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【2章】船旅の出会い

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俺たちは世界樹を旅立ち、船に乗って大陸を移動していた。

「ぐぬぬぬ・・・」
『またウツボか?船で移動しているのになんで釣れるんだ?』
「大丈夫、次はきっと大物が来るんだから」


相変わらずルーゼはケダモノしか釣れていなかった。
また竿に反応があった。

「キュウリリゥーーーーイン」

何かの鳴き声?

「・・・下に何かいる?!なんだこの化け物は?」
「かかった。今度こそ大物だ」
『ルーゼそいつはまずい。魔力量がお前かそれ以上だ?!』
「逃すかぁああ?!」

ルーゼによる身体強化全開の一本釣りだ。

ザバーーーーン

空に飛び上がるのは巨大な影
でかい蛇?違う・・・
あれは龍か?一瞬目があった気がした。

ザバーーーーン

「逃げられちゃった・・・」

ガタッ

『これはやつの鱗か?』

青みがかった翡翠色の綺麗な鱗だ。
強度計算の数値が振り切っていた。
強度計算上だと魔法核爆発でも壊れないぞ?!

「海神様じゃ・・・」
「海神様?」
「我らを導いてくださるありがたい神様じゃ。
きっと我らを祝福してくださったのだろう」

あの一瞬だが姿を見れたのは大きな収穫だ。
あれが竜ではなく正真正銘の龍なのだろう。
7体いると言われているうちの1体に違いない。
俺たちの邪魔をするようなら排除することも考慮に入れておくか。
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