巻き込まれて異世界へ ~なぜだか関わった人の運命変えてます~

桜華 剛爛

文字の大きさ
上 下
11 / 557
第2章 旅立ち、いえ迷子かもしれない。

2-4 妖精?、精霊?のお願いからの冒険開始?

しおりを挟む



 目の前で飛び交う赤色の光に向かって。
「なんかいったか、良く聞こえない、もう一度、いってくれ」

『たすけて・・』

 そして草原の丘のほうに飛んで行きながらまた、声が聞こえてきた。

 今度は、はっきりと念話と同じように、頭に直接語りかけてきた。
『お願い、たすけて、シルフィーたちを魔獣モンスターからたすけて、早くお願い』

 先ほどまで赤い光だったのが、羽の生えた小さい人みたいなシルエットが、ユウマの前を飛び去りながら語りかけて来たので、急いで追いかけた。

 先ほどまでいた、岩の場所からほんの少し離れた、丘の上に追いかけ、駆け上がって行くと、そこは一面に広い草原が広がっていた、目視で確認できるだけでも、かなり広く近くには、マップで確認したように川も見えた。

 丘の上から眼下を見下ろしたら、道のような場所のそばの広い空き地みたいなところで戦闘が行われていた。

 よく見ると豪華な馬車の周りに鎧を纏った3名の人が必死に馬車を守っていた。

 その馬車を襲っているのは緑色の肌の小さな人みたいなのが10体と、豚の顔の大男が3体と一つ目の大男1体だった。

 目を凝らしその戦闘を見ているとフィーナに貰ったガントレットの水晶部分が青く光っていたので触れてみたら。

『【超級解析】+【状況理解/対策】の統合スキルで【状況確認・分析】のスキルが発生しました。ただ今より、【状況確認・分析】を発動します』
どうやらなんか、新しいスキルが出来たみたいだ、どういうスキルかは、あとで確認するとして。

 戦闘状況は、どうだろうと見てみたら、先ほどまで、見えていなかった吹き出しみたいなのがあったので意識を向けたら。

 戦闘を行っている、鎧の人の頭上に人族:騎士と表示され、緑色の小さいのはゴブリン、豚顔は、オーク、一つ目はサイクロプスとそれぞれの頭上に名称と、ともに魔獣モンスターと表示された。

「へー、便利なスキルだな」
関心して良く吹き出しを見ると。

「あれ、モンスターのゴブリンの名称の下に格下と表示がある、よく見ると全部のモンスターと騎士にもついている。 オークの一匹は同格でサイクロプスが格上と表示しているな? あと、倒れている騎士の4名が、瀕死と大怪我と出ている」
誰に、言うでもなく独り言を言っていると。

 馬車から、軽装の女性が身なりの良い女性を伴い、その後ろから執事姿の人が出て来て馬車から、離れていこうとしていた。

 よく見ると二人は、身なりの良い女性を、背中に守りながら必死で、3体のゴブリンと応戦して、なんとか防いでいるが、そのほかのモンスターを騎士3人が必死で防いでいるが、見た感じ数が多すぎる。

 そのうえ、まだサイクロプスは、少し離れて戦闘を監視しているようにも見える。

 騎士たちの戦闘も劣勢に近いので、そのうち均衡が崩れ、戦闘に負けてみんな倒されるのも時間の問題だ。

 そして、ユウマは、武器がナイフしか無いけど格下のモンスターなら油断しなければ勝てるかな、と思い。

 同格のモンスターは、何とか必死に戦ったら勝てるかも知れないし、まだ、騎士たちが倒れていない今の内しか勝機がないと考えていた。

 格上はかなり頑張らないといけなさそうだけど、いそいで助けないと死人が出るかも知れない。
そうならないように、急ぐ必要がある。

 そういえばスキルに超加速ってのがあったなと、思いながらアイテムボックスから皮のさやに入ったナイフを取り出しズボンのベルト着けてから。

「よし、スキルを使用しよう【超加速リュブースト】」
言葉に出しながら思い浮かべると。
『【超加速】を起動、制限時間あり起動開始』



   
しおりを挟む
感想 798

あなたにおすすめの小説

強制力がなくなった世界に残されたものは

りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った 令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達 世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか その世界を狂わせたものは

【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる

三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。 こんなはずじゃなかった! 異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。 珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に! やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活! 右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり! アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

一家処刑?!まっぴらごめんですわ!!~悪役令嬢(予定)の娘といじわる(予定)な継母と馬鹿(現在進行形)な夫

むぎてん
ファンタジー
夫が隠し子のチェルシーを引き取った日。「お花畑のチェルシー」という前世で読んだ小説の中に転生していると気付いた妻マーサ。 この物語、主人公のチェルシーは悪役令嬢だ。 最後は華麗な「ざまあ」の末に一家全員の処刑で幕を閉じるバッドエンド‥‥‥なんて、まっぴら御免ですわ!絶対に阻止して幸せになって見せましょう!! 悪役令嬢(予定)の娘と、意地悪(予定)な継母と、馬鹿(現在進行形)な夫。3人の登場人物がそれぞれの愛の形、家族の形を確認し幸せになるお話です。

竹林にて清談に耽る~竹姫さまの異世界生存戦略~

月芝
ファンタジー
庭師であった祖父の薫陶を受けて、立派な竹林好きに育ったヒロイン。 大学院へと進学し、待望の竹の研究に携われることになり、ひゃっほう! 忙しくも充実した毎日を過ごしていたが、そんな日々は唐突に終わってしまう。 で、気がついたら見知らぬ竹林の中にいた。 酔っ払って寝てしまったのかとおもいきや、さにあらず。 異世界にて、タケノコになっちゃった! 「くっ、どうせならカグヤ姫とかになって、ウハウハ逆ハーレムルートがよかった」 いかに竹林好きとて、さすがにこれはちょっと……がっくし。 でも、いつまでもうつむいていたってしょうがない。 というわけで、持ち前のポジティブさでサクっと頭を切り替えたヒロインは、カーボンファイバーのメンタルと豊富な竹知識を武器に、厳しい自然界を成り上がる。 竹の、竹による、竹のための異世界生存戦略。 めざせ! 快適生活と世界征服? 竹林王に、私はなる!

私はもう必要ないらしいので、国を護る秘術を解くことにした〜気づいた頃には、もう遅いですよ?〜

AK
ファンタジー
ランドロール公爵家は、数百年前に王国を大地震の脅威から護った『要の巫女』の子孫として王国に名を残している。 そして15歳になったリシア・ランドロールも一族の慣しに従って『要の巫女』の座を受け継ぐこととなる。 さらに王太子がリシアを婚約者に選んだことで二人は婚約を結ぶことが決定した。 しかし本物の巫女としての力を持っていたのは初代のみで、それ以降はただ形式上の祈りを捧げる名ばかりの巫女ばかりであった。 それ故に時代とともにランドロール公爵家を敬う者は減っていき、遂に王太子アストラはリシアとの婚約破棄を宣言すると共にランドロール家の爵位を剥奪する事を決定してしまう。 だが彼らは知らなかった。リシアこそが初代『要の巫女』の生まれ変わりであり、これから王国で発生する大地震を予兆し鎮めていたと言う事実を。 そして「もう私は必要ないんですよね?」と、そっと術を解き、リシアは国を後にする決意をするのだった。 ※小説家になろう・カクヨムにも同タイトルで投稿しています。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

【本編完結】転生したら第6皇子冷遇されながらも力をつける

そう
ファンタジー
転生したら帝国の第6皇子だったけど周りの人たちに冷遇されながらも生きて行く話です

聖女の力を隠して塩対応していたら追放されたので冒険者になろうと思います

登龍乃月
ファンタジー
「フィリア! お前のような卑怯な女はいらん! 即刻国から出てゆくがいい!」 「え? いいんですか?」  聖女候補の一人である私、フィリアは王国の皇太子の嫁候補の一人でもあった。  聖女となった者が皇太子の妻となる。  そんな話が持ち上がり、私が嫁兼聖女候補に入ったと知らされた時は絶望だった。  皇太子はデブだし臭いし歯磨きもしない見てくれ最悪のニキビ顔、性格は傲慢でわがまま厚顔無恥の最悪を極める、そのくせプライド高いナルシスト。  私の一番嫌いなタイプだった。  ある日聖女の力に目覚めてしまった私、しかし皇太子の嫁になるなんて死んでも嫌だったので一生懸命その力を隠し、皇太子から嫌われるよう塩対応を続けていた。  そんなある日、冤罪をかけられた私はなんと国外追放。  やった!   これで最悪な責務から解放された!  隣の国に流れ着いた私はたまたま出会った冒険者バルトにスカウトされ、冒険者として新たな人生のスタートを切る事になった。  そして真の聖女たるフィリアが消えたことにより、彼女が無自覚に張っていた退魔の結界が消え、皇太子や城に様々な災厄が降りかかっていくのであった。

処理中です...