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デラックスパフェ
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「改めまして海城都市イスカダーレアのグランドマスターのニーヴァス・ブレイズだ」
「私はルーゼリア・シュレイドだよ」
「なるほど君がルーゼか?」
「こいつと手紙を海の向こうにいるアイギス王国のアイク騎士団長に渡してくれ」
「銀の首飾り?」
「今こそ銀の盟約を果たす時だとな。
きっと力になってくれるはずだ」
「わかりました」
「冒険者ランクもBランクに昇格しよう」
アイクにも昇格権限がある。これで世界樹の迷宮に入れるだろう」
「ありがとうございます」
「これはモーレンツ商会を片付けた礼だ。
報酬としては少々少ないかもしれないがな」
「これは?」
「海軍バルザックスイーツ店のデラックスパフェのチケットだ。
甘いものが大好きだとグレイスの手紙に書いてあった。
船が出港する3日後まで楽しんでくるといい」
「海軍バルザックスイーツ店ここだ」
「おぅおぅおぅよくおいでなさった。
キャプテン・バルザックだ。楽しんでいけーい」
「デラックスパフェが食べたいのだけど」
「お前さんかモーレンツ商会に殴り込みをやったお嬢じゃんは?」
「そうだよー」
「ちょっと待ってな」
「ここスイーツ店というより海賊船だよね」
バルザックさんは元海賊船長で元海軍大将でもあるんだ」
『すごい経歴だな・・・』
「待たせたな。デラックスパフェだ」
「ふぁあ美味しそう・・・」
俺たちの力作だ食ってみろ
「もったいないけどいただきまーす。
凄く美味しいよ」
「そうかそうか」
「ふぅごちそうさまでした。幸せ」
「お前さんどこまで行くんだ?」
「海の向こうの世界樹に行きたいんだ」
「ふむ・・・そしたらこの海流を通るのか?
恐らくだが海賊が出るぞ」
『海賊か・・・』
「俺から依頼を受けないか?」
「もらったパンフレットだと3日後の朝に出発なんだよね」
「それは異空間ボックスか・・・
それならばデラックスパフェを作れるだけ作ってやろう。
それで受けてもらえんか?」
「わかった。受けるよ」
「こいつが情報だ。
相手はキャプテン・ジャッカル。
人殺しが大好きなクソ野郎だ。全滅させてしまって構わない」
「契約成立だね」
「3日後の朝までに作れるだけ用意してやる」
「デラックスパフェがまた食べられる。
シヅキ今回は海だけどどうするの?」
ジャッカルは事前にどこかから情報を掴んでいるらしい。
これに財宝が積み込んでいるとわかればどうなるか?
確実に食いついてくる
「バルザックさん財宝ありがとうございます」
「まぁ実際は金メッキの鉄屑だがな。
お前さんの言う通り情報が漏れてるのを確認した。
恐らくジャッカルの仲間だろう。アジトに追跡し拘束するつもりだ」
「わかった」
「バルザックの始末は頼んだぜ」
『後もう一つ頼みなんだが船を一隻用意してくれないか?』
「いいぞ。俺の船がある」
『一つつけて欲しい武装がある』
「ん?」
出港の朝が来た。
デラックスパフェをたくさん作ってもらった。
私の楽しみがまた一つ増えた。
朝日が昇り船が出港する。
はじめての船の旅だ。
沖合に出てきた時だった。
『予定通りきたな』
「船長、ジャッカル海賊船が来ます。
民間人には立て篭もるように伝え冒険者は迎え撃つように指示してください」
『わかりました』
「財宝の入った宝箱は表に出しておいてください」
「ジャッカル海賊団船長キャプテン・ジャッカルだ。
財宝は俺がもらう。残りは皆殺しだ」
「私はルーゼ。あなたを討伐する」
「やってみろよガキが?!」
ガキィン、ガキィン、ガキィン
「お頭財宝は確保しましたぜ」
「おぅ俺の船に収容するんだ」
「後方に船です」
「バルザックの海賊船?」
「なんであんなオンボロ戦が?」
「前方にジャッカルの海賊船を確認」
「こりゃあいい。
大砲みたいにいちいち標準を合わせなくていいし射程も長い。
ターゲットはバルザック海賊船だ。
野郎ども準備にかかれ」
「補足しました」
「魚雷カイドウくん発射だ」
ドカーーーーーーン
「右舷被弾しました?!」
「魔物か?!」
「違います。人為的な攻撃です?!」
魔法誘導魚雷のカイドウくんだ。
一発で船の魔法動力系統をダメにする。
魔法大砲も当然使えない。
「そろそろ時間だな」
カチッ・・・カチッ・・・カチッ・・・
ドカーーーーーーン
「お頭助けてくれ?!」
「お宝が爆発した?!」
「貴様?!」
「かかったね。目先の宝に目が眩んだ結果だよ?
所詮はアホ海賊だね」
「この野郎?!」
剣が大振りになってきて理性を感じられない。
「やーいアホ船長、自分の船沈めてやんの」
「バーカバーカ」
「アホウドリみたいな面してやんの」
いつのまにか冒険者も片付いたようだ。
周りを取り囲んでヤジの大合戦だ。
「せめて貴様の首を海に沈めてやる」
「残念でした。麻痺の邪眼」
「ぐっ動けぬ?!」
「こいつどうしようか?」
「俺が引き取ってもいいか?」
「バルザック貴様・・・」
「街に連れ帰って公開処刑し住民を安心させたい」
「いいよ。今のうちに拘束しちゃって」
「さすがだな。こちらの被害を全く出さないとは」
「今回は冒険者も一般市民に紛れ込ませてたからね」
「あの魚雷素晴らしいな」
「カイドウくんの設計図を渡しておくよ。また海賊が出たらどんどん使ってくれ」
「出港準備できました」
「そしたらお別れだな」
「バルザックさんもお元気で」
「私はルーゼリア・シュレイドだよ」
「なるほど君がルーゼか?」
「こいつと手紙を海の向こうにいるアイギス王国のアイク騎士団長に渡してくれ」
「銀の首飾り?」
「今こそ銀の盟約を果たす時だとな。
きっと力になってくれるはずだ」
「わかりました」
「冒険者ランクもBランクに昇格しよう」
アイクにも昇格権限がある。これで世界樹の迷宮に入れるだろう」
「ありがとうございます」
「これはモーレンツ商会を片付けた礼だ。
報酬としては少々少ないかもしれないがな」
「これは?」
「海軍バルザックスイーツ店のデラックスパフェのチケットだ。
甘いものが大好きだとグレイスの手紙に書いてあった。
船が出港する3日後まで楽しんでくるといい」
「海軍バルザックスイーツ店ここだ」
「おぅおぅおぅよくおいでなさった。
キャプテン・バルザックだ。楽しんでいけーい」
「デラックスパフェが食べたいのだけど」
「お前さんかモーレンツ商会に殴り込みをやったお嬢じゃんは?」
「そうだよー」
「ちょっと待ってな」
「ここスイーツ店というより海賊船だよね」
バルザックさんは元海賊船長で元海軍大将でもあるんだ」
『すごい経歴だな・・・』
「待たせたな。デラックスパフェだ」
「ふぁあ美味しそう・・・」
俺たちの力作だ食ってみろ
「もったいないけどいただきまーす。
凄く美味しいよ」
「そうかそうか」
「ふぅごちそうさまでした。幸せ」
「お前さんどこまで行くんだ?」
「海の向こうの世界樹に行きたいんだ」
「ふむ・・・そしたらこの海流を通るのか?
恐らくだが海賊が出るぞ」
『海賊か・・・』
「俺から依頼を受けないか?」
「もらったパンフレットだと3日後の朝に出発なんだよね」
「それは異空間ボックスか・・・
それならばデラックスパフェを作れるだけ作ってやろう。
それで受けてもらえんか?」
「わかった。受けるよ」
「こいつが情報だ。
相手はキャプテン・ジャッカル。
人殺しが大好きなクソ野郎だ。全滅させてしまって構わない」
「契約成立だね」
「3日後の朝までに作れるだけ用意してやる」
「デラックスパフェがまた食べられる。
シヅキ今回は海だけどどうするの?」
ジャッカルは事前にどこかから情報を掴んでいるらしい。
これに財宝が積み込んでいるとわかればどうなるか?
確実に食いついてくる
「バルザックさん財宝ありがとうございます」
「まぁ実際は金メッキの鉄屑だがな。
お前さんの言う通り情報が漏れてるのを確認した。
恐らくジャッカルの仲間だろう。アジトに追跡し拘束するつもりだ」
「わかった」
「バルザックの始末は頼んだぜ」
『後もう一つ頼みなんだが船を一隻用意してくれないか?』
「いいぞ。俺の船がある」
『一つつけて欲しい武装がある』
「ん?」
出港の朝が来た。
デラックスパフェをたくさん作ってもらった。
私の楽しみがまた一つ増えた。
朝日が昇り船が出港する。
はじめての船の旅だ。
沖合に出てきた時だった。
『予定通りきたな』
「船長、ジャッカル海賊船が来ます。
民間人には立て篭もるように伝え冒険者は迎え撃つように指示してください」
『わかりました』
「財宝の入った宝箱は表に出しておいてください」
「ジャッカル海賊団船長キャプテン・ジャッカルだ。
財宝は俺がもらう。残りは皆殺しだ」
「私はルーゼ。あなたを討伐する」
「やってみろよガキが?!」
ガキィン、ガキィン、ガキィン
「お頭財宝は確保しましたぜ」
「おぅ俺の船に収容するんだ」
「後方に船です」
「バルザックの海賊船?」
「なんであんなオンボロ戦が?」
「前方にジャッカルの海賊船を確認」
「こりゃあいい。
大砲みたいにいちいち標準を合わせなくていいし射程も長い。
ターゲットはバルザック海賊船だ。
野郎ども準備にかかれ」
「補足しました」
「魚雷カイドウくん発射だ」
ドカーーーーーーン
「右舷被弾しました?!」
「魔物か?!」
「違います。人為的な攻撃です?!」
魔法誘導魚雷のカイドウくんだ。
一発で船の魔法動力系統をダメにする。
魔法大砲も当然使えない。
「そろそろ時間だな」
カチッ・・・カチッ・・・カチッ・・・
ドカーーーーーーン
「お頭助けてくれ?!」
「お宝が爆発した?!」
「貴様?!」
「かかったね。目先の宝に目が眩んだ結果だよ?
所詮はアホ海賊だね」
「この野郎?!」
剣が大振りになってきて理性を感じられない。
「やーいアホ船長、自分の船沈めてやんの」
「バーカバーカ」
「アホウドリみたいな面してやんの」
いつのまにか冒険者も片付いたようだ。
周りを取り囲んでヤジの大合戦だ。
「せめて貴様の首を海に沈めてやる」
「残念でした。麻痺の邪眼」
「ぐっ動けぬ?!」
「こいつどうしようか?」
「俺が引き取ってもいいか?」
「バルザック貴様・・・」
「街に連れ帰って公開処刑し住民を安心させたい」
「いいよ。今のうちに拘束しちゃって」
「さすがだな。こちらの被害を全く出さないとは」
「今回は冒険者も一般市民に紛れ込ませてたからね」
「あの魚雷素晴らしいな」
「カイドウくんの設計図を渡しておくよ。また海賊が出たらどんどん使ってくれ」
「出港準備できました」
「そしたらお別れだな」
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