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31:腕輪の能力?
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「なんで今頃気が付くんだ。今迄、そんな事・・・?あっ、あれか、もしかして」
「えっ、ヒビキ。なんなのか解ったの?アクア知りたいの。どうしてなの?」
たぶん腕輪のせいだろうと思う。確かあの時、魔力と能力の供給と意思疎通が、できるなどと音声で言っていたのを思い出した。
-☆-☆-
しかし、なんでこのタイミングでそんな能力が発動したのかが不思議であるが、とりあえずアクアに話しておこう。
「ああ、アクア。多分な、その腕輪が原因だろうと思うぞ。恐らくその腕輪をつけているから俺の能力を供給してるみたいだ。まあ、すぐに変化が無かったのは解らんが、多分そうだと思う。なんか心当たりが無いか?」
俺がそう話し尋ねると、アクアが考え込んで、そして何かを思い出した様に答えてくれた。
「あっ、そうなの!さっきヒビキがここに来る前と、ここで隠れた時に、ヒビキがアクアにして欲しい事と欲しく無い事が解ったの。それにさっきヒビキがアクアを呼んでたように感じがしたからここに来たの」
ん?ああ、確かにあの時は・・・。
そうアクアが言うように、この場所に近付く前まで俺を応援していた事を、やめるか声を出さないで欲しいと考え、それを言おうとしたら・・・不思議とその後からアクアとシーちゃんは声を出さなくなり、こっちを見ているだけになっていた。
それにその後に岩陰に隠れている時も、石碑の周りに居る奴についてアクアに聞いてみようかと考えていた。そしたらアクアが静に近付いて来て、おまけに小声で話し掛けてくれたのである。
あれはやはり偶然じゃなく、そう言う理由だったのか?
それならやはり腕輪の力により、俺の能力がアクアに供給されていて、意思疎通ができていると考えられるのである。ただし一方通行のような気もするが、それはそのうちに解るだろう、どうも色々な力の供給もすぐには変化がないような感じがしたからである。
「なあ、アクアその腕輪を外してもう一度あそこを見てくれるかな?」
まあ、多分俺の仮説が正しければ腕輪を外すだけで解決するとは思う。
「うん、解ったの。うんしょ、あれ?・・・・大変なのヒビキ、取れないの?」
はぁぁっ?なんだって、なんで取れないんだ!せめて能力供給を一時解除とか出来ないのか?
そう思っていると以前聞いた事の有る音声が、頭の中で聞こえてきた。
『聖霊の腕輪による能力の一時解除の要請が、マスターと契約者の元で了承されました。只今より一定時間解除いたします。だだし要請された能力供給だけであるのでその他は解除されません。また・・・・』
「なんなのヒビキこれは?頭の中でまた声が聞こえるの?変なの・・・」
なるほど今回は俺だけじゃなく、アクアにも同じ音声が聞こえてるようだ。前は違ってたけどどうしてかは、解らない。
それにどうやら俺とアクアの了承があれば腕輪の能力の一時解除も出来るし、腕輪も取り外す事も可能であるが、契約事態を解除するのは殆ど出来ないようである。その場合は特殊な事が必要らしい。
何故か俺はマスターと言われたが、腕輪自身が俺の所有物という扱いになっていて、アクアは俺の契約者と言うことになっている様なのであった。これについてもよく解らないので、解る人がいたらそのうち聞くしかないと思う。
もしかしたらあの空間で会った妖精の子メルなら解っていたかも知れないが、アクアを怒らせていたのでもう会えるかどうかも解らない。
まあ、それは追々考えるとして、今は石碑のところに居る奴らが何者かを、先程一時的に能力解除が出来たので、その場所をアクアに確認してもらっている。
「ヒビキ、解ったの、とても嫌な相手なの。気持ち悪い奴らなの、いつもいつも変なところに湧いてくる虫と同じなの。生理的にアクアは近付きたくないの」
何故かアクアはその相手を説明する時に、とても嫌なモノを見る様な目、そういわゆる俺が前にいた世界で女の子が、茶色のGを見る様な目と嫌悪感をあらわにして説明してくれたのである。
その相手の事を語る事さえ嫌そうな顔をして説明していたアクアに、申し訳ないけど重要な事を尋ねる事にした。
「アクアさん!あいつらの正体は結局・・・何なのかな?それが知りたいんだけど・・・」
するととても嫌な顔をこちらに向け、しょうがないという感じで答えてくれた。
「えっと、あれは魔物なの名前は・・・?あれ、なんだったかな?ゴキブリン?いや、ゴミダメン?ゴッ、ゴ・・・ン?忘れちゃった。あんなやつ憶える必要ないの。嫌いなの近付きたくないの。弱いのに沢山湧いてくるの。ゾワゾワするの・・・ヒビキぃぃ、アクアはシーちゃんと向こうに行っているの!ヒビキは頑張ってあいつら消しちゃって欲しいの。あんな奴らこの森からいなくなっていいの」
結局アクアは、あいつらの正体が解った途端、さっさとシーちゃんと湖へと逃げて行った。よっぽど嫌な相手だったのだろうか、殆ど振り返りもせず言いたい事だけ言って湖の中に戻っていった。
一応シーちゃんも嫌そうな表情をしていたので余程の嫌われ者なのだろうと思った。
それで結局相手の正体は、アクアは解っているようだが、俺にはそれの存在だけで、名前までは教えてくれなかったというよりも、どうやらホントにそいつらの名前を憶えていないようであった。というより憶える必要も無いのだろう、それだけ嫌いという事だろうと思う。
しかし、響はアクアが少しそいつ等についての名を話している時のある単語で、ある魔物の名前を思い出したのであった。
「えっ、ヒビキ。なんなのか解ったの?アクア知りたいの。どうしてなの?」
たぶん腕輪のせいだろうと思う。確かあの時、魔力と能力の供給と意思疎通が、できるなどと音声で言っていたのを思い出した。
-☆-☆-
しかし、なんでこのタイミングでそんな能力が発動したのかが不思議であるが、とりあえずアクアに話しておこう。
「ああ、アクア。多分な、その腕輪が原因だろうと思うぞ。恐らくその腕輪をつけているから俺の能力を供給してるみたいだ。まあ、すぐに変化が無かったのは解らんが、多分そうだと思う。なんか心当たりが無いか?」
俺がそう話し尋ねると、アクアが考え込んで、そして何かを思い出した様に答えてくれた。
「あっ、そうなの!さっきヒビキがここに来る前と、ここで隠れた時に、ヒビキがアクアにして欲しい事と欲しく無い事が解ったの。それにさっきヒビキがアクアを呼んでたように感じがしたからここに来たの」
ん?ああ、確かにあの時は・・・。
そうアクアが言うように、この場所に近付く前まで俺を応援していた事を、やめるか声を出さないで欲しいと考え、それを言おうとしたら・・・不思議とその後からアクアとシーちゃんは声を出さなくなり、こっちを見ているだけになっていた。
それにその後に岩陰に隠れている時も、石碑の周りに居る奴についてアクアに聞いてみようかと考えていた。そしたらアクアが静に近付いて来て、おまけに小声で話し掛けてくれたのである。
あれはやはり偶然じゃなく、そう言う理由だったのか?
それならやはり腕輪の力により、俺の能力がアクアに供給されていて、意思疎通ができていると考えられるのである。ただし一方通行のような気もするが、それはそのうちに解るだろう、どうも色々な力の供給もすぐには変化がないような感じがしたからである。
「なあ、アクアその腕輪を外してもう一度あそこを見てくれるかな?」
まあ、多分俺の仮説が正しければ腕輪を外すだけで解決するとは思う。
「うん、解ったの。うんしょ、あれ?・・・・大変なのヒビキ、取れないの?」
はぁぁっ?なんだって、なんで取れないんだ!せめて能力供給を一時解除とか出来ないのか?
そう思っていると以前聞いた事の有る音声が、頭の中で聞こえてきた。
『聖霊の腕輪による能力の一時解除の要請が、マスターと契約者の元で了承されました。只今より一定時間解除いたします。だだし要請された能力供給だけであるのでその他は解除されません。また・・・・』
「なんなのヒビキこれは?頭の中でまた声が聞こえるの?変なの・・・」
なるほど今回は俺だけじゃなく、アクアにも同じ音声が聞こえてるようだ。前は違ってたけどどうしてかは、解らない。
それにどうやら俺とアクアの了承があれば腕輪の能力の一時解除も出来るし、腕輪も取り外す事も可能であるが、契約事態を解除するのは殆ど出来ないようである。その場合は特殊な事が必要らしい。
何故か俺はマスターと言われたが、腕輪自身が俺の所有物という扱いになっていて、アクアは俺の契約者と言うことになっている様なのであった。これについてもよく解らないので、解る人がいたらそのうち聞くしかないと思う。
もしかしたらあの空間で会った妖精の子メルなら解っていたかも知れないが、アクアを怒らせていたのでもう会えるかどうかも解らない。
まあ、それは追々考えるとして、今は石碑のところに居る奴らが何者かを、先程一時的に能力解除が出来たので、その場所をアクアに確認してもらっている。
「ヒビキ、解ったの、とても嫌な相手なの。気持ち悪い奴らなの、いつもいつも変なところに湧いてくる虫と同じなの。生理的にアクアは近付きたくないの」
何故かアクアはその相手を説明する時に、とても嫌なモノを見る様な目、そういわゆる俺が前にいた世界で女の子が、茶色のGを見る様な目と嫌悪感をあらわにして説明してくれたのである。
その相手の事を語る事さえ嫌そうな顔をして説明していたアクアに、申し訳ないけど重要な事を尋ねる事にした。
「アクアさん!あいつらの正体は結局・・・何なのかな?それが知りたいんだけど・・・」
するととても嫌な顔をこちらに向け、しょうがないという感じで答えてくれた。
「えっと、あれは魔物なの名前は・・・?あれ、なんだったかな?ゴキブリン?いや、ゴミダメン?ゴッ、ゴ・・・ン?忘れちゃった。あんなやつ憶える必要ないの。嫌いなの近付きたくないの。弱いのに沢山湧いてくるの。ゾワゾワするの・・・ヒビキぃぃ、アクアはシーちゃんと向こうに行っているの!ヒビキは頑張ってあいつら消しちゃって欲しいの。あんな奴らこの森からいなくなっていいの」
結局アクアは、あいつらの正体が解った途端、さっさとシーちゃんと湖へと逃げて行った。よっぽど嫌な相手だったのだろうか、殆ど振り返りもせず言いたい事だけ言って湖の中に戻っていった。
一応シーちゃんも嫌そうな表情をしていたので余程の嫌われ者なのだろうと思った。
それで結局相手の正体は、アクアは解っているようだが、俺にはそれの存在だけで、名前までは教えてくれなかったというよりも、どうやらホントにそいつらの名前を憶えていないようであった。というより憶える必要も無いのだろう、それだけ嫌いという事だろうと思う。
しかし、響はアクアが少しそいつ等についての名を話している時のある単語で、ある魔物の名前を思い出したのであった。
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