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シーズン1/第一章

――異世界へ。

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【森の中、一人佇む剛太郎……】


 宇宙から飛来したエネルギー生命体だとか、その影響で超人的な力を得るだとか。
 ――そんなことがここ最近に身の回りで起こっているものだから、常識を超えた突飛な出来事に直面しても自分は割とすんなり対応できる器量を得られたと、思っていた。

 しかし、今、俺は突然の事態に当惑して、頭が真っ白に染まっている。


 都市の外れの埋立地にいた。ついさきほどまで。それが、次の瞬間には全く別の場所に変わった。深閑しんかんな森の中。自分がなぜここにいるのか、さっぱりわからない。

「……ここ、どこだ……? なんだ、一体何が起こったんだ……」

 混乱するあまりいささか声が震えた。

《私にも、分からない》

 頭の中に澄んだ声で返答がある。宇宙より飛来したエネルギー生命体――何より常識を逸した存在であるところの彼女でさえ困惑した様子なのだから、この俺が情けなく混乱してしまうのは仕方がないことだろう。


 息をつき、いくらか冷静になる。とにかく状況を整理してみる。

 いつものように、宇宙から俺とミュウを狙った敵が襲来した。それを、いつものように一撃で伸してしまった。帰ろうとしたところで、突如、海に何かが現れた。何かは分からない。とにかく強大な気配を感じた。そいつが攻撃を放ち、それを喰らった――と思った次の瞬間には、ここにいた。

 あれは何だったのだろうか。もしかして俺は、あの謎の攻撃を受けて死んだのではないか? それで、ここが天国とか。

《いえ、それはないわね》
 俺の疑問を、ミュウがあっさり否定する。

《もしあなたが死んで天国に来たのだとすれば、私まで一緒に来るのはおかしいわ。あなたの肉体が滅びれば、私はその場でエネルギー体として離別するはずだもの》

 なるほど。確かにそうだ。だとすれば、俺はまだ生きている。生きて、この場に立っているわけだ。

《そもそも、天国なんて実在するとは思えないわ。それって人間の妄想でしょう? 天国だとか、神様だとか、天使だとか》

「いや、俺は信じてるぞ。きっと天国もあるし、神様もいるし、天使だっている」

《その顔でよくそんなメルヘンなセリフを言えるものね》
 どういう意味だよ、と、言葉を返そうとしたときだった。


 ――ガサ。

 ふと、背後で草を掻き分けるような音が聞こえた。重量感のある足音も。はっ、として、振り返る。
 まだ依然として状況の理解が出来ていない中、そいつは現れた。

「――熊っ!」

 全身を黒い体毛で覆われた、大きな熊だった。立ち上がれば二メートルほどになろうか。大きな黒熊である。

《……熊?》
 ミュウが、疑問の声を上げる。

「熊……だよな」
《いや、なんかおかしいわよ》

 そうなのだ。目の前の熊は、明らかにおかしい。
 熊の頭には、立派な、角が生えている。額から一本、斜めに向けて高く伸びているのだ。まるで一角クジラのようだ。いやでも確か一角クジラの角は実は角ではなくて牙だと聞いたことがあるな。


《へえ。そうなんだ》
「そうなんだよ。しかも役割としては感覚器らしいしな。なんか残念だよな。――っていや、そんな呑気に」

 呑気に語らいでいる場合じゃない、と言おうとしたが、黒熊の大きな咆哮によって遮られる。
 グオオオオオオ、という、低く太く、まさしく怪獣じみた咆哮である。

 その大きな角にしても、その鳴き声にしても、およそ熊の常識からは逸脱している。こんな熊はいない。


「こいつは一体……」
 黒熊は、じり、じり、とにじり寄って来る。さきほどの咆哮もそうだが、その鋭い目つきは、明らかな敵意を俺に向けている。ハッキリ言って、怖い。

《尿意を催していなくてよかったわね》

 漏らさねえよ。
 などと、頭の中にツッコミを入れたのと同時に、獣がこちらに向かって突っ込んできていた。グオオオオ、と雄叫びを上げながら駆け出したのだ。鋭い角が、まっすぐ迫って来る。

「うおわっ」

 俺は少々情けない声を上げつつも、その突進をひらりと躱す。
 ミュウの影響で肉体が強化されているとはいえ、あれだけ鋭い角での刺突は受けられない。且つ、特殊なエネルギーによって体が強くなっていようとも、治癒力は変わらない。

「ミュウ! エネルギー供給を!」
《ええ、すぐに》

 体に宇宙のエネルギーが流れて来るのを感じる。そのエネルギーを拳へと集中させる。

 突進を避けられた熊は、ぐるりときびすを返し、また俺に鋭い目を向けて相対する。再度、突進してこようとしているのだろう、勢いをつけるためにぐっと身を引いている。
 グゥゥゥ、と歯を剥き出しにして低く唸り声を上げる。そして、がばっと大口を開けつつ、地面を強く蹴りつけて突進を繰り出した。

 ――そんな、獣の一連の動作が俺にはまるでスローモーションのように見えている。

 角の先端が俺の喉元に向かって迫って来る。
 俺は右腕を引き、ぐっとこぶしを握り締める。

「ふんぬっ!」

 力み、鼻の穴から勢いよく空気を吹き出しつつ、俺は拳を振るった。
 螺旋を巻く立派な角の中腹あたりに、横から俺の拳が接触し、そのまま振りぬく。角は派手に砕け、そしてその衝撃で黒い巨体がふわりと宙を舞う。

 俺が折れたせいか、地面に落下した衝撃のせいか、獣は大木の足元で静かになった。


        /


 危険が去り、落ち着いたところで、さて、ここはどこなのかという問題に立ち戻る。

 角の生えた黒い熊など、明らかに俺の知る動物ではない。『いつの間にか知らない森の中にいた』という状況に、『見たことのない獣』の存在が加わると、なにやらあらぬことが頭に浮かぶ。

《なによ、あらぬことって》

「…………、いや、こう、もしかしてここは現実じゃないんじゃないか、っていう。でも、さすがに夢ってわけもないよな。――というと、『いかにもファンタジーっぽい』ニオイがすると言うかなんというか」

《ふうん。……まあ、そもそも私にはその『いかにもファンタジーっぽい』っていうのがよくわかんないけど》

「まあお前の存在もある意味ファンタジーだけど」


 などと、脳内でミュウと会話をしていても状況の理解は進まない。俺は仕切りなおすように彼女に言う。

「とにかく、周囲の状況を探ってみてくれ、ミュウ」
《わかった。少し待ってて》

 ミュウがそう言うと、頭の中が、すん、と静かになる。いや、そもそもそれが普通なのか。頭の中で声が聞こえるというのに慣れすぎて、その異常さを忘れてしまっている。

《あら、ひどい。私って邪魔者かしら》
 バッチリ聞かれている。


 周囲の状況を探る、といっても、霊体のようになって見回りに行くというわけではない。
 いつも宇宙怪人が襲来するときに事前にそれを察知できるように、ミュウは俺の頭の中に居ながら周囲の様々な気配を感じ取れるのだ。俺の視覚では到底捉えられない範囲でも、彼女がその状況を教えてくれる。いつぞや、プールの端で子供が溺れているのを知らせてくれたように。


《……あっ》
 ふと、彼女が声を上げる。

「どうした? なにか発見したのか?」

《えっとー……、とても言いにくい話なんだけれど》
 なにやら言い渋るようなミュウの態度。なんだろうか。

《今の、黒い熊……。一匹だけじゃなかったみたい》
「え?」

《周りの木の陰から、あなたのことをうかがってるわ。すごい、今にも飛びかかってきそう。十匹……二十匹……とてもたくさん。これは群れね。……あれ? 熊って群れをつくるものだったかしら》

「いや、そんな呑気に――」

 言葉の途中で、またも大きな咆哮によって遮られる。
 グオオオオオオ、という、低く太い咆哮が、十重二十重に重なり合う。四方八方から響き、大気を震わせる咆哮。耳を塞ぐ余裕もなく、木の陰からさきほどよりも少しだけ体格の小さな黒熊が飛び出してきた。次々、次々と……。


《さすがに、こんな数は相手にできないわッ! 逃げて、剛太郎》
「言われなくても――! でも、どこへっ?」

 背後から、角を向けて突進してくる黒熊。それを避け、今度は右から爪を立てて振り下ろされる手を避け、――切迫した状況の中で、一体どこへ逃げればよいのかと、ミュウに尋ねた。

《さっき、周囲を見回した時に見えたの。ここからまっすぐ行ったところに、建物があった。森の中にぽつんと建っている、教会みたいな。……ひとまず、そこへ入りましょう!》

「ああ、わかった!」

 そう返事をしつつ、俺はすでに駆けだしていた。行く先行く先で木陰から黒い巨体が飛び出してくるが、ミュウの指示でそれらを躱す。時々かすりつつ、なんとか走りぬけていった……。


        /


「――ここか!」

 立ち並ぶ木々の合間を抜けて、少し開けた場所に出た。
 ミュウが教会みたいだと言っていた通り、確かに外見はそのまま教会堂だ。白い壁、屋根から突き出た塔の上には荘厳な鐘がある。十字が掲げられているわけではないが、いわゆる『森の小さな教会』としてイメージされるような建物である。こんなところで挙式を行うのは、大方、女性の憧れとかなんじゃないだろうか。

 ただし、長いこと使われていない建物なのか、壁にはツタが這い、建物周辺も雑草が伸びていて、明らかに手入れがされていない様子だ。

《……いやでも、誰もいないならそれで好都合かもしれないわね。入りましょう》
「ああ!」

 門を抜けると、乱暴に扉口を開いて、中に入る。


「…………」
 小さな教会の中。こう言った場所に入るのは初めてだが、想像していた通りの内観だった。

 横長の木製椅子が並ぶ身廊しんろうに、両壁のステンドグラスから色めいた日が差し、その先には祭壇などがある内陣。
 ステンドグラスが一枚割れてしまっているが、それ以外はまったくきれいな教会である。
 ……そう、きれいなのだ。

《外観は手入れがされていない感じだったけど、中は……きれいね。人の出入りはあるようね》

 埃臭い空気でもなく、掃除なども定期的に行われている様子だ。勝手に入ってよかったものかと少々不安になる。


 祭壇の向こうには、台座の上に立つ肖像があった。髪の長い女性の像で、頭には輪っか、背中には羽、――といういかにも『天使』らしい像だ。その肖像も日ごろからきれいに磨かれているのか、汚れは見当たらない。とても美しい像である。

 そんな天使の肖像に魅入っていた、そのときだった。
 外から、物々しい音が聞こえてきた。どどどど、と、怒涛の足音である。そして、重々しい獣の唸り声。

《……あ、さっきの熊の群れ! 撒けてなかったみたい。追って来てる!》
「なに?」

《臭いで追って来てるのかしら……。なんにしても、あの勢いじゃあこのままこの教会の中に雪崩れ込んで来るかも! まずいわ、剛太郎》

「や、やっぱり相手にするしかないのか? でも、あの数はさすがにキツイぞ。……なんなら『奥の手』を使うか?」

《でも、チャージの時間が……》

「だったら考えてる暇もねえよ! よし、ミュウ、エネルギーを――」

 ……と、焦りながらミュウと問答していると――、

 突如として、獣の音が止んだ。
 地を蹴る足音も、猛々しい唸り声も。教会の中同様に、外もすん、と静まり返った。


「……あれ?」
《静まったわね……、って、あ。あれは……》

 ミュウが、少し驚いたように言う。
 彼女は周囲の気配を探れるので、先んじて外で何があったのか分かったのだろう。一体何があったのか、彼女に尋ねようと思ったが、俺が口を開くよりも教会の扉が開かれる方が早かった。

 扉が開き、陽光が斜角に差し込む。扉を開けた者がそこに立っている。逆光でその姿がはっきりと見えないが、ひとまず熊でなく人間であるのは明らかだし、……体のシルエットからして、女性であることも窺えた。


「…………。お前、ここで何をしている」


 カツ、と。
 小気味良い靴音を鳴らせつつ、女性は歩み寄って来る。背面からの鋭い日差しから抜け、その姿が見える。

 厳かな雰囲気の女性だった。

 年は若い、まだ二十歳前後ほどではないだろうか。だが、その若い顔立ちには似合わないほど、厳かな空気をまとっている女性だ。スラリと細い身を包むのは、黒い軍服のような服。胸元には盾を模したような紋章がある。
 驚いたことに、腰には剣を差している。服だけでなく、さきほどから小気味よい足音を奏でているブーツも黒い。手袋も黒い。

 背に長く流れる髪は、桃色。黒づくめの服装の中でその髪の鮮やかさが際立っていた。
 厳かで、そして美しい女性である。


「なにを黙っているのだ。ここで何をしているのかと、聞いたのだが」
 男性的な口調で、そう言う。俺は慌てて返答する。

「あ、ああ。えっと、森の中で熊の大群に襲われて……、って、外に熊がいなかった? 黒くて角の生えたやつが、いっぱい……」

「ああ。魔獣が群れていたな。でも大丈夫。私が眠らせた」
 あまり抑揚のない、自然な口調でそう言う女性。

「眠らせた……? い、一体どうやって……」
「魔法だ」
「まほっ……」

 …………魔法。

 思いがけない単語に、驚く。
 しかし、この女性がまさか冗談を言っているようには見えない。角の生えた黒熊に、赤髪の女性が口にした魔法という単語……。

 これはいよいよ、非現実的なことを現実として受け入れなければならないだろうか。


「……お前、さっきから様子がおかしいな。……そもそもどうしてこの森にいるのだ。魔獣の森は立ち入り禁止だぞ」

「何をしていた、って言われても……」
 どう答えるべきか。自分がなぜ森の中にいたのか、いやそもそもここがどこなのか、俺には全く分からないのだ。

 俺が逡巡しゅんじゅんしていると、女性は、はあ、とため息をついてから言う。

「……ちゃんと落ち着いて話しを聞く必要がありそうだな。先に、祈りを済ませたい。待っていてくれるか。……間違っても、逃げようなんて考えるなよ」

 じと、と、鋭い目つきで言われる。少しだけ背筋に寒気が走った。

「ああ、先に自己紹介だけはしておこうか。
 ――私は、エシリィ・モーカートン。ブルック騎士団第三十六師団の師団長。ちなみにトライデント魔法学院の出で、第百七代目ヴァルキリーのメンバーだった。……ここまで聞けば、私が祈りを捧げる間にこっそり逃げようなど、考えられないだろう」

 そう言うと、彼女はツカツカと身廊を歩いて行き、祭壇の方へと向かった。天使の肖像に向かって祈りを始める。


 どうやら自身の威厳を示して逃亡の意思を抱かせぬようにしたつもりらしいが、……彼女が何を言っているのか、俺にはさっぱり分からなかった。
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