魔王の右腕 ~平和に向けての巡り旅~

Amasylia

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錬金武器

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最終目的地は海城都市イスカダーレアだ。

「ルーゼはそこで連絡船に乗ってお別れだ」
『お前たち武器を見せてみろ』
「あぁこれだが?」
『やはりな。物を大切にするのはいいが限度がある。
あと2-3回クエストに使えば欠けたり折れたりするぞ』
「あんまり持たなかったか・・・うーむ、新規で買うしかないか」
『いや今回はサービスだ。俺が強化してやろう。
ルーゼよ。錬金術を行う、身体を貸してくれ』
「いいよシヅキ」
『ふむ。筋肉がついてきたな。以前より動かしやすいしいい感じだ。
そうだな・・・黒と白どちらがいい?』
「では黒で」
『わかった。ルーゼよ身体の感覚はつなげておく掴んで見せろ』
「うん、わかった」
『まずこの剣の素材を把握する。
次に脆弱な部分を補修する。
魔力を込め物質変換を行う』

今回は黒銀ミスリルだ。
ミスリルは魔法を記録する特性がある。
切味強化と物理耐久強化を叩き込む。

『どうよ団長?俺からの授業料だ。
使ってみろよ?』
「重さは僅かに重くなったが問題なくいける」
『試しにあの的を切ってみろ』
「あれは訓練用の無茶苦茶硬い的だぞ?」
「はぁっ」

ズガーーーーーン

「「「は?」」」

「切れたぞ?あの鋼の的を・・・」
「だが所詮錬金術を使ったミスリル剣だ。
本場の鍛治士が打った純ミスリルやアダマンタイトには負ける」
「「「十分すぎるだろう?!」」」

「ボクのナイフも強化できるかな?」
「私の魔法杖も強化してー」
「私の癒杖も強化できませんか?!」
「俺の盾も強化してくれないか?!」
『順番にやってやろう』


シヅキのおかげでとりあえず打ち解け合うことができた。
魔力が底をつきかけてるけど。

『錬金術はつかめたか?』
「うん。ミスリルはまだ無理だけど鋼なら作れたよ。ほらこれだよ」
『不純物が混じっておるな。もう少し勉強が必要なようだな』
『だが鉄と銀は合格だ。
もう少し操作がわかってくれば装飾品を作って資金を作れる。お前には戦闘以外にも色々学んでほしいからな』
「うん。頑張るよ・・・(うとうと)」
『そろそろ休め。明日からはいよいよ出発だぞ?』
「おやすみシヅキ」

今回の課題は連携とルーゼが少しでも人間不信が改善できればいいな。
地図をもとにギルドの情報記録を呼び起こし計画を立てる。

この辺りで盗賊が出没中か。
ルーゼに早いうちに人殺しを知っておいてもらったほうがいいだろうな
グレイス傭兵団は食費が思いの他かかっているらしい。若いし成長期だからな
装備も見たがだいぶ使い込んでいる。
盗賊なら隠し財産くらいありそうだ。丁度いい。

迷宮都市イレスターはスタンビードの兆候ありか・・・。
冒険者を集めて全力で鎮圧しているらしい。
迷宮都市外で魔物を多数目撃、新しい迷宮ができた可能性があるな。
それもかなり大きいなものだ。
この世界の共通認識として迷宮核は踏破した冒険者が手に入れることができるという。
これはもしやチャンスか?



ユグドラシェルから貰った資料を読み漁る。

旅の途中で自然エネルギーの大魔石又は迷宮核が必要だ。
樹海の奥地か未開拓に行かねば大魔石は手に入らない不採用だな。
狙うなら迷宮核だな。
一部では知能のある迷宮管理者と協定を結び迷宮都市なんてものもある。
迷宮内で死んでしまった冒険者、知能のある魔物、精霊様々だ。
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