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シーズン1/第二章

ルミナ・モルガノットの冒険⑤(アガメ遺跡)

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 硬い地面と靴裏が触れる音が、四つ、鳴り響く。
 細長く続く地下通路の中で、それらはぐるぐると反響し、混ざり合い、通路の奥の暗闇へと溶けていく。

 壁に設置された燭台しょくだい、その上に青白い光を発する石が置かれている。
 通路内はその淡い明かりで照らされているが、奥まで見通せるほどではない。一歩ずつ足を進めているが、十歩分ほど先は常に暗闇になっているのだ。


「…………っ」
 暗闇は、怖い。

 青髪碧眼へきがんの少女は、込み上げる恐怖から、思わず隣を歩く男の服の裾をぎゅっと掴んでしまう。
 無意識のうちに、身を押し付けるほど彼へすり寄っていることに気付き、ハッとして体を離す。……掴んでいた裾も離すが、あんまり強く握っていたらしい、くしゃっとしわが寄ってしまっている。


「ああ、怖いなら、くっついていてくれて構わない。俺は気にしないよ。……君が気にしなければだけど」

 爽やかな笑顔で、彼が言う。
 その言葉には、少女に対しての堅実な気遣いがうかがえる。

「あ、ありがとう。ウェイドさん……」

 お言葉に甘えて……と言わんばかりに、ルミナは男の服の裾を掴み直す。



 森の中の小さな池、その底に穿たれていた大きな穴、そしてその穴の底に広がっていた上下逆転の地下空洞、さらにそこから伸びる地下通路……。
 陽の光など一縷いちるの筋も差し込むことのない、地上世界と完全に隔絶された地下遺跡である。

 さきほど、骸の兵士が通路の先から突然現れた。暗闇の中から白骨死体が顔を出す様は、少女の心にいっそトラウマを植え付けかねないほど衝撃的な光景であったのだ。
 通路先の暗闇から、またガイコツが出て来やしないか……。そう考えてしまい、一歩一歩を踏み出すのが億劫だ。

 そんな少女の心中を察しているのだろう、ウェイドが静かに言う。


「大丈夫だ、ルミナちゃん。さっきのようなのがまた出てきても、俺が倒すから」
「は、はい……!」

 頼もしい言葉をかけてくれる男を見上げ、少女はコクと頷く。


 彼は魔導武器を持っている。
 魔力を込めることによって爆発を引き起こす、特殊な投げナイフだ。

 今朝、街道で魔獣を倒したし、さきほどガイコツの集団もあっさりと蹴散らしてしまった。この先何が出てきても、彼がいれば大丈夫だと思える。

 だが。

 男への信頼は確かにあるが、それに頼っているだけで良いものかと、少女には少し葛藤があった。
 ――自分は、特務機関レギオンの所属官になったのだ。
 まだ本部での正式な手続きなどしていないので、所属官と名乗れる段階にはないが、それでも今、実際に任務にあたっている最中。
 若くして十年のキャリアを持つ先輩、ウェイドが先導してくれているからといって、自分は何もせずただついていくだけでよいのか。

 靴音が狭い通路内でぐるぐると反響する中、少女の心も少し渦巻いていた。


        /


 しばらく歩いていると、狭い通路から一転、広い部屋に出た。
 ステンレスボウルをひっくり返したような、ドーム状の空間である。
 丸い天井の頂点部には、とりわけ大きな青光の石が埋まっていて、その空間内を隈なく照らしている。

「なんだ、ここは……」

 ウェイドは、ドーム状の空間を不思議そうに見回す。


 一体どのような技術で造られたのか、岩肌をきれいに丸くくり抜いた部屋。円を描く壁は、二人が通って来た通路以外は完全な一繋ぎ。
 つまり、『出口』はない。
 ……ここが遺跡の最奥なのだろうか。

 丸い部屋の中央には、水溜りがあった。直径二メートルほどの大きな水溜りだ。ちょうど、ここへ来る途中に通った池底の穴を思わせる。


「えっと、ここが遺跡の行き当たり、でしょうか……?」
「…………おかしい」

「おかしい? な、なにがですか?」
「これだけの古代遺跡なのに、最奥に来て何もないなんて……。この遺跡にこそ、我々が求めるモノが眠っていると思っていたんだが」

「我々が求めるモノ……って、なんですか?」

 ルミナがきょとんとして尋ねるが、それに対するウェイドの返答はない。


 ウェイドの言うモノが何のことかは分からないが、この場に何もないのが不自然だというのはなんとなく共感できる。
 発見も侵入も困難な遺跡の最奥部まで来たのに、その果てに何もないというのは何とも味気ない。

 特に、通路を抜けた先にこうして広い空間があったのだから、例えばこの遺跡を支配する『ボス』みたいなのが出てきて、そいつを倒すと『お宝』が得られる、とか、――そういうのが自然なのではないか。

 ……と、ルミナは思った。
 でも不思議だ。なぜそれが『自然』だと思うのだろう。

 遺跡なんて来たのは初めてだし、遺跡調査をする人の話を聞いたこともない。こういった場における通例なんて、知る筈もないのに。


 少女がそんなことを考えていたところ、不意に、水気のある音が聞こえた。

 ぴしゃり、と、濡れた足で地面を踏むような音だ。



「――ルミナちゃん!」

 ウェイドが突然叫んだ。ハッとして、ルミナは身構える。


 ドーム空間の中央にある、大きな水溜り。――その中から、何か出てきたのだ。
 ぱしゃり、ぱしゃり、と、水の中から顔を出し、岩肌の地面に這い出して来る。

 それは、さきほど見たものだ。

 ガイコツの頭にくっついていた、蟲である。

 硬い外骨格に背を覆われた蟲。目はなく、頭部には二本の細い触角。甲羅のような外骨格の淵から六本の足が伸び、わさわさと細足を蠢かしながら歩いている。


「う……、あれはっ」
「ガイコツにくっついていた、魔蟲だ」

「は、はい。でも安心ですね、ガイコツはいません。あれ単体なら、怖くは……」 
「何を言うんだ、むしろまだ宿主を得ていない蟲の方が、危険だ!」
「え?」

「下がっていろ。絶対に、あの蟲には近づくなよ。やつらは人間あの頭に貼りつき、脳に根を張るんだ。そうなれば蟲の操り人形だ」
「…………っ」


 やつらは『寄生蟲』。
 さきほどの白骨死体は、あの蟲に寄生された人間の成れの果てなのだ。

 あの蟲に貼りつかれては、自分たちも遺跡をうつろに徘徊する死体となってしまう。死してなお、人としての尊厳を奪われたような、操り人形に……。



「でもウェイドさん! もう遺跡の奥まで来て、なんにもなかったんだから、戻ればいいんじゃないですかっ?」

「いや……。まだ戻らない」

「え? まだ、なにか調査しないといけないことが……?」

「ああ。――あの水溜りだ」
「へ?」

 次々に蟲たちが這い出て来る水溜り。
 ……あれだけの蟲が出て来るということは、ちょっとした窪みに水が溜まっただけではなく、相当に底は深い筈だ。


「やはりこれほどの遺跡に、何もないなんて不自然だ。我々の求めるモノでなくとも、少なくとも何か旧時代の遺物が眠っている筈。……きっと、あの水の中。蟲が出て来るあの穴の底だ。あそこを覗いてみないことには、調査は終えられない」

「あの中に……」

「悪いね。また水の中に潜る以上、君の協力が必要だ。……だが安心してくれ。この蟲は俺がすぐに片づけるから」

 そう言って、ウェイドはまた懐から投げナイフを取り出す。
 ――全部で、六つのナイフを持っているらしい。両手の指間に三つずつ、挟んでいる。

 ナイフの柄尻えしりから糸が伸びていて、糸の先は彼の袖の中まで続いている。どうやら、手首にリールのような器具を装着していて、投擲とうてきしたナイフを引き戻せるようになっているらしい。
 戦闘態勢になるまでは、ナイフやリール器具などを所持している気配など全くなかったのだが。暗器のようなものなのだろう。

 ウェイドの武器は、六つの投げナイフ。

 対して、蟲の数はおびただしい。十や二十では収まらない。

 黒い絨毯のようになってにじり寄って来る蟲の群れは、とどまることなく穴から這い出て来るのだ。


        /


 ウェイドが、右手を振るう。ピピピ、と、三連でナイフが投擲された。
 風を切る勢いで放たれたそれらは、ぞろぞろと押し寄せて来る無数の魔蟲、そのうち三匹に命中する。

 それぞれ亀の甲羅のような外骨格に突き立ったナイフは、すぐさま、爆ぜる。刃に込められた魔力が爆発を起こすのだ。

 ナイフで貫かれた三体の蟲を中心に三つの爆炎が広がり、周囲の蟲をことごとく吹き飛ばしていく。


「ふうっ……」

 煙が上がる中、しかし攻撃の手は止めない。

 右で投げ放ったナイフを、すぐに手首に仕込んだリール器具で引き戻す。キュルルルル、と音を立てながら糸が巻き取られる。
 三本のナイフが右手に戻って来るより先に、左手に持つナイフを三つ、投擲した。
 両利きなのだろうか、右と変わらぬ鮮やかな手捌きで放たれたナイフは、もうもうと立ち込める煙の中に消える。
 入れ替わりに、さきほどの三本のナイフが煙から出てきた。それらをパシッと指間に挟む形でキャッチすると、間髪入れずに次の爆発を起こした。爆炎と共に、蟲の残骸が散り乱れる。



「す、すごい……」

 感嘆するようにルミナは呟いた。

 通路に半身を入れるような位置で、後ろからウェイドの戦闘を眺める。六本のナイフを巧みに操り、蟲を蹴散らしていく様は目が離せない。
 もしルミナが蟲の姿に嫌悪感を覚えるようであれば、この光景はとてもじゃないが見ていられなかっただろうが、彼女は爆発の勢いで蟲の足が目の前にぼとりと落ちようとも平気だ。


 強力な魔導武器を完璧に使いこなすウェイドには、蟲ごとき、相手ではない。
 刃で外骨格ごと刺し貫き、爆発によって粉々に吹き飛ばす。その攻撃力と手数の多さに、小さな蟲では歯が立たない。
 ……のだが、ウェイドの顔はあまり余裕がなさそうである。


「くっ……」

 数が多すぎるのだ。



 ひしめき合うほどの夥しい数であれ、魔導武器を使っていれば小さな蟲ごときに圧倒されることはない。
 だが、魔力量には限界がある。

 ナイフに魔力を込めて爆発を起こしているから、魔力が枯渇すれば、彼が手に持つそれは単なる投げナイフになってしまう。
 魔力がなければこの蟲の大群には太刀打ちできない……。


「もしかして無限湧き、なのかな……?」

 ルミナは思わずそう呟いて、すぐに『なんだ無限湧きって』、と、我に返った。
 いくら倒そうとも次から次に蟲が現れて来る現状を見て、『無限湧き』という言葉がふと浮かんだのだ。旧時代に造り出されたという『魔蟲』が、無限に湧き続けるなんてことはさすがにあり得ない。


 次から次へと押し寄せて来る蟲に対し半ば躍起になっているのか、ウェイドはただひたすらにナイフを無造作に投げつけ、弾幕を張るようにして蟲たちを吹き飛ばしていく。

 外骨格が割れ砕き、中の肉感のある部分が露出して、それが爆炎によって焼ける。
 二本の触角と六本の足がバラバラに飛び散る。
 本来なら目を覆う宅鳴るような光景だが、やはりルミナは耐性があるようで、近くにまで蟲の一部が飛んできても、平然としている。

 彼女のすぐ目の前に落ちた蟲の足先が、うねうねと蠢いているのを見ても、特に顔色を変えることさえしない。


 足先がうねうねと蠢いていても…………。


「あっ」

 そこでハッとして、慌てて身を引いた。

 ――爆散してばらけた足が動いている。
 ルミナの近くに落ちた足は、うねうねと蠢き、少女に向かって行っていたのだ。

 ルミナはそれに気づいて身を引いたが、一瞬遅かったようで、蠢く蟲の足は少女の靴先にべたりと貼りついていた……。


 関節のない軟体の足は、それだけで見ると単体の蠕虫ぜんちゅうだ。
 実際、それは独立して動いているので、もはや蠕虫そのものである。

 細長い体の先、頭部にあたるだろう部分が突如としてがぱっと開いた。歯がある。
 少女の靴先に貼りついたそれは、歯を突き立て、靴の生地を喰い破ろうとしている。


「――――っ!」

 直に肌に触れようとしているのだ――と察し、ルミナはすぐに靴を脱ぎ捨てた。


 ルミナが辺りを見回すと、ナイフの爆発によって爆散された蟲の足はそこかしこに散乱している。
 それぞれ、うねうねと体を蠢かしてミミズのように這って来るのだ。


 ルミナが脱ぎ捨てた靴に、わらわらと群がり始めた。
 視力があるようには見えない。
 きっと熱を察知しているのだ。
 まだ靴に残る人肌の温もりを求めて、うぞりうぞりと集まって来る。……ミミズのような蟲が一斉に靴の中に潜りこみ、中から生地を喰い破って出て来る。


 やはりルミナはその光景自体に怖気を感じることはないが、しかしさすがにこの事態への恐怖は感じる。



「ふう、ふう……。よし。どうやら、ようやく終わったらしいな」

 その頃、ウェイドが肩で息をしながらそう言った。
 目の前の床穴から、ついに蟲が湧き出て来なくなったのだ。


「ほとんど魔力を使い切ってしまった。一体、何匹いたんだ。……まったく、この遺跡を造った古代人は、ずいぶんと悪趣味な連中だったようだな」

 魔蟲は旧時代に人為的に作り出された生物だ。
 ここにいる魔蟲たちは、当然、この遺跡を造り出した人間の手によって意図的に配置されたもの。
 遺跡の仕組みに、旧時代の人間たちの趣味の悪さが如実に表れている。


「ルミナちゃん。大丈夫だったか」

 目の前の蟲の群れを蹴散らすのにすっかり気を取られて、少女のことを忘れていた。まあ、穴から出てきた蟲はすべて爆散した。背後に控えさせていた少女に危険は及ばなかったはずだ。
 そう思いながら、ウェイドは振り返る。

 ――そこで、ようやく状況を博した。


「ウェイドさんっ。たた、たいへんです!」

 ルミナが切羽詰まった声を出す。……少女は壁に背をピタリと付けて固まっていた。
 片足だけ靴を履いていないその少女に向かって、蠕虫様の蟲たちがいくつもにじり寄っていた。



「なっ――!?」

 その光景に驚愕するが、……すぐに理解する。

 ああ、どうやら自分はあの寄生蟲への対処を完全に間違えてしまったようだ、と後悔しながら、ウェイドは駆け出した。
 駆け出したが、正直、打つ手はない。

 彼は、魔力をほとんど使い果たしてしまっている。
 もう、魔導武器は使えないのだ。
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