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目覚める神剣
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勇者の聖剣と折れた魔王の魔剣をルーゼ仕様に作り替える時が来た。
「こいつが聖剣と魔剣を溶かしたインゴットだ」
『配分は聖剣3:魔剣3:緋色金4だ』
「何故そう言い切れる?」
『ルーゼの力を考慮してだ。
緋色金は聖剣と魔剣の繋ぎでもある。
ルーゼはどちらの剣からも力を引き出せるがそのままだと力が反発して効果が出てこない。
緋色金で力を集約し強力な一撃を作るがコンセプトだ』
「なるほどな緋色金で力を集約か」
『メイン術式は斬撃強化、強靭、魔力吸収、魔力解放、重力操作、身体剛化、同調
サブ術式に火焔刀、水碧刀、風絶刀、地核刀、煌光刀、暗淵刀
これらを組み込む』
「使いこなせるのかこれ?」
『ルーゼ一人が使うんじゃない。俺たちで使うんだ』
「なるほどな」
『緋色金は持ち主を選ぶという。
気に入られる必要がある。
魔力を与え続け炉に3日放り込む
溶けた緋色金にインゴットを混ぜてさらに3日叩き続ける。
最後に術式を刻み込んで完成だ』
「面白いじゃないか?」
『交代してもいいんだぞ?』
「いや一度受けたからには最後までやるのがドワーフってもんよ」
『いい覚悟だな』
『ルーゼ、しばらく身体を借りる。
疲れたら魂の中で休んでいてくれ』
「わかった」
炉に火を入れ緋色金に熱を加えていく。
魔力ポーションで回復しながら緋色金に魔力を注ぎ込む。
1日目、2日目、3日目
(シヅキごめんもう眠たい)
『おやすみルーゼ』
「・・・」
『やはり身体に反動がきてるようだ。
ルーゼが魂の中に引きこもってしまった』
「嬢ちゃんにはなかなか辛いだろうさ」
『回復しながらでもこんな長時間起きることはなかったからな
今回きりで終わらせたいものだ』
「全くだ」
「おっ?!きたんじゃないか?」
『よしそろそろだ。頼むぜドルバ』
「おう任せろ」
カーン、カーン、カーン
『店にあった魔剣はお前が作ったんだろう?』
「古いエルフの友人に秘術を教えてもらったのを試してみたら偶然にな。
お陰で俺は今じゃこの国一番の鍛治士といわれるまでになった。
なのに連中エルフが嫌いなんだとよ。
しようがない意地を張ってな」
『全くだな。協力すればもっといいものができるだろうに』
カーン、カーン、カーン
『お前どうやって種族進化したんだ?』
「古代の遺跡にあった黒いトゲトゲしい玉を触ったらいつのまにかな」
(まさか魔王のゴルドーボールか?
あれは人類に利用されるのが発覚されたから全て回収したはずだったんだがな)
「知ってるのか?」
『いや初めて聞いた』
「玉は無くなっちまったが古代の武器の文献を見つけてな
研究中なんだわ。
お前さんが持ってきた聖剣とそっくりでな」
(もしかしたら聖剣の製作方法か?)
『その文献後でみてもいいか?
古代文字なら読めるからよ』
「本当か?!
これでまた研究が進みそうだ」
カーン、カーン、カーン
4日目、5日目、6日目
ドルバはハンマーを打ち続けた。
7日目
緋色金を混ぜた金属は剣の形になった。
まだ熱がこもっている。
「シヅキ頼むぜ」
『こいつは魔石に術式を組み込んである。
短時間に術式を叩き込むにはうってつけの方法だ。
この方法なら鍛治ができるやつなら魔剣を即席で作ることができる』
「なるほどな」
バキンッ
『これで術式の付与は完了だ。
冷ましてくれ』
ガタガタガタガタ
「おい大丈夫なのかこれ?」
『ルーゼ起きろ緊急事態だ』
「うーん?シヅキ呼んだ?」
『こいつを魔力で抑え込め。
この剣の持ち主はルーゼに設定してある。
こいつはルーゼの言うことしかきかん』
「わかった。
私に従え・・・ふんっ」
ルーゼの精霊神紋が輝き剣に魔力が集約する。
そして今・・・神剣が誕生する
「こいつは剣と共鳴しているのか?」
吸い込まれるような黒い本体に金色の刃身が輝き圧倒的な存在感放つ。
紛れもなき神剣だな。
『ようやく完成か』
「ルーゼの嬢ちゃん、ちょっとその剣を持たせてもらっていいか?」
「はいどうぞ」
「俺が持っても何も起きんな。
やはり持ち主でないと力が発揮されんのか?
ふむ・・・そうか。それがお前の名か」
「剣と喋ってる?」
「こいつは煌星剣ゼスティファードと名付ける」
『剣が応えたか。ゼスティファードか・・・』
「これが私専用の剣・・・」
シュッ、シュッ
「鞘に収めても力が漏れだしてるな。
なんて力だ・・・」
「うーん。勝手に精霊神紋が起動しちゃう」
『流石に目立つな。異空間収納に入れてルーゼの判断で使うことにしよう』
「わかった」
「少し休むか。流石に疲れたわ」
「私も早く温泉に入ってサッパリしたい」
「こいつが聖剣と魔剣を溶かしたインゴットだ」
『配分は聖剣3:魔剣3:緋色金4だ』
「何故そう言い切れる?」
『ルーゼの力を考慮してだ。
緋色金は聖剣と魔剣の繋ぎでもある。
ルーゼはどちらの剣からも力を引き出せるがそのままだと力が反発して効果が出てこない。
緋色金で力を集約し強力な一撃を作るがコンセプトだ』
「なるほどな緋色金で力を集約か」
『メイン術式は斬撃強化、強靭、魔力吸収、魔力解放、重力操作、身体剛化、同調
サブ術式に火焔刀、水碧刀、風絶刀、地核刀、煌光刀、暗淵刀
これらを組み込む』
「使いこなせるのかこれ?」
『ルーゼ一人が使うんじゃない。俺たちで使うんだ』
「なるほどな」
『緋色金は持ち主を選ぶという。
気に入られる必要がある。
魔力を与え続け炉に3日放り込む
溶けた緋色金にインゴットを混ぜてさらに3日叩き続ける。
最後に術式を刻み込んで完成だ』
「面白いじゃないか?」
『交代してもいいんだぞ?』
「いや一度受けたからには最後までやるのがドワーフってもんよ」
『いい覚悟だな』
『ルーゼ、しばらく身体を借りる。
疲れたら魂の中で休んでいてくれ』
「わかった」
炉に火を入れ緋色金に熱を加えていく。
魔力ポーションで回復しながら緋色金に魔力を注ぎ込む。
1日目、2日目、3日目
(シヅキごめんもう眠たい)
『おやすみルーゼ』
「・・・」
『やはり身体に反動がきてるようだ。
ルーゼが魂の中に引きこもってしまった』
「嬢ちゃんにはなかなか辛いだろうさ」
『回復しながらでもこんな長時間起きることはなかったからな
今回きりで終わらせたいものだ』
「全くだ」
「おっ?!きたんじゃないか?」
『よしそろそろだ。頼むぜドルバ』
「おう任せろ」
カーン、カーン、カーン
『店にあった魔剣はお前が作ったんだろう?』
「古いエルフの友人に秘術を教えてもらったのを試してみたら偶然にな。
お陰で俺は今じゃこの国一番の鍛治士といわれるまでになった。
なのに連中エルフが嫌いなんだとよ。
しようがない意地を張ってな」
『全くだな。協力すればもっといいものができるだろうに』
カーン、カーン、カーン
『お前どうやって種族進化したんだ?』
「古代の遺跡にあった黒いトゲトゲしい玉を触ったらいつのまにかな」
(まさか魔王のゴルドーボールか?
あれは人類に利用されるのが発覚されたから全て回収したはずだったんだがな)
「知ってるのか?」
『いや初めて聞いた』
「玉は無くなっちまったが古代の武器の文献を見つけてな
研究中なんだわ。
お前さんが持ってきた聖剣とそっくりでな」
(もしかしたら聖剣の製作方法か?)
『その文献後でみてもいいか?
古代文字なら読めるからよ』
「本当か?!
これでまた研究が進みそうだ」
カーン、カーン、カーン
4日目、5日目、6日目
ドルバはハンマーを打ち続けた。
7日目
緋色金を混ぜた金属は剣の形になった。
まだ熱がこもっている。
「シヅキ頼むぜ」
『こいつは魔石に術式を組み込んである。
短時間に術式を叩き込むにはうってつけの方法だ。
この方法なら鍛治ができるやつなら魔剣を即席で作ることができる』
「なるほどな」
バキンッ
『これで術式の付与は完了だ。
冷ましてくれ』
ガタガタガタガタ
「おい大丈夫なのかこれ?」
『ルーゼ起きろ緊急事態だ』
「うーん?シヅキ呼んだ?」
『こいつを魔力で抑え込め。
この剣の持ち主はルーゼに設定してある。
こいつはルーゼの言うことしかきかん』
「わかった。
私に従え・・・ふんっ」
ルーゼの精霊神紋が輝き剣に魔力が集約する。
そして今・・・神剣が誕生する
「こいつは剣と共鳴しているのか?」
吸い込まれるような黒い本体に金色の刃身が輝き圧倒的な存在感放つ。
紛れもなき神剣だな。
『ようやく完成か』
「ルーゼの嬢ちゃん、ちょっとその剣を持たせてもらっていいか?」
「はいどうぞ」
「俺が持っても何も起きんな。
やはり持ち主でないと力が発揮されんのか?
ふむ・・・そうか。それがお前の名か」
「剣と喋ってる?」
「こいつは煌星剣ゼスティファードと名付ける」
『剣が応えたか。ゼスティファードか・・・』
「これが私専用の剣・・・」
シュッ、シュッ
「鞘に収めても力が漏れだしてるな。
なんて力だ・・・」
「うーん。勝手に精霊神紋が起動しちゃう」
『流石に目立つな。異空間収納に入れてルーゼの判断で使うことにしよう』
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