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第13章 新たなる冒険の始まり?・・・そして。

13-50 戦いは終ってないのに・・・?

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 しかしそんなユウマの考えとは 騎士達の表情と行動は・・・完全に真逆の状態であったのだ。



 実はホンの少し前までは、騎士達にしてみたらホントに絶望的な状態だった。

 何せ正門を開門したと同時に、ある程度の先からは殆ど前方が確認出来ない状態だったのだ。それは黒煙が漂い状況が確認出来ないうえに、唯一見える地面は真っ赤に燃えるドロドロに溶けた溶岩が確認出来たのだ。
 それはまさしく地獄の光景と同じ様な状況だった。しかもその先から感じる絶望するほどの数の気配と、とんでもない魔力や強大な力を持ち気を感じたからであった。

 そうなのだが・・・実際にとんでもない数の気配を感じたのは、ホンの少しの間だけで・・・そうユウマの放った魔法攻撃の、とてつもに魔力を感じたその後に、その場所は一瞬のうちに一面真っ白になり、一旦は氷の世界が広がっていた。
 それでその光景が広がり、一旦は敵である悪魔族は疎か殺戮デスマシーンの所在と、報告に受けた邪神デスハーケンとその側近の4人をも目撃していた。更に千近くの大群をも目撃していたのだ。

 その時点で、それらを目撃した騎士達は、更に絶望的になりこの世の終わりだと死を覚悟したようなのだ。しかし、その直後にユウマがいる場所より、魔力の帯びた信じられない突風が起こり、ユウマを中心に暴風が吹き荒れた。ただし不思議だったのが、正門側にはいっさい風が無いのに、ユウマの周りから大量にいる敵の方に向けて、信じられない光景と吹き荒れる風にされされた多くの魔物達が次々と消滅していたのである。

 それを見た騎士達は言葉巧みに・・・『このまま行けば、助かるのか?』とか、『我らの救世主様だ!』とか、『姫様達が連れて来てくれた我らが希望だ』等と、最後に『勇者様だ!』や『神様、戦神様等』と喜び大騒ぎになっているのだった。

「なあ・・・あれはどう言う状態なんだ?俺はてっきり・・・」
 そうてっきり俺としては、異物や異端者でも見る様な視線を浴びせられて、そのうえ有る事無い事を言われた挙句には、拒絶され化け物扱いされると思っていたが、そんな事は全く無い状態だった。しかもまだ勝利した訳でもないのに、勝利を確信したうえに、既に英雄のような扱いを受けているのであった。

「まあ、仕方ないんじゃない。ホントだったらあの騎士達は、あの殺戮デスマシーンの機械人形と邪神デスハーケン達と勝ち目の無い戦いを挑まなくちゃいけなかったし、あのとんでもない数の魔物も相手にしないといけなかったんだから・・・。それに実際には戦闘するより逃げる事しか出来なかったんだから・・・後はジワジワと追い詰められて死を待つだけだからね。ホントなら・・・」
 何故か黄昏るように、リナが事情を説明してくれた。

「そうそう、それに騎士の人達は、ホントなら私達と街にいる人々を少しでも遠くへ逃がすのが優先で、それまでは死に物狂いで、この正門で死守して敵を街へと侵入させないようにいないといけなかったもんね。普通だったら無視して逃げるけど、今残ってる騎士の人達は、それぐらいの覚悟はあったんだと思うよ・・・」
 それでアリスは俺の側で、騎士達の身上と今の気持ちを代弁して教えてくれた。

「・・・ん?でも、まだ、一番厄介な奴は残ったままだぞ?それなのに・・・そんなんでいいのか?」
 実際に、まだ天使族の天敵である殺戮デスマシーンは全機残っており無事みたいだし、肝心の邪神デスハーケン等は、さっきの俺の攻撃を見ても表情一つ変えてない状態だったのだ。まあ実際どんな気持ちなのか、本人達に確認しないと解らないが、どうも慌てている様子ではないようだ。

「えっ!いいんじゃないかな?だってさっきの力なら・・・余裕で邪神デスハーケンの力と互角以上に見えたけど?」
 アリスが何を感じ取ったのか解らないが、俺と邪神デスハーケンの力の差が同じかそれ以上だという事を言い出した。まあ、あながち間違いだとは言わないが・・・それでも俺自身は、まだ本気で最大限の力を解放している沸けどもないし、邪神デスハーケンにしたって本気かどうか現状解らない筈だ。

 事実俺が行使した未来視でも、俺と邪神デスハーケンが戦闘する未来が・・・実際見えてないのであった。



 まあ、アリスが感じた俺と邪神の力の事は後で考えるとして、とりあえずは残ってる相手に関してとリナとアリスを、この後どうするかを本人達に確認する事にした。


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