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№49:ミッションクリアと次の場所へ?
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なんだよこのカウントは、凄く嫌な予感しかしないんだけど。
「ん?ちょっと怪しいな。おいみんな!すぐに上の階に上がるんだ。いそげ!振り返らず走れ」
俺の急かす声を聞き、これはただ事では無いと思い。全員急いで階段を駆け上がって行った。
実際俺が確認した最初の数値は60だったが、すぐに1づつ減って行きカウントダウンしだした。なので実際に1分間しか時間がなかったのだ。
それで連夜は、自分でだいたいの数を数えながら階段を上っていた。当然最後にだ。
何事もなく全員上の階まで上って来れた。まあ、途中で慌てて転びそうになった娘がいたが、それはみんなでフォローして助け合いながら上ったので問題らしい事はなかった。
「おい、連夜突然どうしたんだよ?急いで上がれって、何かあったのか?」
「ああ、この階段の入口、下のパネルに数字が出てカウントダウンをしだしたんだ。 まあ、およそ1分だった。多分何かあると思う」
そう拓と話していると、階段のシャッターが勢いよく閉まり、それと同時に頭の中でアラーム音が鳴り響いた。
《ピッ、ピッカピー・・・》
そして、腕輪本体もピカピカ光出したので操作して確認した。
そこにはミッションクリアー、Congratulationsと表記されて、またポイントと成功率が表記され、またもや加点ポイントがプラスされていた。
まず、ポイントは前回とほぼ同じで100P、今度の成功率は100%となっている。
今回の100%は、どうも9人全員がこの階に上がってきた事らしい。それとポイントの加点は短時間でのミッションクリアと仲間の確保。それらでプラス1000Pと大量に取得していた。今現在俺達は個人では1000P以上持っている事になる。ついでに言うといつの間にか麗華さんと由佳ちゃん、そして瞳ちゃんとも仲間に認定されていた。
確か一定以上の時間が経たないと、仲間かペアになれなかったんじゃ、なかったかな?
そんな事を考えていると、どうやらこれは成功報酬として彼女達に与えられたもののようだ。
それに関しては、まあいいか仲間認定されて困る事は別に無いし、それに早く安全エリアの部屋に急がなくてはならない、そう思い見取り図を確認してその場所へ向かった。
今現在俺達は安全エリアの部屋の中で休憩をかねて、俺達の知っている事を彼女達3人に説明して食料と飲料水を分けて、みんなで一緒にそれらを食べている。
「でも、いいの。レンレン食料を分けてもらって、それに何でここまでこの事に詳しいの?」
「ああ、まあ食料は余分に持って来てるし、俺達まだ配給分なんて貰ったこと無いんだよね実は。それに詳しいのは、ほとんどこれのおかげでもあるかな」
そう言って例の色々書いていた資料を見せて、瞳ちゃんに手渡し他の2人にも確認してもらった。
「どうしたんですか?こんな詳しく書いてる資料は、それにマップまで腕輪に搭載されてるなんて?」
「まあね、色々あったんだ。でも、何とか乗り越えてここまで来たんだ」
拓の簡単な説明で納得するわけ無いけど、何故か麗華さんだけは、その話をすぐに信じていた。まあ後で桜花達がちゃんと3人に詳しく説明してくれたけどね。
そんなこんなで話と食事、そして休憩をしていると、みんな少しの間この部屋で仮眠を取る事を話し合いそうすることにした。
何かを思い出したように拓から声を掛けられた。
「あれ、そういえば連夜。お前トイレはどうした。なんかトイレに行きたいって言ってなかったけ?」
あっ、そう言えばそんな事を説明して、急いでこの部屋に来たんだった。
「ん?ああ、そうだったな。そういえばそうだった」
そう言ってみんなが仮眠の準備をしている間に、急いでトイレに向かって行った。
俺がトイレから戻ってくると、他の娘達と拓は早くも寝息をたてていた。
ただし桜花だけは寝れないのか、起きて俺を待っていた。
「どうしたんだい桜花。寝れないのかい?」
「ううん、連夜を待ってたの。あのね、絵美華ちゃんと真美華ちゃんも言ってたけど、さっきはありがとね。私達がトイレ行きたいの黙って自分が行きたいなんて嘘を言わしちゃって」
「えっ、でも俺も行きたかったから別に嘘はついて無いぞ」
「嘘ばっかり、拓哉君が言ってたよ。連夜が自分が行きたそうにして、先を急がせてたって、でもここに着いたらすぐにトイレに行くかと思ったら、この部屋の事を一番最初に調べて安全を確認してたって」
ありゃ、色々とバレてら、まあ別にやましい事は無いし、まあいいか。
「まっ、いいじゃないかそんな事、それよりちょっとは休んどきなよ。この先何があるか解らないから、それに・・・いや、何でも無い。俺も寝るからちゃんと寝ろよ」
そうして話を終らしてちょっと自分も仮眠を取り事にした。
この部屋に居れる時間としてはルール上、5時間以内だ。一応寝過ごさないように道具カバンに入っていたタイマーを念の為セットしている。
それに確か腕輪の機能に制限時間の前に、アラームの知らせが鳴るはずなので心配はしていない。
ただ心配ごとは知らない誰かや、危険人物などが近付いてくるのと、この部屋で変な接触だけは避けたいという事だった。
まあ今のところその心配はないと思う。この近くに人の反応はないし、したから誰か来る事も無いみたいだ。
何故、その様なことが解るかと言うと、この部屋に来たとき腕輪にある機能を、部屋の端末からダウンロードできる事が解った。
その機能とはそのフロワと俺達のいたフロワに居る人物の確認と、危険を知らせる機能だった。
はっきり言ってこの機能はありがたい。それに仲間にする人数は今のところこれ以上増やさない方がいいみたいだし、増やしたくないと言うのが俺の本音である。
余り人を増やしすぎると統制が維持できなくなるのと、いざこざが起きる可能性があるからである。
それに先程腕輪にダウンロードした内容では、精々後3人しか仲間申請が出来ない事になっている。それ以上は仲間でなくグループになり、配給は増えるがその他は殆ど変わらないことが解った。
それにあまり人を増やすと、あとでとんでも無い事になる。それに大勢になると不満を持つ人が数人は出てきて、派閥が発生して最終的には分裂する恐れもある。
争い事が生まれるし危険が増えるからであるし、信頼している同士や個人で行動している人が居れば仲間にする事があるかも知れないが、人数の多いグループが一緒になるとそれなりの危険があるからだ。
目が覚めたらその点事は、みんなと話しておきたいと思う。
まあ、もし反対意見が出たら、また考えればいいと思うし、今度はこの記憶のループから本気で抜けたいと思うのが本音ではあるが、まあ死ななければ問題ないし今居るみんなも死なせる訳には行かない。
そんな事を考えているうちに、連夜は深い眠りに落ちていった。
「ん?ちょっと怪しいな。おいみんな!すぐに上の階に上がるんだ。いそげ!振り返らず走れ」
俺の急かす声を聞き、これはただ事では無いと思い。全員急いで階段を駆け上がって行った。
実際俺が確認した最初の数値は60だったが、すぐに1づつ減って行きカウントダウンしだした。なので実際に1分間しか時間がなかったのだ。
それで連夜は、自分でだいたいの数を数えながら階段を上っていた。当然最後にだ。
何事もなく全員上の階まで上って来れた。まあ、途中で慌てて転びそうになった娘がいたが、それはみんなでフォローして助け合いながら上ったので問題らしい事はなかった。
「おい、連夜突然どうしたんだよ?急いで上がれって、何かあったのか?」
「ああ、この階段の入口、下のパネルに数字が出てカウントダウンをしだしたんだ。 まあ、およそ1分だった。多分何かあると思う」
そう拓と話していると、階段のシャッターが勢いよく閉まり、それと同時に頭の中でアラーム音が鳴り響いた。
《ピッ、ピッカピー・・・》
そして、腕輪本体もピカピカ光出したので操作して確認した。
そこにはミッションクリアー、Congratulationsと表記されて、またポイントと成功率が表記され、またもや加点ポイントがプラスされていた。
まず、ポイントは前回とほぼ同じで100P、今度の成功率は100%となっている。
今回の100%は、どうも9人全員がこの階に上がってきた事らしい。それとポイントの加点は短時間でのミッションクリアと仲間の確保。それらでプラス1000Pと大量に取得していた。今現在俺達は個人では1000P以上持っている事になる。ついでに言うといつの間にか麗華さんと由佳ちゃん、そして瞳ちゃんとも仲間に認定されていた。
確か一定以上の時間が経たないと、仲間かペアになれなかったんじゃ、なかったかな?
そんな事を考えていると、どうやらこれは成功報酬として彼女達に与えられたもののようだ。
それに関しては、まあいいか仲間認定されて困る事は別に無いし、それに早く安全エリアの部屋に急がなくてはならない、そう思い見取り図を確認してその場所へ向かった。
今現在俺達は安全エリアの部屋の中で休憩をかねて、俺達の知っている事を彼女達3人に説明して食料と飲料水を分けて、みんなで一緒にそれらを食べている。
「でも、いいの。レンレン食料を分けてもらって、それに何でここまでこの事に詳しいの?」
「ああ、まあ食料は余分に持って来てるし、俺達まだ配給分なんて貰ったこと無いんだよね実は。それに詳しいのは、ほとんどこれのおかげでもあるかな」
そう言って例の色々書いていた資料を見せて、瞳ちゃんに手渡し他の2人にも確認してもらった。
「どうしたんですか?こんな詳しく書いてる資料は、それにマップまで腕輪に搭載されてるなんて?」
「まあね、色々あったんだ。でも、何とか乗り越えてここまで来たんだ」
拓の簡単な説明で納得するわけ無いけど、何故か麗華さんだけは、その話をすぐに信じていた。まあ後で桜花達がちゃんと3人に詳しく説明してくれたけどね。
そんなこんなで話と食事、そして休憩をしていると、みんな少しの間この部屋で仮眠を取る事を話し合いそうすることにした。
何かを思い出したように拓から声を掛けられた。
「あれ、そういえば連夜。お前トイレはどうした。なんかトイレに行きたいって言ってなかったけ?」
あっ、そう言えばそんな事を説明して、急いでこの部屋に来たんだった。
「ん?ああ、そうだったな。そういえばそうだった」
そう言ってみんなが仮眠の準備をしている間に、急いでトイレに向かって行った。
俺がトイレから戻ってくると、他の娘達と拓は早くも寝息をたてていた。
ただし桜花だけは寝れないのか、起きて俺を待っていた。
「どうしたんだい桜花。寝れないのかい?」
「ううん、連夜を待ってたの。あのね、絵美華ちゃんと真美華ちゃんも言ってたけど、さっきはありがとね。私達がトイレ行きたいの黙って自分が行きたいなんて嘘を言わしちゃって」
「えっ、でも俺も行きたかったから別に嘘はついて無いぞ」
「嘘ばっかり、拓哉君が言ってたよ。連夜が自分が行きたそうにして、先を急がせてたって、でもここに着いたらすぐにトイレに行くかと思ったら、この部屋の事を一番最初に調べて安全を確認してたって」
ありゃ、色々とバレてら、まあ別にやましい事は無いし、まあいいか。
「まっ、いいじゃないかそんな事、それよりちょっとは休んどきなよ。この先何があるか解らないから、それに・・・いや、何でも無い。俺も寝るからちゃんと寝ろよ」
そうして話を終らしてちょっと自分も仮眠を取り事にした。
この部屋に居れる時間としてはルール上、5時間以内だ。一応寝過ごさないように道具カバンに入っていたタイマーを念の為セットしている。
それに確か腕輪の機能に制限時間の前に、アラームの知らせが鳴るはずなので心配はしていない。
ただ心配ごとは知らない誰かや、危険人物などが近付いてくるのと、この部屋で変な接触だけは避けたいという事だった。
まあ今のところその心配はないと思う。この近くに人の反応はないし、したから誰か来る事も無いみたいだ。
何故、その様なことが解るかと言うと、この部屋に来たとき腕輪にある機能を、部屋の端末からダウンロードできる事が解った。
その機能とはそのフロワと俺達のいたフロワに居る人物の確認と、危険を知らせる機能だった。
はっきり言ってこの機能はありがたい。それに仲間にする人数は今のところこれ以上増やさない方がいいみたいだし、増やしたくないと言うのが俺の本音である。
余り人を増やしすぎると統制が維持できなくなるのと、いざこざが起きる可能性があるからである。
それに先程腕輪にダウンロードした内容では、精々後3人しか仲間申請が出来ない事になっている。それ以上は仲間でなくグループになり、配給は増えるがその他は殆ど変わらないことが解った。
それにあまり人を増やすと、あとでとんでも無い事になる。それに大勢になると不満を持つ人が数人は出てきて、派閥が発生して最終的には分裂する恐れもある。
争い事が生まれるし危険が増えるからであるし、信頼している同士や個人で行動している人が居れば仲間にする事があるかも知れないが、人数の多いグループが一緒になるとそれなりの危険があるからだ。
目が覚めたらその点事は、みんなと話しておきたいと思う。
まあ、もし反対意見が出たら、また考えればいいと思うし、今度はこの記憶のループから本気で抜けたいと思うのが本音ではあるが、まあ死ななければ問題ないし今居るみんなも死なせる訳には行かない。
そんな事を考えているうちに、連夜は深い眠りに落ちていった。
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