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初めてのソウルリンク
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補修試験終了後石像に動く機能はないので2人仲良く完全石化したまま動けない状態で回収されることになる。
2人とも裸のまま抱き合って魔力をフル循環しておりルミナスの魔力が飽和してルミナスとエリーゼは高純度の光魔石状態になっていた。
しかも身体は鏡面加工処理され塗ってしまった呪い反射のクリアコーティング材は魔眼や魔法を弾く性質も持っている。
人間に使用するのを想定されていない。
当然解除薬も完全に弾かれてまるで効果がない。
コンコンコン
身体の芯まで完全に光魔石化してしまっているようだ。
弱体化の刻印も刻めない硬さだ。
意識も深いところで眠ってしまっていたようで起きてもらって自力で治ってもらうしかない。
早く戻さないと魂への侵食が始まって手遅れになる。
「これから2人の魂にリンクして救出してくる。
これ以上深く眠ったら器だけのただの石像になってしまうからね」
「「わかりました」」
どうやら2人はソウルリンクを結んでしまったらしい。
これはお互いの信頼があって同意して初めて結べる魂の繋がりだ。
お互いの位置がわかるようになったり連絡が取り合えたり魔力の受け渡しができるようになったり繋がりの深さによって変わってくる。
いつ同意したのだろうか?
ともかく2人ともその繋がりの狭間で眠ってしまっているようだ。
2人を見つけた。
でもここからは私でも入れない2人だけのソウルリンクだ。
無理矢理破壊して突破する方法はなくはないけど後の治療が複雑化してしまう。
「すー・・・2人とも起立っ。
そしてこっちに向きなさい?!」
「「はいっルーゼ先生(さん)?!」」
「いい加減目を覚ましなさい」
「あれここは?」
「追試試験は?」
「とっくに終わってるよ。
あなたたちの身体は光魔石化して手がつけられない状況になっている」
「でもルーゼ先生に解除してもらえば・・・」
自分で鏡面加工処理してコーティング処理してまでしてしまったの忘れたの?」
「「あ・・・」」
「おかげで魔眼も魔法も解除薬も全て弾いてるのよ?」
「「そんな?!」」
「解除する方法を教える。
でもその前にこの空間の説明をしてあげる。
ここはあなたたちのソウルリンクの領域よ」
「「ソウルリンク?」」
「似たようなものに勇者リンクがあるけれどこの繋がりは心から信頼してないと結べないものなの」
「心からですか?」
「私達の信頼の証・・・」
「現実に戻ってきなさい。
話はそれからよ」
そういうとルーゼ先生は消えてしまった。
目覚めるとルーゼ先生が目の前にいた。
私達は魔石化してしまい身体が動けなくなっていた。
「まず自分の魔力と魂を認識してまだ無事な魂を徐々に広げていく感じよ」
((・・・徐々に広げていく感じ))
「その調子よ」
一日中集中してもう夕暮れ時だ。
「ようやく普通の石化まで戻ってこれたようね」
(ルーゼ先生疲れました?!)
(ルーゼさんもう限界です・・・)
「休憩にしようか。
2人ともお風呂に入れてあげるよ」
「ふぅーーーーーーーー」
(温泉気持ちいいなー)
(温まります)
2人とも今回の試験はどう思った?
(どの科目もすごい充実してました)
(でも1番はルーゼ先生の戦術試験です)
(ルールも世界も作り込まれてて素晴らしかったです)
あなたたちも石像ライフを楽しんでたみたいだね
((あはは・・・楽しかったです))
「続きは明日にしようか。
状態が不安定でまた魔石化したらまた大変だから時間停止の永久状態保存を付与した首輪をつけとくよ。
意識だけは残るようにしたから安心していいよ。
この首輪は身体に一体化する様になってるから絶対に外せないよ?」
カチャリ
私達の首に綺麗にはめ込まれてしまった。
「2人とも今回の試験はよくがんばったね。
アイリスにはテレシアノーツの光魔石で作った首輪を。
平均得点が1番高かったご褒美だよ。
エリーゼさんにはレティシデンスの闇魔石で作った首輪を。
総合得点が1番高かったご褒美だよ」
((?!))
どちらも天災級のSランククラスの魔物の名前だ。
(エリーゼさん、いつもルーゼ先生の部屋にいましたよね?!
どこから取ってきたんですか?!)
(そういえばこの前の三連休に続けて何処かに出かけてました・・・)
「私が全力で魔力圧縮してようやく作ったんだー」
この首輪・・・とんでもない力が込められている。
まだ身体が石化して動けない私達はルーゼ先生の部屋の片隅に置かれていた。
石像になっていれば眠くなることはない。
ルーゼ先生は今日も仕事を頑張っている。
「解除コードBX003HUを起動」
ルーゼ先生は試験に使った擬似迷宮核から情報を引き出し追試の結果を1人1人確認しているようだった。
「ん?しまった。
あなたたちいたんだったね。
今のあなたたちはただの石像だからこの採点方法を知らないということにしといてね。
私との約束だよ?
破ったら本当に石像にしちゃうからね」
((はい))
「擬似迷宮核はシヅキの考えたブラックボックスになってるけど解析されると戦略兵器に利用されかねないからね」
((わかりました))
「せっかくだからあなたたちにも擬似迷宮核とのリンクを繋げてあげる。
この擬似迷宮核の解除コードはBX003HUだよ」
((擬似迷宮核にアクセス。
解除コードBX003HU))
ルーゼ先生の作り出した世界の裏側を見せてもらった。
((わぁあ?!))
次の日2人は自力で石化を解除して動けるようになった。
だが魔石化によるその膨大な魔力量がどうやらエリーゼさんの身体強化の封印解放のトリガーになってしまったらしい。
2人とも裸のまま抱き合って魔力をフル循環しておりルミナスの魔力が飽和してルミナスとエリーゼは高純度の光魔石状態になっていた。
しかも身体は鏡面加工処理され塗ってしまった呪い反射のクリアコーティング材は魔眼や魔法を弾く性質も持っている。
人間に使用するのを想定されていない。
当然解除薬も完全に弾かれてまるで効果がない。
コンコンコン
身体の芯まで完全に光魔石化してしまっているようだ。
弱体化の刻印も刻めない硬さだ。
意識も深いところで眠ってしまっていたようで起きてもらって自力で治ってもらうしかない。
早く戻さないと魂への侵食が始まって手遅れになる。
「これから2人の魂にリンクして救出してくる。
これ以上深く眠ったら器だけのただの石像になってしまうからね」
「「わかりました」」
どうやら2人はソウルリンクを結んでしまったらしい。
これはお互いの信頼があって同意して初めて結べる魂の繋がりだ。
お互いの位置がわかるようになったり連絡が取り合えたり魔力の受け渡しができるようになったり繋がりの深さによって変わってくる。
いつ同意したのだろうか?
ともかく2人ともその繋がりの狭間で眠ってしまっているようだ。
2人を見つけた。
でもここからは私でも入れない2人だけのソウルリンクだ。
無理矢理破壊して突破する方法はなくはないけど後の治療が複雑化してしまう。
「すー・・・2人とも起立っ。
そしてこっちに向きなさい?!」
「「はいっルーゼ先生(さん)?!」」
「いい加減目を覚ましなさい」
「あれここは?」
「追試試験は?」
「とっくに終わってるよ。
あなたたちの身体は光魔石化して手がつけられない状況になっている」
「でもルーゼ先生に解除してもらえば・・・」
自分で鏡面加工処理してコーティング処理してまでしてしまったの忘れたの?」
「「あ・・・」」
「おかげで魔眼も魔法も解除薬も全て弾いてるのよ?」
「「そんな?!」」
「解除する方法を教える。
でもその前にこの空間の説明をしてあげる。
ここはあなたたちのソウルリンクの領域よ」
「「ソウルリンク?」」
「似たようなものに勇者リンクがあるけれどこの繋がりは心から信頼してないと結べないものなの」
「心からですか?」
「私達の信頼の証・・・」
「現実に戻ってきなさい。
話はそれからよ」
そういうとルーゼ先生は消えてしまった。
目覚めるとルーゼ先生が目の前にいた。
私達は魔石化してしまい身体が動けなくなっていた。
「まず自分の魔力と魂を認識してまだ無事な魂を徐々に広げていく感じよ」
((・・・徐々に広げていく感じ))
「その調子よ」
一日中集中してもう夕暮れ時だ。
「ようやく普通の石化まで戻ってこれたようね」
(ルーゼ先生疲れました?!)
(ルーゼさんもう限界です・・・)
「休憩にしようか。
2人ともお風呂に入れてあげるよ」
「ふぅーーーーーーーー」
(温泉気持ちいいなー)
(温まります)
2人とも今回の試験はどう思った?
(どの科目もすごい充実してました)
(でも1番はルーゼ先生の戦術試験です)
(ルールも世界も作り込まれてて素晴らしかったです)
あなたたちも石像ライフを楽しんでたみたいだね
((あはは・・・楽しかったです))
「続きは明日にしようか。
状態が不安定でまた魔石化したらまた大変だから時間停止の永久状態保存を付与した首輪をつけとくよ。
意識だけは残るようにしたから安心していいよ。
この首輪は身体に一体化する様になってるから絶対に外せないよ?」
カチャリ
私達の首に綺麗にはめ込まれてしまった。
「2人とも今回の試験はよくがんばったね。
アイリスにはテレシアノーツの光魔石で作った首輪を。
平均得点が1番高かったご褒美だよ。
エリーゼさんにはレティシデンスの闇魔石で作った首輪を。
総合得点が1番高かったご褒美だよ」
((?!))
どちらも天災級のSランククラスの魔物の名前だ。
(エリーゼさん、いつもルーゼ先生の部屋にいましたよね?!
どこから取ってきたんですか?!)
(そういえばこの前の三連休に続けて何処かに出かけてました・・・)
「私が全力で魔力圧縮してようやく作ったんだー」
この首輪・・・とんでもない力が込められている。
まだ身体が石化して動けない私達はルーゼ先生の部屋の片隅に置かれていた。
石像になっていれば眠くなることはない。
ルーゼ先生は今日も仕事を頑張っている。
「解除コードBX003HUを起動」
ルーゼ先生は試験に使った擬似迷宮核から情報を引き出し追試の結果を1人1人確認しているようだった。
「ん?しまった。
あなたたちいたんだったね。
今のあなたたちはただの石像だからこの採点方法を知らないということにしといてね。
私との約束だよ?
破ったら本当に石像にしちゃうからね」
((はい))
「擬似迷宮核はシヅキの考えたブラックボックスになってるけど解析されると戦略兵器に利用されかねないからね」
((わかりました))
「せっかくだからあなたたちにも擬似迷宮核とのリンクを繋げてあげる。
この擬似迷宮核の解除コードはBX003HUだよ」
((擬似迷宮核にアクセス。
解除コードBX003HU))
ルーゼ先生の作り出した世界の裏側を見せてもらった。
((わぁあ?!))
次の日2人は自力で石化を解除して動けるようになった。
だが魔石化によるその膨大な魔力量がどうやらエリーゼさんの身体強化の封印解放のトリガーになってしまったらしい。
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