魔王の右腕 ~平和に向けての巡り旅~

Amasylia

文字の大きさ
上 下
114 / 133

第一回アクアジクス大会

しおりを挟む
第一回アクアジクス大会、水上アトラクションだ。

選手は各3ステージの施設を魔法封印の腕輪を装着し身体強化無しでコースを進んでいく。
海に落ちれば失格だ。
パワー、テクニックを総合して競う大会だ。
魔導モニターでステージに設置したスクリーンで見ることができる。

「さぁ始まりました第一回アクアジクス開幕です」


コースのトラップに次々と参加者が落下していく

「ルーゼリア選手流れるようにトゲトゲ迷路を突破だ。
最後の落下トラップにも華麗にジャンプで回避だ?!」


「ユーリよ、ここが踏ん張りどころだ男を見せろ」
「うおーーーー?!」

「ユーリ選手難関であるクリフマウンテンを突破です」


4人を残していよいよ最終ステージだ。
ルーゼさんと残りの2人は元海賊とAランク冒険者のようだ。
かなりの筋肉質なタイプのようだ。

「最終ステージ試合開始です」

「おっしゃいくぜ?!」
「昨日の倍返しだ。
Aランク冒険者もやれるということを見せてやる?!」



ひょいひょい

「ルーゼ選手あっという間に15mの壁キックハイジャンプを突破だ?!
残りの15mのドラゴンロープも軽々突破して優勝か?!」
「ルーゼさん早すぎる?!
身体強化無しで反則レベルだろ?!」

「ぬわーーーーー?!」

あっ元海賊が海の藻屑になった。





(早くしないと限定トロピカルケーキ売り切れちゃうかも。
でも販売はさっきから始まったはずだしまだ大丈夫だよね・・・)

ふと気になって出店の方に耳を傾けるととんでもないことが聞こえてきた。

「好評につき時間を繰り上げて販売しています。
限定トロピカルスペシャルケーキ残りお一人様でーす」
「なんだって?!」

ルーゼの思考が優勝から限定ケーキに一気に傾いた。

「待っててね私の限定トロピカルスペシャルケーキ今いくから?!」
『おいルーゼ?!』
「おっとルーゼ選手一気に降ってどこへいく?!」

ルーゼは海上を恐ろしい速さで走り出店に向かってしまった。

「・・・ルーゼ選手、水に触れましたので失格です」
「もう少しだ」
「優勝はユーリ選手になります」
「は?ルーゼさんは?」

「「「おーーーーーー?!」」」

訳もわからぬままユーリが優勝してしまった。

「モグモグ・・・優勝おめでとうユーリくん」
「ルーゼさんなんで途中でやめたんだ?」
「だって限定トロピカル限定ケーキ売り切れそうだったし別に賞金なんてなくても困らないしねー」
「そんなにケーキが大事なのかよ?!」
「大事だよ?私の数少ない楽しみ一つだからね。
でも楽しかったでしょ?」
「あぁそうだな」
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

婚約破棄騒動に巻き込まれたモブですが……

こうじ
ファンタジー
『あ、終わった……』王太子の取り巻きの1人であるシューラは人生が詰んだのを感じた。王太子と公爵令嬢の婚約破棄騒動に巻き込まれた結果、全てを失う事になってしまったシューラ、これは元貴族令息のやり直しの物語である。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

〜マリアンヌさんは凶悪令息のお気に入り〜

柚亜紫翼
恋愛
裕福な貴族令嬢マリアンヌ・ボッチさんはお裁縫が趣味の16歳。 上級貴族の令息と政略によって半ば強制的に婚約者にさせられていました、見た目麗しい婚約者様だけど性格がとても悪く、いつも泣かされています。 本当はこんな奴と結婚なんて嫌だけど、相手は権力のある上級貴族、断れない・・・。 マリアンヌさんを溺愛する家族は婚約を解消させようと頑張るのですが・・・お金目当ての相手のお家は簡単に婚約を破棄してくれません。 憂鬱な毎日を送るマリアンヌさんの前に凶悪なお顔の男性が現れて・・・。 投稿中の 〜隻眼の令嬢、リーゼロッテさんはひきこもりたい!〜 https://www.alphapolis.co.jp/novel/652357507/282796475 に登場するリーゼロッテさんのお母様、マリアンヌさんの過去話です。 本編にも同じお話を掲載しますが独立したお話として楽しんでもらえると嬉しいです。

性転のへきれき

廣瀬純一
ファンタジー
高校生の男女の入れ替わり

修復スキルで無限魔法!?

lion
ファンタジー
死んで転生、よくある話。でももらったスキルがいまいち微妙……。それなら工夫してなんとかするしかないじゃない!

処理中です...