魔王の右腕 ~平和に向けての巡り旅~

Amasylia

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古代遺跡の宝

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学園生活は想像以上に楽しかった。
みんなと授業を受けてお昼を一緒に食べて鍛錬をして毎日が充実していた。

「エリーゼさんはこの魔導書を使ってね」
「え?
これはファイアーボール?」

初級魔術じゃ・・・
何この魔法術式全然違う?!

「それはシヅキ先生が最適化してくれた魔導書だよ」
「学園の教科書よりずっと凄いんだから」
「今学園で教科書の入れ替えをしようって話が上がってるんだって」

「さぁエリーゼさんこっちこっち」

扉の先は別世界だった。

「ここは?」
「ルーゼ先生の秘密のアトリエだよ」
「ルーゼ先生が今までの旅で集めたものがしまってあるんだよ」
「これは古代文字の翻訳書?!」
「私のおすすめは古代魔法」
「創生伝承記もおすすめだよ」
「古代の鍛治の技術書もあるよ」
「ここはルーゼ先生のゼミ生じゃないと入れないようになってるの」
「エリーゼさんも好きに見ていいんだよ」

凄い、古代文字が読める日が来るなんて?!
メモ用紙に古代文字を書き写して今まで持っていた。


「ここに宝が眠る。最下層にいる機神の核を捧げ竜人族が力を注げば道が開かれるであろう」

「「「竜人族?!」」」」

「エリーゼさんそれってどっかの遺跡で書き写したものなの?」
「はい、冥帝の古代遺跡を探索したときに。
なんか気になって思わず書き写してしまいました」
「古代のお宝ってどんなものだろうね」
「エリーゼさんが本調子になったらみんなで行こうよ。
黄昏の翼のみんなと一緒に」
「はい、そうですね」


黄昏の翼のみんなに手紙を書いていた。
学園生活は楽しいこと
ルーゼさんやシヅキ様がすごいこと
冥府の遺跡に宝が眠ってること
書きたいことがいっぱいある。
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