79 / 106
柔らかな日常
第79話-美術の授業3
しおりを挟む
突然の事であまり理解できなかったが、先程の「黒いメガネをした女の子」は絵を勝手に見て悪いと思ったのだろうか?
自分一人で考えても仕方がないので、外に行ってリズさんを探すことにした。
外に出ると、俺のように絵が描き終わった人でいっぱいだった。
終わった人は外に集まるように言われていたからだろう
と、ここで学校のチャイムが鳴る。
チャイムがなった後は、校内放送が鳴る
「時間になりますので、美術の授業のあった生徒は裏庭に集まってください」
俺は放送の指示通りに裏庭に向かうと、リズさん、知幸、委員長と、皆集まっていた
「おっ! 亮一が来たぞ!」
「おーい」と言わんばかりに手を振り合う
そして三人のそばまで来ると、さっそくリズさんが話しかけてくる
「君! 何処に居たんだ? 探したんだぞ?」
「あれ、知幸達から聞いてない?」
「俺らも今合流したばっかだから、その話はしてないよ」
うんうんと、委員長もうなずく
「学校のあらゆる所を探したんだが…… 何処に居たんだ?」
「俺たちの教室だよ、二組の教室」
そこがあったかー!と言わんばかりにガクンと首を下ろすリズさん
「君にこの絵を一番に見て欲しくて探してたんだ」
体の後ろに隠していたキャンバスを俺に手渡した
そのキャンバスには、この学校の廊下にある、水槽が描かれていた
透き通るような水の描きかたにとても引かれる
そして中央には一匹の大きな金魚が丁寧に描かれていて、赤い鱗の一つ一つが立体感を演出していた
「凄い! リズさんって絵上手いんだね!」
「えっへん!」と両手を腰に当ててくすっと笑うリズさん。
「リズさん! 私にも見せて下さい」
「いいとも!」
俺は委員長にリズさんのキャンバスを渡した
「本当ですわね!! 透明感が出ています!!」
俺と委員長の激励に知幸も気になるご様子
「俺にも見せてくれ!!」
「うーん。 嫌です」
「何でだよっ!!」
俺たちの間で小さな笑いが起こる。
この後、委員長と知幸の絵も見せてもらった
委員長は丁寧に一輪の花を描いていて、委員長らしいとてもいい絵だった。
知幸の絵心の無さには少し驚いたが、みんな違ってみんないいと感じた一日だった
自分一人で考えても仕方がないので、外に行ってリズさんを探すことにした。
外に出ると、俺のように絵が描き終わった人でいっぱいだった。
終わった人は外に集まるように言われていたからだろう
と、ここで学校のチャイムが鳴る。
チャイムがなった後は、校内放送が鳴る
「時間になりますので、美術の授業のあった生徒は裏庭に集まってください」
俺は放送の指示通りに裏庭に向かうと、リズさん、知幸、委員長と、皆集まっていた
「おっ! 亮一が来たぞ!」
「おーい」と言わんばかりに手を振り合う
そして三人のそばまで来ると、さっそくリズさんが話しかけてくる
「君! 何処に居たんだ? 探したんだぞ?」
「あれ、知幸達から聞いてない?」
「俺らも今合流したばっかだから、その話はしてないよ」
うんうんと、委員長もうなずく
「学校のあらゆる所を探したんだが…… 何処に居たんだ?」
「俺たちの教室だよ、二組の教室」
そこがあったかー!と言わんばかりにガクンと首を下ろすリズさん
「君にこの絵を一番に見て欲しくて探してたんだ」
体の後ろに隠していたキャンバスを俺に手渡した
そのキャンバスには、この学校の廊下にある、水槽が描かれていた
透き通るような水の描きかたにとても引かれる
そして中央には一匹の大きな金魚が丁寧に描かれていて、赤い鱗の一つ一つが立体感を演出していた
「凄い! リズさんって絵上手いんだね!」
「えっへん!」と両手を腰に当ててくすっと笑うリズさん。
「リズさん! 私にも見せて下さい」
「いいとも!」
俺は委員長にリズさんのキャンバスを渡した
「本当ですわね!! 透明感が出ています!!」
俺と委員長の激励に知幸も気になるご様子
「俺にも見せてくれ!!」
「うーん。 嫌です」
「何でだよっ!!」
俺たちの間で小さな笑いが起こる。
この後、委員長と知幸の絵も見せてもらった
委員長は丁寧に一輪の花を描いていて、委員長らしいとてもいい絵だった。
知幸の絵心の無さには少し驚いたが、みんな違ってみんないいと感じた一日だった
0
お気に入りに追加
48
あなたにおすすめの小説

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語
六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます
おぜいくと
恋愛
「あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます。さようなら」
そう書き残してエアリーはいなくなった……
緑豊かな高原地帯にあるデニスミール王国の王子ロイスは、来月にエアリーと結婚式を挙げる予定だった。エアリーは隣国アーランドの王女で、元々は政略結婚が目的で引き合わされたのだが、誰にでも平等に接するエアリーの姿勢や穢れを知らない澄んだ目に俺は惹かれた。俺はエアリーに素直な気持ちを伝え、王家に代々伝わる指輪を渡した。エアリーはとても喜んでくれた。俺は早めにエアリーを呼び寄せた。デニスミールでの暮らしに慣れてほしかったからだ。初めは人見知りを発揮していたエアリーだったが、次第に打ち解けていった。
そう思っていたのに。
エアリーは突然姿を消した。俺が渡した指輪を置いて……
※ストーリーは、ロイスとエアリーそれぞれの視点で交互に進みます。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる