6 / 59
№5:桜花サイド?その2
しおりを挟む
しかも驚いた事に今度は意識もハッキリしていたし、それに何故かここに連れて来られる前の記憶も残っていたのだです。
それで私は決心して、今度は彼にあわないようにしようと考えてこの部屋から動かないことにしました。
そうすれば、あんな悲しい思いもしないで済むし、彼があのような目にあわないで済むと思っていたました。
でも、おそらく彼は・・・いえ、それは考えることはよそう。彼の事を思うと胸が痛くなるこのまま静かにしておこう。
そしてそのまま、またベッドのうえで寝てしまいました。
何故考えるのをよそうと思ったのかは、それは彼と行動をともにしたら今までほとんどと言っていいほど、彼が私を守るために死んでしまう。それに彼の前で私が死んでも彼が助かる事はなかったのだから。
だから、彼と会わなければもしかしたらと考えていたが、それも考えるのをよそうと思い眠りについた。
でも、どうやら彼とは出会う運命みたいだったようです。
何故なら私が招き入れなくても、彼の方からこの部屋に飛び込んで来てしまったのです。いえ、もしかしたら会いに来てくれたのかとも甘い考えも持ちました。でも、ここの事も私の事も知らないはずです。なので、ここは知らないフリをしておかないと・・・・。
「だっ、誰ですか?誘拐犯人さんですか?私を誘拐しても何も差し上げられませんよ・・・」
正直、私は嬉しかったです。彼がまだ生きている。それに・・・・。
それにとっさに出た言葉は、自分でも何を言っているのだろうと思いました。でも、これは実を言うとホントの事なのです。自分でも忘れていましたけど、その言葉がつい無意識に出てしまいました。
「あっ、ごめん、俺も知らない内に、ここに連れてこられていたんだ。そして外に出たらその変な装置に追いかけまわされて・・・。えっ、誘拐されたってどう言う事?」
ああ、また彼の声が聞けた。こんな場所じゃなかったら・・・。
あっ、いけない。そう言えばこんな話を・・・?あれ、どうだったかな。思い出せない?
そんな事を考えていると彼の方から、また話しかねてきました。
「ねえ、誘拐されたってどう言う事だい。それに俺も状況が解らないんだよ」
いっ、いけないどうしよう? とりあえず話しをあわせないとおかしな娘と思われるかもしれない。とっ、とにかく落ち着いて彼の質問に答えよう。
「えっ、違うのですか?私はここに・・・あれ?何でこんな所にいるのですか?確か私は変な男の人に捕まって、それから・・・。記憶がありません・・・」
そう話をしながら周囲に視線を向け、彼の方を見てみると何故か鉄パイプを背中に差していたのが見えました。あれ?前はあんなもの持ってなかったはず・・・?どういうこと。
そう考えていると不意に腕に着けられた腕輪からアラーム音が鳴り出しました。
《ピッピ、ピッピ、ツーピッピッ》
そうだった確かあの時も、お喋りをしていると腕輪のアラームが鳴り出したし、それにこの音は確か何かを知らせる音だったはずです。
とりあえず驚いたフリをしないと・・・。
「なに、何の音ですか?この音。えっ、えっ何処から? あっ腕輪から鳴ってる」
周りを見て探すフリをして、腕輪の方に視線を向けながらそう説明した。
「連夜さん。この腕輪が鳴ってますよ。これなんでしょうね」
あっ、しまった。つい彼の名前を出して喋ってしまった、どうしよう。
「えっ、あれ?俺名乗ったっけ。今俺の名前を・・・?うっ、あれっ・・・」
ああっ、やっぱりおかしいと連夜さんが気が付いたどうしよう。それに何故、頭を抑えておどろいてるの?
とっ、とにかくどうにか話をそらさないと、変な子だと思われてしまう。あっ、そういえば・・・。
「あっ、えっと、あっ、ほらここに、この画面みたいなのに名前が、ほら・・・」
連夜さんは、直ぐに驚いた顔をしていたので、慌てながら必死に腕輪を操作して画面を表示させ、それとなく説明して話を逸らしました。
でも、これで彼の名前を遠慮なく呼べる。よかった、また彼と仲良くなれるでも、今度こそ彼を救って見せる。
「あの、あの連夜さん。ここになにか表示が出てますよ。ほら、ねっ」
連夜さんに腕輪の画面の表示を指差し説明すると、彼は自分の腕輪を操作して、画面を出して表示の内容を見ていた。
このとき『はっ』としました。これの操作と腕輪の存在を不思議がることもなく操作してしまった事に違和感を覚えられるのではと、でも、不思議と彼は気にせず操作をしていました。
まあ、気が付かれていないならいいやと考えて、そして私もその表示に目をとうしました。
そこには御鏡 連夜さんと私がペアに承認されたのと、そのペアについての説明文が書かれていたのです。
そいえば、確かこのペアは行動を共にして、色々出される難題を連夜さんと共に攻略していくものだったはず。 それに、このペアに関しての説明文が確かここを操作すれば見れたはず・・・。
「えっと、私と連夜さんが、助け合わなくてはいけないみたいですね。それにこれの解除は・・・・!? えっ、なにこれどう言うこと、以前と違う・・・・」
ペアのルールを掻い摘んで読んでいると、違和感を覚え声が小さくなって驚いてしまいました。
どっ、どう言うこと? 以前は自動でペアに承認されていたはず、それに罰とかペアの解除方法が明記されてる。 前は死亡時のみ解除だったし、それに・・・・。
それで私は決心して、今度は彼にあわないようにしようと考えてこの部屋から動かないことにしました。
そうすれば、あんな悲しい思いもしないで済むし、彼があのような目にあわないで済むと思っていたました。
でも、おそらく彼は・・・いえ、それは考えることはよそう。彼の事を思うと胸が痛くなるこのまま静かにしておこう。
そしてそのまま、またベッドのうえで寝てしまいました。
何故考えるのをよそうと思ったのかは、それは彼と行動をともにしたら今までほとんどと言っていいほど、彼が私を守るために死んでしまう。それに彼の前で私が死んでも彼が助かる事はなかったのだから。
だから、彼と会わなければもしかしたらと考えていたが、それも考えるのをよそうと思い眠りについた。
でも、どうやら彼とは出会う運命みたいだったようです。
何故なら私が招き入れなくても、彼の方からこの部屋に飛び込んで来てしまったのです。いえ、もしかしたら会いに来てくれたのかとも甘い考えも持ちました。でも、ここの事も私の事も知らないはずです。なので、ここは知らないフリをしておかないと・・・・。
「だっ、誰ですか?誘拐犯人さんですか?私を誘拐しても何も差し上げられませんよ・・・」
正直、私は嬉しかったです。彼がまだ生きている。それに・・・・。
それにとっさに出た言葉は、自分でも何を言っているのだろうと思いました。でも、これは実を言うとホントの事なのです。自分でも忘れていましたけど、その言葉がつい無意識に出てしまいました。
「あっ、ごめん、俺も知らない内に、ここに連れてこられていたんだ。そして外に出たらその変な装置に追いかけまわされて・・・。えっ、誘拐されたってどう言う事?」
ああ、また彼の声が聞けた。こんな場所じゃなかったら・・・。
あっ、いけない。そう言えばこんな話を・・・?あれ、どうだったかな。思い出せない?
そんな事を考えていると彼の方から、また話しかねてきました。
「ねえ、誘拐されたってどう言う事だい。それに俺も状況が解らないんだよ」
いっ、いけないどうしよう? とりあえず話しをあわせないとおかしな娘と思われるかもしれない。とっ、とにかく落ち着いて彼の質問に答えよう。
「えっ、違うのですか?私はここに・・・あれ?何でこんな所にいるのですか?確か私は変な男の人に捕まって、それから・・・。記憶がありません・・・」
そう話をしながら周囲に視線を向け、彼の方を見てみると何故か鉄パイプを背中に差していたのが見えました。あれ?前はあんなもの持ってなかったはず・・・?どういうこと。
そう考えていると不意に腕に着けられた腕輪からアラーム音が鳴り出しました。
《ピッピ、ピッピ、ツーピッピッ》
そうだった確かあの時も、お喋りをしていると腕輪のアラームが鳴り出したし、それにこの音は確か何かを知らせる音だったはずです。
とりあえず驚いたフリをしないと・・・。
「なに、何の音ですか?この音。えっ、えっ何処から? あっ腕輪から鳴ってる」
周りを見て探すフリをして、腕輪の方に視線を向けながらそう説明した。
「連夜さん。この腕輪が鳴ってますよ。これなんでしょうね」
あっ、しまった。つい彼の名前を出して喋ってしまった、どうしよう。
「えっ、あれ?俺名乗ったっけ。今俺の名前を・・・?うっ、あれっ・・・」
ああっ、やっぱりおかしいと連夜さんが気が付いたどうしよう。それに何故、頭を抑えておどろいてるの?
とっ、とにかくどうにか話をそらさないと、変な子だと思われてしまう。あっ、そういえば・・・。
「あっ、えっと、あっ、ほらここに、この画面みたいなのに名前が、ほら・・・」
連夜さんは、直ぐに驚いた顔をしていたので、慌てながら必死に腕輪を操作して画面を表示させ、それとなく説明して話を逸らしました。
でも、これで彼の名前を遠慮なく呼べる。よかった、また彼と仲良くなれるでも、今度こそ彼を救って見せる。
「あの、あの連夜さん。ここになにか表示が出てますよ。ほら、ねっ」
連夜さんに腕輪の画面の表示を指差し説明すると、彼は自分の腕輪を操作して、画面を出して表示の内容を見ていた。
このとき『はっ』としました。これの操作と腕輪の存在を不思議がることもなく操作してしまった事に違和感を覚えられるのではと、でも、不思議と彼は気にせず操作をしていました。
まあ、気が付かれていないならいいやと考えて、そして私もその表示に目をとうしました。
そこには御鏡 連夜さんと私がペアに承認されたのと、そのペアについての説明文が書かれていたのです。
そいえば、確かこのペアは行動を共にして、色々出される難題を連夜さんと共に攻略していくものだったはず。 それに、このペアに関しての説明文が確かここを操作すれば見れたはず・・・。
「えっと、私と連夜さんが、助け合わなくてはいけないみたいですね。それにこれの解除は・・・・!? えっ、なにこれどう言うこと、以前と違う・・・・」
ペアのルールを掻い摘んで読んでいると、違和感を覚え声が小さくなって驚いてしまいました。
どっ、どう言うこと? 以前は自動でペアに承認されていたはず、それに罰とかペアの解除方法が明記されてる。 前は死亡時のみ解除だったし、それに・・・・。
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
伏線回収の夏
影山姫子
ミステリー
ある年の夏。俺は15年ぶりにT県N市にある古い屋敷を訪れた。大学時代のクラスメイトだった岡滝利奈の招きだった。屋敷で不審な事件が頻発しているのだという。かつての同級生の事故死。密室から消えた犯人。アトリエにナイフで刻まれた無数のXの傷。利奈はそのなぞを、ミステリー作家であるこの俺に推理してほしいというのだ。俺、利奈、桐山優也、十文字省吾、新山亜沙美、須藤真利亜の6人は大学時代、この屋敷でともに芸術の創作に打ち込んだ仲間だった。6人の中に犯人はいるのか? 脳裏によみがえる青春時代の熱気、裏切り、そして別れ。懐かしくも苦い思い出をたどりながら事件の真相に近づく俺に、衝撃のラストが待ち受けていた。
《あなたはすべての伏線を回収することができますか?》


消された過去と消えた宝石
志波 連
ミステリー
大富豪斎藤雅也のコレクション、ピンクダイヤモンドのペンダント『女神の涙』が消えた。
刑事伊藤大吉と藤田建造は、現場検証を行うが手掛かりは出てこなかった。
後妻の小夜子は、心臓病により車椅子生活となった当主をよく支え、二人の仲は良い。
宝石コレクションの隠し場所は使用人たちも知らず、知っているのは当主と妻の小夜子だけ。
しかし夫の体を慮った妻は、この一年一度も外出をしていない事は確認できている。
しかも事件当日の朝、日課だったコレクションの確認を行った雅也によって、宝石はあったと証言されている。
最後の確認から盗難までの間に人の出入りは無く、使用人たちも徹底的に調べられたが何も出てこない。
消えた宝石はどこに?
手掛かりを掴めないまま街を彷徨っていた伊藤刑事は、偶然立ち寄った画廊で衝撃的な事実を発見し、斬新な仮説を立てる。
他サイトにも掲載しています。
R15は保険です。
表紙は写真ACの作品を使用しています。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる