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精霊剣
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「私がSランク冒険者ってみんなにバレちゃったからもう気にすることもないかな。
みんなはいつも通りでいてね。
でも嫌がらせされるようなことがあればすぐ報告するように」
「「「わかりました」」」
「ルーゼ先生、ギルドカード見せてもらってもいいですか?」
「いいよ。はい」
「これがSランク冒険者のブラックカード・・・」
「「「残高白金貨3600枚?!」」」
「シヅキいるから食費は実質ないしギルドの依頼は毎週受けてるからね。
溜まってく一方なの」
私達が魔石化しても売らないわけだ。
ルーゼ先生はまるでお金に興味を持っていない。
「さてじゃあ明日からギルドランクの昇格を兼ねてゼミの1週間は魔物の討伐をメインに行うよ。
金貨10枚渡すから必要なものを買って収納して持ってくるように。
残りは好きに使ってもいいけどケチらないようにね。
命に関わることだから。
あなたたちのパーティ名も考えておくといいよ
じゃあ解散」
3人は街で買い出しを行っていた。
「買うものはテントに食料、解体用のナイフといったところかな?」
「防具はこの制服だけで十分だってルーゼ先生が言ってましたし」
「すごい金貨余っちゃいましたね」
「サブ武器も買った方がいいのかな?」
「どうでしょう?この腕輪だけで事足りそうですが・・・」
「じゃあシェリアの剣を見に行こうよ。
何か掘り出し物が見つかるかもしれないし」
武器屋を巡り遂には骨董品屋にきた。
今のところシェリアに合いそうな剣は見つからなかった。
剣に埋もれた中に一振りの剣を見つけた。
「綺麗な剣ね」
「嬢ちゃんすまんがその剣は抜けないんだよ」
精霊が取り憑いているようだ。
それで抜かせてくれないらしい。
ルーゼ先生が前に言ってた。精霊の取り憑いた剣は強力だって。
「おばさん、この剣買いますいくらですか?
「装飾品として売れそうだからね。
金貨4枚でどうだい?」
「では購入します」
「毎度あり」
寮の裏手の庭にやってきた。
「マスター・・・」
「あなたの剣を使わせてもらえないかしら?」
「私の声が聞こえるの?!」
「えぇ聞こえるのわ」
「凄い久々な気がする。500年くらい?」
「恐らくだけど持ち主が人間ならもうこの世にはいないと思うの」
「そうか・・・」
やはり思うところがあるのだろう。しばらく考えてたようで返事があった。
「いいよ契約してあげる。
この剣の名は精霊剣リーザスフィア。
私に名前をつけて欲しい」
「あなたはソフィアと呼ぶわ」
「魔力をください」
小さかった精霊は魔力を取り込み紫色の髪をした少女型の精霊となった。
「マスターの名前を教えてください」
「シェリア・キーラよ」
マスターシェリア、今日から私の新しいマスター」
「よろしくね」
「剣を抜いてみて」
白銀に煌めく刃がその姿を表す。
刀身には古代文字が刻んであった。
「これが精霊剣リーザスフィア・・・」
「私の力は剣を抜いている時しか発揮出来ないから気をつけてね。
あれ?
マスター人間なのに身体に精霊紋が刻まれてる?」
「これはルーゼ先生とシヅキ先生に刻んでもらったの」
「すごい。こんな緻密な精霊紋エルフでもできないよ?!」
改めて私たちの身体にはとんでもないものが刻まれてるんだと思い知らされた。
ソフィアは剣を鞘に戻すと休眠状態になるらしい。
「パーティ名どうしようか?」
「ルーゼの集い。
うーんルーゼ先生の名前を使うのはまずいかな?」
「銀の誓い。
なんかしっくりこないね」
「シルバーユナイツなんてどう?」
「「いいねそれ」」
「私達は固い絆で結ばれた石友なんだから」
「シルバーユナイツ、明日から頑張るぞー」
「「「おーー」」」
みんなはいつも通りでいてね。
でも嫌がらせされるようなことがあればすぐ報告するように」
「「「わかりました」」」
「ルーゼ先生、ギルドカード見せてもらってもいいですか?」
「いいよ。はい」
「これがSランク冒険者のブラックカード・・・」
「「「残高白金貨3600枚?!」」」
「シヅキいるから食費は実質ないしギルドの依頼は毎週受けてるからね。
溜まってく一方なの」
私達が魔石化しても売らないわけだ。
ルーゼ先生はまるでお金に興味を持っていない。
「さてじゃあ明日からギルドランクの昇格を兼ねてゼミの1週間は魔物の討伐をメインに行うよ。
金貨10枚渡すから必要なものを買って収納して持ってくるように。
残りは好きに使ってもいいけどケチらないようにね。
命に関わることだから。
あなたたちのパーティ名も考えておくといいよ
じゃあ解散」
3人は街で買い出しを行っていた。
「買うものはテントに食料、解体用のナイフといったところかな?」
「防具はこの制服だけで十分だってルーゼ先生が言ってましたし」
「すごい金貨余っちゃいましたね」
「サブ武器も買った方がいいのかな?」
「どうでしょう?この腕輪だけで事足りそうですが・・・」
「じゃあシェリアの剣を見に行こうよ。
何か掘り出し物が見つかるかもしれないし」
武器屋を巡り遂には骨董品屋にきた。
今のところシェリアに合いそうな剣は見つからなかった。
剣に埋もれた中に一振りの剣を見つけた。
「綺麗な剣ね」
「嬢ちゃんすまんがその剣は抜けないんだよ」
精霊が取り憑いているようだ。
それで抜かせてくれないらしい。
ルーゼ先生が前に言ってた。精霊の取り憑いた剣は強力だって。
「おばさん、この剣買いますいくらですか?
「装飾品として売れそうだからね。
金貨4枚でどうだい?」
「では購入します」
「毎度あり」
寮の裏手の庭にやってきた。
「マスター・・・」
「あなたの剣を使わせてもらえないかしら?」
「私の声が聞こえるの?!」
「えぇ聞こえるのわ」
「凄い久々な気がする。500年くらい?」
「恐らくだけど持ち主が人間ならもうこの世にはいないと思うの」
「そうか・・・」
やはり思うところがあるのだろう。しばらく考えてたようで返事があった。
「いいよ契約してあげる。
この剣の名は精霊剣リーザスフィア。
私に名前をつけて欲しい」
「あなたはソフィアと呼ぶわ」
「魔力をください」
小さかった精霊は魔力を取り込み紫色の髪をした少女型の精霊となった。
「マスターの名前を教えてください」
「シェリア・キーラよ」
マスターシェリア、今日から私の新しいマスター」
「よろしくね」
「剣を抜いてみて」
白銀に煌めく刃がその姿を表す。
刀身には古代文字が刻んであった。
「これが精霊剣リーザスフィア・・・」
「私の力は剣を抜いている時しか発揮出来ないから気をつけてね。
あれ?
マスター人間なのに身体に精霊紋が刻まれてる?」
「これはルーゼ先生とシヅキ先生に刻んでもらったの」
「すごい。こんな緻密な精霊紋エルフでもできないよ?!」
改めて私たちの身体にはとんでもないものが刻まれてるんだと思い知らされた。
ソフィアは剣を鞘に戻すと休眠状態になるらしい。
「パーティ名どうしようか?」
「ルーゼの集い。
うーんルーゼ先生の名前を使うのはまずいかな?」
「銀の誓い。
なんかしっくりこないね」
「シルバーユナイツなんてどう?」
「「いいねそれ」」
「私達は固い絆で結ばれた石友なんだから」
「シルバーユナイツ、明日から頑張るぞー」
「「「おーー」」」
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