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第7話 呆れ顔されても
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昨日に続いてまたもや野良犬を手懐けてしまった俺。
街に戻ると入り口の門番のホルトさんが俺の連れているもう一匹の野良犬を目ざとく見つけて俺に声をかけてきた。
「おい、エリオ。私の見間違いじゃなければもう一匹増えてないか?」
「はい、実は成り行きでもう一匹手懐けてしまったんですよ…」
俺は頬をポリポリと掻きながらホルトさんに説明する。ホルトさんも目を見開いて呆れ顔をしながら、どんなリアクションをしたらいいのか困ってるようだ。
昨日の今日でまたもう一匹増えてるんだからそりゃそうだろう。
呆れ顔されても…こうなっちゃったものは仕方ない。
「まあ、いい。深く考えるのはやめておこう。とりあえず決まりだからその魔獣も簡易鑑定しておこうか」
「お願いします」
早速ホルトさんは新しく俺の仲間に加わったマナを簡易鑑定していく。
鑑定スキルにも種類があってホルトさんの持っている簡易鑑定は単純に種族の情報や種別だけを鑑定出来るスキルだ。人や魔獣の持っているスキルや称号などの情報は鑑定出来ない。その上の鑑定や全鑑定などは滅多に持っている人がいないようなレアスキル。鑑定はスキルは見えるがレベルまでは見えない。超レアな全鑑定はレベルまでも鑑定出来るらしい。但し、全鑑定でもなぜかその人が持っている称号は鑑定出来ないようだ。
なら自分のスキルレベルはどうやったら知ることが出来るのかというと、教会などにある知識の石版と言われてる物に自分の手をかざすと、石版に文字が浮かび上がり、本人だけが己の持つスキルや称号などを確認出来るのだ。
例えばその確認中にそばに誰かが居たとしても本人しかその文字は見えない。それは古より伝わっているという魔法式らしく、その魔法式を改造すれば他の人も見れるんじゃないかと思ってしまうが、何故か誰が試みても改造出来ないらしい。不思議なものだ。
そんなことを考えていると、ホルトさんから声をかけられた。
「エリオ、鑑定が済んだ。相変わらず昨日の一匹目と同じでこの二匹目も詳しい情報は鑑定出来なかったが、しっかりとエリオの従魔になっているし既に『マナ』という名前も付いてるな。今日も昨日と同じように従魔登録の申請書を書いてやろう」
相変わらずマナも魔獣としての種族が不明なのか。教会の知識の石版じゃないとわからないかもしれない。でも、寄進料が馬鹿高くてもったいないのに加えて、そこまで気にする程でもないから今はどうでもいいか。でも、そのうち確かめてみよう。
そうこう考えているうちに申請書を書き上げたホルトさんからそれを受け取る。
「ほら、後の手続きは覚えてるな?」
「ええ、ギルドで従魔登録して首輪を貰えばいいんですよね?」
「そうだ、寄り道せずにすぐ行くんだぞ」
ホルトさんと別れ早速ギルドに向かって歩いて行く。
コルもマナもそれぞれ俺の脇に付き従いながらついてくる。
何も指示をしていないのに、俺の希望通りの動きをしてくれるからとても楽だ。
何ていうか、この二匹からは高い知性が感じられるんだよな。
俺って魔獣の使役スキルもないのに昨日と今日で二匹もの魔獣を俺の従魔にしてしまったけど、スキルがなくてもこの二匹は俺とは心が通じ合えてる気がする。これって俺だけではなく、この二匹の元からの知性の高さが大きく影響してると思うんだ。
そんな考察をしながらギルドに到着。
ドアを開けて二匹を従えながら中に入っていく。
俺の姿を見た連中が俺と二匹の従魔をマジマジと凝視してくる視線が突き刺さる。
すると、その中から聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「おい、エリオ! おまえギルドに犬っころなんて連れてきてどういうつもりだ。その犬っころは弱っちいおまえの護衛のつもりかよ?」
クソッ! 誰かと思ったらガンツかよ。
おそらく請け負っていた仕事を終えてギルドに用があって来ていたのだろう。
俺の顔を睨みながらこちらへと近づいてきた。
「コイツらは俺の従魔だ。俺が何をしようと勝手だろ。おまえに迷惑はかけてないんだから放っといてくれ」
「フン! エリオのくせに偉そうな口を叩くなよ。おまえみたいな弱い奴が俺の視界に入ると目障りなんだよ。とっととその犬っころを連れてこの場から失せやがれ!」
そう怒鳴りながら右手の手のひらで俺の肩を小突いてきた。
小突かれて少しよろけるが、ギルド内でこれ以上の騒ぎにはしたくないし、悔しいがこの俺が喧嘩でガンツに勝てるはずもない。
「ああ、言われなくても従魔の登録が終わったら居なくなるよ」
俺はガンツに背を向け受付カウンターに歩いていき、そこに座っていた受付嬢に俺の脇にいるマナを指差しながら要件を告げる。
「すまないが、コイツの従魔登録を頼む」
「あら、今日も従魔登録なんですか?」
そう言われて受付嬢をよく見ると、確かこの受付嬢は昨日コルの従魔登録を担当していたな。なら話は早い。
「そうだ、従魔登録の首輪を貰いたいんだ。ここに申請書も持ってきてる」
「わかりました。少々お待ち下さい」
受付嬢が昨日と同じように書類を確かめサインをしてくれた。
後は裏の作業小屋に行って首輪を貰うだけだな。
「昨日も説明しましたけど、裏手の作業小屋にこの書類を持っていって首輪を貰いその子に付けてください。それで従魔登録は完了ですので」
「わかった。ありがとう」
書類を受け取り振り返ると、俺のことを遠巻きに見ていた連中が急に顔を逸した。
既にガンツの姿もない。ヒソヒソと話し声が聞こえるが、どうせ甲斐性なしの底辺冒険者のくせに二匹も魔獣を手懐けてどうする気なんだと俺のことを馬鹿にしてるのだろう。
ああ、確かに今の俺に二匹の従魔を使いこなせる自信はない。
そもそも、魔獣なんてどうやって使役したらいいかもわからないしな。
何となく成り行きでうっかり手懐けてしまったけど、どうしようかなんて方向性などまるでない。そのうち何とかなるだろう。
馬鹿じゃないのかって?
放っといてくれ。
ギルド裏手の小屋に行き首輪を受け取り、早速新しく俺の従魔になったマナの首に取り付けてみる。大人しく座りながら首輪を受け入れたマナも、コルと同じくこれでギルド公認の正式な俺の従魔になった。
「マナ。俺は頼りない主人かもしれないけど、コル共々これからよろしくな」
『ワウワウ!』
マナも俺を正式に主人と認識してくれたようだ。
隣でコルも嬉しそうに尻尾を振っている。
さて、従魔登録ばかりに気持ちが向いていたが、あとは薬草を引き取ってもらって換金しないといけない。うっかり忘れるとこだったぜ。
薬草を換金した俺は二匹の従魔を連れてギルドを出て、途中の道すがら寄った店で食料を買い込んで家へと戻ったのだった。
街に戻ると入り口の門番のホルトさんが俺の連れているもう一匹の野良犬を目ざとく見つけて俺に声をかけてきた。
「おい、エリオ。私の見間違いじゃなければもう一匹増えてないか?」
「はい、実は成り行きでもう一匹手懐けてしまったんですよ…」
俺は頬をポリポリと掻きながらホルトさんに説明する。ホルトさんも目を見開いて呆れ顔をしながら、どんなリアクションをしたらいいのか困ってるようだ。
昨日の今日でまたもう一匹増えてるんだからそりゃそうだろう。
呆れ顔されても…こうなっちゃったものは仕方ない。
「まあ、いい。深く考えるのはやめておこう。とりあえず決まりだからその魔獣も簡易鑑定しておこうか」
「お願いします」
早速ホルトさんは新しく俺の仲間に加わったマナを簡易鑑定していく。
鑑定スキルにも種類があってホルトさんの持っている簡易鑑定は単純に種族の情報や種別だけを鑑定出来るスキルだ。人や魔獣の持っているスキルや称号などの情報は鑑定出来ない。その上の鑑定や全鑑定などは滅多に持っている人がいないようなレアスキル。鑑定はスキルは見えるがレベルまでは見えない。超レアな全鑑定はレベルまでも鑑定出来るらしい。但し、全鑑定でもなぜかその人が持っている称号は鑑定出来ないようだ。
なら自分のスキルレベルはどうやったら知ることが出来るのかというと、教会などにある知識の石版と言われてる物に自分の手をかざすと、石版に文字が浮かび上がり、本人だけが己の持つスキルや称号などを確認出来るのだ。
例えばその確認中にそばに誰かが居たとしても本人しかその文字は見えない。それは古より伝わっているという魔法式らしく、その魔法式を改造すれば他の人も見れるんじゃないかと思ってしまうが、何故か誰が試みても改造出来ないらしい。不思議なものだ。
そんなことを考えていると、ホルトさんから声をかけられた。
「エリオ、鑑定が済んだ。相変わらず昨日の一匹目と同じでこの二匹目も詳しい情報は鑑定出来なかったが、しっかりとエリオの従魔になっているし既に『マナ』という名前も付いてるな。今日も昨日と同じように従魔登録の申請書を書いてやろう」
相変わらずマナも魔獣としての種族が不明なのか。教会の知識の石版じゃないとわからないかもしれない。でも、寄進料が馬鹿高くてもったいないのに加えて、そこまで気にする程でもないから今はどうでもいいか。でも、そのうち確かめてみよう。
そうこう考えているうちに申請書を書き上げたホルトさんからそれを受け取る。
「ほら、後の手続きは覚えてるな?」
「ええ、ギルドで従魔登録して首輪を貰えばいいんですよね?」
「そうだ、寄り道せずにすぐ行くんだぞ」
ホルトさんと別れ早速ギルドに向かって歩いて行く。
コルもマナもそれぞれ俺の脇に付き従いながらついてくる。
何も指示をしていないのに、俺の希望通りの動きをしてくれるからとても楽だ。
何ていうか、この二匹からは高い知性が感じられるんだよな。
俺って魔獣の使役スキルもないのに昨日と今日で二匹もの魔獣を俺の従魔にしてしまったけど、スキルがなくてもこの二匹は俺とは心が通じ合えてる気がする。これって俺だけではなく、この二匹の元からの知性の高さが大きく影響してると思うんだ。
そんな考察をしながらギルドに到着。
ドアを開けて二匹を従えながら中に入っていく。
俺の姿を見た連中が俺と二匹の従魔をマジマジと凝視してくる視線が突き刺さる。
すると、その中から聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「おい、エリオ! おまえギルドに犬っころなんて連れてきてどういうつもりだ。その犬っころは弱っちいおまえの護衛のつもりかよ?」
クソッ! 誰かと思ったらガンツかよ。
おそらく請け負っていた仕事を終えてギルドに用があって来ていたのだろう。
俺の顔を睨みながらこちらへと近づいてきた。
「コイツらは俺の従魔だ。俺が何をしようと勝手だろ。おまえに迷惑はかけてないんだから放っといてくれ」
「フン! エリオのくせに偉そうな口を叩くなよ。おまえみたいな弱い奴が俺の視界に入ると目障りなんだよ。とっととその犬っころを連れてこの場から失せやがれ!」
そう怒鳴りながら右手の手のひらで俺の肩を小突いてきた。
小突かれて少しよろけるが、ギルド内でこれ以上の騒ぎにはしたくないし、悔しいがこの俺が喧嘩でガンツに勝てるはずもない。
「ああ、言われなくても従魔の登録が終わったら居なくなるよ」
俺はガンツに背を向け受付カウンターに歩いていき、そこに座っていた受付嬢に俺の脇にいるマナを指差しながら要件を告げる。
「すまないが、コイツの従魔登録を頼む」
「あら、今日も従魔登録なんですか?」
そう言われて受付嬢をよく見ると、確かこの受付嬢は昨日コルの従魔登録を担当していたな。なら話は早い。
「そうだ、従魔登録の首輪を貰いたいんだ。ここに申請書も持ってきてる」
「わかりました。少々お待ち下さい」
受付嬢が昨日と同じように書類を確かめサインをしてくれた。
後は裏の作業小屋に行って首輪を貰うだけだな。
「昨日も説明しましたけど、裏手の作業小屋にこの書類を持っていって首輪を貰いその子に付けてください。それで従魔登録は完了ですので」
「わかった。ありがとう」
書類を受け取り振り返ると、俺のことを遠巻きに見ていた連中が急に顔を逸した。
既にガンツの姿もない。ヒソヒソと話し声が聞こえるが、どうせ甲斐性なしの底辺冒険者のくせに二匹も魔獣を手懐けてどうする気なんだと俺のことを馬鹿にしてるのだろう。
ああ、確かに今の俺に二匹の従魔を使いこなせる自信はない。
そもそも、魔獣なんてどうやって使役したらいいかもわからないしな。
何となく成り行きでうっかり手懐けてしまったけど、どうしようかなんて方向性などまるでない。そのうち何とかなるだろう。
馬鹿じゃないのかって?
放っといてくれ。
ギルド裏手の小屋に行き首輪を受け取り、早速新しく俺の従魔になったマナの首に取り付けてみる。大人しく座りながら首輪を受け入れたマナも、コルと同じくこれでギルド公認の正式な俺の従魔になった。
「マナ。俺は頼りない主人かもしれないけど、コル共々これからよろしくな」
『ワウワウ!』
マナも俺を正式に主人と認識してくれたようだ。
隣でコルも嬉しそうに尻尾を振っている。
さて、従魔登録ばかりに気持ちが向いていたが、あとは薬草を引き取ってもらって換金しないといけない。うっかり忘れるとこだったぜ。
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