上 下
71 / 80
シーズン1/第二章

ルミナ・モルガノットの冒険⑦(アガメ遺跡)

しおりを挟む

 イリアス地区街道沿いの交通拠点、アガメ村。
 その村の外れの森の中に、小さな池があった。

 池には直径二メートルほどの底穴があり、穴を潜った先には上下が反転した不思議な地下空洞が広がっていた。
 そこより通路が伸び、古代人が作り出した遺跡となっている。遺跡通路には魔蟲に寄生された人間の成れの果て、骸骨の群れが現れた。

 それを越えた先には広々としたドーム状の部屋……。部屋の中心には水が溜まった穴があり、穴の中から寄生性の魔蟲の群れがうじゃうじゃと湧いて出てきたのだ。


「ここへ来るのに通ってきた池の底穴に似てますね、これ」

 それら蟲の大群をなんとか一掃し、危機を脱した末、ルミナはその穴を見下ろす。

「ああ。確かに」


 あれほどの蟲の大群。
 遺跡が構える罠として、あれが最後となっただろう。――だとすれば、この穴を潜った先が遺跡の最奥部と思われる。
 そこまで至って、遺跡調査は完了されるのだ。


「ここを潜った先にこそ、遺跡が守る『旧時代の遺物』があるはずだ」
「旧時代の、遺物?」

「うん、まあ、そうだな。端的に言えば、遺跡に眠るお宝、みたいなことだよ」
「お宝……」

 侵入さえ困難な古代の遺跡、道中には恐ろしいモンスターが立ち塞がる……そんな苦難を乗り越えた先、遺跡の最奥部には相応の『お宝』が眠る。
 ――確かに『古代遺跡って言えばそういうものだよな』と、思えた。
 遺跡なんて初めて来たのに、そんな感慨が浮かんだのは不思議である。


「頼むよ、ルミナちゃん」
「は、はい……!」

 水でなみなみと満たされた穴の淵に並び立つウェイドとルミナ。

 水の中に潜るには、ルミナの力が必要だ。

 水の精霊石の使いは、ウェイドよりもルミナの方が圧倒的に優れている。さきほどだって、彼女のその力のおかげで魔蟲の群れを掃討できた。



 ルミナは、紺碧の輝きを放つ小さな石を右手のぎゅっと握り込む。
 その小さな胸の内に宿る暖かな力感――『魔力』を、石へと注ぎ込む。もはや慣れたもので、本当に息を吐くように容易くそれを行える。

「失礼」

 ウェイドが短く言って、少女の開いている方の手を握った。
 ルミナが石によって造り出す魔法効果を自身にも借り受けるため、手を触れる必要がある。


 精霊石は、ルミナからの魔力付与を受けて輝きを次第に増す。
 やがて石から湧き立つ光の粒は、少女と男をふわりと包み込んだ。

 水中においても呼吸を行え、さらに水濡れさえしないという、便利な魔法効果が得られた証である。
 ルミナは左隣に立つ男をちらと見上げる。――ウェイドは言葉なく小さく頷く。それを合図とし、二人はざんぶと、水で満つ丸穴へと揃って身を落とした。



 穴は深く、暗い水で満たされている。精霊石が輝きを放つので暗闇に包まれることはない。

 狭い筒のような穴に入り、あとはただ力を抜き、ゆっくり水の中を下降していく。
 やはり、池の底穴と似ていた。

 きれいな真円の穴は、径が変わらないまま長く続き、やがて一分ほど潜水していった先でようやく広がったのだ。
 漏斗の細い方から太い方へ抜けたようなこの感じ。――そして、やがて訪れる違和感。

 水中をゆっくりと下降していたのが、そこでピタリと止まり、頭の方に重みが感じられた。
 これは、もしかして……と思っていると、目の前、水のあぶくが下から上へ落ちていった。そこで確信を得て、足元を見る。


 やはり。潜り進んで行った先、下の方に、水面が見えたのだ。

 二人は顔を見合わせると、ぐるり、と身を上下に翻した。そして、そのまま水上へ向かう。


「ぷはっ」
 水上へ顔を出したルミナ。同時に、ウェイドも顔を出す。

 穴の中を潜り進んだ先、そこは上下が反転した大きな地下空洞。さきほどのドーム状の部屋よりもずっと広く、天井もかなり高い。

 さすがに、困惑の顔を浮かべるウェイド。


「えーっと、これは、どういうことでしょう、ウェイドさん……」

 元々、あの池の底穴を進んだ先で、上下反転の空間に出たはずだ。
 旧時代の魔法によって造り出された摩訶不思議なその空間は、そのまま遺跡へと続いていた。だから、二人はずっと地上から見て逆さまの状態で遺跡探索をしていたことになる。

 ……そこで、遺跡奥の丸穴に入り、潜った先で……また上下反転だ。
 要するに、今は地上と同じ向き。

 なんという不自然な造りの遺跡か。

 趣味の悪い魔蟲の配備といい、理解不能な設計といい、この遺跡を造った古代人の感性は狂っている。ウェイドは呆れたような溜め息を吐きつつも、冷静に辺りを見回してもいた。



 水から顔を出した状態のまま、ぐるりと首を巡らせて周囲を見る。

 空洞内は水でいっぱいだ。
 壁はつるんときれいに削られた岩肌で、そのままドーム天井に続いている。せり出した地面がないので、水から陸地へと上がることができない。
 水の底が深いので足をつけられない。精霊石の魔法効果によってバタ足の必要もなく水上に顔を出していられるのが幸いだ。


「ここに、……遺跡が守る、その、なにかお宝のようなものがあるんでしょうか」
「ああ。……きっとアレだ。ホラ。向こう側の壁に……」

 そう言ってウェイドが指差したのは、この広大なドーム空間の端。
 二人が穴を潜りぬけて顔を出したのは、空洞内の端の方だったが、その反対側の壁に窪みがあった。――通路として奥まで続いている様子はない。プリンをスプーンで一口分掬い取ったような、丸い窪みである。

 その窪みの中に、何か大きな『はこ』が見える。
 ここからではまだ遠く、はっきりと見えないが、どうやら石製の細長い匣である。


 要するにアレが、『宝箱』か。


 魔蟲というおぞましい怪物が闊歩する地下の遺跡……その奥深くに鎮座する『宝箱』。
 それが、なんというか、『おあつらえ向き』な光景だと、ルミナには思えた。

 さきほども同じように感じたが、なぜこのような感慨が湧くのか不思議だ。
 旧時代の遺跡なんて初めて見たのだし、『遺跡とはかくあるものだ』なんて知識はない筈なのだが……なぜか、遺跡奥に眠る宝箱、という様相が妙にしっくりと来る。

 多分、これは『既視感』というやつだ。
 本当はそんな光景を見ていないのに、さも見たことがあるように感じてしまう、アレだ。



「よし。あそこまで泳ごう」

 ルミナが奇妙な感慨を得ていることなど知らず、ウェイドはそう言って少女の手を引く。

 ――と、そのときだった。

 ざっぱああああああん、と。
 水中で爆発でも起こったかのような激しい水音が、突然、空洞内に響いた。


「うおっ」
「きゃっ」

 音に驚く間もなく、すぐに押し寄せる大波に襲われるルミナとウェイド。
 波に押され、ばしゃん、と、後方の岩壁に叩きつけられる。


「うぐっ、だ、大丈夫か、ルミナちゃ――、ぐっ、がぼ……」

 ウェイドは少女の身を案じたが、しかしそれどころではなかった。
 波に呑まれ、ルミナとつないでいた手が離れてしまったのだ。……途端にルミナから流れ受けていた魔法効果が途切れ、水中で息もできないし水濡れも防げなくなる。


「ウェイドさんっ」

 ルミナは無事だった。波に押されて壁に激突したが、幸い、頭など打つことはなく、凹凸のない滑らかな岩壁だったのでダメージも少なかった。
 ルミナは急いで泳ぎ、ウェイドの手を取る。


「大丈夫ですか」
「ふう、……ありがとう、ルミナちゃん」
「いえ。えっと、一体何が……」

 ようやく波が収まってきた。
 二人は正面へ目を向ける。――そして、驚きに目を見開く。



 自分たちが今向かおうとしていた方向、石製の匣が置かれる壁の窪み。
 ――その目の前に、巨大な影が立ちふさがっていた。
 おそらく水中から勢いよく顔を出し、その勢いで大波が立ったのだろう。

 蛇が鎌首をもたげるように、ゆっくりと上へ伸び行く影。
 実際、蛇のように細長いシルエットである。
 いや、蛇よりは少し丸みを帯びているか。どちらかと言えば、芋虫のような……。

 ――芋虫。

 そう、だった。


 巨大な蟲は、芋虫のような体形で、さきほど甲虫の足から独立して動き出したあの寄生性の魔蟲とは少し形が違う。
 節のない体幹部、頭部の先はすぼんだ口のような穴がある。

 そいつは、なおもゆっくりと顔を持ち上げていく。
 高い天井の岩盤に触れそうなほど、大きい。


 頭を大きく上げたことで、その腹部に連なる異様なものが露となる。

 ――生白く、ぬめり光る体表に、フジツボのような突起穴がびっしりと広がっているのだ。


 ルミナはそれを直視しても、顔を青ざめさせたりはしない。
 その巨大さに圧倒されてはいるものの、異様な姿を目の前にして気分を害している様子はない。やはり、ああいった生物の生々しさなどには耐性がある。
 普通の少女なら、あの姿を直視しては悲鳴を上げるか、下手をすれば卒倒してしまうのではないか。



「くそっ……。まさか最後に、こんな大物が出て来るとは……!」

 髪先から水を滴らせるウェイドは、そう言って憎らしそうに巨大な魔蟲を睨む。
 さきほどの部屋で出てきた寄生蟲の大群こそ、遺跡に配された罠の真打だろうと思っていた。それを越え、最奥部までたどり着き、目的のモノを目前としたところでここまでの大物が立ち塞がるとは……絶望感すら抱く。


 彼の手をぎゅっと握るルミナも、その表情からは不安と恐怖が感じられる。

 『遺跡の宝を守る最後の大ボス』。

 ただでさえ、そんな強敵を目前としたこの状況。そこで更にルミナの不安を掻きたてるのは、……もうウェイドは魔力残量がないという事実だ。



「逃げましょう、ウェイドさん!」

 すぐに、ルミナは彼にそう叫んだ。

 しかし、ウェイドは少し躊躇ったように黙している。
 おそらく彼の心中では、目的のモノを目の前にして撤退するのに気乗りしないようだ。それはレギオン特務官としての矜持きょうじ故か、それとも彼自身が頑固なのか。


「ウェイドさん、早く――」

 彼の心中は知り得ないが、ルミナは慌てた様子でウェイドを急かす。
 ――が、もうすでに遅かったらしい。


 ゴゴン、と、水の中でなにか重い物が動くような音がした。
 もしや、と思い至り、ルミナは水の中に顔を浸けてその底を覗き見た。……自分たちが通って来た穴。それが、塞がれている。巨大な岩が穴を覆っているのだ。

 すなわち、退路は完全に断たれたというわけである。


「ウェ、ウェイドさん! たいへんです、穴が塞がってしまって……!」
「……なるほど。それもこの遺跡の『仕様』だろうな」

「え?」
「まったく、つくづく趣味の悪い遺跡だ」

 最後の大ボスとの戦いに臨むにあたって、撤退など許さないという、この遺跡を造った古代人は考えたのだろうか。
 ……確かにそれも、ルミナにとっては『ああ、確かに、そういうものだよなあ』と思える。まったく本当に、この感慨はどこから湧くのか。



「出口が塞がっちゃってことは、じゃ、じゃあ……」

「ああ。あのバケモノを倒さないと、……遺跡が守る遺物を得られないだけじゃなく、ここから出ることさえ出来ないってことだろう。しかし……」

 ウェイドはそう言って、ギリ、と歯噛みする。
 彼はすでに魔力残量がなく、得意の魔導武器を振るえない。あれほど巨大な敵を相手に、爆発効果を発揮できないただの小さな投げナイフではまともに戦えるわけもなかろう。……そんな自身の体たらくを呪う。


「ウェ、ウェイドさん、……大丈夫です」

 そんな彼の心中を、少女は察している。


「――私が、戦いますからっ……!」


 そうだ。今まで、ウェイドに戦ってもらってばかりだった。
 さっきだって、蟲の群れに対して最終的に決定打を放ったのは彼だ。今度こそ、自分が一人で前へ出て、しっかり戦って見せなければならない、と、思った。


 不安はある。
 ……が、ルミナは精霊石の力で水を自在に操ることができるのだ。ここには大量の水がある、それは彼女にとって無限の『武器』だ。

 あれほど巨大な怪物を相手にしても、きっとなんとかできるのではないか。
 そう自分に言い聞かせて、せめて恐怖心を紛らわす。



 紺碧の輝きを放つ石を、ぎゅっと握り締め、まずはじっと敵生物を見据える。
 広い地下空洞の中、お互い、対面の壁沿いにいる。

 巨大な怪物は、ずるりと頭部を持ち上げた状態のまま。
 そのまま水面を叩いて波を起こして小さな人間を溺れさせようというのか、それとも勢いをつけて突進でもしてくるつもりか。ルミナは水に浮いた姿勢のまま、こわばった表情で身構える。



 巨大な魔蟲が見せた動きは――そのいずれでもなかった。

 体幹部を捻って体の向きを変えると、なぜか、岩壁にべたりと貼りついた。そのまま、ずりずり、と壁に腹面を擦りつけるような怪しい挙動を始めたのだ。


 一体何をしているのか。ルミナたちには背を向けて、向こう側の壁に貼りついて身を上下させている……。
 遺跡の最後の大ボスとして、すぐにでも攻撃を仕掛けてくると思ったが、拍子抜けだ。
 もしかして、眼球もないバケモノには小さな人間の姿など見えていないのだろうか。せっかく、自分が戦います、と意気込んだところに肩透かしを食らったように感じてしまうルミナ。


 ……だが、そうではなかった。

 しばらく岩壁にずりずりと腹面を押し付けていた巨大魔蟲が、ゆっくりと壁から身を放した。ぬとり、と粘液が糸を引くのが気味悪いが、身を離した後の岩壁を見るとそれ以上におぞましい。



「あ、あれは、なんだ……?」

 岩壁、蠕虫様の巨大魔蟲が腹面を押し付けていた範囲に、びっしりと――細かな丸いモノが張り付いている。
 黒い、丸いモノだ……。


「あれは……」

 遠い対面の壁。

 点々と並ぶ黒い粒……その正体に、ふと、思い当たった。 


「卵……!」
「なに?」

 ルミナがぽつりと言った言葉に、ウェイドが耳を疑った。
 魔蟲が産卵を? まさかそんなことがあるのか。
 そう思うが、目を凝らせば確かに……黒い粒は卵型であり、中で何かが蠢いているようにカタカタと揺れている。中には割れ目が入り、すでに中身が顔をのぞかせているモノもある。



 やがて殻を破って出て来たのは……さきほどの、甲虫であった。

 硬い外骨格に、柔らくうねる六本の足。
 たといその背の外骨格を破っても、足がそれぞれ独立し、細かに分裂できる凶悪な蠕虫と成る――二度と見たくもなかったあの寄生蟲が、壁に埋めつけられた卵から出てきたのだ。


「……くそっ! そうか、あれだけ寄生蟲が群れを成して出てきたのは、あのバカでかい魔蟲が卵として生み出していたからか」

 壁に埋めつけられた十数個の卵。
 しかも芋虫魔蟲はすぐに近くの壁に腹部を押し付け、またずりずりと身をこすり始めた。次なる卵を産み付けているらしい。
 一度の産卵で十数個。
 二度産んで、三十近くの数だ。
 あれらが穴を潜って、さきほどのドーム状の部屋に這い出て来ていたのだ。



 ただでさえ巨大な魔蟲を相手どろうというところに、あの寄生蟲の群れが生み出されてしまっている。
 絶望的とも言える状況の中、ルミナの胸の内には……恐怖や不安よりも、もっと別の感慨が湧いていた。

 例の、『既視感』――。

 さきほどからやたらと感じていたが、それが、この光景を見てより具体的になった感じだ。巨大な芋虫のような蟲が、腹面に連なる穴から『黒い卵』を産み出す……。

 ありもしない記憶を思い出して感じるような既視感ではなく、もっとハッキリとしたもの。


 ……この光景を、過去に、見たことがある……?


 胸の内に沸く、不思議な既視感……。

 それに呼応するかのように、手に握る精霊石が、突如、目映い光を放ち出した――……。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

ユーヤのお気楽異世界転移

暇野無学
ファンタジー
 死因は神様の当て逃げです!  地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】

永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。 転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。 こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり 授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。 ◇ ◇ ◇ 本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。 序盤は1話あたりの文字数が少なめですが 全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~

雪月 夜狐
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。 辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。 しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。 他作品の詳細はこちら: 『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】 『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】 『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】

王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません

きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」 「正直なところ、不安を感じている」 久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー 激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。 アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。 第2幕、連載開始しました! お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。 以下、1章のあらすじです。 アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。 表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。 常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。 それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。 サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。 しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。 盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。 アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?

赤ずきんちゃんと狼獣人の甘々な初夜

真木
ファンタジー
純真な赤ずきんちゃんが狼獣人にみつかって、ぱくっと食べられちゃう、そんな甘々な初夜の物語。

処理中です...