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黒き刃、黒き杖、黒き盾
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ヴァルブレイスはイメージが大事らしい。
メインの武器をしっかりしてからなら他の武器の変形をしてもいいと言われた。
『刀は叩くというより引いて斬るものだ。
ルーゼをよく見てみろ』
「刀技、滅尽斬」
訓練用の丸太が塵となって消えた。
「刀技、居合斬り」
訓練用の丸太がスッパリと切れた。
「すごい・・・」
『より鋭く速くなれ
身体全てを使い刀を使いこなしてみろ』
「わかりました」
『法杖は魔法を安定して放つことができる。
だが魔法が使えなければ意味がない』
「私、基本呪文しか使ったことがなくて・・・」
『まずは基本魔法を無詠唱で使いこなして見せろ。
やり方は頭の中で術式を組むんだ』
「?!?!?!」
『今の頭の中で浮かんだ術式がファイアーボールだ』
「なにこれ習ったものと全然違う?!」
『教科書を見せてみろ』
「これです」
『はぁ・・・基本の方に問題ありか。
現代魔法は劣化しているな。
こんな人材がいるのに使いこなせてない学園は終わってるな。
ルミナスは今日から魔術の教科書を見るな』
「でも?!」
『あとで異空間の扉の書庫にこい。
古代魔法から現代魔法まで全て教えてやる』
「本当ですか?!」
「まずは全属性の基本魔法を頭に叩き込む。今日はそれの無詠唱での練習だ」
『盾で全てを防ぎ剣で一撃を放つ。
ヴァルブレイズは戦闘中でも変化することができる。
相手の剣が突然伸びてきたり斬撃を飛ばしてきたら対応できないだろう?
剣はさまざまだ。応用が効く、だがまずは盾で防ぐ術を学ぶべきだな』
「わかりました」
『俺が相手をしてやろう。
今からお前の攻撃を全て防いでやろう』
「行きますよ。やぁ」
キーン、キーン、キーン
「はぁはぁ・・・どうして?!」
『守るよりも攻める方が体力を使う。
目線で次の剣の軌道が丸わかりだ。
今のお前の状態に俺が渾身の一撃を入れたらどうなると思う?』
「確実に負けます」
『絶対的な守りは相手に無力だと悟らせる精神攻撃にもなる。
永遠に突破できない壁があったら誰も挑もうと思わないだろう?
それに俺は盾で剣の軌道を最低限でずらして体力を温存していた。
直撃ではこちらにも反動を受けてしまうからな。
タンクは絶対に守りを突破されてはいけない。
仲間のためにもな』
「ルミナスを守る盾になれってことですね」
『あいつにも接近戦の心得を教えるつもりだが魔法優先だ。
わかったなら攻守交代だ。
ルーゼが身体強化なしで剣を振るう。
受け流してみろ』
「はいっ」
この子達、魔力総量が低かった。
「おかしい。勇者覚醒したとはいえ少なすぎる」
『勇者は俺と同じような能力を持っていて魔石を吸収して己を強めてたな。
となると魔物狩りか?』
「この子達をまだ実戦に投入するわけにはいかない。
ねぇ鋼に魔力を染み込ませたら魔鋼になるんだよね」
『そうだな』
「じゃあ石化した人間に高濃度の魔力を注いだらどうなる?」
『魔石化するだろうな』
「でも戻せそう?」
『魔力を送る時俺がコントロールしてやればいけるだろう』
「早速試してみよう」
明日はあなたたちを魔石化させます。
「「「え?!」」」
「あなたたちの魔力量の低さを解消する措置です。
毎週の金曜、土曜、日曜の3日間は石像として過ごしてもらいます。
今回は私の実験も兼ねているので報酬も出します。
3日間で金貨1枚出すよ」
「「「金貨1枚?!」」」
「どうする?休みに予定があるのならいいけど」
「「「ルーゼ先生、是非私達を石像にしてください」」」
凄い食いつきぶりだ。こっちとしてもありがたいからいいけど。
メインの武器をしっかりしてからなら他の武器の変形をしてもいいと言われた。
『刀は叩くというより引いて斬るものだ。
ルーゼをよく見てみろ』
「刀技、滅尽斬」
訓練用の丸太が塵となって消えた。
「刀技、居合斬り」
訓練用の丸太がスッパリと切れた。
「すごい・・・」
『より鋭く速くなれ
身体全てを使い刀を使いこなしてみろ』
「わかりました」
『法杖は魔法を安定して放つことができる。
だが魔法が使えなければ意味がない』
「私、基本呪文しか使ったことがなくて・・・」
『まずは基本魔法を無詠唱で使いこなして見せろ。
やり方は頭の中で術式を組むんだ』
「?!?!?!」
『今の頭の中で浮かんだ術式がファイアーボールだ』
「なにこれ習ったものと全然違う?!」
『教科書を見せてみろ』
「これです」
『はぁ・・・基本の方に問題ありか。
現代魔法は劣化しているな。
こんな人材がいるのに使いこなせてない学園は終わってるな。
ルミナスは今日から魔術の教科書を見るな』
「でも?!」
『あとで異空間の扉の書庫にこい。
古代魔法から現代魔法まで全て教えてやる』
「本当ですか?!」
「まずは全属性の基本魔法を頭に叩き込む。今日はそれの無詠唱での練習だ」
『盾で全てを防ぎ剣で一撃を放つ。
ヴァルブレイズは戦闘中でも変化することができる。
相手の剣が突然伸びてきたり斬撃を飛ばしてきたら対応できないだろう?
剣はさまざまだ。応用が効く、だがまずは盾で防ぐ術を学ぶべきだな』
「わかりました」
『俺が相手をしてやろう。
今からお前の攻撃を全て防いでやろう』
「行きますよ。やぁ」
キーン、キーン、キーン
「はぁはぁ・・・どうして?!」
『守るよりも攻める方が体力を使う。
目線で次の剣の軌道が丸わかりだ。
今のお前の状態に俺が渾身の一撃を入れたらどうなると思う?』
「確実に負けます」
『絶対的な守りは相手に無力だと悟らせる精神攻撃にもなる。
永遠に突破できない壁があったら誰も挑もうと思わないだろう?
それに俺は盾で剣の軌道を最低限でずらして体力を温存していた。
直撃ではこちらにも反動を受けてしまうからな。
タンクは絶対に守りを突破されてはいけない。
仲間のためにもな』
「ルミナスを守る盾になれってことですね」
『あいつにも接近戦の心得を教えるつもりだが魔法優先だ。
わかったなら攻守交代だ。
ルーゼが身体強化なしで剣を振るう。
受け流してみろ』
「はいっ」
この子達、魔力総量が低かった。
「おかしい。勇者覚醒したとはいえ少なすぎる」
『勇者は俺と同じような能力を持っていて魔石を吸収して己を強めてたな。
となると魔物狩りか?』
「この子達をまだ実戦に投入するわけにはいかない。
ねぇ鋼に魔力を染み込ませたら魔鋼になるんだよね」
『そうだな』
「じゃあ石化した人間に高濃度の魔力を注いだらどうなる?」
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「でも戻せそう?」
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「あなたたちの魔力量の低さを解消する措置です。
毎週の金曜、土曜、日曜の3日間は石像として過ごしてもらいます。
今回は私の実験も兼ねているので報酬も出します。
3日間で金貨1枚出すよ」
「「「金貨1枚?!」」」
「どうする?休みに予定があるのならいいけど」
「「「ルーゼ先生、是非私達を石像にしてください」」」
凄い食いつきぶりだ。こっちとしてもありがたいからいいけど。
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