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ルミナス帝国とエリシアン連合国
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ルミナスは2日目に15人討ち取り、3日目には9人追加で討ち取った。
たった3日の間に既に半数以上の生徒がルミナスに滅ぼされたことになる。
近くにいた他の生徒たちは逃げるように領土を放棄していった。
逃亡はルール上、金貨と村人の3分の1をその土地に置いていかなければならない。
ルミナスにとってはただで手に入る燃料でしかなかった。
3日目の夕方だった。
『世界アナウンスです。
神剣レギルスをエリーゼ・シリウスが入手しました』
これはちょっと予想外だ。
よりにもよってエリーゼさんが神剣を引き当ててしまった。
魔剣は何本かあるけど神剣は別格の強さがある。
おそらく戦力値は10000くらい上昇するだろう。
付与効果に固有称号も加算される。
エリーゼさんは間違いなく自分に装備するだろう。
計画を少し修正しよう。
「神剣レギルス?
装備した場合総戦闘力10000に攻撃速度1. 5倍に固有称号も獲得できるの?!
さっそく装備しましょう。
力と技にステータスポイントが必要ですか・・・
ここは思い切って振り分けてしまいましょう」
『生体認証が完了しました』
「すごい?!身体が軽いです?!」
エリーゼはここで手札を切ってしまった。
既にルミナスの射程圏内に入ってしまったとは知らずに。
4日目の朝
全滅させた土地を支配地域とおきルミナス帝国を作り出した。
逆らうものは跡形もなく全滅させていった。
ルミナスがこれまで土地を支配下に置かなかったのは管理で資金がかかるためである。
初期状態の土地など足枷にしかならない。
北端に帝都を設置し一気に都市機能を発展させ生産効率を最大化した。
通常4方向から侵攻をしなければならないが今回の世界は端が設定されている。
誰もそこから先へは進むことができない。
つまり2方向だけ警戒していれば良いのである。
最大の敵になり得るであろうエリーゼさんにも人脈の多重トラップを仕掛けた。
あとはその毒が回ってくるのを待てばいい。
4日目の昼頃
初めてエリーゼさんの国と衝突が起きた。
どうやら同盟締結で何人かと組み防衛の手助けをしたらしい。
神剣の性能も見ることができた。
戦闘は膠着化し始めたのでわざと撃退されたように見せかけて一握りの前衛部隊を撤収した。
「初めてルミナスの国を追い返したぞ?!」
「俺たちはやったんだ?!」
その日のうちに同盟の話は一気に進み残りの生き残りは全員エリーゼの傘下に入った。
エリーゼは慕ってくる生徒と貴族科の生徒とともに同盟を結び南の領土を中心にエリシアン連合国を作り出した。
土地の割合で見れば6:4と現状エリーゼ側が勝ってはいる。
各国で生産性を特化分配する方法で徐々に戦力を伸ばしていった。
だが同盟国家には致命的な欠陥がある。
それは情報伝達と意思決定が遅いってことである。
貴族科には無駄にプライドの高いものが多い傾向にある。
庶民と貴族の溝は思いの外大きい。
連絡の密が少ない。
それは着実にエリーゼの足枷になっていた。
ルミナスの言っていた人脈の毒である。
たった3日の間に既に半数以上の生徒がルミナスに滅ぼされたことになる。
近くにいた他の生徒たちは逃げるように領土を放棄していった。
逃亡はルール上、金貨と村人の3分の1をその土地に置いていかなければならない。
ルミナスにとってはただで手に入る燃料でしかなかった。
3日目の夕方だった。
『世界アナウンスです。
神剣レギルスをエリーゼ・シリウスが入手しました』
これはちょっと予想外だ。
よりにもよってエリーゼさんが神剣を引き当ててしまった。
魔剣は何本かあるけど神剣は別格の強さがある。
おそらく戦力値は10000くらい上昇するだろう。
付与効果に固有称号も加算される。
エリーゼさんは間違いなく自分に装備するだろう。
計画を少し修正しよう。
「神剣レギルス?
装備した場合総戦闘力10000に攻撃速度1. 5倍に固有称号も獲得できるの?!
さっそく装備しましょう。
力と技にステータスポイントが必要ですか・・・
ここは思い切って振り分けてしまいましょう」
『生体認証が完了しました』
「すごい?!身体が軽いです?!」
エリーゼはここで手札を切ってしまった。
既にルミナスの射程圏内に入ってしまったとは知らずに。
4日目の朝
全滅させた土地を支配地域とおきルミナス帝国を作り出した。
逆らうものは跡形もなく全滅させていった。
ルミナスがこれまで土地を支配下に置かなかったのは管理で資金がかかるためである。
初期状態の土地など足枷にしかならない。
北端に帝都を設置し一気に都市機能を発展させ生産効率を最大化した。
通常4方向から侵攻をしなければならないが今回の世界は端が設定されている。
誰もそこから先へは進むことができない。
つまり2方向だけ警戒していれば良いのである。
最大の敵になり得るであろうエリーゼさんにも人脈の多重トラップを仕掛けた。
あとはその毒が回ってくるのを待てばいい。
4日目の昼頃
初めてエリーゼさんの国と衝突が起きた。
どうやら同盟締結で何人かと組み防衛の手助けをしたらしい。
神剣の性能も見ることができた。
戦闘は膠着化し始めたのでわざと撃退されたように見せかけて一握りの前衛部隊を撤収した。
「初めてルミナスの国を追い返したぞ?!」
「俺たちはやったんだ?!」
その日のうちに同盟の話は一気に進み残りの生き残りは全員エリーゼの傘下に入った。
エリーゼは慕ってくる生徒と貴族科の生徒とともに同盟を結び南の領土を中心にエリシアン連合国を作り出した。
土地の割合で見れば6:4と現状エリーゼ側が勝ってはいる。
各国で生産性を特化分配する方法で徐々に戦力を伸ばしていった。
だが同盟国家には致命的な欠陥がある。
それは情報伝達と意思決定が遅いってことである。
貴族科には無駄にプライドの高いものが多い傾向にある。
庶民と貴族の溝は思いの外大きい。
連絡の密が少ない。
それは着実にエリーゼの足枷になっていた。
ルミナスの言っていた人脈の毒である。
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