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エリーゼ・シリウス
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不在だった学園長が帰ってきた。
「学園長いる?」
「どうしたのじゃルーゼ殿、強化合宿は終わったのかのぅ?」
「後で報告書をまとめて出すよ」
「ふむ、わかった」
「その過程でエリーゼ・リターシアさんを私がしばらく預かることになったんだけど学園に編入できない?」
「はて・・・?確かリターシア公爵の娘さんで黄昏の翼のAランク冒険者だったはずじゃが?」
「あの子達がうっかり身体強化を完全封印しちゃったからただの女の子になっちゃったの」
「それは災難じゃのぅ」
「でも今の彼女、竜人族に突然変異したから」
「それは・・・災難になるのかのぅ?」
「うちのゼミに所属にして治療するから大丈夫だと思う」
「わかった。あの3人と同じ2年生で編入させよう
ついでに特待生にしてしまおう」
「そういえば名前変えないといけないんだった。
うーん・・・エリーゼ・シリウスにしようか」
「となるとリターシア家に連絡せねばならんかのぅ?」
「それは本人にさせるから大丈夫」
「住処はどうするのかのぅ?
あいにく寮はいっぱいじゃぞ?」
「まぁ私の部屋に住み込ませるよ」
「来年は人数が増えそうじゃし早いところ新しい寮を作ってやらねばならんのぅ。
今度の議題で出すんで何かアイデアを頼めんかのぅ?」
「わかった。考えておくよ。
じゃあ私はこれで戻るよ。
あの3人がまたエリーゼさんをおもちゃにしてるかもしれないし」
「3人だけで地竜を倒したとかという噂が広がっているがどんな報告書が出てくるのやら・・・」
「よーしエリーゼさん、学園長に許可取ったよ。
みんなと同じ2年生で特待生スタートだから。
また随分雰囲気変わったね」
髪を切って結んでどこぞのお嬢様のようだ。
「でも私、お金そんなないですよ?!」
「大丈夫、特待生は学費はタダだし情報さえ提供してくれればそれでいいから。
食事も宿も私の部屋を使うといいよ。
武器や防具も必要に応じて作ってあげるよ」
「今の学園ってすごいんですね」
「まぁ学園生活を楽しんでいくといいよ。
黄昏の風のみんなも武器は渡したしそれなりに動けると思うよ」
「そうですか」
「編入前に歩けるようにはなろうか。
ちょっとずつ身体を動かしてみて。
バランスも変わってると思うからさ」
みんな晩御飯食べてく?
「「「食べたいです」」」
「私もお願いします」
キッチンからスパイスに効いた臭いが流れてくる。
「これは?」
「カレーだよ。
この学園でもみんなが大好きな料理だよ」
「「「「「いただきまーす」」」」」
「はむっ・・・辛いけど美味しい」
気に入ってくれたようだ。
ベットに運んでもらった。
身体を包まれるようにふかふかだ。
こんな生活してしまっていいんだろうか。
今まで冒険者をやってきた。
ルーゼさん達は優しくしてくれる。
ご飯も美味しい。
ちょっとぐらい休んでも・・・いいよね・・・
スゥ・・・
エリーゼさんは少しづつだが歩けるようになりゴーレムの補助無しで食事もできるようになった。
とりあえず完成した特待生の制服を着てもらっている。
「凄いですねこの制服。動きやすいのもそうですけど暑くないです?!」
「ホワイトミスリルとブラックミスリルも繊維化して使ってるからね。
その金色の刺繍は緋色金でできてるから」
「・・・大切にします」
「胸当てだったり尻尾の装甲は身体強化が使えるようになってから考えようか」
「はい」
凄いものをもらってしまった。
私が前着てた装備よりずっと軽いし強力なものだ。
スカートの刺繍はおそらく古代文字だ。前に遺跡で似たようなものを見たことがある。
ルーゼさんは何から何まで完璧だ。
ふと持ってきた荷物から使い慣れた細剣を取り出す。
シュッシュッシュッ
凄い久々な気がするけどやっぱり動きが鈍い。
石化の影響だろうか?
自分の身体を触ってみたがまだ硬く冷たい。
竜人族になってバランスも変わってしまっているようだ。
徐々に慣れてしかない。
「・・・眠たくなってきた。
私のベット・・・おやすみなさい」
「学園長いる?」
「どうしたのじゃルーゼ殿、強化合宿は終わったのかのぅ?」
「後で報告書をまとめて出すよ」
「ふむ、わかった」
「その過程でエリーゼ・リターシアさんを私がしばらく預かることになったんだけど学園に編入できない?」
「はて・・・?確かリターシア公爵の娘さんで黄昏の翼のAランク冒険者だったはずじゃが?」
「あの子達がうっかり身体強化を完全封印しちゃったからただの女の子になっちゃったの」
「それは災難じゃのぅ」
「でも今の彼女、竜人族に突然変異したから」
「それは・・・災難になるのかのぅ?」
「うちのゼミに所属にして治療するから大丈夫だと思う」
「わかった。あの3人と同じ2年生で編入させよう
ついでに特待生にしてしまおう」
「そういえば名前変えないといけないんだった。
うーん・・・エリーゼ・シリウスにしようか」
「となるとリターシア家に連絡せねばならんかのぅ?」
「それは本人にさせるから大丈夫」
「住処はどうするのかのぅ?
あいにく寮はいっぱいじゃぞ?」
「まぁ私の部屋に住み込ませるよ」
「来年は人数が増えそうじゃし早いところ新しい寮を作ってやらねばならんのぅ。
今度の議題で出すんで何かアイデアを頼めんかのぅ?」
「わかった。考えておくよ。
じゃあ私はこれで戻るよ。
あの3人がまたエリーゼさんをおもちゃにしてるかもしれないし」
「3人だけで地竜を倒したとかという噂が広がっているがどんな報告書が出てくるのやら・・・」
「よーしエリーゼさん、学園長に許可取ったよ。
みんなと同じ2年生で特待生スタートだから。
また随分雰囲気変わったね」
髪を切って結んでどこぞのお嬢様のようだ。
「でも私、お金そんなないですよ?!」
「大丈夫、特待生は学費はタダだし情報さえ提供してくれればそれでいいから。
食事も宿も私の部屋を使うといいよ。
武器や防具も必要に応じて作ってあげるよ」
「今の学園ってすごいんですね」
「まぁ学園生活を楽しんでいくといいよ。
黄昏の風のみんなも武器は渡したしそれなりに動けると思うよ」
「そうですか」
「編入前に歩けるようにはなろうか。
ちょっとずつ身体を動かしてみて。
バランスも変わってると思うからさ」
みんな晩御飯食べてく?
「「「食べたいです」」」
「私もお願いします」
キッチンからスパイスに効いた臭いが流れてくる。
「これは?」
「カレーだよ。
この学園でもみんなが大好きな料理だよ」
「「「「「いただきまーす」」」」」
「はむっ・・・辛いけど美味しい」
気に入ってくれたようだ。
ベットに運んでもらった。
身体を包まれるようにふかふかだ。
こんな生活してしまっていいんだろうか。
今まで冒険者をやってきた。
ルーゼさん達は優しくしてくれる。
ご飯も美味しい。
ちょっとぐらい休んでも・・・いいよね・・・
スゥ・・・
エリーゼさんは少しづつだが歩けるようになりゴーレムの補助無しで食事もできるようになった。
とりあえず完成した特待生の制服を着てもらっている。
「凄いですねこの制服。動きやすいのもそうですけど暑くないです?!」
「ホワイトミスリルとブラックミスリルも繊維化して使ってるからね。
その金色の刺繍は緋色金でできてるから」
「・・・大切にします」
「胸当てだったり尻尾の装甲は身体強化が使えるようになってから考えようか」
「はい」
凄いものをもらってしまった。
私が前着てた装備よりずっと軽いし強力なものだ。
スカートの刺繍はおそらく古代文字だ。前に遺跡で似たようなものを見たことがある。
ルーゼさんは何から何まで完璧だ。
ふと持ってきた荷物から使い慣れた細剣を取り出す。
シュッシュッシュッ
凄い久々な気がするけどやっぱり動きが鈍い。
石化の影響だろうか?
自分の身体を触ってみたがまだ硬く冷たい。
竜人族になってバランスも変わってしまっているようだ。
徐々に慣れてしかない。
「・・・眠たくなってきた。
私のベット・・・おやすみなさい」
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