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盗賊ホイホイ
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予定通り盗賊を発見した。
「グレイス団長、何者かか15人ぐらい商団の馬車を塞いでいるよ?」
「盗賊か。もしやグラッツ盗賊団か?」
「金目のありそうな商人を襲って女子供の誘拐もやるクソ野郎集団だ。
だが15人かこっちは戦闘職じゃないアリアを除いて5人・・・希望は薄いな」
『ならば俺が作戦を立ててやろう。確実に勝てるやつをな。
ルーゼに一芝居やってもらう』
「助けて?!悪い冒険者に追われているの
ん?」
「5人いるの助けてください。お礼はしますから」
「なんだ?嬢ちゃん相手はどんなやつだった?」
「鉄の剣持ちが4人、ヒーラーが一人です」
「ハグレ冒険者か?楽勝だな」
「お礼にこれをあげますから」
「なんだこのメダルは?」
「お父さんが言うには太古のお金だそうです」
「これはもしや白金メダルか?」
「これはいい。10人貸し出してやろう。
おじさんたちと一緒にその冒険者をやっつけるんだ」
「うん」
「いいんですか?お頭」
「あのメダルが一枚とは思えない。
冒険者を始末したら次は身なりの良いあの嬢ちゃんを人質にメダルを踏んだくるんだ」
「冒険者4人倒したんだけど一人が逃げ出しておじさんたち追いかけていちゃった。
追撃するから先にアジトに行ってくれって言われたの」
「冒険者にシーフが紛れ込んでいたか?
まぁいい、時間の問題だろう」
「じゃあおじさんたちと一緒にアジトに向かおうか?」
「うん」
「おじさんたちは何をしているの?」
「悪い商団から物を取り返しているんだ」
「かっこいいんだね」
「・・・お頭つけられてます?!」
「なんだと?!」
「グレイス傭兵団だ。貴様らを討伐する」
「こっちには人質がいる。どうなっ・・・」
ザシュ
「お頭?!」
演技するのもいい加減疲れた。
首をざっくり一撃必殺だ。
「ありがとう。わざわざアジトに案内してくれて」
「貴様?!ただのガキじゃなかったのか?!」
「ルーゼ、こっちは片付いたぞ。盗賊10人全員トラップにまんまとかかって全滅だぜ」
「「な?!」」
「よそ見しているのはいけないなぁ?」
「しまっ?!」
ザシュ、ザシュ
「見事な手際だな。
さっきの商団の連中はどうなった?」
「まだ牢屋の中だよ?」
「よし助けるか」
『待て、商団の中にスパイがいる。もう一芝居演じろ』
「これでまた一儲けだな」
「おい新入りご苦労だったな。ボスがお待ちだ」
「なんのことだ?!」
「やっとこの商団も終わりか・・・あっけなかったな」
「オッズ?貴様図ったな?!」
「ざまぁないな」
「ほんとにな」
ザクッ
「貴様何を・・・?」
「残念だが俺たちは冒険者なんだよクソ野郎?」
「ぐはぁ・・・」
「皆さん助けにきました。グレイス傭兵団です」
「「「おぉ助かったぞ?!」」」
「ワシはマルタ商会の会長マルタ・ボーレンじゃ。
助かったわい」
私たちは馬車に乗せてもらっている。
「お前さんたちは命の恩人じゃよ」
「いえいえ。私たちも盗賊の財宝を運んでくれて感謝してますよ。
でもよかったんですか?私たちを護衛を任されて?」
「さっきの襲撃で雇ってた冒険者共が逃げ出してしまったからのぅ。
迷宮都市までまだ距離もあるし是非頼みたいのじゃ」
「わかりました」
マルタさんに財宝を鑑定してもらった。
「ざっと装飾品も込みでみて金貨500枚ほどでしょうかな」
「「「「「おぉ?!」」」」」
『この腕輪だけもらっていいか?』
「今回の功労者はお前たちだ。いいぞ」
『ありがとよ』
(やべー。この魔道具、俺が1000年前に人類嫌がらせ用に作ったやつだ)
綺麗だと思って腕にはめると魔力を無尽蔵に吸い込み魔法を使えなくする。通称魔法使い喰らいだ。
解除するには瞬間的に吸収量を振り切るか腕を切り落とすしかない
しかも作り方も単純で大量生産も可能
まぁ。生産工場は戦争で吹っ飛んだらしいからもう増えることはないと思うけど
「グレイス団長、何者かか15人ぐらい商団の馬車を塞いでいるよ?」
「盗賊か。もしやグラッツ盗賊団か?」
「金目のありそうな商人を襲って女子供の誘拐もやるクソ野郎集団だ。
だが15人かこっちは戦闘職じゃないアリアを除いて5人・・・希望は薄いな」
『ならば俺が作戦を立ててやろう。確実に勝てるやつをな。
ルーゼに一芝居やってもらう』
「助けて?!悪い冒険者に追われているの
ん?」
「5人いるの助けてください。お礼はしますから」
「なんだ?嬢ちゃん相手はどんなやつだった?」
「鉄の剣持ちが4人、ヒーラーが一人です」
「ハグレ冒険者か?楽勝だな」
「お礼にこれをあげますから」
「なんだこのメダルは?」
「お父さんが言うには太古のお金だそうです」
「これはもしや白金メダルか?」
「これはいい。10人貸し出してやろう。
おじさんたちと一緒にその冒険者をやっつけるんだ」
「うん」
「いいんですか?お頭」
「あのメダルが一枚とは思えない。
冒険者を始末したら次は身なりの良いあの嬢ちゃんを人質にメダルを踏んだくるんだ」
「冒険者4人倒したんだけど一人が逃げ出しておじさんたち追いかけていちゃった。
追撃するから先にアジトに行ってくれって言われたの」
「冒険者にシーフが紛れ込んでいたか?
まぁいい、時間の問題だろう」
「じゃあおじさんたちと一緒にアジトに向かおうか?」
「うん」
「おじさんたちは何をしているの?」
「悪い商団から物を取り返しているんだ」
「かっこいいんだね」
「・・・お頭つけられてます?!」
「なんだと?!」
「グレイス傭兵団だ。貴様らを討伐する」
「こっちには人質がいる。どうなっ・・・」
ザシュ
「お頭?!」
演技するのもいい加減疲れた。
首をざっくり一撃必殺だ。
「ありがとう。わざわざアジトに案内してくれて」
「貴様?!ただのガキじゃなかったのか?!」
「ルーゼ、こっちは片付いたぞ。盗賊10人全員トラップにまんまとかかって全滅だぜ」
「「な?!」」
「よそ見しているのはいけないなぁ?」
「しまっ?!」
ザシュ、ザシュ
「見事な手際だな。
さっきの商団の連中はどうなった?」
「まだ牢屋の中だよ?」
「よし助けるか」
『待て、商団の中にスパイがいる。もう一芝居演じろ』
「これでまた一儲けだな」
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「なんのことだ?!」
「やっとこの商団も終わりか・・・あっけなかったな」
「オッズ?貴様図ったな?!」
「ざまぁないな」
「ほんとにな」
ザクッ
「貴様何を・・・?」
「残念だが俺たちは冒険者なんだよクソ野郎?」
「ぐはぁ・・・」
「皆さん助けにきました。グレイス傭兵団です」
「「「おぉ助かったぞ?!」」」
「ワシはマルタ商会の会長マルタ・ボーレンじゃ。
助かったわい」
私たちは馬車に乗せてもらっている。
「お前さんたちは命の恩人じゃよ」
「いえいえ。私たちも盗賊の財宝を運んでくれて感謝してますよ。
でもよかったんですか?私たちを護衛を任されて?」
「さっきの襲撃で雇ってた冒険者共が逃げ出してしまったからのぅ。
迷宮都市までまだ距離もあるし是非頼みたいのじゃ」
「わかりました」
マルタさんに財宝を鑑定してもらった。
「ざっと装飾品も込みでみて金貨500枚ほどでしょうかな」
「「「「「おぉ?!」」」」」
『この腕輪だけもらっていいか?』
「今回の功労者はお前たちだ。いいぞ」
『ありがとよ』
(やべー。この魔道具、俺が1000年前に人類嫌がらせ用に作ったやつだ)
綺麗だと思って腕にはめると魔力を無尽蔵に吸い込み魔法を使えなくする。通称魔法使い喰らいだ。
解除するには瞬間的に吸収量を振り切るか腕を切り落とすしかない
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