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ニフィア魔法士団

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世界樹の麓の拠点にやってきた。

『こんなちっこいガキが魔法士団の団長か?』
「ちっこいは余計なのじゃ。
妾はニフィア・ジェシカ。年は120歳じゃぞ』
「彼女は昔、魔法薬の天才だったのですが幻の神薬を作ろうとして未完成だった薬を飲み不老不死になってしまったそうです」
『つまりドジっ子か?』
「妾は頭がいい。チェスはあと一勝で記念すべき1000連勝なのじゃ。
アイクの坊やにも勝っておるぞ」
『お前こんなのに負けたのか?』
「ぐっ?!面目ありません」
「もう勝ったも同然なのじゃ」
『ほう?やっぱり調子のこいたガキだな』
「神童の力見せてもらうぞ?
妾はチェスなら負けなしなのだ」

・・・

『・・・どうしたよ?魔法士団長殿?
さっきの威勢はどうした?笑えよ?』
「・・・ぐぬぬ?!」
『チェックメイトだな?』
「ぬわー?!妾の1000連勝記録がぁ?!?!」
『なかなか筋が良かったぞ?まだまだだがな』
「まだじゃ?!今度はお主と勝負じゃ」
「私?いいですよ?」

・・・

「また負けた・・・もうだめじゃ?!」
『こいつメンタル弱すぎないか?』
「よく魔法士団の団長が務まるな」
「元々10歳ぐらいでしたからね・・・」


「では第102回攻略会議を開くのじゃ
20層のフロアボスはフォレストタイラント。
10m級の巨人型の魔物じゃ。
先行部隊の報告じゃと動きは鈍いが力が強い。
さっそくじゃが神童の力見せてはくれぬか?」
「いきなり最前線に出すのか?」
「いいですよ。私が倒します」

世界樹の大迷宮は19層まではルートが確立されているのでスムーズに進むことができた。

「明日の朝、20階層を攻略するのじゃ
皆の者頑張るのじゃ」

さすが長年率いてきただけはある。
みんな統率が取れている。



フォレストタイラントだ。

「グォオオオオオオオ」

「燃え盛れ。ファイアブラスト」
「大地を崩せ。ガイアブレイク」

倒れたところを剣で滅多刺しにしていく。

「グォオ・・・」

「皆の者、我らの勝利じゃ」
「「「おぉーーーーーー」」」

おかしい。戦闘が乱れてる。
まてよ・・・何故ルーゼは黒絶眼を使わなかった?
あんな鈍いやつ格好の的だったはずだ。

「ぐっ・・・?!」
『ルーゼ?!』

ルーゼがおかしいのはその後だった。
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