343 / 557
第9章 戦いの中で真実を?
9-103 神界では今だ大混乱?
しおりを挟む
・
・
・
そうして一応中央都市リフィーラの転移門の周りには、もう危険が無い事を教えておく事にしたのである。
・
・
・
「えっと、ティナさん。あのな・・・」
俺が中央都市リフィーラの現状を説明しようとしたら、ティナの方から話し掛けてきた。
「あっ、そうなんだよ。お兄ちゃん!ホントに大変なんだよ。お兄ちゃん達が一旦過去に転移魔法陣で送った瞬間に、魔神が復活したって大騒ぎになっちゃって、それでその数がなんと、4つとか言う誤報が次々と流れてくるし、止めには全ての未来予見が白紙になっちゃたんだよ。それで最新の予見装置が全部、ぶっ壊れちゃたみたいなんだよ」
ティナの話しでは、どうやら予見装置のシステム自体が、自分の予見に自信をなくして、最後に自爆したみたい
らしい。それで守護天使達が昔使っていた装置を起動する為に、色々と行ないその場所に全員いなくなったとたんに、あの部屋が大爆発を起して、それからこのホールで部屋を分けて、情報を整理しているそうなのである。
じっ、自爆って!なんてぶっそうな。でも、誰も怪我しなくてよかったよ。それに考えようによっては良かったかも、ちょうど予見装置も壊れたみたいだし・・・・。まあ、ただ、後でちゃんと説明しておかないと、また使用する可能性があるからちゃんと話しておこう。
それはさておき、俺達が処置した事と魔神に関して、それに魔神竜の事を・・・。
「まず、最初にな、ティナ、元々魔神竜なんて現れる予定はなかったんだな・・・これが」
まずは今回の魔神竜に関しての話をした。
「はい・・・?どう言うことなの・・・お兄ちゃん?」
不思議がっているティナに、俺達が時の迷宮と思っていた森の事と、今回の件で一旦少し過去に戻った時に起こった事を簡単に説明した。それから俺達・・いや、実際に俺は戦って無かったから、アリア達が戦った魔神に関しての事と、最後に魔王竜の卵になる可能性だった、聖竜の卵に関しても説明した。
「へっ、へぇぇ、そんな事になってたの・・・でも、おかしいな?前もお兄ちゃんに説明したけど、時の迷宮には、やっぱり森なんてないはずだよ。私、前にあそこに入った事あるもの。それにあそこの100階層にいる大ボスのゴーレムが厄介なの。ダンジョンの生態系を崩しちゃって、あの場所の扉を内側から閉めちゃってそれ以下にいけなくしてるのよ」
「ああ、それなら多分変な事が起きたと、思うけど・・・?」・・・はっ?ちょっと待てよ。ダンジョンの100階層?あれ、でも、俺達10階層で似た奴に会ったような?まあ、恐らく違う奴だろうな。ティナも正体知ってるみたいだから・・・。
この時点というより今回の件で少し解った事がある。それは恐らく俺達が最初に時の迷宮と思っていた所は、あの魔人族達が言っていたように、辺境の魔界であり別の場所だったのだろうと思う。まあ、どう言う原理であの場所に行ったのかは、不明だけど・・・。
ただ、その場所からそのホントの時の迷宮に戻ってきた方法が解らない。それに今、ティナが少し気になる事を言っていたのである。
とりあえずその事を確認してみようと思う。それに何で時の迷宮とか、その大ボスについて何故知っているのかを確認する事にした。
「ほっ、ほぉぉっ、何でそいつの正体と場所までを知ってるんだ。ティナさんよ」
「えっ、ちょっとね。それでさっき言ったゴーレムは元々は90階層にいた大ボスなんだけどね。そのゴーレムが色々物を落とすから、みんなが欲をだして遊んでたら逃げられちゃってさ。その後どうも100階層に立てこもっちゃったんだよね。えへへへっ」
しかし、なんでそんな事をやってたんだ?それにみんなってどう言うことだ?
「なあ、みんなってどう言う事だ?」
「あっ、それはね。私を含めた5人の女神候補生で、このダンジョン内で修行を行なったんだよ。まあ、90階層に行くまで5、6年は掛かってるけどね。その後、100階層に付いたら扉が開かないので、仕方なく放置したの・・・でも、その後に解ったんだけど、ダンジョンの生態系が滅茶苦茶になちゃって、90階層は今だボスは不在の状態なんだ」
どうやらその原因を作ったのは、現在時の女神であるティナとその他の4人の女神候補生達のようだ。それでその後は、そのダンジョンは危ないということで、封鎖されていたそうだ。それでそのダンジョンを復活させる為にティナが女神になってから、頼まれていたそうなのであった。
「ちょっと、まて、なあ、ティナ・・・何かそんな訳の解らないダンジョンを俺に勧めたのか?」
「えっ、だって、一応私が管理してるダンジョンだから、問題ないし・・・あわよくばお兄ちゃんが問題を解決してくれないかなって思ったけど、まあ、あそこまで行くのはちょっと日にちが足りないと思うし・・・」
なっ、なんて妹だよ。自分の仕事を俺に押し付けようとしてたのか?・・・・えっ!?でも、ちょっと待て、それって・・・いや、なんかややこしくなりそうだから、その話しはやめて、先に違う話しに進めよう。
実はユウマが考えていたとおり、例の時の迷宮の10階層と思い込んでいた場所は100階層で、しかも倒した大ボスであるゴーレムは、時の女神であるメルティナが語ったものと同一の魔獣で、しかも、そのゴーレムは元々100階層にいた元大ボスを倒し、依存進化した相手だったのであった。
それを倒した事により、今の時の迷宮は正常に稼動している事になっていたのであった。ただそれが解ったのは、それからある程度経っての事であったのである。
それで元々ユウマは自身が、聞きたい事を確認する事にしたのである。
「あっ、そういえば、フィーナ様や、他の女神様はどうした?」
そう尋ねながら、その部屋にあるソファーに座って、話しをする事にした。ちなみに月姫は棒つきキャンディを銜えたまま、守護天使がしている作業を見入っていた。
「えっ、フィーナちゃんなら、ちょっと前に目を覚まして、このホールのどかでぼーとしてると思うけど、さっきあった時に、もうちょっと、横になってたらって行ったけど、何かを確認したいって言ってたから。えっと・・・あっ、ほら、あそこに!・・・あっ、それと、そうだお兄ちゃんフィーナちゃんの様子がちょっとおかしいんだよ、目覚めてから、ぼーとしてるかと思ったら、突然顔を紅くして不適に笑ったりしてるの?お兄ちゃんなんかしたの。フィーナちゃんに」
はい?ティナの言いたい事が良く解らないが、少しビックリしたぞ!フィーナ様の様子がおかしいとか言うから・・まあ、行動自体はおかしいが、俺達が下界に行く前とは状況が代わってるから・・・まあ、いいや・・。
「でっ、マリエル様とシルク様の方は、どうなってっるのかな?」
「あっ、うん、一時期危なかったんだよ。あの2人!神核がボロボロで修復不能な状態になってたんだって。でも、不思議なんだよね。2人を見てくれてた医療の神様が最初は覚悟するようにって言ってたのに、今は元通りになってるんだって不思議だよねぇぇ」
お茶を入れてくれながらマリエル様とシルク様のその時の様子を教えてくれたが、殆どその事については知っているので視線をそらしながら答えた。
「ふっ、ふ~ん、そうなんだ・・・。危なかったな。でも、ヨカッタヨカッタ、ブジデ・・・」
なるほど確か創造神様は、内緒で治すって言ってたから・・・うん、この事は口外したら多分不味いんだろうから、黙っとこ・・・。
「何で、お兄ちゃん。片言なの?それに何で私から視線を反らすの?2人とも危なかったんだよ。それに下手をするとマリエルちゃんは、この世から消えちゃうところだったんだよ。まあ、あの時、お兄ちゃんがすぐに手を打ってたから、それ以上は進行してなかったけど・・・?でも、何でそんなに冷静なの、しかも全てを知ってるような・・・」
いえ、殆ど知ってますよ。まあ、マリエル様もシルク様も覚えてないだろうけど、まあ、それえも結果的に元気になるなら、俺のした事は無駄にならずにすんでよかったぁぁ、よかった。
俺がそんな事を考えていると、ティナと俺が話している事に気付いたフィーナ様が、こちらに近づいてきた。
「あっ、ユウマさんだぁぁ、お帰りなさーい。えへへへっ」
何故かご機嫌な、フィーナ様で俺に飛びついてきた。
まあ、すごく可愛らしい笑顔で飛びついてきたのであるが・・・・何故だ、創造神様のところにいた時の記憶は、確かないはずだが?
「えっ、フィーナちゃん?えっ、えっ、そんなにお兄ちゃんが・・・・ねぇ、ねぇ、月姫ちゃんあれって」
『うわぁぁ、主様とフィーナ様・・・・月にも解んないよ・・・」
何故ティナと月姫は少し離れて2人でコソコソ話しをしだした。何時のまに仲良くなってんだ?
「あっ、ホンマや。ユウマさんや。ウチもぉぉ、ゆうまさぁぁん!」
「あっ、マリエルずるいわよ。私も行くんだから・・・・」
そこにマリエル様とシルク様もやって来て、何故か俺に抱きついてきたのである。
この状態はどう言うことなんだ?訳が解らんのである。まあ、元気ならいいのだが・・・。
「おっ、お兄ちゃん、これは・・・どう言う事なの?おかしいよフィーナちゃんなら解るけど、マリエルちゃんとシルクちゃんまで虜にしちゃうなんて」
『うわぁぁ、主様すごいね。・・・これを他の娘達に言ったらどうなるんだろう・・・?』
「いっ、いや、俺にも・・・?どういう事なのか・・・月姫あんまり他の娘に言いふらすなよ。俺の命が危ない!」
大体今迄だって、普通にみんなに普通に接していただろう。それを知ってるはずなのにティナ!虜って何だ!俺は・・・はっ!?もしかしてあれか?創造神様が言っていた奴か、記憶には残ってないけど、俺が何かをしたって感覚だけがあるとか言うやつか・・・。
今現在、女神様3人は、何故か俺に抱き付き頬をスリスリしてきている状態だった。
「うううっ、何でマリエルとシルクまでユウマさんに、引っ付いてるのユウマさんは私のなんだからね」
今はソファーに座っているのだが、フィーナ様は俺の頭に抱きついた状態で頬を膨らませている。
「ええ、いいじゃない。別にフィーナだけのじゃないんだからぁぁ。それに、あんたはいつでも会えるからいいじゃない。ここにいる間は貸してくれても」
「そうなんぇぇっ、ウチかて、ユウマさんと一緒がええんよ」
今回はシルク様までが、俺に抱きついて来ているし何故かフィーナ様に対して強気で語っていた。それにマリエル様までのっかっちゃったよ。
・・・これじゃあ、この間みたいに、フィーナ様がまた、ぶち切れるんじゃ・・・・。
前回の事があったので、ユウマが心配していると、今回はそのような事はなくフィーナ様が少し考えて答えていた。
「うううっ、でも、でもっ・・・まあ、いいけど手を出したら許さないからね。抱き付くまでだかんね。ユウマさんは私のだからね」
「ええ、解ってる。でも、ユウマさんが手を出したら解らないけどね。ねぇぇっ、ユウマさん」
「そうなんえ。ウチならいつでもOKやえ。それに何故かユウマさんじゃないと、いやなんよ」
「「でも、何でだろう。すごく落ち着くの。えへへへっ」」
マリエル様とシルク様が・・・・やたらスキンシップが激しくなってる?フィーナ様はなんやかんやいいながら、それでも俺から離れそうにないのでった。
とりあえずずっと抱き付かれると俺も色々と我慢できなくなるので、ある事を行なう為に要件を話す事にした。
「あのう、すいません。ちょっと3人に話をしときたい事がありまして・・・いいですか?」
・
・
・
この場所で話してもよかったが、ここでは周りがうるさいので応接室で話す事にしのだった。
・
・
・
・
・
そうして一応中央都市リフィーラの転移門の周りには、もう危険が無い事を教えておく事にしたのである。
・
・
・
「えっと、ティナさん。あのな・・・」
俺が中央都市リフィーラの現状を説明しようとしたら、ティナの方から話し掛けてきた。
「あっ、そうなんだよ。お兄ちゃん!ホントに大変なんだよ。お兄ちゃん達が一旦過去に転移魔法陣で送った瞬間に、魔神が復活したって大騒ぎになっちゃって、それでその数がなんと、4つとか言う誤報が次々と流れてくるし、止めには全ての未来予見が白紙になっちゃたんだよ。それで最新の予見装置が全部、ぶっ壊れちゃたみたいなんだよ」
ティナの話しでは、どうやら予見装置のシステム自体が、自分の予見に自信をなくして、最後に自爆したみたい
らしい。それで守護天使達が昔使っていた装置を起動する為に、色々と行ないその場所に全員いなくなったとたんに、あの部屋が大爆発を起して、それからこのホールで部屋を分けて、情報を整理しているそうなのである。
じっ、自爆って!なんてぶっそうな。でも、誰も怪我しなくてよかったよ。それに考えようによっては良かったかも、ちょうど予見装置も壊れたみたいだし・・・・。まあ、ただ、後でちゃんと説明しておかないと、また使用する可能性があるからちゃんと話しておこう。
それはさておき、俺達が処置した事と魔神に関して、それに魔神竜の事を・・・。
「まず、最初にな、ティナ、元々魔神竜なんて現れる予定はなかったんだな・・・これが」
まずは今回の魔神竜に関しての話をした。
「はい・・・?どう言うことなの・・・お兄ちゃん?」
不思議がっているティナに、俺達が時の迷宮と思っていた森の事と、今回の件で一旦少し過去に戻った時に起こった事を簡単に説明した。それから俺達・・いや、実際に俺は戦って無かったから、アリア達が戦った魔神に関しての事と、最後に魔王竜の卵になる可能性だった、聖竜の卵に関しても説明した。
「へっ、へぇぇ、そんな事になってたの・・・でも、おかしいな?前もお兄ちゃんに説明したけど、時の迷宮には、やっぱり森なんてないはずだよ。私、前にあそこに入った事あるもの。それにあそこの100階層にいる大ボスのゴーレムが厄介なの。ダンジョンの生態系を崩しちゃって、あの場所の扉を内側から閉めちゃってそれ以下にいけなくしてるのよ」
「ああ、それなら多分変な事が起きたと、思うけど・・・?」・・・はっ?ちょっと待てよ。ダンジョンの100階層?あれ、でも、俺達10階層で似た奴に会ったような?まあ、恐らく違う奴だろうな。ティナも正体知ってるみたいだから・・・。
この時点というより今回の件で少し解った事がある。それは恐らく俺達が最初に時の迷宮と思っていた所は、あの魔人族達が言っていたように、辺境の魔界であり別の場所だったのだろうと思う。まあ、どう言う原理であの場所に行ったのかは、不明だけど・・・。
ただ、その場所からそのホントの時の迷宮に戻ってきた方法が解らない。それに今、ティナが少し気になる事を言っていたのである。
とりあえずその事を確認してみようと思う。それに何で時の迷宮とか、その大ボスについて何故知っているのかを確認する事にした。
「ほっ、ほぉぉっ、何でそいつの正体と場所までを知ってるんだ。ティナさんよ」
「えっ、ちょっとね。それでさっき言ったゴーレムは元々は90階層にいた大ボスなんだけどね。そのゴーレムが色々物を落とすから、みんなが欲をだして遊んでたら逃げられちゃってさ。その後どうも100階層に立てこもっちゃったんだよね。えへへへっ」
しかし、なんでそんな事をやってたんだ?それにみんなってどう言うことだ?
「なあ、みんなってどう言う事だ?」
「あっ、それはね。私を含めた5人の女神候補生で、このダンジョン内で修行を行なったんだよ。まあ、90階層に行くまで5、6年は掛かってるけどね。その後、100階層に付いたら扉が開かないので、仕方なく放置したの・・・でも、その後に解ったんだけど、ダンジョンの生態系が滅茶苦茶になちゃって、90階層は今だボスは不在の状態なんだ」
どうやらその原因を作ったのは、現在時の女神であるティナとその他の4人の女神候補生達のようだ。それでその後は、そのダンジョンは危ないということで、封鎖されていたそうだ。それでそのダンジョンを復活させる為にティナが女神になってから、頼まれていたそうなのであった。
「ちょっと、まて、なあ、ティナ・・・何かそんな訳の解らないダンジョンを俺に勧めたのか?」
「えっ、だって、一応私が管理してるダンジョンだから、問題ないし・・・あわよくばお兄ちゃんが問題を解決してくれないかなって思ったけど、まあ、あそこまで行くのはちょっと日にちが足りないと思うし・・・」
なっ、なんて妹だよ。自分の仕事を俺に押し付けようとしてたのか?・・・・えっ!?でも、ちょっと待て、それって・・・いや、なんかややこしくなりそうだから、その話しはやめて、先に違う話しに進めよう。
実はユウマが考えていたとおり、例の時の迷宮の10階層と思い込んでいた場所は100階層で、しかも倒した大ボスであるゴーレムは、時の女神であるメルティナが語ったものと同一の魔獣で、しかも、そのゴーレムは元々100階層にいた元大ボスを倒し、依存進化した相手だったのであった。
それを倒した事により、今の時の迷宮は正常に稼動している事になっていたのであった。ただそれが解ったのは、それからある程度経っての事であったのである。
それで元々ユウマは自身が、聞きたい事を確認する事にしたのである。
「あっ、そういえば、フィーナ様や、他の女神様はどうした?」
そう尋ねながら、その部屋にあるソファーに座って、話しをする事にした。ちなみに月姫は棒つきキャンディを銜えたまま、守護天使がしている作業を見入っていた。
「えっ、フィーナちゃんなら、ちょっと前に目を覚まして、このホールのどかでぼーとしてると思うけど、さっきあった時に、もうちょっと、横になってたらって行ったけど、何かを確認したいって言ってたから。えっと・・・あっ、ほら、あそこに!・・・あっ、それと、そうだお兄ちゃんフィーナちゃんの様子がちょっとおかしいんだよ、目覚めてから、ぼーとしてるかと思ったら、突然顔を紅くして不適に笑ったりしてるの?お兄ちゃんなんかしたの。フィーナちゃんに」
はい?ティナの言いたい事が良く解らないが、少しビックリしたぞ!フィーナ様の様子がおかしいとか言うから・・まあ、行動自体はおかしいが、俺達が下界に行く前とは状況が代わってるから・・・まあ、いいや・・。
「でっ、マリエル様とシルク様の方は、どうなってっるのかな?」
「あっ、うん、一時期危なかったんだよ。あの2人!神核がボロボロで修復不能な状態になってたんだって。でも、不思議なんだよね。2人を見てくれてた医療の神様が最初は覚悟するようにって言ってたのに、今は元通りになってるんだって不思議だよねぇぇ」
お茶を入れてくれながらマリエル様とシルク様のその時の様子を教えてくれたが、殆どその事については知っているので視線をそらしながら答えた。
「ふっ、ふ~ん、そうなんだ・・・。危なかったな。でも、ヨカッタヨカッタ、ブジデ・・・」
なるほど確か創造神様は、内緒で治すって言ってたから・・・うん、この事は口外したら多分不味いんだろうから、黙っとこ・・・。
「何で、お兄ちゃん。片言なの?それに何で私から視線を反らすの?2人とも危なかったんだよ。それに下手をするとマリエルちゃんは、この世から消えちゃうところだったんだよ。まあ、あの時、お兄ちゃんがすぐに手を打ってたから、それ以上は進行してなかったけど・・・?でも、何でそんなに冷静なの、しかも全てを知ってるような・・・」
いえ、殆ど知ってますよ。まあ、マリエル様もシルク様も覚えてないだろうけど、まあ、それえも結果的に元気になるなら、俺のした事は無駄にならずにすんでよかったぁぁ、よかった。
俺がそんな事を考えていると、ティナと俺が話している事に気付いたフィーナ様が、こちらに近づいてきた。
「あっ、ユウマさんだぁぁ、お帰りなさーい。えへへへっ」
何故かご機嫌な、フィーナ様で俺に飛びついてきた。
まあ、すごく可愛らしい笑顔で飛びついてきたのであるが・・・・何故だ、創造神様のところにいた時の記憶は、確かないはずだが?
「えっ、フィーナちゃん?えっ、えっ、そんなにお兄ちゃんが・・・・ねぇ、ねぇ、月姫ちゃんあれって」
『うわぁぁ、主様とフィーナ様・・・・月にも解んないよ・・・」
何故ティナと月姫は少し離れて2人でコソコソ話しをしだした。何時のまに仲良くなってんだ?
「あっ、ホンマや。ユウマさんや。ウチもぉぉ、ゆうまさぁぁん!」
「あっ、マリエルずるいわよ。私も行くんだから・・・・」
そこにマリエル様とシルク様もやって来て、何故か俺に抱きついてきたのである。
この状態はどう言うことなんだ?訳が解らんのである。まあ、元気ならいいのだが・・・。
「おっ、お兄ちゃん、これは・・・どう言う事なの?おかしいよフィーナちゃんなら解るけど、マリエルちゃんとシルクちゃんまで虜にしちゃうなんて」
『うわぁぁ、主様すごいね。・・・これを他の娘達に言ったらどうなるんだろう・・・?』
「いっ、いや、俺にも・・・?どういう事なのか・・・月姫あんまり他の娘に言いふらすなよ。俺の命が危ない!」
大体今迄だって、普通にみんなに普通に接していただろう。それを知ってるはずなのにティナ!虜って何だ!俺は・・・はっ!?もしかしてあれか?創造神様が言っていた奴か、記憶には残ってないけど、俺が何かをしたって感覚だけがあるとか言うやつか・・・。
今現在、女神様3人は、何故か俺に抱き付き頬をスリスリしてきている状態だった。
「うううっ、何でマリエルとシルクまでユウマさんに、引っ付いてるのユウマさんは私のなんだからね」
今はソファーに座っているのだが、フィーナ様は俺の頭に抱きついた状態で頬を膨らませている。
「ええ、いいじゃない。別にフィーナだけのじゃないんだからぁぁ。それに、あんたはいつでも会えるからいいじゃない。ここにいる間は貸してくれても」
「そうなんぇぇっ、ウチかて、ユウマさんと一緒がええんよ」
今回はシルク様までが、俺に抱きついて来ているし何故かフィーナ様に対して強気で語っていた。それにマリエル様までのっかっちゃったよ。
・・・これじゃあ、この間みたいに、フィーナ様がまた、ぶち切れるんじゃ・・・・。
前回の事があったので、ユウマが心配していると、今回はそのような事はなくフィーナ様が少し考えて答えていた。
「うううっ、でも、でもっ・・・まあ、いいけど手を出したら許さないからね。抱き付くまでだかんね。ユウマさんは私のだからね」
「ええ、解ってる。でも、ユウマさんが手を出したら解らないけどね。ねぇぇっ、ユウマさん」
「そうなんえ。ウチならいつでもOKやえ。それに何故かユウマさんじゃないと、いやなんよ」
「「でも、何でだろう。すごく落ち着くの。えへへへっ」」
マリエル様とシルク様が・・・・やたらスキンシップが激しくなってる?フィーナ様はなんやかんやいいながら、それでも俺から離れそうにないのでった。
とりあえずずっと抱き付かれると俺も色々と我慢できなくなるので、ある事を行なう為に要件を話す事にした。
「あのう、すいません。ちょっと3人に話をしときたい事がありまして・・・いいですか?」
・
・
・
この場所で話してもよかったが、ここでは周りがうるさいので応接室で話す事にしのだった。
・
・
・
0
お気に入りに追加
4,655
あなたにおすすめの小説

冤罪をかけられた上に婚約破棄されたので、こんな国出て行ってやります
真理亜
恋愛
「そうですか。では出て行きます」
婚約者である王太子のイーサンから謝罪を要求され、従わないなら国外追放だと脅された公爵令嬢のアイリスは、平然とこう言い放った。
そもそもが冤罪を着せられた上、婚約破棄までされた相手に敬意を表す必要など無いし、そんな王太子が治める国に未練などなかったからだ。
脅しが空振りに終わったイーサンは狼狽えるが、最早後の祭りだった。なんと娘可愛さに公爵自身もまた爵位を返上して国を出ると言い出したのだ。
王国のTOPに位置する公爵家が無くなるなどあってはならないことだ。イーサンは慌てて引き止めるがもう遅かった。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜
クラゲ散歩
ファンタジー
ある小さな村に、双子の女の子が生まれた。
生まれて間もない時に、いきなり家に誰かが入ってきた。高貴なオーラを身にまとった、龍国の王ザナが側近二人を連れ現れた。
母親の横で、お湯に入りスヤスヤと眠っている子に「この娘は、私の○○の番だ。名をアリサと名付けよ。
そして18歳になったら、私の妻として迎えよう。それまでは、不自由のないようにこちらで準備をする。」と言い残し去って行った。
それから〜18年後
約束通り。贈られてきた豪華な花嫁衣装に身を包み。
アリサと両親は、龍の背中に乗りこみ。
いざ〜龍国へ出発した。
あれれ?アリサと両親だけだと数が合わないよね??
確か双子だったよね?
もう一人の女の子は〜どうしたのよ〜!
物語に登場する人物達の視点です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる