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海の大精霊
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コケコッコー
「はっ?!朝か?!
すごいリアルだった。あれは夢だったんだろうか・・・
アリアは・・・そうかまだ石像のままだったんだな」
テーブルの上には紅い液体の入ったポーションと手紙が置いてあった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
魂の中での訓練はどうだった?
初回にしては頑張った方だと思うよ。
エリクサー入りトロピカルマンゴー味の栄養ドリンクだよ。
精神的に疲れてると思うから起きたら必ず飲んでね。
今日は体幹を鍛えるためにサーフィンをやるよ。
午前中はシュノーケリングに行ってくるから午後から昨日のビーチに集合ね。
ルーゼより
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「あれは夢ではなかったのか。あれが本当のSランクの力かよ・・・
ってエリクサー入りってマジかよ?!
なんか急に精神的にきたな・・・飲んでみるか」
ゴクゴクゴク・・・
「・・・うまいな」
身支度をして午前中は出店を巡ることにした。
アリアとエリーゼ姉さんはすごい人気ぶりだ。
人だかりが多くてアリアの石像に近づくことができない。
(あっユーリさんだ。
おーい・・・っていま石像になっちゃってるから声をかけることができないや。
・・・そばにいてほしいな)
(心配になって見に来てくれたんじゃない?)
(お二人とももうラブラブです)
(もう結婚しちゃいなよ)
(はわわわ?!結婚?!
まだユーリさんのこと知らないですよ?!)
(じゃあユーリの小さい頃の秘密教えてあげる。
5歳の頃にね・・・)
石像トークはユーリのことで盛り上がっていた。
「きたね」
「サーフィンをするのか?」
「まずは海の大精霊と契約を結んでもらう」
「精霊だと?!」
「ガハハッ、ルーゼ殿此奴がそうなのか?」
鯨型の海の精霊だ。
実体化できるということは相当な実力者だ。
「リータシア家の後継者だよ。
アリアの婚約者になる男だよ」
「ほぅほう。
アリアのやつ幼い頃、我や眷属達と遊んでたのだが誘拐犯に襲われたところを眷属が妨害しようとしたのだが逃げ出す際に胸に刃物が突き刺さってしまってな。
慌てて冒険者を引っ張ってきて治療させたのはよかったんだが心臓の近くに刃物の破片が突き刺さったままだったらしい。
ルーゼ殿に話は聞いた。
海に来れなくなったのはそういう理由だったのかと。
久々に成長したアリアの姿を見れて嬉しかった。
今はただの石像になってしまっているがな
我の眷属を近くに呼び寄せて見守っておる。
同じ悲劇を繰り返さないためにもな」
「午前中シュノーケリングに行ったのはこいつを探すためだったのか・・・」
「そうだよ。
昨日からここら辺を海の精霊が巡回してたからね。
まるでアリアを見守ってるかのように」
「小僧、お前はアリアをどうしたい?」
「僕はアリアを愛してる。
守れる力が欲しい」
「心得た。契約を結ぼう、名前をくれ」
「魔力は肩代わりしてあげるよ。
名前をつけてあげて」
「お前の名はゼクロスでどうだ?」
「いい名だ。海の大精霊ゼクロスと名乗ろう。
アリアは海の愛し子だ。大切にしてやって欲しい。
サーフィンをするのだったな。いい波を起こしてやろう」
「ほいユーリくん」
「これは?」
「ライトミスリルでできたサーフィンボードだよ。
魔法効率を最大限に引き上げてね。
レイピアは足腰の動きが重要だよ。
それに精霊術の練習も合わせて行う」
「精霊術ってエルフが使うって言うあれか?」
「海の大精霊と契約したことで魔力量が跳ね上がった。
水魔法に対する強化もされてるから精霊紋なしでもいけるよ」
「そうなのか・・・」
「力加減の練習だよ。間違ってもアリアに怪我をさせないためにも。
シヅキがこのやり方が1番効率がいいと判断した」
『最初で精霊術の感覚を掴めるかで成長具合が変わってくる。
掴んで見せろよ?』
「私もサーフィン初めてなんだ。
楽しんでいこう」
「お、おぅ・・・」
ルーゼさんは波を掴むようにサーフィンをマスターした。
僕はというとなかなか感覚が掴めない。
精霊術の扱いが今ひとつわからない。
「精霊は友達だよ。
怖がらず素直に話してみるといい」
「・・・なぁゼクロス、僕は父さんのような立派な領主になれるだろうか?」
「何を言っておる。
記憶を見させてもらった。
お主はできる姉と自分を比べすぎだ。
例え途中で失敗しようが最後にできればそれで良いと我は思うぞ?」
「・・・そうか?」
「誰でも欠点はある。
ルーゼ殿だって釣りに関してはケダモノしか釣れなかったしな。
聞いたぞ。お前の姉だってベビーバジリスクなどに遅れをとって石像にされてるではないか?」
そうだ。エリーゼ姉さんは完璧だと思ってたがあっさりベビーバジリスクに石像にされてしまっていた。
「そうだな・・・
ありがとう吹っ切れたよ」
ザー・・・
「・・・なんだこの感覚は?」
「それが精霊術の行使だ。好きに使って見せろ」
波の動きが見え感覚が研ぎ澄まされていく。
「すごいな・・・これが精霊術か」
「はっ?!朝か?!
すごいリアルだった。あれは夢だったんだろうか・・・
アリアは・・・そうかまだ石像のままだったんだな」
テーブルの上には紅い液体の入ったポーションと手紙が置いてあった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
魂の中での訓練はどうだった?
初回にしては頑張った方だと思うよ。
エリクサー入りトロピカルマンゴー味の栄養ドリンクだよ。
精神的に疲れてると思うから起きたら必ず飲んでね。
今日は体幹を鍛えるためにサーフィンをやるよ。
午前中はシュノーケリングに行ってくるから午後から昨日のビーチに集合ね。
ルーゼより
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「あれは夢ではなかったのか。あれが本当のSランクの力かよ・・・
ってエリクサー入りってマジかよ?!
なんか急に精神的にきたな・・・飲んでみるか」
ゴクゴクゴク・・・
「・・・うまいな」
身支度をして午前中は出店を巡ることにした。
アリアとエリーゼ姉さんはすごい人気ぶりだ。
人だかりが多くてアリアの石像に近づくことができない。
(あっユーリさんだ。
おーい・・・っていま石像になっちゃってるから声をかけることができないや。
・・・そばにいてほしいな)
(心配になって見に来てくれたんじゃない?)
(お二人とももうラブラブです)
(もう結婚しちゃいなよ)
(はわわわ?!結婚?!
まだユーリさんのこと知らないですよ?!)
(じゃあユーリの小さい頃の秘密教えてあげる。
5歳の頃にね・・・)
石像トークはユーリのことで盛り上がっていた。
「きたね」
「サーフィンをするのか?」
「まずは海の大精霊と契約を結んでもらう」
「精霊だと?!」
「ガハハッ、ルーゼ殿此奴がそうなのか?」
鯨型の海の精霊だ。
実体化できるということは相当な実力者だ。
「リータシア家の後継者だよ。
アリアの婚約者になる男だよ」
「ほぅほう。
アリアのやつ幼い頃、我や眷属達と遊んでたのだが誘拐犯に襲われたところを眷属が妨害しようとしたのだが逃げ出す際に胸に刃物が突き刺さってしまってな。
慌てて冒険者を引っ張ってきて治療させたのはよかったんだが心臓の近くに刃物の破片が突き刺さったままだったらしい。
ルーゼ殿に話は聞いた。
海に来れなくなったのはそういう理由だったのかと。
久々に成長したアリアの姿を見れて嬉しかった。
今はただの石像になってしまっているがな
我の眷属を近くに呼び寄せて見守っておる。
同じ悲劇を繰り返さないためにもな」
「午前中シュノーケリングに行ったのはこいつを探すためだったのか・・・」
「そうだよ。
昨日からここら辺を海の精霊が巡回してたからね。
まるでアリアを見守ってるかのように」
「小僧、お前はアリアをどうしたい?」
「僕はアリアを愛してる。
守れる力が欲しい」
「心得た。契約を結ぼう、名前をくれ」
「魔力は肩代わりしてあげるよ。
名前をつけてあげて」
「お前の名はゼクロスでどうだ?」
「いい名だ。海の大精霊ゼクロスと名乗ろう。
アリアは海の愛し子だ。大切にしてやって欲しい。
サーフィンをするのだったな。いい波を起こしてやろう」
「ほいユーリくん」
「これは?」
「ライトミスリルでできたサーフィンボードだよ。
魔法効率を最大限に引き上げてね。
レイピアは足腰の動きが重要だよ。
それに精霊術の練習も合わせて行う」
「精霊術ってエルフが使うって言うあれか?」
「海の大精霊と契約したことで魔力量が跳ね上がった。
水魔法に対する強化もされてるから精霊紋なしでもいけるよ」
「そうなのか・・・」
「力加減の練習だよ。間違ってもアリアに怪我をさせないためにも。
シヅキがこのやり方が1番効率がいいと判断した」
『最初で精霊術の感覚を掴めるかで成長具合が変わってくる。
掴んで見せろよ?』
「私もサーフィン初めてなんだ。
楽しんでいこう」
「お、おぅ・・・」
ルーゼさんは波を掴むようにサーフィンをマスターした。
僕はというとなかなか感覚が掴めない。
精霊術の扱いが今ひとつわからない。
「精霊は友達だよ。
怖がらず素直に話してみるといい」
「・・・なぁゼクロス、僕は父さんのような立派な領主になれるだろうか?」
「何を言っておる。
記憶を見させてもらった。
お主はできる姉と自分を比べすぎだ。
例え途中で失敗しようが最後にできればそれで良いと我は思うぞ?」
「・・・そうか?」
「誰でも欠点はある。
ルーゼ殿だって釣りに関してはケダモノしか釣れなかったしな。
聞いたぞ。お前の姉だってベビーバジリスクなどに遅れをとって石像にされてるではないか?」
そうだ。エリーゼ姉さんは完璧だと思ってたがあっさりベビーバジリスクに石像にされてしまっていた。
「そうだな・・・
ありがとう吹っ切れたよ」
ザー・・・
「・・・なんだこの感覚は?」
「それが精霊術の行使だ。好きに使って見せろ」
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「すごいな・・・これが精霊術か」
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