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強化遠征4日目
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この子達いつまで経っても起きてこない。
魔核石の魔力が回復するまでは自力では動けないってことか。
3人の身体に触れ魔力を充填させていく。
身体が柔らかくなってきた。
「「「うーん・・・」」」
いまいちみんな寝ぼけている
「・・・3人とも起立っ」
「「「はいっ?!」」」
「身体に異常は?」
「「「特にありません」」」
いつもの3人だ。
今日は身体を慣らすためにオークの生息域に戻ってきていた。
結果は劇的だった。
オークが行動に移る前に決着がついた。
いつまでも遅い動きに剣を合わせたら一瞬で倒せてしまった。
魔法の出力も格段に上がっている。
私達の強化のされ具合が尋常じゃない?!
ピシッ
「あれ?なんか身体が固まってきたような・・・
ルーゼ先生動けません?!」
「私も固まって・・・」
「もう動けないです・・・」
3人とも救いを求めるように固まってしまった。
『魔核石が思ったより魔力を吸っているようだな?
ルーゼ、魔力を与えてやれ』
「あなたたち昨日魔力使い切ってるからあんまり無理はしちゃダメよ?」
「「「すみません」」」
「私の魔力で満たしてあげたから動きづらくなったらすぐ言うのよ」
「「「わかりました」」」
「午後からは採取を中心にやっていこうと思う。
討伐はあくまで襲われた場合のみで。
今のあなたたちは人間とは認識されないし魔核石を取り込んでるから近づこうとする魔物はいないはずだから」
「ルーゼ先生はどうするんですか?」
「私は魔力を周囲に展開して認識されないようにするから大丈夫」
昨日とは別のエリアに来た。
「ブモッ?」
(オークが全然こっちをみないです)
(私たちって今なんなんでしょうか?)
(金属化生命体?)
(メタルスライム?)
(ともかく言えることは今の状態が人間じゃないということぐらいかな?)
(まぁ襲われないからいいけど)
ドライアダケにツグレ草も生えてる。
どれもこの大樹海原産の植物だ。
エリクサーの材料でもある霊宝草はなかなか見つからない。
この辺りはもう取られちゃったのかな?
腕輪にはどんどん採取した薬草が入っていく。
「月見草見つけた・・・あれ?」
身体の動きが急に鈍くなってきた。
身体が冷たく固まっていく。
これ私達じゃどうしようもないやつだ。
みんなも動きが止まってしまっている。
だめだ・・・全然動けない。
「ルーゼ先生・・・また固まってしまいました?!」
「おかしいな?私の魔力で領域展開しているのに。
消費が馬鹿食いされてる・・・
竜の魔核石なんて使うんじゃなかったよ」
(((ルーゼ先生、竜から取ってきてたの?!)))
「これで大丈夫かな。
首輪もちゃんと機能しているみたいだね。
もう少し茂みの中とかよく探してみたらどう?」
目先の薬草に気を取られてて全然探す気がなかった。
茂みに隠れたところをくまなく探してみる。
「ねぇみんな来て?!」
「これって霊宝草だよね?!」
「ルーゼ先生?!」
「うん、霊宝草だよ。
よく見つけたね」
抜き取って腕輪に大切にしまい込む。
「そろそろ日が暮れる。
今日はここまでにしようか」
3人の身体の色が元に戻ってきた。
最適化が終わったようだ。
「首輪は回収させてもらうよ。ちょっとまだ調整が必要だからね」
「「「・・・わかりました」」」
「そんなに欲しかったの?」
「「「欲しいです?!」」」
「この研修が終わったら首飾りにそれぞれの魔石で作ってあげるからそれで我慢して」
「「「ありがとうございます」」」
ぐー
「「「あっ?!」」」
「今まで何も食べてなかったもんね。
その反動かな?
晩御飯にしようか」
パチッパチッパチッパチッ
焚き火に火が灯る。
今日はオークカツカレーだ。
カレーはみんなが大好きなご飯の一つだ。
「さてできたよ」
「「「わーいカレーだ」」」
みんなで囲う食事は楽しい。
「明日はもう少し奥に踏み込むよ。
単純に強いだけでなく、技術でも巧妙な魔物が出てくるから十分気をつけてね」
「「「わかりました」」」
「今日は3人とも寝ていいよ。
魔核石がなくなっても最適化には時間がかかるだろうからね」
「「「わかりました。ルーゼ先生お先に眠らせてもらいます」」」
「ゆっくり休んでね」
魔核石の魔力が回復するまでは自力では動けないってことか。
3人の身体に触れ魔力を充填させていく。
身体が柔らかくなってきた。
「「「うーん・・・」」」
いまいちみんな寝ぼけている
「・・・3人とも起立っ」
「「「はいっ?!」」」
「身体に異常は?」
「「「特にありません」」」
いつもの3人だ。
今日は身体を慣らすためにオークの生息域に戻ってきていた。
結果は劇的だった。
オークが行動に移る前に決着がついた。
いつまでも遅い動きに剣を合わせたら一瞬で倒せてしまった。
魔法の出力も格段に上がっている。
私達の強化のされ具合が尋常じゃない?!
ピシッ
「あれ?なんか身体が固まってきたような・・・
ルーゼ先生動けません?!」
「私も固まって・・・」
「もう動けないです・・・」
3人とも救いを求めるように固まってしまった。
『魔核石が思ったより魔力を吸っているようだな?
ルーゼ、魔力を与えてやれ』
「あなたたち昨日魔力使い切ってるからあんまり無理はしちゃダメよ?」
「「「すみません」」」
「私の魔力で満たしてあげたから動きづらくなったらすぐ言うのよ」
「「「わかりました」」」
「午後からは採取を中心にやっていこうと思う。
討伐はあくまで襲われた場合のみで。
今のあなたたちは人間とは認識されないし魔核石を取り込んでるから近づこうとする魔物はいないはずだから」
「ルーゼ先生はどうするんですか?」
「私は魔力を周囲に展開して認識されないようにするから大丈夫」
昨日とは別のエリアに来た。
「ブモッ?」
(オークが全然こっちをみないです)
(私たちって今なんなんでしょうか?)
(金属化生命体?)
(メタルスライム?)
(ともかく言えることは今の状態が人間じゃないということぐらいかな?)
(まぁ襲われないからいいけど)
ドライアダケにツグレ草も生えてる。
どれもこの大樹海原産の植物だ。
エリクサーの材料でもある霊宝草はなかなか見つからない。
この辺りはもう取られちゃったのかな?
腕輪にはどんどん採取した薬草が入っていく。
「月見草見つけた・・・あれ?」
身体の動きが急に鈍くなってきた。
身体が冷たく固まっていく。
これ私達じゃどうしようもないやつだ。
みんなも動きが止まってしまっている。
だめだ・・・全然動けない。
「ルーゼ先生・・・また固まってしまいました?!」
「おかしいな?私の魔力で領域展開しているのに。
消費が馬鹿食いされてる・・・
竜の魔核石なんて使うんじゃなかったよ」
(((ルーゼ先生、竜から取ってきてたの?!)))
「これで大丈夫かな。
首輪もちゃんと機能しているみたいだね。
もう少し茂みの中とかよく探してみたらどう?」
目先の薬草に気を取られてて全然探す気がなかった。
茂みに隠れたところをくまなく探してみる。
「ねぇみんな来て?!」
「これって霊宝草だよね?!」
「ルーゼ先生?!」
「うん、霊宝草だよ。
よく見つけたね」
抜き取って腕輪に大切にしまい込む。
「そろそろ日が暮れる。
今日はここまでにしようか」
3人の身体の色が元に戻ってきた。
最適化が終わったようだ。
「首輪は回収させてもらうよ。ちょっとまだ調整が必要だからね」
「「「・・・わかりました」」」
「そんなに欲しかったの?」
「「「欲しいです?!」」」
「この研修が終わったら首飾りにそれぞれの魔石で作ってあげるからそれで我慢して」
「「「ありがとうございます」」」
ぐー
「「「あっ?!」」」
「今まで何も食べてなかったもんね。
その反動かな?
晩御飯にしようか」
パチッパチッパチッパチッ
焚き火に火が灯る。
今日はオークカツカレーだ。
カレーはみんなが大好きなご飯の一つだ。
「さてできたよ」
「「「わーいカレーだ」」」
みんなで囲う食事は楽しい。
「明日はもう少し奥に踏み込むよ。
単純に強いだけでなく、技術でも巧妙な魔物が出てくるから十分気をつけてね」
「「「わかりました」」」
「今日は3人とも寝ていいよ。
魔核石がなくなっても最適化には時間がかかるだろうからね」
「「「わかりました。ルーゼ先生お先に眠らせてもらいます」」」
「ゆっくり休んでね」
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