巻き込まれて異世界へ ~なぜだか関わった人の運命変えてます~

桜華 剛爛

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第5章 王都シルフォードに向けて出発かもしれない。

5-1 トライアからの出発と現状!

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―☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆―

 トライアの街を出てシルフォードを向けて出発を開始・・・・。
 ・・するはずだったが?予定と違いちょっと遅れた。

 そして、実際に出発を開始したのは、昼食を取った後の昼過ぎとなっていた。

 準備などを終え、集合場所に付いたのが昼前だったのだが。それでもまだ、全員出発できる状態では無かった。何せ人数が多い。その数は総勢60人と相当な多人数で移動する事になっていたのである。

 細かい人員は、別として馬車の数だけでも10台もある。

 ここに来た時は、姫様の馬車と荷馬車の2台であり。人員は護衛騎士は全員で9人で、それに馬車を操作する馭者2人、それとユウマを含むシルフィーたち4名の合計15名だったのに。
 その数に対して、トライアを出てシルフォードに向かう時には、大世帯でキャラバンみたいになっている。

 大世帯になった理由は、ユウマと少年達がトライアの守衛所から帰ろうとした時に、守衛所の責任者ゼルドを尋ね来客していた人。商会ギルドの人に関係していた。
 そしてそこの貴族である老夫婦の護衛の依頼もあったそうだ。

 しかし、今のトライアには護衛を出せても新人の騎士を入れて最大8名しか出せずに、ゼルドも困っていたそうだが。
 そこへ丁度ここにやって来た、レオン一行に貴族の老夫婦の護衛を任せようとしていた。

 何故レオンたち一行に頼もうとしたのかは・・・。
 ここに救援依頼で来た騎士の情報では、怪我人が複数いて移動が困難と聴き、せめて救援に精鋭の騎士を数名とは思ったが。

 今のトライアの守衛所の騎士事情では、少数の人員しか派遣できない。
 そのため仕方なく騎士2名と、ギルドに要請した人員しか救援に出せず仕方なくそれを実行した。

 その状態で、ここトライアまで来るまでに、かなり時間がかかると思っていたところ。救助に向かわせてほんの短い期間で戻って来たからである。
 しかも、怪我人はおらず全員健康な状態であった。

 それに合流するまでの間に、1人の青年の活躍で安全とはいえないが何事も無かった。などの報告を救助に向かわせた2人より受けていた。
 その部下の報告によれば救助に合流した後、危機的な戦闘状態が彼の機転で呆気なく勝利を収め。その上、怪しい男どもを捕らえていた事などの報告もあったのである。
 だから今回の依頼を、シルフィー姫の護衛隊長であるレオンにお願いしたのだが。

 流石に今回の帰還には色々な危険があるので、レオンは断ろうと思った。だがしかし、取り合えず冒険者ギルドに数名の護衛を出して貰えるか相談して。それからレオンは、どうするかを返事する事にした。

 そして、冒険者ギルドにユウマを向かえに行き。そのついでに先程の依頼をギルドにお願いしようとした。

 すると何故か呆気なくギルマスから了承されて直ぐに手配をして貰えた。何故ここまで呆気なく話が通ったかは、実はギルマスからユウマへ向けた、あるの事情が絡んでいた。
 そのために、今回の大世帯の人数になったという訳である。

 この大世帯の内訳として。
 まず冒険者ギルドのギルマスであるグラントが、レオンの依頼と、ある事情で冒険者を6名を直ぐに準備してくれ。その冒険者も今ここに在籍しているベテランで、冒険者ランクも全員Cランク以上の人員である。

 そして、ある事情とは、例の少年達の面倒をユウマに見せると言う理由である。その少年達4名も同行させる為に、冒険者用の馬車とは別に少年達の馬車の用意していた。

 しかも、護衛依頼の冒険者達の報酬のみで良いと言う事になっているらしい。トライアの冒険者ギルドと言うよりギルマスのグラントは、太っ腹である。

 これに同行する騎士は、全員馬に騎乗しており。その数は全員で10名いる。

 ちなみにこの騎士の中には、レーネとキュリカは含まれていない。なぜならこの2人はあくまでシルフィー姫の専属の騎士と言う扱いになっている。

 あと貴族の老夫婦の乗る馬車1台と乗合馬車が2台、それと商会の商品を運搬する馬車3台が、一緒に同行する事になっている。

 それぞれの馬車には、馭者が各1名と交代要員として、別に2名乗り込んでいる。

 老夫婦の馬車には、お世話係りのメイド2名と執事がおり。
 商会の商品の運搬で、商会ギルドの関係者が2名同上している状態だ。

 それとユータ達が乗る馬車には、冒険者ギルドの関係者?が2名乗り込んでいる。その姿は、外套を着てフードで顔を隠しているので、誰かは解らない。

 などと言う風に大世帯での移動となっている。



 そして、出発してから何事も無く、最初の予定地点の野営場所についた。



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