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変化
…なんかかわいい?!1
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「でさぁ、そこであの先輩たちがさ……」
「え!?マジかぁ!まさかあの二人がぁ…」
「予想外だよな…あ、」
「ん?俊平どした?」
「いや、わりぃ。今日この後予定あったんだった!じゃあな!」
『じゃーな!』
いつものように友達と軽く話してから第1理科室へ向かう。……やべぇ忘れるとこだった…忘れたら絶対殺されるって、危ねぇ。
第1理科室に着いた。ドアのガラスから少し覗いてみると楓はもう来ているようだ。…ちょっと遅くなったけど、怒られねぇよな??
"ガラガラ"
なるべくそっと入ろうとしたらドアが盛大に音を鳴らした。建付け悪くね?もう古いからなぁ……
「あ、俊平やっほ。待ってたよ。」
「あ、おぅ、遅くなって悪ぃな」
「そこまでじゃないでしょ。大丈夫だよ。」
…なんだろう。楓、いつも通りの笑顔なんだけど、はっちゃけた明るさを感じない。……まさか退部か!?
「今日呼んだのはね、まぁ、あからさますぎたから俊平はもう気付いてるだろうけど。」
「あ、あぁ、でもさ、考え直してくんねぇかな?楓がいないと演劇部はやってけねぇよ!」
時計の秒針の音だけが響き渡る。
楓はポカンと目を見開き、俺を見つめている。…なんだよ。え、的外れたったか?!
「ふふっ、俊平相変わらずそそっかしいね。鈍感だし。馬鹿なの?笑」
「なっ、バカとは失礼だな。これはいい推理だったと思うんだけどな。だいたい、楓の様子が明らかにおかしいのが悪いんだよ。なんか悩んでんの?」
突然楓が笑い出す。よかった。いつもの楓だ。
「改めて言うね。………俊平」
「お、おう。」
楓は思い切ったように大きく息を吸い込む。
「私は前からずっと俊平のことが好きでした!良ければ私と付き合ってください!!」
「は?え?か、楓が、俺を??」
意味がわからない。楓は友達で、俺のことが、好き…?
断るべきなのは分かるけど、それだと今まのいい関係はきっと崩れるよな…友達としての楓、大好きなのに……
"ガラガラ"
『!?』
突然理科準備室のドアが空き、肩が跳ねる。
……松木だ。
なんでこいつがここに?…あ、生物教師だったわ。まさか人がいるとはなぁ。…いや、なんででてきた!?
「先生!?驚きましたよ。なんで突然出てきたんですか」
「……あぁ、ごめんごめん。出ちゃダメだろうなーとはさすがに思ってたんだけど、急ぎの用があったの忘れててさぁ。このまま青春ドラマを声だけで味わうっていうのもありだったんだけど、行かなくちゃならなくって……邪魔してごめんねぇ…」
「え、じゃあ先生、私の話、全部聞いてっ…」
「あ、秋元さん、ごめんね。聞くつもりはなかったんだけど…」
「まぁいいです。急用なんですよね?早く行ってください。」
…心做しか、楓の松木先生への態度が悪くなってる気がする…。
「……えっとぉ、非常に言いにくいんだけど…」
「なんですか?」
「鈴村くん、借りてもいいかな……?」
『はい?!』
俺と楓の声が重なる。そんなこと聞いてねぇ!
「あ、鈴村くんにも言ってなかったね。今度学校でやる発表会みたいなのの説明を責任者とか、先生達にして欲しくてさ。バッドタイミングだったよね、なるべくすぐ終わらせるからさ!」
そう早口に言い切ると、松木は俺の手首を掴んで走り出した。
「え!?マジかぁ!まさかあの二人がぁ…」
「予想外だよな…あ、」
「ん?俊平どした?」
「いや、わりぃ。今日この後予定あったんだった!じゃあな!」
『じゃーな!』
いつものように友達と軽く話してから第1理科室へ向かう。……やべぇ忘れるとこだった…忘れたら絶対殺されるって、危ねぇ。
第1理科室に着いた。ドアのガラスから少し覗いてみると楓はもう来ているようだ。…ちょっと遅くなったけど、怒られねぇよな??
"ガラガラ"
なるべくそっと入ろうとしたらドアが盛大に音を鳴らした。建付け悪くね?もう古いからなぁ……
「あ、俊平やっほ。待ってたよ。」
「あ、おぅ、遅くなって悪ぃな」
「そこまでじゃないでしょ。大丈夫だよ。」
…なんだろう。楓、いつも通りの笑顔なんだけど、はっちゃけた明るさを感じない。……まさか退部か!?
「今日呼んだのはね、まぁ、あからさますぎたから俊平はもう気付いてるだろうけど。」
「あ、あぁ、でもさ、考え直してくんねぇかな?楓がいないと演劇部はやってけねぇよ!」
時計の秒針の音だけが響き渡る。
楓はポカンと目を見開き、俺を見つめている。…なんだよ。え、的外れたったか?!
「ふふっ、俊平相変わらずそそっかしいね。鈍感だし。馬鹿なの?笑」
「なっ、バカとは失礼だな。これはいい推理だったと思うんだけどな。だいたい、楓の様子が明らかにおかしいのが悪いんだよ。なんか悩んでんの?」
突然楓が笑い出す。よかった。いつもの楓だ。
「改めて言うね。………俊平」
「お、おう。」
楓は思い切ったように大きく息を吸い込む。
「私は前からずっと俊平のことが好きでした!良ければ私と付き合ってください!!」
「は?え?か、楓が、俺を??」
意味がわからない。楓は友達で、俺のことが、好き…?
断るべきなのは分かるけど、それだと今まのいい関係はきっと崩れるよな…友達としての楓、大好きなのに……
"ガラガラ"
『!?』
突然理科準備室のドアが空き、肩が跳ねる。
……松木だ。
なんでこいつがここに?…あ、生物教師だったわ。まさか人がいるとはなぁ。…いや、なんででてきた!?
「先生!?驚きましたよ。なんで突然出てきたんですか」
「……あぁ、ごめんごめん。出ちゃダメだろうなーとはさすがに思ってたんだけど、急ぎの用があったの忘れててさぁ。このまま青春ドラマを声だけで味わうっていうのもありだったんだけど、行かなくちゃならなくって……邪魔してごめんねぇ…」
「え、じゃあ先生、私の話、全部聞いてっ…」
「あ、秋元さん、ごめんね。聞くつもりはなかったんだけど…」
「まぁいいです。急用なんですよね?早く行ってください。」
…心做しか、楓の松木先生への態度が悪くなってる気がする…。
「……えっとぉ、非常に言いにくいんだけど…」
「なんですか?」
「鈴村くん、借りてもいいかな……?」
『はい?!』
俺と楓の声が重なる。そんなこと聞いてねぇ!
「あ、鈴村くんにも言ってなかったね。今度学校でやる発表会みたいなのの説明を責任者とか、先生達にして欲しくてさ。バッドタイミングだったよね、なるべくすぐ終わらせるからさ!」
そう早口に言い切ると、松木は俺の手首を掴んで走り出した。
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「和合」は「結ばれる」みたいな意味です!手が空いたら少しづつ書いてます。日本語や表現おかしい所あったらごめんなさい💦結構前に投稿した話でも、ちまちま直してるので繰り返し読んでも面白い…かも、感想などあったら気軽にコメントしてください!まだ1件も来てないのでとても励みになります!
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