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結果発表の前に

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剣術試験、魔法試験、戦術試験、鍛治試験、礼儀作法試験の全ての試験が終わり生徒たちはやり切った者、やりきれなかった者それぞれが想いを馳せながら結果発表を待った。


ルーゼはほぼ大半の試験に参加していたので大忙しだ。
戦略試験では1週間の各生徒の行動を思考リンクさせて見返していた。
時間は既に夜中の0時だ。
エリーゼさんには試験が終わるまで3人の住んでる寮に居候する様に言ってある。
今日も誰かのおもちゃ・・・じゃなくて抱き枕にされてるんだろうなー

夜食に焼きうどんを作って食べながら生徒の動向記録を見ていた。

「エリーゼさんはやっぱり心の弱さが引っかかるかな?
敵だったルミナスに最後は助けを求めちゃってるし。
石の心も獲得しちゃって魂まで2度も石化してるし少し減点かな」
『そうだな』


次は最後までしぶとく生き残ってた生徒だ。

「貴族科のアルベルトくんはよく最後まで逃げてたと思うよ。
ルミナスの包囲網を3回切り抜けてるし」
『逃げ足だけは速かったもんな』
「「チキンヤロー」の称号もらってたけど」
『あのルミナスが最後イライラしていたもんな』
「よし特別に10点追加してあげよう」

・・・

31人のうちアイリスとシェリアは他の試験で3科目で基準を満たしてるから大丈夫だけど他の生徒たちは私の見てた限り怪しいだろう。

「どうしようかな。
なんも成果を得る前にルミナスに討伐されちゃってるし評価のしようがないよ?!」
『ルールの説明書を理解しきれなかったんだろうな。
その時点で減点対象だがな』
「それじゃあ点数がマイナスになっちゃうよ?!」
『0点なんて目も開けられないだろうな。
親にも試験の結果が届くって言ってたしな。
特に貴族科なんて厄介ごとしかこないだろうな』
「仕方ない。
ルールの穴埋めをして追加ルールそ加えて再試験しようかな」

朝日が差し込み始めた。
ルーゼによる追試が決定された。



今日は採点結果を元に教師会議の真っ最中だ。

「今年の結果は上々ですな。
魔法試験に至っては固有魔法持ちの生徒が多く確認することができましたからな」
「魔法の新たなる可能性を見ることができましたよ。
ルーゼ先生のゼミ生たちは皆すばらしい出来ですね」
「あの子達頑張ってましたからね」


「戦術試験は追試と言う形でもう一度やり直したほうがいいかもしれませんね。
多くの生徒が結果を出せないうちにうちのルミナスに討伐されてしまっています。
このままじゃ留年者が続出してしまいます」
「まぁあのルール説明書を一回で理解できるのならば大したもんじゃ。
わしなんか54ページまでしかよめんかったぞい」
「それは学園長が遅すぎるだけです」
「今度はわざと開けたルールの穴を埋めた上で再度やらせようと思います。
上位50名の大しては参加することで私から金貨5枚を配布します。
ファイトマネーといったところでしょうか。
それからその50人に大しては2日目が終了するまで参加者に対しての戦闘行為は禁止とします」
「なるほどのぅ。
1日目で潰されんようにし同盟を促すわけじゃな」
「みんな2度目になりますし負けても観戦してましたし奇策を思いつく生徒が出てくるかもしれません」



その夜エリーゼさんが私の部屋に慌てて逃げ帰ってきた。

「ルーゼさんお願いします?!
やっぱりここにいさせてください?!
試験採点中なのはわかるんですがお願いします?!」
「どうしたの?」
「みんな私を妹として向かい入れてくれてたんですがベットに入った途端ルミナスさんに拘束魔法をかけられてお人形にされてました・・・
動けない私の耳元で囁くんです。
私達のおもちゃの人形さんはベットでは動いちゃダメなんだよって?!
追加で石化の魔法をかけられそうになったんでもう必死で逃げました?!
このままだと本当に私、石像人形にされてしまいます?!
みんな私を胸像に加工する気かも・・・」
「エリーゼさんの胸像か・・・それはそれで見てみたいかも」
「ルーゼさん?!」
「一応寮では魔法は使えないようにしたはずなんだけどなー」
「間違いなく使ってました!!!」
「多分ミスリル糸で縛られてただけだと思うよ?
ルミナスは最近糸を使った技も編み出してるから実験台にされたんじゃない?」
「糸・・・?」
「手首と足首に切れたミスリル糸がついてるよ?
何重にもきつく縛られたら多分逃げられなかったと思うよ。
多分今頃笑われてるだろうね。
ここにいても良いけど他の生徒の試験結果は見ちゃダメだからね」
「わかりました」
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