巻き込まれて異世界へ ~なぜだか関わった人の運命変えてます~

桜華 剛爛

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第13章 新たなる冒険の始まり?・・・そして。

13-20 言葉が通じる・・・?

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 それからである・・・不思議と少女が何を言っているのかが解る様になったのであった。



 そして、今現在・・・俺は神聖な気を放つエルフ風の4人、改め天使族の4人と一緒に行動している。実はあの後、言葉が解る様になって、種族の関して確認するとエルフではなく天使族だと言う事を説明してくれて、背中に隠していた翼を広げて見せてくれた。
「そうなのユウマ!私達はエルフみたいな森の精霊じゃなくて、れっきとした天界人で、私達はその天使族なの。ホントだったら、この地上では珍しくて崇高な種族なんだよ!えっへん・・・」

 ・・・なるほどね。姿が俺の知ってるエルフ達に似てるけど、天界人なのか?・・・ん?それなら!
「なあ、それならなんで捕まってたんだ?確か同じ様な姿の黒っぽい奴等に・・・」
 そう崇高な存在の割には、雑に扱われて、しかも檻に捕らえられていた筈だ。普通なら敬われるか、皆が平伏す筈じゃ・・・まあ、あいつらはそんな感じではなかったけど・・・。

「うっ・・!?そっ、それは・・・」
 それで結局のところ彼女達は天使族と言う事で、先程奴等・・・ダークエルフ風の奴等とゴブリンモドキに捕まっていたらしい。どうやら敵対している種族らしいのだが、結局のところ騙されて捕まったのが本音らしいのだ。
 まあ、ちなみにダークエルフ風の奴等は悪魔族らしく、あの緑色のゴブリンモドキはそいつ等の使い魔で緑人種のデミヒューマンというらしい。早い話、亜人で人工的に造られた人間だそうだ。

「あいつらは悪い奴等なんだよ。直ぐに人のモノ取るし、罪も無い種族を攻撃するんだよ。この間も、今回も・・・」
 どうやら今回捕まったのも、悪魔族がある者達を傷つける計画を知ったらしく、それを止める為にあの偽の集落にやって来たところを・・・不意打ちで捕らえられたらしい。ただあまりにも準備が良すぎたのでおかしいと思っていたら、どうやら彼女達の仲間の1人と人族が絡んでいたらしいのだ。
 まあ、どうやらそいつらは悪魔族が擬態した人物だったらしいが・・・。

 それで結局のところ彼女達がエルフに似ているが、エルフとは別の種族で天使族だと言う事が判明して、自己紹介を行ない解った事が・・・。
 まず、俺に懐いて色々と教えてくれている少女の名をアリスと言い、もう1人の少女はリナ・・・こちらは収支俺の事を警戒して目も合わせてくれないし喋り掛けても無視される。それと気を失ってずっと目覚めなかった女性の名はアリエルというらしい。・・・未だ目を覚まさないが、どうやらかなり力を消費してしまっているらしい、理由を聞いたところ、気絶した本人しか解らないらしい。
 それで、唯一の男性の天使族の方は、レパードという名前らしいが、どうもこいつはホントの名を名乗ってるかは怪しい感じだが、そんな事はどうでもいい。何せアリスとリナが、男性がレパードと名のった瞬間、『えっ!?』と驚いていたからだ。
 それにリナがその男性に質問している時に『レイどう言う事よ!』と小声で聞えてきたからだ。
 まあ、そんな事はどうでもいい事だ。結局のところ名前なんて仮初でも問題は無いからだ。

 そんな事があって、あれから実のところ2日は経っており、ただ未だに少女のリナとレパードと名乗った男性は、俺の警戒しているがマトモに話してはくれない。まあ、別に邪険にしている訳ではないので気にしないが、それでもちょっとは・・・。
 実際、最初の時はあからさまだったが、最近では声には出していないが、俺の事を頼りにしてくれている。・・・とは、思っている。ついでに言うと、未だにアリエルは目を覚まさず、俺が背負子で背負って連れて行っている状態だ。
 実際最初はレパード達が運ぶと行っていたのだが・・・あまりにも体力が無い事が判明して、結局のところ俺が連れているのだ。ちなみに魔法袋マジックバックのリュックは、アリスが持っていてくれている。

 それで移動中にでてくる魔物や獣は、殆どが俺が退治している状態だ。何せ3人とも移動だけで体力を使ってしまい、いざ戦闘になると戦えない状態で、唯一戦えるのがレパードなのだが、それでも魔物がでて来ると対処できないようだ。
 ちなみにアリスとリナは、後衛職で回復と補助しか出来ずどういうパーティで行動してたんだと考えさせられたのだった。

 結局のところ俺はというと・・・まあ、体のいい魔よけの様なモノと最近は思われている。まっ、実際にリナとレパードには嫌われてる訳じゃないので問題は無いのだが、最近どうもレパードだけは、俺の事を特に警戒する事は緩めてないようだ。



 それから5人である場所を目指して移動中に、不思議な感覚にとらわれたと同時くらいに、嫌な感じの雰囲気が漂い始めたのであった。


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