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№5:桜花サイド?その2
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しかも驚いた事に今度は意識もハッキリしていたし、それに何故かここに連れて来られる前の記憶も残っていたのだです。
それで私は決心して、今度は彼にあわないようにしようと考えてこの部屋から動かないことにしました。
そうすれば、あんな悲しい思いもしないで済むし、彼があのような目にあわないで済むと思っていたました。
でも、おそらく彼は・・・いえ、それは考えることはよそう。彼の事を思うと胸が痛くなるこのまま静かにしておこう。
そしてそのまま、またベッドのうえで寝てしまいました。
何故考えるのをよそうと思ったのかは、それは彼と行動をともにしたら今までほとんどと言っていいほど、彼が私を守るために死んでしまう。それに彼の前で私が死んでも彼が助かる事はなかったのだから。
だから、彼と会わなければもしかしたらと考えていたが、それも考えるのをよそうと思い眠りについた。
でも、どうやら彼とは出会う運命みたいだったようです。
何故なら私が招き入れなくても、彼の方からこの部屋に飛び込んで来てしまったのです。いえ、もしかしたら会いに来てくれたのかとも甘い考えも持ちました。でも、ここの事も私の事も知らないはずです。なので、ここは知らないフリをしておかないと・・・・。
「だっ、誰ですか?誘拐犯人さんですか?私を誘拐しても何も差し上げられませんよ・・・」
正直、私は嬉しかったです。彼がまだ生きている。それに・・・・。
それにとっさに出た言葉は、自分でも何を言っているのだろうと思いました。でも、これは実を言うとホントの事なのです。自分でも忘れていましたけど、その言葉がつい無意識に出てしまいました。
「あっ、ごめん、俺も知らない内に、ここに連れてこられていたんだ。そして外に出たらその変な装置に追いかけまわされて・・・。えっ、誘拐されたってどう言う事?」
ああ、また彼の声が聞けた。こんな場所じゃなかったら・・・。
あっ、いけない。そう言えばこんな話を・・・?あれ、どうだったかな。思い出せない?
そんな事を考えていると彼の方から、また話しかねてきました。
「ねえ、誘拐されたってどう言う事だい。それに俺も状況が解らないんだよ」
いっ、いけないどうしよう? とりあえず話しをあわせないとおかしな娘と思われるかもしれない。とっ、とにかく落ち着いて彼の質問に答えよう。
「えっ、違うのですか?私はここに・・・あれ?何でこんな所にいるのですか?確か私は変な男の人に捕まって、それから・・・。記憶がありません・・・」
そう話をしながら周囲に視線を向け、彼の方を見てみると何故か鉄パイプを背中に差していたのが見えました。あれ?前はあんなもの持ってなかったはず・・・?どういうこと。
そう考えていると不意に腕に着けられた腕輪からアラーム音が鳴り出しました。
《ピッピ、ピッピ、ツーピッピッ》
そうだった確かあの時も、お喋りをしていると腕輪のアラームが鳴り出したし、それにこの音は確か何かを知らせる音だったはずです。
とりあえず驚いたフリをしないと・・・。
「なに、何の音ですか?この音。えっ、えっ何処から? あっ腕輪から鳴ってる」
周りを見て探すフリをして、腕輪の方に視線を向けながらそう説明した。
「連夜さん。この腕輪が鳴ってますよ。これなんでしょうね」
あっ、しまった。つい彼の名前を出して喋ってしまった、どうしよう。
「えっ、あれ?俺名乗ったっけ。今俺の名前を・・・?うっ、あれっ・・・」
ああっ、やっぱりおかしいと連夜さんが気が付いたどうしよう。それに何故、頭を抑えておどろいてるの?
とっ、とにかくどうにか話をそらさないと、変な子だと思われてしまう。あっ、そういえば・・・。
「あっ、えっと、あっ、ほらここに、この画面みたいなのに名前が、ほら・・・」
連夜さんは、直ぐに驚いた顔をしていたので、慌てながら必死に腕輪を操作して画面を表示させ、それとなく説明して話を逸らしました。
でも、これで彼の名前を遠慮なく呼べる。よかった、また彼と仲良くなれるでも、今度こそ彼を救って見せる。
「あの、あの連夜さん。ここになにか表示が出てますよ。ほら、ねっ」
連夜さんに腕輪の画面の表示を指差し説明すると、彼は自分の腕輪を操作して、画面を出して表示の内容を見ていた。
このとき『はっ』としました。これの操作と腕輪の存在を不思議がることもなく操作してしまった事に違和感を覚えられるのではと、でも、不思議と彼は気にせず操作をしていました。
まあ、気が付かれていないならいいやと考えて、そして私もその表示に目をとうしました。
そこには御鏡 連夜さんと私がペアに承認されたのと、そのペアについての説明文が書かれていたのです。
そいえば、確かこのペアは行動を共にして、色々出される難題を連夜さんと共に攻略していくものだったはず。 それに、このペアに関しての説明文が確かここを操作すれば見れたはず・・・。
「えっと、私と連夜さんが、助け合わなくてはいけないみたいですね。それにこれの解除は・・・・!? えっ、なにこれどう言うこと、以前と違う・・・・」
ペアのルールを掻い摘んで読んでいると、違和感を覚え声が小さくなって驚いてしまいました。
どっ、どう言うこと? 以前は自動でペアに承認されていたはず、それに罰とかペアの解除方法が明記されてる。 前は死亡時のみ解除だったし、それに・・・・。
それで私は決心して、今度は彼にあわないようにしようと考えてこの部屋から動かないことにしました。
そうすれば、あんな悲しい思いもしないで済むし、彼があのような目にあわないで済むと思っていたました。
でも、おそらく彼は・・・いえ、それは考えることはよそう。彼の事を思うと胸が痛くなるこのまま静かにしておこう。
そしてそのまま、またベッドのうえで寝てしまいました。
何故考えるのをよそうと思ったのかは、それは彼と行動をともにしたら今までほとんどと言っていいほど、彼が私を守るために死んでしまう。それに彼の前で私が死んでも彼が助かる事はなかったのだから。
だから、彼と会わなければもしかしたらと考えていたが、それも考えるのをよそうと思い眠りについた。
でも、どうやら彼とは出会う運命みたいだったようです。
何故なら私が招き入れなくても、彼の方からこの部屋に飛び込んで来てしまったのです。いえ、もしかしたら会いに来てくれたのかとも甘い考えも持ちました。でも、ここの事も私の事も知らないはずです。なので、ここは知らないフリをしておかないと・・・・。
「だっ、誰ですか?誘拐犯人さんですか?私を誘拐しても何も差し上げられませんよ・・・」
正直、私は嬉しかったです。彼がまだ生きている。それに・・・・。
それにとっさに出た言葉は、自分でも何を言っているのだろうと思いました。でも、これは実を言うとホントの事なのです。自分でも忘れていましたけど、その言葉がつい無意識に出てしまいました。
「あっ、ごめん、俺も知らない内に、ここに連れてこられていたんだ。そして外に出たらその変な装置に追いかけまわされて・・・。えっ、誘拐されたってどう言う事?」
ああ、また彼の声が聞けた。こんな場所じゃなかったら・・・。
あっ、いけない。そう言えばこんな話を・・・?あれ、どうだったかな。思い出せない?
そんな事を考えていると彼の方から、また話しかねてきました。
「ねえ、誘拐されたってどう言う事だい。それに俺も状況が解らないんだよ」
いっ、いけないどうしよう? とりあえず話しをあわせないとおかしな娘と思われるかもしれない。とっ、とにかく落ち着いて彼の質問に答えよう。
「えっ、違うのですか?私はここに・・・あれ?何でこんな所にいるのですか?確か私は変な男の人に捕まって、それから・・・。記憶がありません・・・」
そう話をしながら周囲に視線を向け、彼の方を見てみると何故か鉄パイプを背中に差していたのが見えました。あれ?前はあんなもの持ってなかったはず・・・?どういうこと。
そう考えていると不意に腕に着けられた腕輪からアラーム音が鳴り出しました。
《ピッピ、ピッピ、ツーピッピッ》
そうだった確かあの時も、お喋りをしていると腕輪のアラームが鳴り出したし、それにこの音は確か何かを知らせる音だったはずです。
とりあえず驚いたフリをしないと・・・。
「なに、何の音ですか?この音。えっ、えっ何処から? あっ腕輪から鳴ってる」
周りを見て探すフリをして、腕輪の方に視線を向けながらそう説明した。
「連夜さん。この腕輪が鳴ってますよ。これなんでしょうね」
あっ、しまった。つい彼の名前を出して喋ってしまった、どうしよう。
「えっ、あれ?俺名乗ったっけ。今俺の名前を・・・?うっ、あれっ・・・」
ああっ、やっぱりおかしいと連夜さんが気が付いたどうしよう。それに何故、頭を抑えておどろいてるの?
とっ、とにかくどうにか話をそらさないと、変な子だと思われてしまう。あっ、そういえば・・・。
「あっ、えっと、あっ、ほらここに、この画面みたいなのに名前が、ほら・・・」
連夜さんは、直ぐに驚いた顔をしていたので、慌てながら必死に腕輪を操作して画面を表示させ、それとなく説明して話を逸らしました。
でも、これで彼の名前を遠慮なく呼べる。よかった、また彼と仲良くなれるでも、今度こそ彼を救って見せる。
「あの、あの連夜さん。ここになにか表示が出てますよ。ほら、ねっ」
連夜さんに腕輪の画面の表示を指差し説明すると、彼は自分の腕輪を操作して、画面を出して表示の内容を見ていた。
このとき『はっ』としました。これの操作と腕輪の存在を不思議がることもなく操作してしまった事に違和感を覚えられるのではと、でも、不思議と彼は気にせず操作をしていました。
まあ、気が付かれていないならいいやと考えて、そして私もその表示に目をとうしました。
そこには御鏡 連夜さんと私がペアに承認されたのと、そのペアについての説明文が書かれていたのです。
そいえば、確かこのペアは行動を共にして、色々出される難題を連夜さんと共に攻略していくものだったはず。 それに、このペアに関しての説明文が確かここを操作すれば見れたはず・・・。
「えっと、私と連夜さんが、助け合わなくてはいけないみたいですね。それにこれの解除は・・・・!? えっ、なにこれどう言うこと、以前と違う・・・・」
ペアのルールを掻い摘んで読んでいると、違和感を覚え声が小さくなって驚いてしまいました。
どっ、どう言うこと? 以前は自動でペアに承認されていたはず、それに罰とかペアの解除方法が明記されてる。 前は死亡時のみ解除だったし、それに・・・・。
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