巻き込まれて異世界へ ~なぜだか関わった人の運命変えてます~

桜華 剛爛

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第6章 王都シルフォードに到着、城で何かあるかもしれない。

6-12 シルフォード城では式典が開催中・・・?

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 その頃、シルフォード城の式典会場では、ある程度の行事は順調に進み。このたび公国のために貢献した人達に名誉となる称号と勲章を王様より渡される叙勲式が行なわれているのであった。



 その場には、一応式典から逃げずにユウマはチャント出席していた。そしてシルフィーの隣り立っていた。

 しかし何故かシルフィーと似たような仮面をつけている。もちろんシルフィーも同様で仮面をつけている。

 何故か式典の最中にユウマはクシャミをしてしまった。
「へっんっくしっ。ううん・・・」
 ただし目立たぬ様にしたら、変なクシャミになってしまった。

「クスクス、ユウマ様なにをしてますの? それにどうかしましたの?」
 シルフィーは横でユウマの変な声に笑みをこぼして、どうしたのか尋ねてきた。

「いっ、いえちょっと、鼻がむずむずして。あれっ?」
 何故か突然鼻がムズムズして、変なくしゃみをして鼻を触ろうとしたが、仮面に引っかかり少し慌てて再度仮面の中に手を入れて鼻を触っていた。

「あら、誰かに噂されていたのでは。それより何故、貴方まで仮面をつけていますの?」
「えっ、ああそれは、ホントの姿をさらしたくないからですよ。それに今は仮面の騎士ユフィルスですよっ、シルファリア様。で、これは今後の行動に、支障を出したくないからですので、お許しを」
 そう説明をしながら仮面に触れて答えた。

 それから式典は順調に進んで行き。


「それでは叙勲式を始める。まず始めに・・・・」
 順番に勲章と称号を渡されていき。

 細かく説明すると、護衛騎士団の隊長のレオンさんは、騎士団の総団長に任命された。

 次に騎士ダントさんは、重要人物達の護衛を行なう騎士団の隊長に、モードさんは護衛騎士団の副隊長に任命されたが辞退していた。それで今度開設される騎士と冒険者達の為の、訓練校の教官になると教えて貰った。

 マークさんは、新しく創設される聖騎士団の団長として任命された。トーレさんは、モードさんと似たようなもので、騎士団には残らず王都魔法騎士学院の教師となる事になっていた。元々魔法を得意としていたのでこの度正式に魔導師となり若者達に教える事になるようだ。

 レーネさんは、新たに新設される新乙女騎士団の団長に任命される予定だったが、それを事前に断り騎士団を辞めシルフィーさんと行動を共にする様にしていた。キュリカさんもレーネさんと同様である。その為レイナさんが新乙女騎士団の団長に、そしてセリカさんが副団長に任命された。

 冒険者のみんなに関しては、最初からギルマスのフィリアさんにすべてを任せる事になり、ここではギルドへの報奨金、そして今後の活動について公国側からの制限が無くなった。まあ、元々あんまりその部分は公国側も制限をつけていた訳ではなかったが、今回は正式にその様な約束をされた。その事によりギルドの行動に制限が無くなり、国からの縛りが軽減される事になった。

 その冒険者個人に関しては、後日ギルドの方で別途行なう事になっている。
 一応その中にユウマ達の事も含まれている。

 そしてこの後、王様がとんでもない事を発表しようとしていた。
 その発表をする前に、何故かシルフィーがユウマの腕に自分の腕を組んできた。
「どうしたんです」
 そうユウマが小声で確認していると。
「此度は、我が公国を救いし英雄、仮面の騎士ユフィルスに名誉ある称号と勲章を与える。そして、此度第三王女であるシルファリアの婿候補として迎え入れたいと思う」

「なっ、なんっですと・・・」
『やっ、やられた。この王様は、またとんでもない事を言いやがった』
 その王様の発言に、周りの人達がざわつき出した。

 その中には、この国の大臣達はもちろんのこと、少年達も含まれていた。

 この後、話は続き一旦は静まっていたのに、王様の話が終わった途端にまた周りの人がざわつき出した。
 そして、ここに集まっている人達がこちらの事を検索しだした。

 しかしこのときユウマは、心底良かったと思っていた。
 それは何故かと言うと、仮面を着けていたので実質上、正体はばれていないし名前も偽名を使っているからである。
 ただこの後正体がばれたら、とんでもない事になりそうなので、この式典が終わったら即効で城を出る事を誓っていた。

 もちろん少年達4人とミーアとランを連れて行き。それから王妃様との約束であるシルフィーを連れて行くことにしていた。まあ、シルフィーを連れて行くともれなくレーネとキュリカも付いてくるだろうと思っていた。

 そして、全員で一旦冒険者ギルドに向かい例の素材関係の鑑定と報酬を受け取り、その後はどうするかを考える予定だった。

 このときはもちろん、今はギルドの依頼をこなしてる少女達とも、一緒に行動する予定である。
 まあ、大人数で押しかけたらまたボコボコにされそうだが、そこは仕方ないとユウマは観念している。
 まさか、殺されるまではないだろうと簡単に考えていた。

 そして、式典が終わりに近づいた頃に、数人の大臣と貴族が突然、先程の王様の発表に意義を申しつけだした。
「国王様、その様な素性に解らない輩に、姫様の婿候補とは聞き捨てなりません。どうかその者の正体を明かして頂きたい。それにその姫様もいつも仮面を着けております。ホントに姫様なのかも解りません。その仮面も外して正体を見せて頂きたい。よからぬ噂を聞きましたので」



 何故かここに来て周りが騒々しくなり、仮面をつけたユウマとシルフィーが、ちょっと緊急事態になってきた。



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