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特訓結界術
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朝日が大地を照らす。獣王の国を出て2日目、今日は結界術の特訓だ
「ふぁああああ・・・・・あ?」
寝ぼけているようだ。
「ミラ起きてる?」
「あ、アリアおはよう」
朝食は軽く済ませる
野営を片付け、今日も歩みを進める。
「今日は結界術ね。この術は特殊で四方を囲むタイプ、球体で身を守るタイプ種類が多岐に亘るわ」
「まず覚えてほしいのが四方を囲むタイプ、これができれば中にいるだけで味方も守れるわ」
「魔法力を薄く広く伸ばしていくようなものね。まずはやってみましょう」
「わかった。今回は精霊はいないの?」
「精霊の場合だと身に宿して守るからまったく別物なの」
「まずは小さいものからやってみましょう。このリンゴを囲ってみて」
「わかった。えいっ」
リンゴの周りに薄く結界が現れる。
「もうちょっと維持して、そうそのままよ」
私はナイフを取り出しリンゴに突き刺す。
「ガキィ、パリィン」
「ひゃっ?!」
結界が砕け散った
「結界が突破されると反動が自分にも来るから気を付けてね」
「もう一回っ」
「何とか維持できるようになってきたね。耐久はこれからの課題だけど」
「うん頑張るよ」
日も暮れてきたし夜の準備をしよう
私は4隅に石ころを置く
「アリア何しているの?」
「これは結界石と言ってね、使い捨てだけど夜中守ってくれるものだよ」
「・・・展開」
「おおぉこれ結構硬い」
「Bランクの魔物が来ても大丈夫らしいよ」
「それならアリア今日一緒に寝よう」
「昨日寝てないんでしょ休んだほうがいいよ」
「わかったわ」
ミラの寝息がスヤスヤ聞こえてくる。最後に寝たのはいつだったけ?なんか眠たくなってきた
「おやすみミラ・・・」
「・・・・・ここは」
『君の夢の中さ』
そこには1000年前一緒に星を見た精霊がいた。
『あらためて自己紹介を。僕は精霊王アルファネラ、いまはこの世界を監視し見守るもの』
「精霊王だったの?」
『そうだよアリア、愛しき精霊姫』
『まずは王都と帝都での一件解決してくれてありがとう。あのままだと帝都に星を落とさねばならなかったんだ』
さらっととんでもないことを言う。
「黒の歪みはなぜ精霊姫の剣で切れたの?」
『僕の加護がついてるからさ、あとはアリアの精霊紋に反応して切れたんだと思うよ』
「黒の歪みはまだあるの?」
『・・・・・まだある。この先でも出くわすことになるだろう』
『そうだ、君の連れている妖精・・・じゃない、天翼族には僕の加護を授けたよ。後で確認してほしい』
『そろそろ時間だ、また会える日を楽しみにしているよ』
視界が白から黒へ暗転した。
「ふぁああああ・・・・・あ?」
寝ぼけているようだ。
「ミラ起きてる?」
「あ、アリアおはよう」
朝食は軽く済ませる
野営を片付け、今日も歩みを進める。
「今日は結界術ね。この術は特殊で四方を囲むタイプ、球体で身を守るタイプ種類が多岐に亘るわ」
「まず覚えてほしいのが四方を囲むタイプ、これができれば中にいるだけで味方も守れるわ」
「魔法力を薄く広く伸ばしていくようなものね。まずはやってみましょう」
「わかった。今回は精霊はいないの?」
「精霊の場合だと身に宿して守るからまったく別物なの」
「まずは小さいものからやってみましょう。このリンゴを囲ってみて」
「わかった。えいっ」
リンゴの周りに薄く結界が現れる。
「もうちょっと維持して、そうそのままよ」
私はナイフを取り出しリンゴに突き刺す。
「ガキィ、パリィン」
「ひゃっ?!」
結界が砕け散った
「結界が突破されると反動が自分にも来るから気を付けてね」
「もう一回っ」
「何とか維持できるようになってきたね。耐久はこれからの課題だけど」
「うん頑張るよ」
日も暮れてきたし夜の準備をしよう
私は4隅に石ころを置く
「アリア何しているの?」
「これは結界石と言ってね、使い捨てだけど夜中守ってくれるものだよ」
「・・・展開」
「おおぉこれ結構硬い」
「Bランクの魔物が来ても大丈夫らしいよ」
「それならアリア今日一緒に寝よう」
「昨日寝てないんでしょ休んだほうがいいよ」
「わかったわ」
ミラの寝息がスヤスヤ聞こえてくる。最後に寝たのはいつだったけ?なんか眠たくなってきた
「おやすみミラ・・・」
「・・・・・ここは」
『君の夢の中さ』
そこには1000年前一緒に星を見た精霊がいた。
『あらためて自己紹介を。僕は精霊王アルファネラ、いまはこの世界を監視し見守るもの』
「精霊王だったの?」
『そうだよアリア、愛しき精霊姫』
『まずは王都と帝都での一件解決してくれてありがとう。あのままだと帝都に星を落とさねばならなかったんだ』
さらっととんでもないことを言う。
「黒の歪みはなぜ精霊姫の剣で切れたの?」
『僕の加護がついてるからさ、あとはアリアの精霊紋に反応して切れたんだと思うよ』
「黒の歪みはまだあるの?」
『・・・・・まだある。この先でも出くわすことになるだろう』
『そうだ、君の連れている妖精・・・じゃない、天翼族には僕の加護を授けたよ。後で確認してほしい』
『そろそろ時間だ、また会える日を楽しみにしているよ』
視界が白から黒へ暗転した。
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