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迷宮の心得とCランク昇格
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「流石に騒がしいな」
「英雄って言われるとちょっと恥ずかしいですけどね」
「ちょっと落ち着くまで迷宮探索してみるか?」
「ルーゼの冒険者ランクを上げなきゃならんしな。
迷宮での心得についてまだまだ教えてやらんといかんしな」
グレイス傭兵団はマルタ商会に新しい防具を作ってもらった。
私の装備を参考にしたそうだ。
流石に私の装備は売らなかった。
これはマオーさんがプレゼントしてくれたものだから
ふと外した胸当ての裏に文字が刻んであった。
古代文字はシヅキに教えてもらったからわかるようになった。
ーーー熾月の友よ永遠にーーー
私は知らないうちにマオーさんにも守られていたらしい。
いつまでもシヅキと友達だよ。
今日は迷宮チャレンジだ。
「迷宮にはさまざまなトラップが仕掛けられている。
あそこによく見るとワイヤーが張ってるだろう?」
「うん」
「よくある典型的な毒矢トラップだ。
気をつけるといい」
手狭な洞窟フロアにきた。
「次は新しいタイプのようだな。
手狭な洞窟タイプだと剣の振り回しができない時がある。
そんな時は小回りが効くナイフ、体術が使える」
「なるほど」
「樹海型の迷宮は本来木に印をつけて進んでいくんだ。
どうだ迷宮に慣れてきたか?」
「うん。シヅキがどれほどすごいかよくわかったよ」
迷宮内で今日はキャンプだ。
「明日はもう少し奥に進んでみるぞ」
「迷路型の行き止まりにキャンプをすれば一方向から対処するだけですむ。徘徊する魔物も少ないしな」
「そうなんですか」
「だが迷宮に長く止まってしまうと時間の感覚を失ってしまうことがある」
「迷宮内は特に状態異常が怖い。
毒に石化などソロの場合は一瞬で命とりになる」
「私なんか石像にされてしまった時、団長が助けてくれなかったらバラバラにされてました」
「あれは俺のミスだ。バジリスクをみすみす抜けられてアリアを石像にされてしまったからな」
「あれは大変でしたよ。
一週間も身体がカチンコチンで動けませんでしたからルーゼさんも気をつけてくださいね」
「はい」
次の日も迷宮攻略だ。
「古代文字のようだな?」
「・・・ここに魔力を込めろ。さすれば道が開かれん」
「ルーゼわかるのか?!」
「うん。シヅキに教えてもらった」
「隠し部屋か?」
「宝箱?」
「隠し宝箱だ、よく見つけたな」
「中身は古代の白金メダルか?」
「値打ち物だな、よく見つけたぞ」
フロアボスのミノタウロスと激突だ。
「いいぞ、ルーゼその調子だ」
「3、2、1、いまだ」
グレイス傭兵団との動きがあってきた。
「この迷宮にはレインボーボールというとてつもなく強い魔物が出るらしい。
殺されることはないらしいが精神をズタズタにされるそうだ。
この前のスタンビードの時に乱入されてかなりの冒険者がやられたらしい」
「あれはなんでしょう?」
浮かんでいるのは十字の黒い線が刻まれた虹色の球体。
どっかで見たような・・・
『はっ?!スラッシュボール?!』
「「「「「まさかレインボーボール?!」」」」」
『あれはまずい?!ルーゼ、前に出ろ』
「わかった」
「「「「「ルーゼ?!?!?!」」」」」
「きゃあ?!」
異空間へと吸い込まれていく
「ここは?」
『すまん。俺の不手際だな
ここは終点だ。来るぞ構えろ』
まさか人類嫌がらせ兵器004がまだ動いてるとはな・・・
人類嫌がらせ兵器004
大乱闘スラッシュブラザーズ
俺が徹底的に強化した魔王の顔をした自動人形と3回戦わなければならない。
勝てなくても100回戦えば解放されるがその頃には魔王の顔も見たくなくなるという精神攻撃ギミック付きだ。
魔王が現れた瞬間本能的に逃げだす恐ろしい兵器だ。
唯一倒せたのは勇者と魔王だけだ。
「あれはマオーさん?!」
『ちがう。あれは俺が作った自動人形だ。
こちらが戦いで死ぬことはないが相当強い』
「チャンスだ。私はもっと強くなってみせる」
ガキィン、ガキィン、ガキィン
ルーゼと魔王が激突する。
2体目まで倒したが3体目が強かった。
「強い・・・」
『あいつは人間じゃない。戦術パターンは決まっているはずだ』
「わかった」
ガキィン
戦いの中でやつの動きを掴み始めている。
ルーゼの動きがどんどん研ぎ澄まさせていく。
53回目の対戦のことだった。
ルーゼが相手の攻撃挙動を誘った。
明らかに未来が見えている。
ガキィン
「もう見切った。その手には乗らない」
何度も死に戻りし恐怖心を克服した人間は強い。
1000年前に勇者はこれで逆に強くなってしまった。
ザシュッ
「ごめんねマオーさん。私の勝ちだよ」
「見事だシヅキの友よ。また会おう」
「俺喋るように記憶させたっけか?」
ルーゼの右眼が戦いの中で完全に覚醒してしまっている。
『お前・・・未来視を常時発動できるようになったのか?』
「うーんそうみたい?」
ルーゼが思った以上に成長した。
想像以上だ。
「宝箱だ」
『こいつは倒せた場合のみ発生する特殊宝箱だ。
開けてみろ』
「白金の腕輪?」
『治癒の腕輪【レクシア】だな。
状態異常耐性と治癒魔法の強化効果がある』
「石像にされたアリアさんにちょうどいいかも」
異空間が崩れていく。
「ルーゼ大丈夫か?!」
「大丈夫だよ」
「レインボーボールを倒したのか?!やったな」
「アリアさん。これあげる」
「これは?」
「治癒の腕輪【レクシア】だよ。
これで石像にならなくてすむよ?」
「名持ちの装備じゃないか?!」
「いいの?!ルーゼちゃん?」
「いいよ。アリアさんに持ってて欲しいんだ」
「ありがとう。大切にするね」
「これなら文句なしでCランク冒険者に上がれるだろう」
ギルドに戻ってきた。
「あのレインボーボールを倒したのですか?!」
「あぁ名持ちの装備が出た。間違いないはずだ」
「かなりの冒険者が恐怖で引退してしまってこれで戻ってきてくれそうです」
「今日は祝杯だな。Cランク昇格おめでとう」
「おめでとうルーゼちゃん」
「ありがとうみんな」
みんなと飲む果実酒はおいしいや。
領主に呼び出された。ほぼ強制的だった。
「迷宮攻略おめでとうグレイス傭兵団。歓迎するよ。
では迷宮の核をよこせ。俺が有効利用してやろう」
「お前に渡すつもりはない。いくぞルーゼ」
「うん」
「ちっ・・・冒険者風情が調子に乗るなよ?」
・・・またつけられてる。
迷宮の核をよこせよこせとしつこい。
遂には直接嫌がらせをして来た。
「お嬢ちゃんほら美味しい飴があるよ?」
「こっちにおいで」
「じゃあおじさん達が食べれば?
そんな不味そうな飴食べたくない」
「ちっ?!感のいいガキだ」
「迷宮核を回収するぞお前ら」
「「「おぅ」」」
「麻痺の邪眼」
「「「ぐぁああ?!」」」
「せっかくだからおじさん達に飴食べさてあげる」
「おい待てやめろ?!」
「中に仕込んでいた下剤がうぉおおお?!」
別にいくらこようが関係ない。
だがこのままではグレイス傭兵団のみんなに迷惑をかけてしまう。
「・・・ルーゼ、この手紙を持って海城都市イスカダーレアのグランドマスターに渡してくれ。
あの領主、お前の迷宮核をなんとしても奪うつもりだ。
少し速いがここでお別れだ。
俺たちはこれから誤情報を流して街を混乱させる」
「うぅ・・・」
「・・・そんな顔をするな。
お前はいつか大物になる。その時に恩を返してくれればそれでいい」
「うん・・・わかった」
「いい子だ。いくぞお前たち」
頭を撫でられた感触がまだ残る・・・
「・・・シヅキ、彼らを助けたい」
「大丈夫だ。既に策は練ってある。
お前は彼らの言う通り旅立つ準備をしろ」
「うん・・・」
初めてルーゼが誰かを助けたいと願った。
いい傾向だ。
彼らと出会ったことでルーゼの感情に何か変化があったようだ。
俺はその望みを叶えてやらねばならない。
事前に調べていたが領主はやはりクズ野郎だった。
金庫に今まで迷宮ででた財宝を私物化していると市民に情報を流した。
ただでさえ税が高いのにこの一撃だ。
人間は一度感情に火がついたら止まらない。
市民が領主屋敷前に押し寄せ責め立てる。
そこで誰かからこう言う。
領主を倒してみんなで分配しようとうと。
グレイス傭兵団ならみんなを導けると。
今回の英雄といい噂がない領主、どちらにつくかは明らかだった。
グレイス傭兵団を英雄として祭り上げ領主に鉄槌を下す。
「おまえはもう終わりだぜ?」
「グレイス、貴様?!」
「こっちには最高の軍師がついているんだ。終わりだな?」
「収賄容疑で拘束させてもらう」
「英雄って言われるとちょっと恥ずかしいですけどね」
「ちょっと落ち着くまで迷宮探索してみるか?」
「ルーゼの冒険者ランクを上げなきゃならんしな。
迷宮での心得についてまだまだ教えてやらんといかんしな」
グレイス傭兵団はマルタ商会に新しい防具を作ってもらった。
私の装備を参考にしたそうだ。
流石に私の装備は売らなかった。
これはマオーさんがプレゼントしてくれたものだから
ふと外した胸当ての裏に文字が刻んであった。
古代文字はシヅキに教えてもらったからわかるようになった。
ーーー熾月の友よ永遠にーーー
私は知らないうちにマオーさんにも守られていたらしい。
いつまでもシヅキと友達だよ。
今日は迷宮チャレンジだ。
「迷宮にはさまざまなトラップが仕掛けられている。
あそこによく見るとワイヤーが張ってるだろう?」
「うん」
「よくある典型的な毒矢トラップだ。
気をつけるといい」
手狭な洞窟フロアにきた。
「次は新しいタイプのようだな。
手狭な洞窟タイプだと剣の振り回しができない時がある。
そんな時は小回りが効くナイフ、体術が使える」
「なるほど」
「樹海型の迷宮は本来木に印をつけて進んでいくんだ。
どうだ迷宮に慣れてきたか?」
「うん。シヅキがどれほどすごいかよくわかったよ」
迷宮内で今日はキャンプだ。
「明日はもう少し奥に進んでみるぞ」
「迷路型の行き止まりにキャンプをすれば一方向から対処するだけですむ。徘徊する魔物も少ないしな」
「そうなんですか」
「だが迷宮に長く止まってしまうと時間の感覚を失ってしまうことがある」
「迷宮内は特に状態異常が怖い。
毒に石化などソロの場合は一瞬で命とりになる」
「私なんか石像にされてしまった時、団長が助けてくれなかったらバラバラにされてました」
「あれは俺のミスだ。バジリスクをみすみす抜けられてアリアを石像にされてしまったからな」
「あれは大変でしたよ。
一週間も身体がカチンコチンで動けませんでしたからルーゼさんも気をつけてくださいね」
「はい」
次の日も迷宮攻略だ。
「古代文字のようだな?」
「・・・ここに魔力を込めろ。さすれば道が開かれん」
「ルーゼわかるのか?!」
「うん。シヅキに教えてもらった」
「隠し部屋か?」
「宝箱?」
「隠し宝箱だ、よく見つけたな」
「中身は古代の白金メダルか?」
「値打ち物だな、よく見つけたぞ」
フロアボスのミノタウロスと激突だ。
「いいぞ、ルーゼその調子だ」
「3、2、1、いまだ」
グレイス傭兵団との動きがあってきた。
「この迷宮にはレインボーボールというとてつもなく強い魔物が出るらしい。
殺されることはないらしいが精神をズタズタにされるそうだ。
この前のスタンビードの時に乱入されてかなりの冒険者がやられたらしい」
「あれはなんでしょう?」
浮かんでいるのは十字の黒い線が刻まれた虹色の球体。
どっかで見たような・・・
『はっ?!スラッシュボール?!』
「「「「「まさかレインボーボール?!」」」」」
『あれはまずい?!ルーゼ、前に出ろ』
「わかった」
「「「「「ルーゼ?!?!?!」」」」」
「きゃあ?!」
異空間へと吸い込まれていく
「ここは?」
『すまん。俺の不手際だな
ここは終点だ。来るぞ構えろ』
まさか人類嫌がらせ兵器004がまだ動いてるとはな・・・
人類嫌がらせ兵器004
大乱闘スラッシュブラザーズ
俺が徹底的に強化した魔王の顔をした自動人形と3回戦わなければならない。
勝てなくても100回戦えば解放されるがその頃には魔王の顔も見たくなくなるという精神攻撃ギミック付きだ。
魔王が現れた瞬間本能的に逃げだす恐ろしい兵器だ。
唯一倒せたのは勇者と魔王だけだ。
「あれはマオーさん?!」
『ちがう。あれは俺が作った自動人形だ。
こちらが戦いで死ぬことはないが相当強い』
「チャンスだ。私はもっと強くなってみせる」
ガキィン、ガキィン、ガキィン
ルーゼと魔王が激突する。
2体目まで倒したが3体目が強かった。
「強い・・・」
『あいつは人間じゃない。戦術パターンは決まっているはずだ』
「わかった」
ガキィン
戦いの中でやつの動きを掴み始めている。
ルーゼの動きがどんどん研ぎ澄まさせていく。
53回目の対戦のことだった。
ルーゼが相手の攻撃挙動を誘った。
明らかに未来が見えている。
ガキィン
「もう見切った。その手には乗らない」
何度も死に戻りし恐怖心を克服した人間は強い。
1000年前に勇者はこれで逆に強くなってしまった。
ザシュッ
「ごめんねマオーさん。私の勝ちだよ」
「見事だシヅキの友よ。また会おう」
「俺喋るように記憶させたっけか?」
ルーゼの右眼が戦いの中で完全に覚醒してしまっている。
『お前・・・未来視を常時発動できるようになったのか?』
「うーんそうみたい?」
ルーゼが思った以上に成長した。
想像以上だ。
「宝箱だ」
『こいつは倒せた場合のみ発生する特殊宝箱だ。
開けてみろ』
「白金の腕輪?」
『治癒の腕輪【レクシア】だな。
状態異常耐性と治癒魔法の強化効果がある』
「石像にされたアリアさんにちょうどいいかも」
異空間が崩れていく。
「ルーゼ大丈夫か?!」
「大丈夫だよ」
「レインボーボールを倒したのか?!やったな」
「アリアさん。これあげる」
「これは?」
「治癒の腕輪【レクシア】だよ。
これで石像にならなくてすむよ?」
「名持ちの装備じゃないか?!」
「いいの?!ルーゼちゃん?」
「いいよ。アリアさんに持ってて欲しいんだ」
「ありがとう。大切にするね」
「これなら文句なしでCランク冒険者に上がれるだろう」
ギルドに戻ってきた。
「あのレインボーボールを倒したのですか?!」
「あぁ名持ちの装備が出た。間違いないはずだ」
「かなりの冒険者が恐怖で引退してしまってこれで戻ってきてくれそうです」
「今日は祝杯だな。Cランク昇格おめでとう」
「おめでとうルーゼちゃん」
「ありがとうみんな」
みんなと飲む果実酒はおいしいや。
領主に呼び出された。ほぼ強制的だった。
「迷宮攻略おめでとうグレイス傭兵団。歓迎するよ。
では迷宮の核をよこせ。俺が有効利用してやろう」
「お前に渡すつもりはない。いくぞルーゼ」
「うん」
「ちっ・・・冒険者風情が調子に乗るなよ?」
・・・またつけられてる。
迷宮の核をよこせよこせとしつこい。
遂には直接嫌がらせをして来た。
「お嬢ちゃんほら美味しい飴があるよ?」
「こっちにおいで」
「じゃあおじさん達が食べれば?
そんな不味そうな飴食べたくない」
「ちっ?!感のいいガキだ」
「迷宮核を回収するぞお前ら」
「「「おぅ」」」
「麻痺の邪眼」
「「「ぐぁああ?!」」」
「せっかくだからおじさん達に飴食べさてあげる」
「おい待てやめろ?!」
「中に仕込んでいた下剤がうぉおおお?!」
別にいくらこようが関係ない。
だがこのままではグレイス傭兵団のみんなに迷惑をかけてしまう。
「・・・ルーゼ、この手紙を持って海城都市イスカダーレアのグランドマスターに渡してくれ。
あの領主、お前の迷宮核をなんとしても奪うつもりだ。
少し速いがここでお別れだ。
俺たちはこれから誤情報を流して街を混乱させる」
「うぅ・・・」
「・・・そんな顔をするな。
お前はいつか大物になる。その時に恩を返してくれればそれでいい」
「うん・・・わかった」
「いい子だ。いくぞお前たち」
頭を撫でられた感触がまだ残る・・・
「・・・シヅキ、彼らを助けたい」
「大丈夫だ。既に策は練ってある。
お前は彼らの言う通り旅立つ準備をしろ」
「うん・・・」
初めてルーゼが誰かを助けたいと願った。
いい傾向だ。
彼らと出会ったことでルーゼの感情に何か変化があったようだ。
俺はその望みを叶えてやらねばならない。
事前に調べていたが領主はやはりクズ野郎だった。
金庫に今まで迷宮ででた財宝を私物化していると市民に情報を流した。
ただでさえ税が高いのにこの一撃だ。
人間は一度感情に火がついたら止まらない。
市民が領主屋敷前に押し寄せ責め立てる。
そこで誰かからこう言う。
領主を倒してみんなで分配しようとうと。
グレイス傭兵団ならみんなを導けると。
今回の英雄といい噂がない領主、どちらにつくかは明らかだった。
グレイス傭兵団を英雄として祭り上げ領主に鉄槌を下す。
「おまえはもう終わりだぜ?」
「グレイス、貴様?!」
「こっちには最高の軍師がついているんだ。終わりだな?」
「収賄容疑で拘束させてもらう」
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