巻き込まれて異世界へ ~なぜだか関わった人の運命変えてます~

桜華 剛爛

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第5章 王都シルフォードに向けて出発かもしれない。

5-11 偵察後の説明のつづき?

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 ユウマが言いよどんで、どう言う風に説明しようかと考えた。



 そうしていると、また冒険者の3人がこそこそと笑いながら。ゾンビだってよ、あれなら傷さえ負わなければ楽勝じゃねーか等と言っていた。

 だが、その冒険者達の言葉を無視して、構わず続きを話た。
「それがですね。・・・ゾンビの数は、《ゴクリ》・・・数え切れませんでした」
 ユウマがゾンビの数はと、一旦止めて周りを見ていると、誰かが唾を飲み込む音が聞こえ、その後数えれなかったと答えた。
「はいっ、数え切れないとは?」
 するとレオンが、不思議がってユウマに質問をしていると冒険者のゲートが。

「ははっ、嘘つくならもっとましなっ《ごん》・・・イッテー!何しやがる小娘が」
 アリアが、冒険者ゲートの足のすねの辺りを我慢しきれず蹴飛ばした。

「うっさい、この馬鹿冒険者が、ウゥーッ!」
 ユウマは、あわあわと思いながら。その威嚇して再度飛び掛って行きそうなアリアを捕まえて。何とかなだめてから続きを説明した。

「えっとですね。とにかく沢山いたんですよ!レオンさん。その様な数のゾンビて何処から現れるか解ります?」
 ユウマは自分が見た大量のゾンビが何処から現れるかレオンに確認してみたが。

「いや、今まで聞いた事無いですな。沢山とは何十体ぐらいですか?」
「えっと!ざっとで百体以上ですかね?」
 レオンとユウマが先程の続きでいったい何体いたのかと話、百以上いたと話していた。すると、また冒険者のゲートがまた茶々を入れてきて。
「出たよ、嘘つくならもっと・・・ヒィー!」

 今度はメイリーが、怒って威嚇し飛び掛りそうになっていたので、ゲートは黙って女性冒険者ミリアの後ろに逃げ隠れた。

 このとき、アリアを含めた少年達4人共、冒険者のゲートを睨みつけながら威嚇していた。
 ちなみにアリアは、押さえていないと今にも飛び掛ろうとしている。なのでアリアの両肩を優しくつかんで離さない様にしている。

 そしてユウマはある事を思い出してレオンに訊ねてみた。
「あっ、そうだ。レオンさんその時倒したゾンビ達、アンデッドの魔石がありますから、それで説明が付きますかね?」
「ああ、それなら個数を数えれば何体いたか解りますな」
「えっ、・・・数えます?たぶん大変ですよ」
 ユウマは、それはやめた方がと思いながら、アイテムボックスに入れていた魔石を、焚き火の近くの広い場所に出した。

 すると、それを見た全員が驚いていた顔をしてしまった。冒険者の3人にいたっては、口をパクパクさせて尻餅をついて、最後はあんぐりと口を開けて呆けてお互いを見ていた。

 そりゃそうだ、何せ多量の魔石の山が目の前に現れたからである。

 その魔石の山を見たレオンが溜息をついて。
「ユウマ殿、すみません。数えるのは、無しでお願いします。それにすいませんが、また収納していてください」
 レオンのお願いを聞き入れユウマは、また【創生魔法】の【空間収納箱コンテナボックス】を唱え、アイテムボックス内に収納した。

 それで、少年達を見てみると冒険者に向けて何か言っていたが気にするまい。

 そうこの時、少年達は冒険者達に向けて、これがユウマ、兄貴ユウ兄の実力だ参ったかと胸を張って言い。そして、あなた達では手も足も出ないだろう。悔しかったら同じ事やってから威張ってください。などと言いながら満足したか、とても清々しい笑顔になっていた。

 この後からだ、この時一緒に見張りをしていた冒険者3人が、ユウマを見る目が変わったのと、少年達への茶々入れがなくなったのは。

 そして、先程レオンに質問していた内容の答えは、そういえばこの近くに墓地が有りが、そこは聖墓標があるので心配ないと思うし、もしかしたらこの近くの村で何か合ったのではと教えてくれた。

 何せ先程の魔石、その異様な数のゾンビが存在しているのだから。どこか近くで死人が大量に出るか、ゾンビに襲撃され感染した人がいる村か何かがあったはずだから。

 この先、移動する時と野営時の夜間には、厳重に注意して行く事を朝、皆と相談する事をレオンが提案してきて。
 朝食の時にでも全員に通達して警戒を強める様にしようと言う事になった。

 あと、先程の偵察報告で、明かりか点滅していたのは、恐らく先程連れて帰った少女が聖属性か光属性の魔法でゾンビを倒していたのだろうと報告をした。
 それにもしかしたら、あの少女が何か知っているかもしれないと考えていた。

 そして、見張りの交代の時間が来て、交代の人員が揃ったので、寝床に戻ろうとしたら、アリアが突然話しかけてきた。
「ユウ兄!あのさ、その」
「うん、なんだいアリア!」
「えっとね!ユウ兄の頭の上にいる。その子なに?」
 アリアがユウマを捕まえて、先程から頭の上で寝そべっていたファルを見てから訊ねてきたので、驚いて答えた。
「えっ!アリア見えるのか?」
「えっ、えっと!どう言う事、たまにユウ兄とシルフィー様の周りに、いつも赤い小さな子が飛び回ってたけど、今ユウ兄の頭にいる子?今までの子と違うよね?」
 これは、驚いたどうやらアリアは、ファルの事が見えている様だ。

 アリアには、とりあえず詳しい話は、今度すると言っていると。
『ねぇねぇ!マスターこの子?不思議な感じがするし、私の事見えてるのみたいだね』
「わっ!頭の中で直接声が聞こえてきた。ねぇあなたのお名前を教えて?私はアリアって言うの」
『うん、私はねファルだよ。よろしくねアリア!』
 ファルはユウマの頭の上から離れ、アリアの目の前まで飛んで行き挨拶をした。
「へぇ!ファルは、妖精さんなの?」
 アリアが、ファルに妖精かと訊ねてみたら、ファルが考えてから内緒だよと言って2人でなにやら意気投合していたので。
 ファルに、アリアについて行きもっと話しておいでと伝えたら、解ったと言ってアリアの肩に乗って一緒に少年達のもとへ行った。



 そして、ユウマがアリアとファルが少年達の方に行く、その光景を見送っているとふと、そう言えば、アリアは見えていたけど、他の子には見えないはずだったと思い出した。



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