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№10:また、トラブル発生
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そして、ソファーみたいな物のうしろで息を潜めていた俺らに、双眼鏡みたいな目を向けてきた。 それで慌てて逃げようとしたがレーザーポインターみたいな光を当てられたので、あっ、これはもうだめだと思い桜花ちゃんだけでもと守る様に身体を丸めた。
しかしその光は腕輪に当てられていただけで、実際その椅子のようなロボットは何もしてこなかった。
そのレーザーポインターみたいな光は、当てられている時は赤色だったが直ぐに緑色になり、光を当てるのをやめてそのまま先程の男の方へ向かって行った。
それで先程の光を当てられた腕輪を見てみると、メッセージが追加されていた。
しかし、今はのんびりと見るわけには行かないので、ロボットの向かった男の様子を伺った。
すると先程の男がそのロボットに向けて叫びかけていた。
「なっ、なあ、冗談だよな。おい、俺がなにしたって言うんだ」
いやいや、あんたは今俺を殺そうとしてただろと、何故か冷静に心の中で突っ込んだ。
その間にも先程のロボットが、俺たちにしていたようにあの男にも同じように行なっていた。
すると、俺達の時は赤色から緑色になったのだが、あの男に向けた色は赤色のままであった。そして、ロボットから音声が発せられた。
《捕獲対象ヲ、カクニン。只今ヨリ捕獲ヲカイシシマス。対象者ハテイコウセズ、ワタシニ腰掛ケクダサイ。テイコウスル場合ハ、ジツリョク行使ヲジッコウシマス》
「じょ、冗談じゃねぇ。俺は悪くねぇ内臓とられるなんて聞いてないぞ。こんちきしょぉ」
そう男は声をあげ、手に持っていた斧をそのロボットに叩きつけた。 だが《ガキン》という音と共に斧を受け止められた。 そしてまた先程と同じ様に腕輪から警報音と音声がなりだし、今度は片方の目玉を削除されると言われていた。
おいおい、マジかよ。あの男このままじゃとんでも無い事になるんじゃ無いか? その様に連夜が考えている間に、男はロボットから逃げて反対側の扉の方に走っていった。
その光景を見ながら、若干恐怖しながら実を言うと安心もしていた。なにせ殺人鬼と同じ場所にいるのが怖かったし、今の桜花ちゃんを連れ回すのは良くないと思っていた。
それに、先程から桜花ちゃんが静かになってると思ったら、どうやら泣き疲れて今は寝ている。いや、もしかしたら気絶してるかも知れないがこの光景を見なくてよかったと思った。
そうこうと考えていると、どうやら先程の男は椅子のようなロボットに捕まり、その椅子のようなボディに座らされていた。しかも捕まるとき抵抗して何かされたのだろうか、今は気絶している様だ。
それから椅子のようなロボットは《キュラキュラ》来た時と同じ様な音を出し、反対側の防火扉からどこかに行ってしまった。
「なっ、なんだったんだ、さっきのは・・・・。はあ、とりあえず助かった。ふぅっ」
遠ざかるロボットのキャタピラの音を聞き安心して、先程までの緊張を解いた。
それにしても、あの時の桜花ちゃんの行動は・・・夢だったのか?それにしても現実みが有ったし白昼夢でも見たかな。それにあの後の頭痛はいったいなんだったんだ? でも実際に起きなくて良かった。
ただ俺が庇った時の桜花ちゃんの驚きようと、あの涙はいったい・・・・。
そんな事を考えていると、桜花ちゃんが気が付きこちらに振り向いた。
そして、また目に涙を溜めて泣き出してしまった。
「連夜ざん、死なないでぐだざいぃぃ。もう、あんな思いはじだくないです。お願いします。わたじをひとりにしまいでください。ング、グスン、グスン」
どうしたんだ、さっきから何故か俺が死ぬのを恐れてるみたいに・・・。それに、なんだか・・・。いやいや、それよりも落ち着かせないと、俺は傷1つないからな。
「桜花ちゃん!」
彼女の肩を掴んで俺の顔を見るように顔を上げさせた。
「桜花ちゃん、俺の目を見て・・・。俺は死んでないし、傷1つも負ってないよ。まあ、服には穴が開いたけど。だけど、大丈夫。ちゃんと生きてるよ」
そう優しく声をかけて笑顔を向けて、桜花ちゃんの頭を撫でた。
涙を頬に流しながらこちらを見上げて俺の顔を確認した後、先程刺されて穴の開いた服を見て驚いた顔をしてまた俺の顔を見て尋ねてきた。
「ほっ、ほんとですか・・・・」
「ああ、ホントだ!」
「どっ、どう言うこと?なんで、刺されたのに血が出てないの?まさか・・・」
桜花ちゃんは、さっきとはうって変わって驚いてこちらを質問攻めをしてきた。
しかしその光は腕輪に当てられていただけで、実際その椅子のようなロボットは何もしてこなかった。
そのレーザーポインターみたいな光は、当てられている時は赤色だったが直ぐに緑色になり、光を当てるのをやめてそのまま先程の男の方へ向かって行った。
それで先程の光を当てられた腕輪を見てみると、メッセージが追加されていた。
しかし、今はのんびりと見るわけには行かないので、ロボットの向かった男の様子を伺った。
すると先程の男がそのロボットに向けて叫びかけていた。
「なっ、なあ、冗談だよな。おい、俺がなにしたって言うんだ」
いやいや、あんたは今俺を殺そうとしてただろと、何故か冷静に心の中で突っ込んだ。
その間にも先程のロボットが、俺たちにしていたようにあの男にも同じように行なっていた。
すると、俺達の時は赤色から緑色になったのだが、あの男に向けた色は赤色のままであった。そして、ロボットから音声が発せられた。
《捕獲対象ヲ、カクニン。只今ヨリ捕獲ヲカイシシマス。対象者ハテイコウセズ、ワタシニ腰掛ケクダサイ。テイコウスル場合ハ、ジツリョク行使ヲジッコウシマス》
「じょ、冗談じゃねぇ。俺は悪くねぇ内臓とられるなんて聞いてないぞ。こんちきしょぉ」
そう男は声をあげ、手に持っていた斧をそのロボットに叩きつけた。 だが《ガキン》という音と共に斧を受け止められた。 そしてまた先程と同じ様に腕輪から警報音と音声がなりだし、今度は片方の目玉を削除されると言われていた。
おいおい、マジかよ。あの男このままじゃとんでも無い事になるんじゃ無いか? その様に連夜が考えている間に、男はロボットから逃げて反対側の扉の方に走っていった。
その光景を見ながら、若干恐怖しながら実を言うと安心もしていた。なにせ殺人鬼と同じ場所にいるのが怖かったし、今の桜花ちゃんを連れ回すのは良くないと思っていた。
それに、先程から桜花ちゃんが静かになってると思ったら、どうやら泣き疲れて今は寝ている。いや、もしかしたら気絶してるかも知れないがこの光景を見なくてよかったと思った。
そうこうと考えていると、どうやら先程の男は椅子のようなロボットに捕まり、その椅子のようなボディに座らされていた。しかも捕まるとき抵抗して何かされたのだろうか、今は気絶している様だ。
それから椅子のようなロボットは《キュラキュラ》来た時と同じ様な音を出し、反対側の防火扉からどこかに行ってしまった。
「なっ、なんだったんだ、さっきのは・・・・。はあ、とりあえず助かった。ふぅっ」
遠ざかるロボットのキャタピラの音を聞き安心して、先程までの緊張を解いた。
それにしても、あの時の桜花ちゃんの行動は・・・夢だったのか?それにしても現実みが有ったし白昼夢でも見たかな。それにあの後の頭痛はいったいなんだったんだ? でも実際に起きなくて良かった。
ただ俺が庇った時の桜花ちゃんの驚きようと、あの涙はいったい・・・・。
そんな事を考えていると、桜花ちゃんが気が付きこちらに振り向いた。
そして、また目に涙を溜めて泣き出してしまった。
「連夜ざん、死なないでぐだざいぃぃ。もう、あんな思いはじだくないです。お願いします。わたじをひとりにしまいでください。ング、グスン、グスン」
どうしたんだ、さっきから何故か俺が死ぬのを恐れてるみたいに・・・。それに、なんだか・・・。いやいや、それよりも落ち着かせないと、俺は傷1つないからな。
「桜花ちゃん!」
彼女の肩を掴んで俺の顔を見るように顔を上げさせた。
「桜花ちゃん、俺の目を見て・・・。俺は死んでないし、傷1つも負ってないよ。まあ、服には穴が開いたけど。だけど、大丈夫。ちゃんと生きてるよ」
そう優しく声をかけて笑顔を向けて、桜花ちゃんの頭を撫でた。
涙を頬に流しながらこちらを見上げて俺の顔を確認した後、先程刺されて穴の開いた服を見て驚いた顔をしてまた俺の顔を見て尋ねてきた。
「ほっ、ほんとですか・・・・」
「ああ、ホントだ!」
「どっ、どう言うこと?なんで、刺されたのに血が出てないの?まさか・・・」
桜花ちゃんは、さっきとはうって変わって驚いてこちらを質問攻めをしてきた。
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