ミッション・オブ・リターンゲーム

桜華 剛爛

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№17:そして・・再び?

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 ツッ、ツゥゥゥ・・・・!?

《ガバッ》・・・?
「えっ、ここは・・・」
 周囲を見渡して驚き・・・俺は驚愕を憶えた。

「あっ、あれは・・・夢じゃ・・・無い。でも、なんで・・・?」
 そうだった、あれは夢じゃなかった。それに俺は水の溺れて死んだはずだ。
 そして、俺はまた桜花おうかちゃんと、もう1人の少女を助けてあげられなかった。でも、確信した事もあった、俺が見たものすべては夢ではなく実際起こった事だと言うことが、でも、何故このような現象が起こるのかは解らない。

 ただ、解った事がある二つほどある。
 まず一つは、この俺に起こっている変な現象は、今のところ終わりが無いと言う事。

 そして、もう一つは・・・・・。


 今、俺は再び以前・・・いや、俺達が前回一緒に死んだ場所に来て、今、部屋から脱出するためのミッションをこなしている。
 もちろん桜花おうかちゃん・・・いや、桜花おうかも一緒にだ。

 それに、俺達を殺そうとしていた男、鈴木すずき 拓哉たくやと、床下に閉じ込められていた少女の平井ひらい 茉莉香まりかも、今は一緒にいる。


 実を言うとおれ自身はあの後に、ここへは数回訪れている。

 この現象が夢では無いと言う事を理解して、以前あった現象をどうにか回避しようと色々と試みたが、手を加えると同じ様な事が起きる事が無かった。ただ同じ様に行動すれば比較的同じ様なことが起きる事も理解した。

 それでためしに比較的小さい事をしては以前と同じ現象であるかを確認したらまったく問題なく。余り大きい事だとかなり状況が変わってしまって予測が出来ないでいた。

 そして、何度かその事を試しているうちに、おかしな事にも気が付いた。それにはまだ確証が持てないので試してない。

 ただ言える事は、先程救い出した少女茉莉香まりかは、この床下の隠し通路に落とさないと命が助からない事も解った。

 俺は先程言った様に、どうにか回避するのに何回か茉莉香まりかを床下に落ちないように細工をした。

 まずは、落とし穴に落ちたと聞いたのを思い出し、それらしい場所を調べ、その場所に近付けない様に細工したが、その都度違う誰かが死ぬか、茉莉香まりか自身が死んでしまっていた。

 なので、どういう事をするとその現象が起きるかを、隠れて確認する事にした。

 すると、意外な事が解った。それはまず俺がある場所に隠れて直ぐに、1人の女性がこの場所にやって来た。

 そして、棚にあった何かのビンを掴み文句を言って、それを壁に投げ付けた。すると小さな爆発音と共に炎があがり、壁に焼け焦げた後を残した。
 どうやらこれが壁についていた焦げ痕だったと言う事らしい。

 その行為をした後に、例の警告が鳴り俺が見たタイプのロボットとは違う、台車みたいなのが現れ抵抗する女性を連れ去った。
 その後、一時してルール違反を粛清した警報がなった。

 そして、次に現れたのは・・・白衣をきた男性だった。だがその男性は両サイドにある入口からではないところから突然現れた。そして、中央の柱の付近にカバンをおいて、何かをしていた。

『おいおい、あいついつの間に、どこから入って来た。それに・・・何をしてるんだ?』

 白衣の男はこそこそと現れたかと思うと柱の付近にカバンを置き、そのカバンの中から何かの道具を出していた。そのまま何かを仕掛けている様にも見えるが・・・遠すぎてよく解らない。

 ただ、言える事は俺達をここに連れて来て、何かをさせている連中の1人だという事だ。
「しかし、何をやってるんだ、あいつは?」
 離れているので良く解らないが、何かを仕掛けている事は間違いが無いと思う。

 実際、俺はこの部屋に一箇所だけある人が入れそうなダクトみたいなところに入り、その中から覗いている。
 このダクトは、何回かここに訪れた時に発見した。ただ、この場所からはある程度見えるのだが、自分自身も見られるリスクもある。

 だが、幸い俺は最初にいた部屋のベッドのシーツを持ち出し、それを覆って人だと解らないようにしている。

 まあ、普通ならすぐに見つかるだろうが、ここはハッキリ言って普通で無い場所なのは解っている。それは、平気で人を傷つける集団がいるところだからである。

 それから一時の間、その白衣を着た男が黙々と作業を行なっているのを見ていると。
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