25 / 66
25:祠と卵?
しおりを挟む
その移動のためには、この卵を入れるカバンか何かが欲しいところだが、そんなモノは誰も持っていないのであった。
実際にこの後、卵をどうしようか考えていると、アクアが祠より出て来たので、とりあえずアクアに聞いて、確認する事にしたのであった。
-☆-☆-
しかし、そのアクアは入って行った方向の後ろ向きのハイハイ状態でバックして出来た・・・・?
「よいしょ、んしょっ、ん・・・・あれ?あれ、あれ、これどうやって・・・わっと!?」
どうやら頭と腕が入口付近の狭いところに引っ掛かり、それ以上出て来れない様である。中に入る時は問題なく入ったのだが、現状お尻と足をこちらに出した状態で、足をバタつかせている。
うん、たぶん踏ん張りが利かなく、足場を必死に探しているけど、どこにも足が届かない、それに恐らく引っ掛かってるのじゃなく、無意識に支えてるのかもしれない。
「ヒビキぃ!助けてなの。足が届かないし、抜け出せないし動けないの!どうなってるの。これ?」
いや、入る時に確認したらよかったのにな、それに後ろ向きに出て来ないで、前向きに出て来たらわりと周りに手に持ち支えれるところが結構あるのにな。ついでに言うと入口付近を自分の目で見たら簡単に出てこれると思う。
ちなみに祠の入口は少し高い位置にあり、ちょうど俺が少し屈んだところに入口がある。まあ、アクアの背丈より少し高い位置くらいだ。入る時は簡単に入れるくらいの位置である。
なのでもう少し出て来れれば足が届く位置に足場があるのだが、見えないから無理である。しょうがないので助け出してやる事にした。
「支えてやるから動くなよ、アクア!」
「うん!解ったの。・・・・・・・キャハハハッ、くすっ、くすぐったいのヒビキ!ウヒャ、ウヒャヒャ・・・」
アクアの腰の辺りをつかんで支えてやろうとすると、くすぐった訳では無いのだがくすぐったがり足をバタつかせてきた。
「こら、アクア!動くな。イタッ、痛い。こら、蹴るなって・・・・」
その様な足での攻撃を受けて、避けながらやっとの思いでアクアを祠の入口から助け出した。
「きゃはははっ、あ~あ、くっ、くすっぐたかったの。でも、ヒビキありがとうなの?・・・どうしたのその顔?」
どうしたも、こうしたも無い、俺の顔には小さなアクアの足の跡がひとつ付いていたのである。たまたま偶然ではあるが、アクアがバタつかせていた足での攻撃を、上手く避けた時に偶然にも顔面に一発だけいただき、その跡がくっきり残っただけであった。
とりあえず痛かったが、まあその衝撃のおかげで、アクアを祠の入口からうまい事引きずりだせた。その時に後方へ倒れ込んだが、アクアを抱いた状態だったので、アクアを地面に直接落さずにすんでよかった。
そんな事があったが、とりあえずアクアに先程の卵を入れて運ぶ為のカバンが無いかと、この後どうするかを相談する事にした。
まあ結論から言うとアクアは、カバンなんて物は知らないし解らないらしいのと、今は森の奥に行くのは嫌みたいらしい。まあ、正確にはシーちゃんが水辺から余り離れられないのと、陸地を移動するのが苦手らしいのである。
確かにシーちゃんには俺が側にいない時は、極力アクアと一緒にいてもらいたいと思っているので、それは今のところは賛成である。
しかし、卵の問題だけは如何にか解決できないだろうかと考えてから、流石にあの卵はこのポケットに入る訳ないしと、思いつつポケットを探ると・・・。
ポケットの中にある品物が指に触れた。
あっ、そういえば何に使うか解らない指輪と腕輪があったっけか?
そうポケットの中に最初にここに来た時に、確認した指輪と腕輪がある事に気が付いた。それを取り出すと俺の行動に不思議に思ったアクアが、近付いて来て俺の手の中にある腕輪と腕輪に興味をしめした。
「ヒビキ、それなんなのそれ?綺麗なの」
「ん、ああ、俺にもなんなのか、さっぱり解らん。ここに初めて来た時に持ってたんだでど・・・それで、何に使うかは、全然解んない。アクアいるかぁこれ」
腕輪の方ならまだしも、指輪は間違いなく女の子が欲しがるような装飾が施してあり、宝石もいくつかついていた。
「うん、欲しいの。アクアそれ欲しいの」
やっぱり女の子だけはあるな、こういう物は本能で欲しがるようである。
「なら、どっちが欲しい」
まあ、どの道使い道が解らないので、両方ともアクアにやるつもりだったが、とりあえず確認とちょっとした意地悪のつもりで聞いてみる事にした。もしかしたらどっちかいらないと思っているかも知れないとも思っていたからでもあった。
「う~ん?どっちも捨てがたいの。こっちも綺麗でいいけど、こっちは何となくかっこいいの。う~ん、とっても迷うの」
アクアは、可愛い顔で困った表情をして指輪と腕輪に両方を見て、最後に俺に視線を向けてきた。
「あははっ、嘘、嘘、アクア両方ともあげるよ。どの道俺には両方とも付けられないからね」
そう答えながら、指輪と腕輪をアクアにはめてやったのである。
すると突然指輪と腕輪が光輝き出したのであった。
実際にこの後、卵をどうしようか考えていると、アクアが祠より出て来たので、とりあえずアクアに聞いて、確認する事にしたのであった。
-☆-☆-
しかし、そのアクアは入って行った方向の後ろ向きのハイハイ状態でバックして出来た・・・・?
「よいしょ、んしょっ、ん・・・・あれ?あれ、あれ、これどうやって・・・わっと!?」
どうやら頭と腕が入口付近の狭いところに引っ掛かり、それ以上出て来れない様である。中に入る時は問題なく入ったのだが、現状お尻と足をこちらに出した状態で、足をバタつかせている。
うん、たぶん踏ん張りが利かなく、足場を必死に探しているけど、どこにも足が届かない、それに恐らく引っ掛かってるのじゃなく、無意識に支えてるのかもしれない。
「ヒビキぃ!助けてなの。足が届かないし、抜け出せないし動けないの!どうなってるの。これ?」
いや、入る時に確認したらよかったのにな、それに後ろ向きに出て来ないで、前向きに出て来たらわりと周りに手に持ち支えれるところが結構あるのにな。ついでに言うと入口付近を自分の目で見たら簡単に出てこれると思う。
ちなみに祠の入口は少し高い位置にあり、ちょうど俺が少し屈んだところに入口がある。まあ、アクアの背丈より少し高い位置くらいだ。入る時は簡単に入れるくらいの位置である。
なのでもう少し出て来れれば足が届く位置に足場があるのだが、見えないから無理である。しょうがないので助け出してやる事にした。
「支えてやるから動くなよ、アクア!」
「うん!解ったの。・・・・・・・キャハハハッ、くすっ、くすぐったいのヒビキ!ウヒャ、ウヒャヒャ・・・」
アクアの腰の辺りをつかんで支えてやろうとすると、くすぐった訳では無いのだがくすぐったがり足をバタつかせてきた。
「こら、アクア!動くな。イタッ、痛い。こら、蹴るなって・・・・」
その様な足での攻撃を受けて、避けながらやっとの思いでアクアを祠の入口から助け出した。
「きゃはははっ、あ~あ、くっ、くすっぐたかったの。でも、ヒビキありがとうなの?・・・どうしたのその顔?」
どうしたも、こうしたも無い、俺の顔には小さなアクアの足の跡がひとつ付いていたのである。たまたま偶然ではあるが、アクアがバタつかせていた足での攻撃を、上手く避けた時に偶然にも顔面に一発だけいただき、その跡がくっきり残っただけであった。
とりあえず痛かったが、まあその衝撃のおかげで、アクアを祠の入口からうまい事引きずりだせた。その時に後方へ倒れ込んだが、アクアを抱いた状態だったので、アクアを地面に直接落さずにすんでよかった。
そんな事があったが、とりあえずアクアに先程の卵を入れて運ぶ為のカバンが無いかと、この後どうするかを相談する事にした。
まあ結論から言うとアクアは、カバンなんて物は知らないし解らないらしいのと、今は森の奥に行くのは嫌みたいらしい。まあ、正確にはシーちゃんが水辺から余り離れられないのと、陸地を移動するのが苦手らしいのである。
確かにシーちゃんには俺が側にいない時は、極力アクアと一緒にいてもらいたいと思っているので、それは今のところは賛成である。
しかし、卵の問題だけは如何にか解決できないだろうかと考えてから、流石にあの卵はこのポケットに入る訳ないしと、思いつつポケットを探ると・・・。
ポケットの中にある品物が指に触れた。
あっ、そういえば何に使うか解らない指輪と腕輪があったっけか?
そうポケットの中に最初にここに来た時に、確認した指輪と腕輪がある事に気が付いた。それを取り出すと俺の行動に不思議に思ったアクアが、近付いて来て俺の手の中にある腕輪と腕輪に興味をしめした。
「ヒビキ、それなんなのそれ?綺麗なの」
「ん、ああ、俺にもなんなのか、さっぱり解らん。ここに初めて来た時に持ってたんだでど・・・それで、何に使うかは、全然解んない。アクアいるかぁこれ」
腕輪の方ならまだしも、指輪は間違いなく女の子が欲しがるような装飾が施してあり、宝石もいくつかついていた。
「うん、欲しいの。アクアそれ欲しいの」
やっぱり女の子だけはあるな、こういう物は本能で欲しがるようである。
「なら、どっちが欲しい」
まあ、どの道使い道が解らないので、両方ともアクアにやるつもりだったが、とりあえず確認とちょっとした意地悪のつもりで聞いてみる事にした。もしかしたらどっちかいらないと思っているかも知れないとも思っていたからでもあった。
「う~ん?どっちも捨てがたいの。こっちも綺麗でいいけど、こっちは何となくかっこいいの。う~ん、とっても迷うの」
アクアは、可愛い顔で困った表情をして指輪と腕輪に両方を見て、最後に俺に視線を向けてきた。
「あははっ、嘘、嘘、アクア両方ともあげるよ。どの道俺には両方とも付けられないからね」
そう答えながら、指輪と腕輪をアクアにはめてやったのである。
すると突然指輪と腕輪が光輝き出したのであった。
0
お気に入りに追加
190
あなたにおすすめの小説
お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……
karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。
悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
婚約破棄されたら魔法が解けました
かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」
それは学園の卒業パーティーでの出来事だった。……やっぱり、ダメだったんだ。周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間だった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、王太子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表した。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放になった。そして、魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。
「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」
あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。
「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」
死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー!
※最初の5話は毎日18時に投稿、それ以降は毎週土曜日の18時に投稿する予定です
悪役令嬢にざまぁされた王子のその後
柚木崎 史乃
ファンタジー
王子アルフレッドは、婚約者である侯爵令嬢レティシアに窃盗の濡れ衣を着せ陥れようとした罪で父王から廃嫡を言い渡され、国外に追放された。
その後、炭鉱の町で鉱夫として働くアルフレッドは反省するどころかレティシアや彼女の味方をした弟への恨みを募らせていく。
そんなある日、アルフレッドは行く当てのない訳ありの少女マリエルを拾う。
マリエルを養子として迎え、共に生活するうちにアルフレッドはやがて自身の過去の過ちを猛省するようになり改心していった。
人生がいい方向に変わったように見えたが……平穏な生活は長く続かず、事態は思わぬ方向へ動き出したのだった。
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる