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これからのこと
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「上位職″小説家″? にゃにそれ。それのスキルで書いた小説に……あたしが登場してた?」
地下から脱出した後、ベルからその話を聞いたシィナは、きょとん、と目を丸くしながら言葉を反復した。
「あ、ああ。変な話だと思うだろうけど、本当なんだ」
「うにゃー……」
確かにベルは、初対面である筈なのに自分のことを色々と知っていた。
仮に彼が以前から自分のことをつけ狙い、こそこそ調べ回っているストーカーでもない限り、自分のことをそんなに詳しく知っているのはおかしい。
そして、そんなストーカーなんていたら、自分が気付かないわけがないので、――ならば、彼の話を信じる他ない。
変な感じだ。
別に、自分はその物語の中から飛び出してきた存在ではない。
生まれて、ずっと生きてきた。
彼の手によって生み出されたわけではない、それなのに……。
「…………」
さきほど。彼に助け出された直後、シィナは、……不覚にも、涙を流してしまった。
わけがわからなかった。
なぜ自分は泣いてしまったのか。
助かった安堵からなのか、……いや、そんな感じではなかった。
もっと、胸の奥底から感情が漏れ出てきて、それが涙として漏れ出た……みたいな、そんな感じ。
でも、ベルのその話を聞いて、――なるほど、と思った。
妙な話だが、さっきの自分の訳の分からない感情の落としどころとしてはちょうどよい。
そんなことで泣いてしまったとあれば、いささか癪ではあるが、でも仕方ない。
自分にとってはそれを想うのは『ハジメテ』だったのだから。
少女が、その気持ちについての自覚を持ったところで、――不意に、二人のもとへ駆け寄って来る人物が。
「ああっ! いたいた、おーい、旅人さん!」
シィナと並び歩き、ちょうど街の大通りへと入ったところだった。
ベルの姿を見かけて、声をかけてきたのは――昨晩、泊まった宿屋の主人だ。
「ん? 宿屋の……」
「ああ。あんた、昨日ウチに泊まったお客さん、ベル・ノーライトさんだね。よかった、まだ街を出ていなかったんだな」
「どうした? 俺、何か忘れ物でもしていたか……?」
「いやっ、違うんだ、あんたに話が……、あの、あんた、部屋に″小説″を残して行っただろう」
「え? ああ……」
昨晩。
宿の部屋で、なんとなく小説を書いた。
だが、誰かに見せる当てもないので、そのまま部屋に置いていき、悪いが処分しておいてくれ……と、今目の前にいるこの主人に頼んだはず。
「そ、それがよ、あんたの部屋に置いてあったあの小説……俺、つい気になってちらっと読み始めたら、も、ものすげえ面白くて! 普段文字なんかまともに読まねえのに、いやもう没頭するぐらい読みふけっちまって……!」
興奮した様子で、主人は言うのだ。
「あ、ああ。ありがとう。あなたが読んでくれたなら、俺としてもありがたいよ。良かったら、そのままもらっておいてくれ」
「いや違う! それから、ちょっとばかし大事に成っちまって……」
宿屋の主人は、興奮した様子のまま、ベルが去った後のことを語り出した――。
・・・
彼の部屋に置いてあった紙束。その小説を、つい読み始めてしまった主人。
読み始めたら止まらず、宿のカウンターに持って行って、ずっと読んでいたらしい。
あまりに没頭するあまり、お客さんが来たのを気付かなかったほど。
『ちょっと、あなた! さっきから声をかけているじゃない! 客が来たと言うのに無視なんて、どういうことかしら!』
客は、豪奢なドレスを着たご婦人。
なんと、名家マクレイス家の夫人であった。
『すんません! た、ただいま、お部屋をご用意して……』
『あら。それは何かしら』
『へ? これは、ついさきほど出られた旅人の方が置いて行かれたものでして。小説ですね』
『わたくし、日ごろからよく読書など嗜んでおりますのよ。わたくしの声も聞こえないほど読み耽っていたというのは、よほど面白いのかしら、それは。ちょっと見せてごらんなさいな』
『いや、しかしこれは処分しておいてくれと頼まれたものでして……』
『なあに? わたくしが見せてと言っているのに。いいから寄越しなさいな』
そう言って主人の手から紙束を奪い取る夫人。
そのまま何の気なしにその文字の羅列へと視線を落とし――。
『お、お客さん? あの……、お部屋の方へご案内しますから、そ、そちらの方で読まれては……』
――と、主人が何度か声をかけても聞こえないほどに、宿のロビーで立ったまま没頭して読んでしまっていた。
『――はっ。わたくしとしたことが、我を忘れて読み耽ってしまっていたわ!』
ようやく我に返った婦人。
『これは素晴らしいわ。とても惹きつけられるわ、こんな小説を呼んだのは初めてよ!』
『え、ええ』
『これは、ぜひ、わたくしに買い取らせてくださいな!』
『え? いえあの、そう言われましても、それは私のものではございませんし……』
『いくらでも出しますわよ! ホラ、これだけあれば文句はないでしょう。いいから受け取りなさい。これはわたくしが持っていきますからね。旅行から帰ったら、ぜひ我が子にも読ませてあげたいわ』
そう言って、マクレイス夫人は宿代とは別の大金を渡し、小説を持って行ってしまったという……。
・・・
(マクレイスか……)
ベルは心中、呟いた。
その名に思い当たる部分もあるが、まあ、今は置いておく。
「……で、その小説をご婦人に渡したんだな。別に、構わないぞ。元々、処分しておいてくれと頼んだものだし」
「いや違いますよ、これが、その金です!」
そう言って、差し出したのは麻袋。
口が開いており、中が窺えるが……そこには、大量の紙幣。
「あんたが書いた小説だ、その買い取り代金を、俺がもらうことはできねえ! あんたを見つけられてよかった……これを、受け取ってくれ!」
大金だ。
さすがにベルは慌てる。ただ暇つぶしに書いただけの小説だし、処分しておいてもらおうとしていたのだから……まさかそんな大金を渡されようとは。
「い、いや、こんな大金、もらえないよ。なんなら、あなたがもらっておいてくれても……」
そう言って、断ろうとしたベルだが、……すかさず隣から、割って入る声。
「にゃに言ってんのさ、ベル! 折角くれるっていうんだから、もらわないと逆に失礼だにゃ!」
シィナだ。
袋に入った大金を目にしてテンションが上がっているのか、異様にそわそわとしている。
シィナがそう言うし、宿の主人はぐいぐいと押し付けて来るしで、結局断り切れずにその金を受け取ってしまったベル。
「……金をもらうつもりじゃなかったのにな。なんか、申し訳ないような気になるよ」
「ほんとにゃ? ……じゃあさ、そのお金、良い使い方しようよ」
「良い使い方?」
地下から脱出した後、ベルからその話を聞いたシィナは、きょとん、と目を丸くしながら言葉を反復した。
「あ、ああ。変な話だと思うだろうけど、本当なんだ」
「うにゃー……」
確かにベルは、初対面である筈なのに自分のことを色々と知っていた。
仮に彼が以前から自分のことをつけ狙い、こそこそ調べ回っているストーカーでもない限り、自分のことをそんなに詳しく知っているのはおかしい。
そして、そんなストーカーなんていたら、自分が気付かないわけがないので、――ならば、彼の話を信じる他ない。
変な感じだ。
別に、自分はその物語の中から飛び出してきた存在ではない。
生まれて、ずっと生きてきた。
彼の手によって生み出されたわけではない、それなのに……。
「…………」
さきほど。彼に助け出された直後、シィナは、……不覚にも、涙を流してしまった。
わけがわからなかった。
なぜ自分は泣いてしまったのか。
助かった安堵からなのか、……いや、そんな感じではなかった。
もっと、胸の奥底から感情が漏れ出てきて、それが涙として漏れ出た……みたいな、そんな感じ。
でも、ベルのその話を聞いて、――なるほど、と思った。
妙な話だが、さっきの自分の訳の分からない感情の落としどころとしてはちょうどよい。
そんなことで泣いてしまったとあれば、いささか癪ではあるが、でも仕方ない。
自分にとってはそれを想うのは『ハジメテ』だったのだから。
少女が、その気持ちについての自覚を持ったところで、――不意に、二人のもとへ駆け寄って来る人物が。
「ああっ! いたいた、おーい、旅人さん!」
シィナと並び歩き、ちょうど街の大通りへと入ったところだった。
ベルの姿を見かけて、声をかけてきたのは――昨晩、泊まった宿屋の主人だ。
「ん? 宿屋の……」
「ああ。あんた、昨日ウチに泊まったお客さん、ベル・ノーライトさんだね。よかった、まだ街を出ていなかったんだな」
「どうした? 俺、何か忘れ物でもしていたか……?」
「いやっ、違うんだ、あんたに話が……、あの、あんた、部屋に″小説″を残して行っただろう」
「え? ああ……」
昨晩。
宿の部屋で、なんとなく小説を書いた。
だが、誰かに見せる当てもないので、そのまま部屋に置いていき、悪いが処分しておいてくれ……と、今目の前にいるこの主人に頼んだはず。
「そ、それがよ、あんたの部屋に置いてあったあの小説……俺、つい気になってちらっと読み始めたら、も、ものすげえ面白くて! 普段文字なんかまともに読まねえのに、いやもう没頭するぐらい読みふけっちまって……!」
興奮した様子で、主人は言うのだ。
「あ、ああ。ありがとう。あなたが読んでくれたなら、俺としてもありがたいよ。良かったら、そのままもらっておいてくれ」
「いや違う! それから、ちょっとばかし大事に成っちまって……」
宿屋の主人は、興奮した様子のまま、ベルが去った後のことを語り出した――。
・・・
彼の部屋に置いてあった紙束。その小説を、つい読み始めてしまった主人。
読み始めたら止まらず、宿のカウンターに持って行って、ずっと読んでいたらしい。
あまりに没頭するあまり、お客さんが来たのを気付かなかったほど。
『ちょっと、あなた! さっきから声をかけているじゃない! 客が来たと言うのに無視なんて、どういうことかしら!』
客は、豪奢なドレスを着たご婦人。
なんと、名家マクレイス家の夫人であった。
『すんません! た、ただいま、お部屋をご用意して……』
『あら。それは何かしら』
『へ? これは、ついさきほど出られた旅人の方が置いて行かれたものでして。小説ですね』
『わたくし、日ごろからよく読書など嗜んでおりますのよ。わたくしの声も聞こえないほど読み耽っていたというのは、よほど面白いのかしら、それは。ちょっと見せてごらんなさいな』
『いや、しかしこれは処分しておいてくれと頼まれたものでして……』
『なあに? わたくしが見せてと言っているのに。いいから寄越しなさいな』
そう言って主人の手から紙束を奪い取る夫人。
そのまま何の気なしにその文字の羅列へと視線を落とし――。
『お、お客さん? あの……、お部屋の方へご案内しますから、そ、そちらの方で読まれては……』
――と、主人が何度か声をかけても聞こえないほどに、宿のロビーで立ったまま没頭して読んでしまっていた。
『――はっ。わたくしとしたことが、我を忘れて読み耽ってしまっていたわ!』
ようやく我に返った婦人。
『これは素晴らしいわ。とても惹きつけられるわ、こんな小説を呼んだのは初めてよ!』
『え、ええ』
『これは、ぜひ、わたくしに買い取らせてくださいな!』
『え? いえあの、そう言われましても、それは私のものではございませんし……』
『いくらでも出しますわよ! ホラ、これだけあれば文句はないでしょう。いいから受け取りなさい。これはわたくしが持っていきますからね。旅行から帰ったら、ぜひ我が子にも読ませてあげたいわ』
そう言って、マクレイス夫人は宿代とは別の大金を渡し、小説を持って行ってしまったという……。
・・・
(マクレイスか……)
ベルは心中、呟いた。
その名に思い当たる部分もあるが、まあ、今は置いておく。
「……で、その小説をご婦人に渡したんだな。別に、構わないぞ。元々、処分しておいてくれと頼んだものだし」
「いや違いますよ、これが、その金です!」
そう言って、差し出したのは麻袋。
口が開いており、中が窺えるが……そこには、大量の紙幣。
「あんたが書いた小説だ、その買い取り代金を、俺がもらうことはできねえ! あんたを見つけられてよかった……これを、受け取ってくれ!」
大金だ。
さすがにベルは慌てる。ただ暇つぶしに書いただけの小説だし、処分しておいてもらおうとしていたのだから……まさかそんな大金を渡されようとは。
「い、いや、こんな大金、もらえないよ。なんなら、あなたがもらっておいてくれても……」
そう言って、断ろうとしたベルだが、……すかさず隣から、割って入る声。
「にゃに言ってんのさ、ベル! 折角くれるっていうんだから、もらわないと逆に失礼だにゃ!」
シィナだ。
袋に入った大金を目にしてテンションが上がっているのか、異様にそわそわとしている。
シィナがそう言うし、宿の主人はぐいぐいと押し付けて来るしで、結局断り切れずにその金を受け取ってしまったベル。
「……金をもらうつもりじゃなかったのにな。なんか、申し訳ないような気になるよ」
「ほんとにゃ? ……じゃあさ、そのお金、良い使い方しようよ」
「良い使い方?」
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