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敵を騙すならまず味方から
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「王様に会いにいくとしてもその服装どうにかしないとね。
背中も破けちゃってるし体格が変わって胸も苦しいでしょう?」
「実はそうなんですよ。服がもうパッツンパッツンで」
せっかく進化したのに頭は残念堕天使だった。
装備は何パターンか考えていたがルーゼと戦わせて詳細を詰めることにした。
イリーナは身体強化に頼る戦闘傾向が強い。
一撃必殺のハルバード、超高速型体術戦闘を開花させた。
「ルーゼさんに全然勝てない・・・」
「最初から全力を出しすぎだよ?
だから後半が息切れする。
身体強化は駆け引きが大事だよ。最後に残ってる魔力が多い方が勝つ」
俺は堕天使族にリバーシを教えた。
単純なゲームだが奥が深い。
力だけではないと言うことを教えたかった。
意外な才能を見せたのがイリーナだった。
「お爺様また私の勝ちですよ?」
「ぐぬぬ・・・」
「今日のおやつは私が貰いますね」
「ワシの饅頭が?!」
実はインテリ残念天使か?
イリーナには俺がデザインした殺意増し増しの漆黒のヴァルキリードレスを着せた。
「すごい。軽いし動きの邪魔にならない?!」
『身体強化で回避して速さでゴリ押すスタイルだ』
何より羽が4対になったことで他の堕天使族より機動力が凄まじいものになった。
「まもなく堕天使族の討伐が完了するとのことです」
「うむ。わかった」
「王様ただいま戻りました」
「ルーゼよ。よく戻った」
「王様、ザリス外務大臣をこの場で断罪するよ?」
「何を証拠に言ってるんだ?!」
「異議あり。では何故私が堕天使族の討伐が完了したと知っている?」
「ぐ・・・それはたまたま兵士に聞いただけだ」
王座の間の扉が開かれる
「親父。外務大臣の屋敷内で誘拐されたと思われる堕天使族の子供数名を確認したぞ」
「なっ?!真か息子よ?」
「間違いない。俺はこの目で見てきた」
「だとしたらワシはとんでもないことをルーゼ殿に・・・」
「大丈夫だよ?」
「なに?」
「だって私一人も殺してないもん」
「「「何だってーーー?!」」」
「お前、俺にも堕天使族は皆殺しだっていってたじゃないか?!」
「そうでもしないと外務大臣の屋敷を捜索することはなかったでしょう?」
「まぁそうだが・・・」
「対話のために堕天使族の孫娘を連れてきたよ。
抵抗しまくって翼も身体も蝋で完全に固まっちゃって戻すのに苦労したよ」
「うぅ。ルーゼさんそれは言わない約束ですよ?!」
「「・・・」」
ルーザス王子とイリーナが見つめ合う
これはもしや?
「こほん。陛下お初にお目にかかります。
私は堕天使族の孫娘イリーナ・ルシエルです」
「お主、ただの堕天使族ではないな?」
「とある至高の方に種族進化させていただきました」
視線がこっちにくる。
「ソンナノシラナイナー」
「「・・・」」
「部族長からこれを預かっています」
「手紙か拝見しよう。
我が忠誠心は常に王にある。外務大臣を捕まえてください。
奴は我ら堕天使族を奴隷として他国に売り渡すつもりです・・・だと?!
貴様、我が国民を売ろうとしたな?」
「今すぐ捕らえろ。抵抗するなら抹殺しろ」
「チッ。しくじったか。王になれなきゃこの国とは今すぐさよならだ」
「逃がさない。やぁっ」
瞬時に接近したイリーナの拳がザリス外務大臣の腹を捕らえる。
「ぐぁああああああ?!」
ガシャーン
周囲のガラスを衝撃波で破壊し財務大臣は壁に打ち付けられる。
「あわわ?!これ弁償しなきゃまずいですか?!」
「そうだな・・・褒賞を与えよう。
お主、そこにいる息子と婚約を結ばないか?」
「「え?!?!?!」」
「「・・・///」」
二人とも顔が真っ赤だ。
さっきのはやっぱり。これはお互い一目惚れだ。
「不束者ですがよろしくお願いします?」
「あぁ・・・よろしく頼む」
両思いの二人は正式に婚約を結んだ。
背中も破けちゃってるし体格が変わって胸も苦しいでしょう?」
「実はそうなんですよ。服がもうパッツンパッツンで」
せっかく進化したのに頭は残念堕天使だった。
装備は何パターンか考えていたがルーゼと戦わせて詳細を詰めることにした。
イリーナは身体強化に頼る戦闘傾向が強い。
一撃必殺のハルバード、超高速型体術戦闘を開花させた。
「ルーゼさんに全然勝てない・・・」
「最初から全力を出しすぎだよ?
だから後半が息切れする。
身体強化は駆け引きが大事だよ。最後に残ってる魔力が多い方が勝つ」
俺は堕天使族にリバーシを教えた。
単純なゲームだが奥が深い。
力だけではないと言うことを教えたかった。
意外な才能を見せたのがイリーナだった。
「お爺様また私の勝ちですよ?」
「ぐぬぬ・・・」
「今日のおやつは私が貰いますね」
「ワシの饅頭が?!」
実はインテリ残念天使か?
イリーナには俺がデザインした殺意増し増しの漆黒のヴァルキリードレスを着せた。
「すごい。軽いし動きの邪魔にならない?!」
『身体強化で回避して速さでゴリ押すスタイルだ』
何より羽が4対になったことで他の堕天使族より機動力が凄まじいものになった。
「まもなく堕天使族の討伐が完了するとのことです」
「うむ。わかった」
「王様ただいま戻りました」
「ルーゼよ。よく戻った」
「王様、ザリス外務大臣をこの場で断罪するよ?」
「何を証拠に言ってるんだ?!」
「異議あり。では何故私が堕天使族の討伐が完了したと知っている?」
「ぐ・・・それはたまたま兵士に聞いただけだ」
王座の間の扉が開かれる
「親父。外務大臣の屋敷内で誘拐されたと思われる堕天使族の子供数名を確認したぞ」
「なっ?!真か息子よ?」
「間違いない。俺はこの目で見てきた」
「だとしたらワシはとんでもないことをルーゼ殿に・・・」
「大丈夫だよ?」
「なに?」
「だって私一人も殺してないもん」
「「「何だってーーー?!」」」
「お前、俺にも堕天使族は皆殺しだっていってたじゃないか?!」
「そうでもしないと外務大臣の屋敷を捜索することはなかったでしょう?」
「まぁそうだが・・・」
「対話のために堕天使族の孫娘を連れてきたよ。
抵抗しまくって翼も身体も蝋で完全に固まっちゃって戻すのに苦労したよ」
「うぅ。ルーゼさんそれは言わない約束ですよ?!」
「「・・・」」
ルーザス王子とイリーナが見つめ合う
これはもしや?
「こほん。陛下お初にお目にかかります。
私は堕天使族の孫娘イリーナ・ルシエルです」
「お主、ただの堕天使族ではないな?」
「とある至高の方に種族進化させていただきました」
視線がこっちにくる。
「ソンナノシラナイナー」
「「・・・」」
「部族長からこれを預かっています」
「手紙か拝見しよう。
我が忠誠心は常に王にある。外務大臣を捕まえてください。
奴は我ら堕天使族を奴隷として他国に売り渡すつもりです・・・だと?!
貴様、我が国民を売ろうとしたな?」
「今すぐ捕らえろ。抵抗するなら抹殺しろ」
「チッ。しくじったか。王になれなきゃこの国とは今すぐさよならだ」
「逃がさない。やぁっ」
瞬時に接近したイリーナの拳がザリス外務大臣の腹を捕らえる。
「ぐぁああああああ?!」
ガシャーン
周囲のガラスを衝撃波で破壊し財務大臣は壁に打ち付けられる。
「あわわ?!これ弁償しなきゃまずいですか?!」
「そうだな・・・褒賞を与えよう。
お主、そこにいる息子と婚約を結ばないか?」
「「え?!?!?!」」
「「・・・///」」
二人とも顔が真っ赤だ。
さっきのはやっぱり。これはお互い一目惚れだ。
「不束者ですがよろしくお願いします?」
「あぁ・・・よろしく頼む」
両思いの二人は正式に婚約を結んだ。
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