ここに亀の甲羅みたいな石?・・・あれ、これって亀だよな?それにこの卵って・・・?」
そうその亀の甲羅のような石は、甲羅の部分が石の様に見えたがちゃんとした生きた亀であり、俺が覗いていると一瞬首を出そうとしたが、弱っているのかのろのろと甲羅の中に首を戻してしまった。
それに、その横にある卵は・・・そう以前祠の中で見つけた卵と良く似ている。だが、こちらの卵は何となく土で汚れているのでよく解らない感じであり、そのうえ半分以上は土の中に埋まっている状態であった。
良く見るとこの亀が掘りだしていたのであろうか、小さな爪跡みたいなのが複数するある。
「しかし、この亀なんでまた、こんな所にいるんだろう?まあ、いいや、なんかこの亀は弱りきって甲羅の表面が乾ききってるから、水をあげたら元気になるかな?」
そう思い響は亀に、自分の持っていたのこり少ない水袋から水を亀にかけてやり、ついでに卵を埋まってる場所から掘り出して、水袋に入っていた残りの水で綺麗にしてやった。
それでそのまま地べたに置くのは、可哀想と思い自分で着ていたベストを脱ぎそのうえに置き包み込むようにしてやり、亀もその場所に置いてやった。
それで水袋に入っていた水が、もう無い事に気が付き悩んでしまった。
「ありゃぁぁ、水がもう無くなってしまったな。どうしよう?」
考えながら湧き上がっている水の方に、視線を向けた。
「この水・・・飲めるかな?いや、なんかこの石碑があるから嫌な感じがするな・・・よし、この石碑が浄化できるか試してみるかな。もしかしたら状況が変わるかもしれないし」
響はそう思い瘴気が出ていない石碑に、いつもの様にその石碑に両手を置き力を込めた。すると、石碑は今迄の奴と同じ様に水晶へと変化して、何故か洞窟内を明るく照らし出したのであった。
「おっと!マジですか、これ・・・・なるほど、この洞窟は水晶で出来た洞窟だったのか、それで・・・いや、これは凄過ぎるだろ。それにこの水は・・・・」
石碑が水晶に変わった途端、周囲にこびリ着いていたコケや泥のようなヘドロが、石碑から水晶に変わった物から放たれる光により、消えてしまい所々に綺麗に輝く水晶が表面に現れた。それに先程まで湧き出ていた水が、キラキラと輝き出した。実際それは水晶の光に反射して綺麗に輝いているのは解るが、それでも神秘的な輝きをしていた。
「なんか、この水飲んでもいいような感じがするな?試してみよう・・・・・・ゴクゴク!?」
響は湧き出てくる水を躊躇せず飲み驚いた。そうこの水は、いつも世界樹の側に湧き出てきている水と同じ水であったのだ。
-☆-☆-
それだけこの洞窟の外は、真っ黒くすごい状態であったのである。それだけすぐ近くに瘴気を出す石碑があった事には、全く気付かなかったのであった。
だた、この事に関しては今現在響が気付く事はなかったが、翌日朝になった時に外にでた時気付くのである。
「しかし、参ったな?これじゃ、アクアやシーちゃん達に心配かけるかも知れないけど・・・どうしようもないや、連絡方法も何もないし、それにここがどこかさっぱり解らない・・・ホントにどうしよう」
響は外の様子を確認したので洞窟の中に戻り、先程の水が湧き出る水源付近まで歩いて戻りながら今後の事を考え事をしていたのであった。
それに何故一発で出口が解ったかと言うと、まあ、はっきり言うと偶然ではあったが、水が流れていく方に歩いて行っただけであった。普通ならどちらが出口か解らないところなのだが、何故かそちら側に進む事にしたのだった。
それで先程の場所まで戻ってくると、先程は気が付かなかったのだが瘴気を出す石碑に似た石を見つけたのである。ただ、その石碑は何故か瘴気を出してはおらずその場にあるだけだった。
「これって、例の瘴気を出す石碑と似てるけど・・・違うのかな?全く瘴気が出てない」
響は不思議に思いその側に近付くと、石碑は確かに今迄見た事がある石碑ではあるが瘴気が出ていないのはたしかだ。
しかし、よく見るとその石碑にはうっすらと表面に水で出来た膜の様なモノに覆われており、良く見るとそれは洞窟内より染み出ている雫がその石碑の上に落ちて出来たものだった。
それにその石碑の横には、以前見た事あるような卵と、その側に亀の甲羅のような石?が転がっていたのであった。
「あれ、さっきは気が付かなかったが、ここに亀の甲羅みたいな石?・・・あれ、これって亀だよな?それにこの卵って・・・?」
そうその亀の甲羅のような石は、甲羅の部分が石の様に見えたがちゃんとした生きた亀であり、俺が覗いていると一瞬首を出そうとしたが、弱っているのかのろのろと甲羅の中に首を戻してしまった。
それに、その横にある卵は・・・そう以前祠の中で見つけた卵と良く似ている。だが、こちらの卵は何となく土で汚れているのでよく解らない感じであり、そのうえ半分以上は土の中に埋まっている状態であった。
良く見るとこの亀が掘りだしていたのであろうか、小さな爪跡みたいなのが複数するある。
「しかし、この亀なんでまた、こんな所にいるんだろう?まあ、いいや、なんかこの亀は弱りきって甲羅の表面が乾ききってるから、水をあげたら元気になるかな?」
そう思い響は亀に、自分の持っていたのこり少ない水袋から水を亀にかけてやり、ついでに卵を埋まってる場所から掘り出して、水袋に入っていた残りの水で綺麗にしてやった。
それでそのまま地べたに置くのは、可哀想と思い自分で着ていたベストを脱ぎそのうえに置き包み込むようにしてやり、亀もその場所に置いてやった。
それで水袋に入っていた水が、もう無い事に気が付き悩んでしまった。
「ありゃぁぁ、水がもう無くなってしまったな。どうしよう?」
考えながら湧き上がっている水の方に、視線を向けた。
「この水・・・飲めるかな?いや、なんかこの石碑があるから嫌な感じがするな・・・よし、この石碑が浄化できるか試してみるかな。もしかしたら状況が変わるかもしれないし」
響はそう思い瘴気が出ていない石碑に、いつもの様にその石碑に両手を置き力を込めた。すると、石碑は今迄の奴と同じ様に水晶へと変化して、何故か洞窟内を明るく照らし出したのであった。
「おっと!マジですか、これ・・・・なるほど、この洞窟は水晶で出来た洞窟だったのか、それで・・・いや、これは凄過ぎるだろ。それにこの水は・・・・」
石碑が水晶に変わった途端、周囲にこびリ着いていたコケや泥のようなヘドロが、石碑から水晶に変わった物から放たれる光により、消えてしまい所々に綺麗に輝く水晶が表面に現れた。それに先程まで湧き出ていた水が、キラキラと輝き出した。実際それは水晶の光に反射して綺麗に輝いているのは解るが、それでも神秘的な輝きをしていた。
「なんか、この水飲んでもいいような感じがするな?試してみよう・・・・・・ゴクゴク!?」
響は湧き出てくる水を躊躇せず飲み驚いた。そうこの水は、いつも世界樹の側に湧き出てきている水と同じ水であったのだ。
0
お気に入りに追加
190
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
あなたがそう望んだから
まる
ファンタジー
「ちょっとアンタ!アンタよ!!アデライス・オールテア!」
思わず不快さに顔が歪みそうになり、慌てて扇で顔を隠す。
確か彼女は…最近編入してきたという男爵家の庶子の娘だったかしら。
喚き散らす娘が望んだのでその通りにしてあげましたわ。
○○○○○○○○○○
誤字脱字ご容赦下さい。もし電波な転生者に貴族の令嬢が絡まれたら。攻略対象と思われてる男性もガッチリ貴族思考だったらと考えて書いてみました。ゆっくりペースになりそうですがよろしければ是非。
閲覧、しおり、お気に入りの登録ありがとうございました(*´ω`*)
何となくねっとりじわじわな感じになっていたらいいのにと思ったのですがどうなんでしょうね?
幼い公女様は愛されたいと願うのやめました。~態度を変えた途端、家族が溺愛してくるのはなぜですか?~
朱色の谷
ファンタジー
公爵家の末娘として生まれた6歳のティアナ
お屋敷で働いている使用人に虐げられ『公爵家の汚点』と呼ばれる始末。
お父様やお兄様は私に関心がないみたい。愛されたいと願い、愛想よく振る舞っていたが一向に興味を示してくれない…
そんな中、夢の中の本を読むと、、、
【完結】義妹とやらが現れましたが認めません。〜断罪劇の次世代たち〜
福田 杜季
ファンタジー
侯爵令嬢のセシリアのもとに、ある日突然、義妹だという少女が現れた。
彼女はメリル。父親の友人であった彼女の父が不幸に見舞われ、親族に虐げられていたところを父が引き取ったらしい。
だがこの女、セシリアの父に欲しいものを買わせまくったり、人の婚約者に媚を打ったり、夜会で非常識な言動をくり返して顰蹙を買ったりと、どうしようもない。
「お義姉さま!」 . .
「姉などと呼ばないでください、メリルさん」
しかし、今はまだ辛抱のとき。
セシリアは来たるべき時へ向け、画策する。
──これは、20年前の断罪劇の続き。
喜劇がくり返されたとき、いま一度鉄槌は振り下ろされるのだ。
※ご指摘を受けて題名を変更しました。作者の見通しが甘くてご迷惑をおかけいたします。
旧題『義妹ができましたが大嫌いです。〜断罪劇の次世代たち〜』
※初投稿です。話に粗やご都合主義的な部分があるかもしれません。生あたたかい目で見守ってください。
※本編完結済みで、毎日1話ずつ投稿していきます。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる