妹からの愛がすごい

女の子達の想い？

第101話-お昼ご飯？

　俺はキャッキャと楽しそうに料理をする妹たちの後ろ姿を、たまにチラリと見ながらソファーに座り、テレビを見る。
　今はお昼になる前だからか、どこも同じような番組だらけだ。
　
「見てくださいこの花！　桃色ですよ！　きれいでかわいいですねー！」

「ははっ！　本当ですねー。　かわいいと言えば皆さん、ちゃんとオシャレしてますか？」

　と、無理やりで強引な商品の宣伝をする番組に苦笑いしながらチャンネルを変えてみる。
　すると。

「仲良しっていいですよね。　でも、たまには喧嘩もいいと思うんです」

　ほうほう。
　喧嘩か。　俺もいつか妹達と喧嘩をする時が来るかもしれないのか……。
　考えただけで少しナイーブになってしまう。

　でも。

「きっと最後には笑って仲直りするだろうなぁ」と思いながら、笑顔で料理をする妹達を見る亮一であった。

　――――――――

「出来たよ兄ちゃん！」

　葵ちゃんが元気よく大きなお皿を持ってこちらに駆けてやって来た。
　お皿の上にはカップケーキが数個並べてあった。　あれ？　もしやお昼ご飯はカップケーキなのか？
　
「にいちゃん。　心配しなくても今日のお昼ご飯はこれじゃないよ！　このケーキは三時に食べよう！」

　要らぬ心配だったようだ。

「う、うん。　おやつに食べよう。　それでお昼ご飯はどうなったの？」

　葵ちゃんに問いかけたと同時に、まどかちゃんがかじりかけのカップケーキを手にしながらこちらにやって来た。

「お兄、しんぱいしなくても今日のお昼ご飯はこれじゃないよ」

　デジャブぅ　ついさっきこのやり取りやったよ。

「まどかちゃん、今日のお昼ご飯は――」

「お待たせお兄ちゃん！　あ、これ美味しそうでしょ？　オレンジピール使ってみたの！」

「ああ、沙耶ちゃん。　美味しそうなケーキだね！　ところで今日のお昼ご飯は――――」

　色々なやり取りがあったが、今日のお昼ご飯はオムライスでした。