ミッション・オブ・リターンゲーム

桜華 剛爛

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№48:新たなミッション?

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 その麗華レイカさんと由佳ユカちゃんの話しを聞き、俺達はますます訳が解らなくなった。

「はあ、何それ?連夜れんやそんなルールあったか?それに今の話の流れじゃ、俺達が攻略した部屋の話なんじゃないか」
「いや、ルールに関しては初めて聞いたし。その話じゃ、もしかして俺達と違うルールなのかな?それに似たような感じだけど、もしかしたら俺らとは違う部屋の話の事じゃないか?」
 まあ、結局気が付いたのは俺だけじゃなく、タクも気が付いたらしいが、同じ部屋とは限らないからな。そんな事を思っているとある娘が2人に語ってきた。

「えっとね。あのヒロシって人がいってたの、多分あれは嘘だと思うよ」
「「えっ?」」
 そんな俺とタクの話しに、ひとみちゃんが麗華レイカさんと由佳ユカちゃん真実を打ち明け2人が驚いていた。

ひとみ!それどういうこと?」
「うん、私見るなって言われてたけど、実はあのヒロシって人が腕輪の表示を見ていたときに、反対がわから見たのよ、そこにはそんな事は全く記載されてなかったよ。それに自分でもこそっと確認したから間違いないよ。今見たら解るよ」
 その言葉を聞き2人が腕輪を確認していた。

「嘘、何これ?ルールなんて殆ど解んないじゃない。それに、あっ、私達の仲間の申請も解除になってる」
「何?このルール。こんな事って・・・」
 麗華レイカさんと由佳ユカちゃんはホントに、驚いているようだ。
 ひとみちゃんに関しては、事前に知っていたのかそんなに驚いていないようだ。
「ねえ、レンレン。あなた達のルールってどこまで解るの?」
「ん、ああ、全部解ってるけど、とりあえず上に行かない。何時までもここにいたく無いし、トイレに行きたいから、それにあいつらが戻ってくる前にここを離れたいから」
「えっ、ああ、そうね。でも、そこのシャッターが開かないのよ」
 ここに来て問題が発生した。それは麗華レイカさんが言うように階段の入口にシャッターが下りていた。

「おいおい、マジかよ。ここまで来て、連夜れんやどうする?」
「どうしよう。連夜れんや
「レッ、レン兄っ」
連夜れんやさん」
 いやいや、俺ばっかり頼りにされても、ん?これは・・・。

 そうタクに続き、桜花おうか、それから絵美華エミカちゃんと真美華マミカちゃんも、このままじゃ持たないから助けてと言葉には出さなかったが視線で訴えていた。

 しかし本当にどうしようもないんだけど、しかしこのパネルはなんだ?ちょっと触ってみよう。
 そう思いそのパネルに触ってみた。すると例の警報、アラーム音が鳴り響いた。
《ピッ、ピーピピ、ピピピピピッ・・・ピピ》

 そして、その警報音と共にミッションが腕輪に表示された表示された。
 その内容は、この場に九人の人を集めその人物達にパネルにタッチして貰う事。ただし他のチームの仲間やそれ以上の人数ではシャッターの解放はできない。

「おいおい、これはどういうミッションだよ。この場に九人ちょうどを連れてこないといけないのか」
 タクがそんな事を言っていたが、よくよく考えたら今俺達は全員で九人いるのではないか?

 そう思っていると、茉莉香まりかちゃんがタクに声を掛けていた。
拓哉たくや君?・・あなたはさっきまで、かっこいいこと言ってた人ですか?実はさっきの拓哉たくや君がおかしかったのかな?今が正常なの?もしかして・・・・」
「何を、言ってるのかな?茉莉香まりかちゃん?俺はいつもどうりの拓哉たくやだけど」

「それならさ、今ここには何人いますか?拓哉たくや君」
「えっ、1人、2人、・・・・・8人?・・・??」
 おいおい、自分を入れるのを忘れてるぞ、タクよ。

 そう今俺達は、俺連夜れんやタクこと拓哉たくや桜花おうか茉莉香まりかちゃん、双子の絵美華エミカちゃんと真美華マミカちゃん、そして先程加わった麗華レイカさんに由佳ユカちゃんとひとみちゃんの計九人である。

「あっ、ヤッパリさっきに拓哉たくや君の方がおかしかったんだ。今私達は9人いるのよ。9人!だから問題ないでしょ」
「えっ、8人じゃ・・・。あっ、俺自身入れるの忘れてた」
 茉莉香まりかちゃんに指摘され、自分の方に指を差され思い出したように数え直していた。

 そしてそれが判明して俺達は一人づつ、シャッターのパネルにタッチしていって、最後にもう一度俺がタッチしたら階段の入口のシャッターが開いた。

 するとパネルが青く光だし、そこには数字が現れカウントダウンしだした。
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