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№55:天井を確認して?
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だが、そんな連夜の思いとは裏腹に、桜花は不安でいっぱいだった。
何故ならば今まである程度は、連夜と同じような記憶を共用していたが、今回の件に関してはまったく解らないうえに、連夜が先程言っていた天井裏に部屋があるなんて事を知らない。
桜花がそう思うのは、ここに着いて散々部屋の中を連夜と一緒に調べて、他の変な仕掛けや不可思議な入口等は発見できなかった。
連夜から詳しく聞く限りでは、私自身が天井裏を知っている感じだったのである。でもその事に関しては全く覚えが無い桜花であった。
それにこの部屋の中に会った個室はトイレぐらいで、後はすべてが見渡せる状態だった。
「連夜ホントに、この天井の上に部屋があると思うの?それらしい箇所が無いし、そこにいける場所がないんだけど?」
「ああ、でもちょうどこの辺りの天井付近に、下を見渡せる覗き穴があって、そこから桜花、キミが顔を覗かせていたんだけど」
そう言いながら、ザバイバルリュックに入れていた鉄パイプを取り出し、その覗き穴があった付近を突いた。
《ゴンゴン・・》
するとその部分が外れ、変な音が聞こえだした。
《ガッコン、ガタガタガタ・・・・》
「はっ、なにこれ?」
「れっ、連夜何をしたの・・・変な音し出したよ?どうするの」
「ちょっと、みんな起したほうがいいかなこれ?なんかやばいような・・・」
連夜がそう桜花話し掛けていると、この異様な音に気が付き拓が目を覚まし、声を掛けてきた。
「お前達は、何をやってんだよ。ゴソゴソと?・・・てぇ、なんだよ?この音は・・・」
どうやら拓もこの音が気になったようだ。だが、この音の原因を作ったのは俺なんだけどね?
ガタガタと音はなり続け、そしていつの間にか中央付近に天井から階段が下りて来ていた。
「ふああぁ、なにこれレン兄?」
「はやや、何で階段が現れてるの。連夜さん。これなに?」
階段が天井から下りてきたと同じぐらいに、真美華ちゃんが欠伸をしながら近付いてきて、絵美華ちゃんと共に、部屋の中央に下りていた階段を見て連夜に尋ねてきた。
「ああ、えっと・・・」
最初に起きてきた3人に説明をしようとしたら、他の娘達もどうしたのと起きてきた。
まあ、ついでなのでみんなが集まってから説明しようと、みんなが集まって来るの待った。実際は半分以上は作り話になるのだがしょうがないか。
「ちょっと待ってね。他のみんなにもちゃんと説明するから」
しかし、どう説明したものかと、考えているとみんなが集まってきた。なので説明をすることにした。
「えっとな、どう説明したものかな?天井のあそこの部分、あの箇所がちょっと不思議な感じだったんで、このパイプで突いたら階段が下りてきたんだ。それに・・・・いや、これは気のせいかも知れないけど、何者かがこの部屋の近くに来てるみたいなんだ」
まあ、前半の方は間違っていないが、後半の方はまだそんなやつらは来ていないとは思う。でも、あのことが起きたのは時間にして後3時間ぐらいのはずだ。実際にここの来てからまだ一時間程度しか経っていないからである。
「はっ、何だよそれ?腕輪の情報じゃ、そんな奴等は近くに表示してないぞ?それによくそんなのが解ったな」
「ああ、確かに俺達の表示の他はかなり遠くの集団くらいだけど、なんか変な足跡が聞こえてきたんだよ。それにほら以前説明したように変な奴等もいるし、それに何よりこのルール事態が信用できないからな。そう思わないか拓」
その言葉で拓は考え込んでいた。それはそうだ俺達は今まで一緒に掲示されたミッションをクリアしていた、何せその殆どの内容が最終的には死に直結していたからであり、それを自分達で解決していたからである。
「はっ、そうだよ。拓哉君、前にレン君が説明してくれたように、私もそいつらの1人を見た事あるのよ実は。それに絵美華ちゃんと真美華ちゃんをあの部屋に閉じ込めた奴等もいるのよ。だからこの腕輪に反応しない人達が居てもおかしくないと思うの」
「そうだよね。茉莉香ちゃんの言うとおりだよ。まだ危険な人達も他にいるかも知れないよ」
確かにそうだ茉莉香ちゃんと桜花の言うように双子を閉じ込めたやつらもいるし、俺が見た奴等、武装した奴等もいるからである。 それに絵美華ちゃん達を閉じ込めた奴等はどうも俺達が見た白衣の奴等とは違う様な感じだったのである。
「あとさ腕輪を付けてるからって、レンレン達みたいに話しの解る人達ばかりじゃないよ。あのヒロシって人といた人達とあの中年のおっちゃんなんて、どうも信用できないし、そんな人達も多くいると思うよ」
「そうよ、特にあの親父はいやらしい目で私達を見てたもの。一番信用できないわ」
瞳ちゃんは余程例の3人組みと中年のおっさんの事を嫌っているようだし、麗華さんは中年のおっさんに対して凄く毛嫌いをしていた。
などとみんなこの場にいる人間以外は信用できないと言い、それに腕輪自体の表示よりも俺達自身の言葉のが一番信用できると言ってくれた。
それで、とりあえず中央に下りてきた階段を上り上の部屋、天井裏の部屋を見てみることのした。
何故ならば今まである程度は、連夜と同じような記憶を共用していたが、今回の件に関してはまったく解らないうえに、連夜が先程言っていた天井裏に部屋があるなんて事を知らない。
桜花がそう思うのは、ここに着いて散々部屋の中を連夜と一緒に調べて、他の変な仕掛けや不可思議な入口等は発見できなかった。
連夜から詳しく聞く限りでは、私自身が天井裏を知っている感じだったのである。でもその事に関しては全く覚えが無い桜花であった。
それにこの部屋の中に会った個室はトイレぐらいで、後はすべてが見渡せる状態だった。
「連夜ホントに、この天井の上に部屋があると思うの?それらしい箇所が無いし、そこにいける場所がないんだけど?」
「ああ、でもちょうどこの辺りの天井付近に、下を見渡せる覗き穴があって、そこから桜花、キミが顔を覗かせていたんだけど」
そう言いながら、ザバイバルリュックに入れていた鉄パイプを取り出し、その覗き穴があった付近を突いた。
《ゴンゴン・・》
するとその部分が外れ、変な音が聞こえだした。
《ガッコン、ガタガタガタ・・・・》
「はっ、なにこれ?」
「れっ、連夜何をしたの・・・変な音し出したよ?どうするの」
「ちょっと、みんな起したほうがいいかなこれ?なんかやばいような・・・」
連夜がそう桜花話し掛けていると、この異様な音に気が付き拓が目を覚まし、声を掛けてきた。
「お前達は、何をやってんだよ。ゴソゴソと?・・・てぇ、なんだよ?この音は・・・」
どうやら拓もこの音が気になったようだ。だが、この音の原因を作ったのは俺なんだけどね?
ガタガタと音はなり続け、そしていつの間にか中央付近に天井から階段が下りて来ていた。
「ふああぁ、なにこれレン兄?」
「はやや、何で階段が現れてるの。連夜さん。これなに?」
階段が天井から下りてきたと同じぐらいに、真美華ちゃんが欠伸をしながら近付いてきて、絵美華ちゃんと共に、部屋の中央に下りていた階段を見て連夜に尋ねてきた。
「ああ、えっと・・・」
最初に起きてきた3人に説明をしようとしたら、他の娘達もどうしたのと起きてきた。
まあ、ついでなのでみんなが集まってから説明しようと、みんなが集まって来るの待った。実際は半分以上は作り話になるのだがしょうがないか。
「ちょっと待ってね。他のみんなにもちゃんと説明するから」
しかし、どう説明したものかと、考えているとみんなが集まってきた。なので説明をすることにした。
「えっとな、どう説明したものかな?天井のあそこの部分、あの箇所がちょっと不思議な感じだったんで、このパイプで突いたら階段が下りてきたんだ。それに・・・・いや、これは気のせいかも知れないけど、何者かがこの部屋の近くに来てるみたいなんだ」
まあ、前半の方は間違っていないが、後半の方はまだそんなやつらは来ていないとは思う。でも、あのことが起きたのは時間にして後3時間ぐらいのはずだ。実際にここの来てからまだ一時間程度しか経っていないからである。
「はっ、何だよそれ?腕輪の情報じゃ、そんな奴等は近くに表示してないぞ?それによくそんなのが解ったな」
「ああ、確かに俺達の表示の他はかなり遠くの集団くらいだけど、なんか変な足跡が聞こえてきたんだよ。それにほら以前説明したように変な奴等もいるし、それに何よりこのルール事態が信用できないからな。そう思わないか拓」
その言葉で拓は考え込んでいた。それはそうだ俺達は今まで一緒に掲示されたミッションをクリアしていた、何せその殆どの内容が最終的には死に直結していたからであり、それを自分達で解決していたからである。
「はっ、そうだよ。拓哉君、前にレン君が説明してくれたように、私もそいつらの1人を見た事あるのよ実は。それに絵美華ちゃんと真美華ちゃんをあの部屋に閉じ込めた奴等もいるのよ。だからこの腕輪に反応しない人達が居てもおかしくないと思うの」
「そうだよね。茉莉香ちゃんの言うとおりだよ。まだ危険な人達も他にいるかも知れないよ」
確かにそうだ茉莉香ちゃんと桜花の言うように双子を閉じ込めたやつらもいるし、俺が見た奴等、武装した奴等もいるからである。 それに絵美華ちゃん達を閉じ込めた奴等はどうも俺達が見た白衣の奴等とは違う様な感じだったのである。
「あとさ腕輪を付けてるからって、レンレン達みたいに話しの解る人達ばかりじゃないよ。あのヒロシって人といた人達とあの中年のおっちゃんなんて、どうも信用できないし、そんな人達も多くいると思うよ」
「そうよ、特にあの親父はいやらしい目で私達を見てたもの。一番信用できないわ」
瞳ちゃんは余程例の3人組みと中年のおっさんの事を嫌っているようだし、麗華さんは中年のおっさんに対して凄く毛嫌いをしていた。
などとみんなこの場にいる人間以外は信用できないと言い、それに腕輪自体の表示よりも俺達自身の言葉のが一番信用できると言ってくれた。
それで、とりあえず中央に下りてきた階段を上り上の部屋、天井裏の部屋を見てみることのした。
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