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22:世界樹の下に戻り?
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それで結局フェルくんを最初にシーちゃんに運んで貰い、程なくして俺とアクアをシーちゃんが迎えに来てくれてその背に乗せてもらい、世界樹のある湖の中心にある島に連れて帰ってくれたのである。
ただし乗る時はそんなに眠気を感じなかったが、どうやら俺はシーちゃんの背中に乗りアクアを俺の前に乗せたこの時点で安心しきって、シーちゃんの背中で寝てしまっていたのであった。
-☆-☆-
アクアは、そんな寝息をたて寝ているヒビキを、背中で感じながらシーちゃんに話し掛けていた。
「シーちゃん、シーちゃん、ヒビキがね、ヒビキがね。アクア達を・・・ううん、この精霊の森を救ってくれる人なのきっと。でも、ヒビキは人なのかな?すっごい、ちから使ってたし、大きな手で護ってくれた。それに優しいから一緒にいると、母様みたいな感じがするんだ。どう思うシーちゃん?」
『クゥッ?・・・・クックッゥゥゥ』
水竜であるシーちゃんも、アクアが言わんとする事が解り、今回の事でシーちゃん自身も希望を持てたのである。一時期自分自身は消えて無くなるんだと思い、アクアを1人にしてしまうのが悲しくてしょうがなかった。それに先程アクアが危ないと思った瞬間に響不思議な力でアクアを護るだけでなく自分も護り、そのうえ自分もアクアが護れるだけの力を分け与えてくれた思っていたのだる。
それに今朝は弱っている自分と、いつも元気がいっぱいのアクアが自分の事で悲しみ、それで心を壊れてしまうその前に救い出してくれた響に、感謝をしても仕切れない状況であった。
それだけでなく今回は聖狼であるフェンリルのフェルくんを救い出してくれたから、シーちゃんも感謝と共に、今回森で起きてる事に対して、元の森に戻るのではと希望が見えてきたのであった。
「へへっ、そうだね。フェルくんが戻って来たから、もしかしたら居なくなったみんなが戻ってくるかもしれないよね。でも、ホントに、みんなが戻って来てくれたらいいなぁぁ。それとずっとヒビキと一緒にいたいの」
アクアはこの時その様な願いと共に、響とこの後も一緒に居たいと願い、後ろで寝息をたてているヒビキを起さずに世界樹の元に帰って行ったのである。
その日は結局響は、夜遅くまで爆睡していたのであるが、その前にここ世界樹の元に戻って来たときは、既に日は傾き夕方近くであった。
それでアクアは疲れているであろうシーちゃんに頼み込み、世界樹の下まで寝ている響を連れて行って貰っていた。
「シーちゃんごめんなの。今日は疲れてるのに、無理を言ってヒビキを運んでもらって」
『クック、クゥゥゥ』
「うん、ありがとうなの。それにフェルくんも母様の下まで運んでくれたんだね。それもありがとうなの」
アクアには、恐らく水竜であるシーちゃんの声が、以心伝心でわかるのであろう。ホントだったらアクアも言葉を掛けずともお互いが通じあっているので問題ないのだが、そんな事は流石に気にしないで声を掛けあい話しているのであった。
それでシーちゃんも実は結構疲れていたが、それでも響に比べたらたいした事は無かったので、恩人である響背に乗せて頑張って、世界樹の下まで向かったのである。
それにアクアは世界樹の下まで行けば後は、母様、世界樹の精あるマナに頼めば上部にあるツリーハウスの様なアクアの部屋へいつもの様に運んで貰えると考えていたのである。
その下まで来た時点で、いつもは蔦だけなのにそこには、人のいや、アクアが大きくなったら同じ様な姿になるだろう世界樹の精であるマナがそこに姿を顕現させ立って待っていたのであった。
ただし乗る時はそんなに眠気を感じなかったが、どうやら俺はシーちゃんの背中に乗りアクアを俺の前に乗せたこの時点で安心しきって、シーちゃんの背中で寝てしまっていたのであった。
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アクアは、そんな寝息をたて寝ているヒビキを、背中で感じながらシーちゃんに話し掛けていた。
「シーちゃん、シーちゃん、ヒビキがね、ヒビキがね。アクア達を・・・ううん、この精霊の森を救ってくれる人なのきっと。でも、ヒビキは人なのかな?すっごい、ちから使ってたし、大きな手で護ってくれた。それに優しいから一緒にいると、母様みたいな感じがするんだ。どう思うシーちゃん?」
『クゥッ?・・・・クックッゥゥゥ』
水竜であるシーちゃんも、アクアが言わんとする事が解り、今回の事でシーちゃん自身も希望を持てたのである。一時期自分自身は消えて無くなるんだと思い、アクアを1人にしてしまうのが悲しくてしょうがなかった。それに先程アクアが危ないと思った瞬間に響不思議な力でアクアを護るだけでなく自分も護り、そのうえ自分もアクアが護れるだけの力を分け与えてくれた思っていたのだる。
それに今朝は弱っている自分と、いつも元気がいっぱいのアクアが自分の事で悲しみ、それで心を壊れてしまうその前に救い出してくれた響に、感謝をしても仕切れない状況であった。
それだけでなく今回は聖狼であるフェンリルのフェルくんを救い出してくれたから、シーちゃんも感謝と共に、今回森で起きてる事に対して、元の森に戻るのではと希望が見えてきたのであった。
「へへっ、そうだね。フェルくんが戻って来たから、もしかしたら居なくなったみんなが戻ってくるかもしれないよね。でも、ホントに、みんなが戻って来てくれたらいいなぁぁ。それとずっとヒビキと一緒にいたいの」
アクアはこの時その様な願いと共に、響とこの後も一緒に居たいと願い、後ろで寝息をたてているヒビキを起さずに世界樹の元に帰って行ったのである。
その日は結局響は、夜遅くまで爆睡していたのであるが、その前にここ世界樹の元に戻って来たときは、既に日は傾き夕方近くであった。
それでアクアは疲れているであろうシーちゃんに頼み込み、世界樹の下まで寝ている響を連れて行って貰っていた。
「シーちゃんごめんなの。今日は疲れてるのに、無理を言ってヒビキを運んでもらって」
『クック、クゥゥゥ』
「うん、ありがとうなの。それにフェルくんも母様の下まで運んでくれたんだね。それもありがとうなの」
アクアには、恐らく水竜であるシーちゃんの声が、以心伝心でわかるのであろう。ホントだったらアクアも言葉を掛けずともお互いが通じあっているので問題ないのだが、そんな事は流石に気にしないで声を掛けあい話しているのであった。
それでシーちゃんも実は結構疲れていたが、それでも響に比べたらたいした事は無かったので、恩人である響背に乗せて頑張って、世界樹の下まで向かったのである。
それにアクアは世界樹の下まで行けば後は、母様、世界樹の精あるマナに頼めば上部にあるツリーハウスの様なアクアの部屋へいつもの様に運んで貰えると考えていたのである。
その下まで来た時点で、いつもは蔦だけなのにそこには、人のいや、アクアが大きくなったら同じ様な姿になるだろう世界樹の精であるマナがそこに姿を顕現させ立って待っていたのであった。
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