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第8章 新たなる冒険?の始まりかもしれない。

8-8 討伐品(肉)の確認?

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 まあ、その事は後で考えるとして、いまは討伐品の確認をしようと思う。



 そう言って屋敷の地下に作っている広い空間に、すべての品物をだし確認していった。

 自分達で行なっても良かったのだが、とりあえず討伐した品の目録を作るに当たり、俺達のすることをいまや黙認しているカノちゃんとリリアちゃん、それと使用人達の数名も含めて、この場所で確認と鑑定を行なって資料にまとめている。

 ちなみに今いる人達は、この屋敷と外で俺達がする事に不満を言わず、いろいろと細かい作業を行なってくれる人達である。そのうえ俺達がいない間は屋敷の維持と手入れをしてくれて守ってくれる。信頼のおける人達である。
 最初にここに来て、この量を見たときは呆れていたが、俺達のする事だと諦めて今は作業をしてくれていた。

 まあ、目録がなくても俺には、ほとんど種類等は解っている。

~~~~~~~~~
 ※討伐したお肉の種類。

・牛魔王のお肉(ローストビーフ風):元牛魔王・・・今は炭の塊、実は中心部は程よい具合に火が通っているので、そのままでも食用可能。すごく美味しい・・・。

・ビルドタウロス:ビルドタウロスは筋肉の発達した牛の獣魔、死後時間が経過していない。部類によっては高級品である。肉は食用可能であり、食通の間では毛以外はすべて食べられるとの事。骨は薬品や武器に加工できる。筋肉は加工することにより伸縮自在の品になる。

・コカトリス:コカトリスは鳥類と爬虫類の特徴を持つ獣魔、死後時間が経過していない。部類によっては高級品である。肉は食用可能であり、爬虫類の部分は漢方などに使われる。毒袋と石化の魔玉を体内にもち、羽根と皮は防具や生活用品等に加工できる。

・ピッグボア:ピッグボアは豚と猪のいいとこ取りの獣魔、死後時間が経過していない。部類によっては高級品である。肉は食用可能であり、脂ののり具合は最高の一品。皮は防具や生活用品に加工できる。

・ワイルドホーン:ワイルドホーンは巨大な角が特徴の牛の獣魔、死後時間が経過していない。肉は食用可能であり、角は薬品に加工できる。

・ラビットジュエル:ラビットジュエルは宝石のように綺麗な毛皮と体に宝石が埋まっているのが特徴に兎の獣魔、死後時間が経過していない。肉は食用可能である。毛皮と体にある宝石類は装飾品として高く取引されている。

・トライデントディア:トライデントディアは角が三つ又の矛のような角を2本持つ鹿のような獣魔、死後時間が経過していない。肉は食用可能である。角は非常に堅く武器に加工できる。種類によっては属性魔法が付与されている場合がある。

・メデイカルシープ:メデイカルシープは 羊の獣魔、死後時間が経過していない。肉は食用可能、その肉は薬になる。名前を聞く限り可愛いイメージだが筋肉ムキムキの見た目ゴツイ獣魔である。

~~~~~~~~~

 というように肉の・・・獣魔の種類は色々あり、一応そのまま持って帰った。念のためアイテムボックスに入れる前に浄化などの処置は行なっている。

 ちなみに、牛魔王の肉の大半は炭の塊と化していたが、今出しているのは、その一部である後は出していない。しかし、ここに出しているだけでも量的には数百キロ以上はある。それなりに大型の獣魔であったが、実際その姿を見た者は、この中でリンカちゃんだけである。

 何故なら俺が部屋の中に入った時点では、もう巨大な炭の塊があっただけで、元の牛魔王の大きさは解らなかった。 それでここに帰ってくるまでの間に、だいたい大きさを聞いたらそこにあった炭の塊の約5倍の大きさだったそうだ。それが一瞬にして燃えつきかなりの小ささになっていたそうだ。

 大きさにしたら、おそらくの大型トラックの倍の大きさがあったそうだ。なるほど、それで牛魔王のいた部屋と扉が大きかったし、そこまで続いていた通路から部屋が中にいた獣魔たちの大きさより異常に大きくて広かった訳で何故だと思ったが、それで納得できた大型の獣魔にしても、そこまで大きくなかったのにであったからだ。

 まあ、いまとなってはどうでも良い事なのだが・・・。

 それに他の肉に関しても、先程説明したように数百体以上あり色々と種類がある。

 ただすべての物には解体等を行なわず手を加えていない。必要な分だけは解体を行ない区別している。

 解体した肉を見た子達は、直ぐに一言声をあげた。
「焼肉パーティをしようよ・・・」
「ニクニク!肉を焼こう。そのまま食べよう」
「お肉ぅぅ。焼肉だぁぁぁ」
 と、好き勝手言ってほとんどの解体した肉を持っていった。

 まあ、持って行かれたのは肉類で赤身、脂身、内臓、筋肉等で、それも牛、豚?いや猪かな、それと鳥・・と蛇?だと思うが、それに羊と鹿、それらをちゃんと分別していたのだが、それをすべてを持っていかれてしまった。

 ちなみに内臓で食べれない物は、その場に残していっている。どうやって見分けたかは不思議である。
「後は、よろしくねー。ユウくん♪」
「ニクニクゥゥ♪あっ、ユウ兄!ユウ兄が内緒で作ってた特性ダレ持ってくねぇ」
 などとリンカとユアが言葉を残して、みんなの後を追いかけていった。

 そして、カノちゃんとリリアちゃん、それに使用人達を引き連れて行ってしまった。

 ここに戻って来てから行動を共にする子達の呼び方を徐々に変えていっている。

 何故なら、不満を言われたからである。こちらであった子らは、ほとんど呼び捨てにしているのに、今までちゃん付けで呼んでいる子等から不満の声が上がり極力気を付けている。それと同時にリンカちゃ・・いや、リンカも呼び方を以前付き合ってた頃の呼び名に戻っている。



 そして、今ここには・・・何故か俺一人と素材などがあるだけだ。ちなみに解体して残っているのは、骨やら素材類だけになっている。あと、食べられない部類だけである。


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