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第13章 新たなる冒険の始まり?・・・そして。

13-56 異常な強さと武器?

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 その為に増える相手の数よりも倒す数が多くなって行き・・・今では地面に散乱している魔玉の数の方が多い感じであったのだ。



 その光景を見て、自分の力も上昇している事にも気付かずリナがユウマに話し掛けた。
「しかし、ホント異常よね。あんたの強さは・・・。でも、なんで素手で簡単に魔物が倒せるのよ?それにここまで殆ど一撃で・・・どうなってるのよあんたの強さは?ホント普通じゃないわよね。さっきなんてデコピンってなによ!相手が弱すぎるって・・・錯覚するじゃない。それよりもその剣は使えないの?」

 リナは今更ながら俺の強さについて異常だと再度感じたらしい。それとは別に俺が腰のぶら下げていた唯一の武器?まあ、ミスリル製の刃を付けている短剣だが、それを使用しないで素手で戦闘をしている事について不思議に思い尋ねて来たのだ。

 まあこの短剣は、既に刃こぼれして使い物にならない状態なので、使用してもただの鈍器と同じ感じだし、刃も部分も短いので・・・現状武器といえる品物ではなかった。それにもし刃の部分が無事だったとしても、殆ど焼入れや特別な処置をしていない代物だったので、これだけの敵を倒し続けると・・・どの道現状よりひどい状態になっていた可能性が高かった。
 まあ、元はちゃんとしたミスリル製ではあるのだが、決して戦闘用に取り付けた刃ではなかったのである。

 事実殆ど飾りと言ってもいい品物だし、精々小さな作業に用いる為のものだったのだ。だがその中身というより柄の部分は・・・例の光の剣を創り出せる特別な魔法剣か聖剣?の柄なのであるが、ホントのところどういう物でどういう構造なのかが俺にも理解できていないのであるし、誰もしらなかったのだ。

 なにせ他の特別な剣や魔法剣の柄で・・・全く同じ様な事をしてみたのだが、今俺が持っているモノの柄以外には、ちゃんとした剣の形に光が纏まる事はかった。実際には光は発生するが・・・短い光の筋だったり、細い針の形にし成型出来ず、実際にどんな物質も何も切れないただの光だけしか発する事が出来なかったのだ。

 その時は、実際に何が違うのかが・・・さっぱり解らなかった。それでとりあえずは刃の部分が欠けた短剣をそのまま腰にぶら下げていたのである。まあ刃の部分は駄目でも現状処分する事も出来ないし、現状直ぐに修理する事もしていないので使えず腰にぶら下げた状態なのだ。

 だがリナは、俺が大切に腰に下げてる短剣を使わないのが、すごく気になるようだ。
「ん?ああ、これな!実は刃が欠けてるが・・・」
 ・・・あっ、そう言えばこの剣の本当の使い道と、例の力に関しては、秘密にしておいた方が良かったよな?確かフィーナや他の女神様達にも、きつく注意されてたっけか・・・。

 実際に周囲にいる魔物を未だに素手で一撃の下に排除しながら、俺はある事を思い出して、途中で話を打ち切り腰にある短剣を抜き・・・リナに直接見せる為に手渡した。

 リナは俺から短剣を受け取り確認をして、驚いた表情をしたのだ。
「なっ、何よこれ?完全に刃の部分が駄目になってるじゃない。あっ!?もっ、もしかしてあの時私達を・・・」
 まあ、そう言う事だ!どの道短剣として使う気は、元から全く無かったので気にする事でもない。しかし、今リナに渡した短剣の刃が、何故そうなったかは解ってくれたらしい・・・が、なんか勘違いしているようだが、現状説明するのも面倒臭いので、これ以上余計な説明をしない事にした。
 まあ、勘違いしている部分はこの戦闘が終わった後でもちゃんと話す事にした。多分大切に持っていたから余程の品物だと思ったのだろう。

 それで先程も説明したが、いざとなったら武器としての光の剣を解放するので問題は無い。しかし問題があるとしたら実際に光の剣が現状この世界で創り出せるかだけだが・・・恐らくそれを確認して使う機会は多分この場所ではない・・・というよりホントに危機的状況では無い限り、ぶっつけ本番でしか使わない方がいいと考えている。
 何せ光の剣は、俺自身は感じないが、周囲の者からすれば・・・相当やばいモノらしいからであった。それに下手をすると世界を崩壊させるか、最悪その次元を破壊しかねないからだ。

 まあ、俺としてはこの世界を壊す事はしたくは無いので、今のところは光の剣を使う気は全くもって無いと・・・思う。



 そんな事を考え魔物達を、殆ど一撃の打撃で消滅させながらついに、殺戮デスマシーンである機械人形の側までやって来たのであったのだが?どうも様子が・・・。


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