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迷宮の主人
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シルバーユナイツ完全復活だ。
「ここが最終階層ですかね?」
ここにくるまで魔物は1匹も出なかった。
ルーゼ先生が手当たり次第抹殺していったようだ。
ドロップ品もそのままになっていた。
いよいよフロアボスだ。
中央には見覚えのある人影がいた。
「「「ルーゼ先生?!」」」
ルーゼ先生は殺意をむき出しにこちらを見つめる。
「私達で止めてみせる」
「背後に何かいます」
「ソウルイーターですか?」
「恐らく」
激突は避けられないと思った。
「・・・演技をするのもいい加減疲れた。
あの石化を解いてよくここまでこれたね。
あなた達合格よ」
「「「え?!」」」
「貴様何故?!」
「私の魂はシヅキに完全に守られてる。
お前の指示に従うものか」
「ぐっ?!実態を持たない我を何故掴める?!
もう私の領域に入ってるからだよ。
魔力で無理くり実体化させたんだ」
『お前が真の迷宮主だろう?
少し教育してやらんといかんなぁ』
「待ってください誤解なんです?!
すみませんでした?!」
「「「「え?」」」」
急にソウルイーターが土下座しだす。
話を聞いてみるとソウルイーターは凄い真面目ないいやつだった。
「なるほどね。
最近学生が奥まで全然入ってこないから退屈してたと」
「はい。最後にこの最深層まできたのももう10年前のことでして」
「はっきり言ってやろう、この迷宮単調すぎて全然面白くないぞ。
何ですって?!」
「それに今の学生は金が必要だ。
それなら冒険者ギルドで稼いだ方が実入りがいい」
「しかし魔力の採算が合わないですよ」
「何も戦闘職だけに注目するべきではない。
鍛治職や戦略職の連中は魔力をほとんど使わない。
そういうやつを低層に呼び込んで魔力を搾取すれば良い」
「ふむ・・・」
「いっそのこと迷宮をリニューアルしたらどうだ。
魔力ならルーゼが提供してやるぞ?」
「学園長に一回確認をとってもらえませんか?」
「では迷宮の全階層の記録を見せろ。
構想を考えるのに必要だ」
「では迷宮核へ案内します。
転移しますのでこちらへどうぞ」
迷宮核は中規模程度のようだ。
どうも魔力不足気味でスペックを最大限引き出せていないらしい。
『なるほどな。どちらにしても学園長次第だな』
「迷宮入り口までお送りします。
それと皆さんには制覇記念に迷宮の指輪をお渡しします。
これに魔力を込めれば迷宮内であれば私を呼ぶことができます。
それでは」
「ここが最終階層ですかね?」
ここにくるまで魔物は1匹も出なかった。
ルーゼ先生が手当たり次第抹殺していったようだ。
ドロップ品もそのままになっていた。
いよいよフロアボスだ。
中央には見覚えのある人影がいた。
「「「ルーゼ先生?!」」」
ルーゼ先生は殺意をむき出しにこちらを見つめる。
「私達で止めてみせる」
「背後に何かいます」
「ソウルイーターですか?」
「恐らく」
激突は避けられないと思った。
「・・・演技をするのもいい加減疲れた。
あの石化を解いてよくここまでこれたね。
あなた達合格よ」
「「「え?!」」」
「貴様何故?!」
「私の魂はシヅキに完全に守られてる。
お前の指示に従うものか」
「ぐっ?!実態を持たない我を何故掴める?!
もう私の領域に入ってるからだよ。
魔力で無理くり実体化させたんだ」
『お前が真の迷宮主だろう?
少し教育してやらんといかんなぁ』
「待ってください誤解なんです?!
すみませんでした?!」
「「「「え?」」」」
急にソウルイーターが土下座しだす。
話を聞いてみるとソウルイーターは凄い真面目ないいやつだった。
「なるほどね。
最近学生が奥まで全然入ってこないから退屈してたと」
「はい。最後にこの最深層まできたのももう10年前のことでして」
「はっきり言ってやろう、この迷宮単調すぎて全然面白くないぞ。
何ですって?!」
「それに今の学生は金が必要だ。
それなら冒険者ギルドで稼いだ方が実入りがいい」
「しかし魔力の採算が合わないですよ」
「何も戦闘職だけに注目するべきではない。
鍛治職や戦略職の連中は魔力をほとんど使わない。
そういうやつを低層に呼び込んで魔力を搾取すれば良い」
「ふむ・・・」
「いっそのこと迷宮をリニューアルしたらどうだ。
魔力ならルーゼが提供してやるぞ?」
「学園長に一回確認をとってもらえませんか?」
「では迷宮の全階層の記録を見せろ。
構想を考えるのに必要だ」
「では迷宮核へ案内します。
転移しますのでこちらへどうぞ」
迷宮核は中規模程度のようだ。
どうも魔力不足気味でスペックを最大限引き出せていないらしい。
『なるほどな。どちらにしても学園長次第だな』
「迷宮入り口までお送りします。
それと皆さんには制覇記念に迷宮の指輪をお渡しします。
これに魔力を込めれば迷宮内であれば私を呼ぶことができます。
それでは」
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