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第四章
5月4日(土):努々現
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【凛】
せっかくの連休なので、家の掃除をしようと思った。
掃除は、割と好きだ。普段、学校帰りでは時間的な余裕がないけど、本当ならもっとこまめに家の掃除をしたいくらい。もともと、連休に入ったら徹底的に掃除してやろうと思っていた。
気合を入れて居間や風呂場やトイレまでピカピカにして、最後に自分の部屋の片づけを行う。
その最中、押入れの奥から古いおもちゃが出てきた。
チープな作りのステッキだ。
柄のところにアニメのロゴがあった。ちゃんと丁寧に扱っていたのか、そのロゴは擦り切れもせずきれいに読める。
『マジカル☆マリーちゃん』。
京一の好きだった『忍者ヒーロー・カミカゲマン』と続けて放送されていて、その時間は二人で並んでテレビ画面に食い入るように観ていた。――確か、毎週土曜の17:00だったか。
もう十年ほど前だが、そのアニメの内容は自然と思い出された。
小学一年生のマリーちゃんは実は魔女の一族の末裔で、ステッキの力で魔法少女に変身して悪者と日々戦かっている。
彼女はとにかく強い。
生まれながらに最強レベルの魔力を持っていて、ほとんどの怪物は彼女を前に歯が立たないのだ。
しかし彼女はなにも敵を退治してしまうばかりでなく、悪いことをしないように諭してあげたり、改心する手助けをしたりと、とても心優しい少女なのだ。
当時、私はそのアニメが大好きだった。
『マリーちゃん』に強く憧れていたのだ。
なぜそこまでそのアニメが好きだったのか、そのステッキを眺めていると、ふとその理由を思い出した。
母のことが大好きだった。いや、まあそんなのは子として当然のことだけど。
母の内面的な部分は言うまでもないことだが、ことさら、母の握るおにぎりが好きだった。
今でも思い出される、ただ白米に塩味を利かせて握っただけだとは思えないほどおいしいおにぎり。それはもう、言うなれば魔法的においしかったのだ。
私は、母に尋ねたことがある。
『ふしぎ。どうしてお母さんがにぎると、こんなにおいしいおにぎりになるの?』
『それはねー、母さんの手は魔法の手だからだよ。だあい好きな凛ちゃんのことを想っておにぎりを握ると、魔法の力でおにぎりがおいしくなっちゃうの。隠し味ってやつね』
くす、と笑って母はそう返した。
当然、冗談だ。私がそのとき魔法少女モノのアニメを観ていたのを知ってか知らずか、自分は魔法の手を持つのだと言った。
――しかし、幼く無垢な当時の私は、それを冗談などとは露も思わなかった。母は魔法が使えるのだと本気で思ったのだ。
そう信じてしまうくらい、やはり母のおにぎりはおいしかったから。
母が冗談で言った魔法を使えるという言葉。
それを聞いたのち、改めて『マジカル☆マリーちゃん』を観たとき――母への憧れがそのまま変換された。母への憧れが、魔法を使うことへの憧れへと混同されたような感じだ。
今になって思い返すと頓珍漢な話だけど、幼心の遷り変りというのは得てして頓珍漢なものだろう。
思い返せばくだらないきっかけだが、そうして私は、気付けば『マジカル☆マリーちゃん』の世界に陶酔していた。
私はステッキを握りしめる。
次第に色々な思いが溢れてきた。
私は今まで、優等生たるべしとして頑張ってきた。
それは、根本を辿れば和哉への憧れからきている。和哉のようになりたいと思って努力した。
そして、成果を出せたことで母が褒めてくれた。母に褒められるのが嬉しくなって、もっと頑張った。
そんな母は、亡くなる直前に『凛は強い人になってね』と私に言ったのだ。
私はもっともっと、頑張った。
頑張って来た。
でも、和哉は幼い頃に相手にしてもらっていただけだし、母はもうこの世にいない。
私は所詮、過去にすがっていたに過ぎない。
当然、人の心が成り立つのは経験の積み重ねに依るもので、過去の思いが今の自分に繋がっているのは自然なこと。
とはいえ、私は前を見ていなかった。
今の自分の努力の先に、何があるというのか。
歩む先に、過去の憧れや今は亡き者の面影などを投影してしまっていたのだ、――それははたして前進だろうか。
現実にないものを心の拠り所にして、意味のないものに意義を見立てて、頑張ってさえいれば強くあれると思って、しかし実際はただ虚構を見つめていただけだった。
私はやはり、弱かった。
このままではいけない、と思った。
いつまでも夢見る少女ではいられない。
現実を、がんばらなければならない。奮起しつつ、私は手に持ったそのステッキを、そのままゴミ袋に入れた。
無心になって片付けをし、気が付けばもう夕方になっていた。
ふう、と一息ついていると、ちょうど家のチャイムが鳴る。訪問者は京一だった。母に遣わされて、今日も夕飯を共にしようというお誘いをしに来たのだ。
京一は自然な顔をしているが、私はなぜか彼の顔を見た途端、どきりとしてしまった。
朝から脳裏に張り付いていた、過去の映像――初恋の瞬間。
その相手である和哉が、なぜか京一へと遷り変っていく様。
片付けに熱を入れているうちにいつの間にか忘れていたのに、京一の顔を見た途端、またそれがぶり返す。
脳内で繰り返す、すり替わった記憶の映像。
その中の幼い京一が、さらに目の前の現在の彼と重なる。そうなると一層、鼓動が強く打たれた。
どうしてだろう。おかしい。なんだろう。
自分の胸の内に沸く感情に戸惑うが、彼にそれを悟られまいと気を張った。
逸る動悸を抑え、あくまで冷静を装う。
焦ると共に、しかしこれはもう今更、誤魔化すようなものじゃないかとも思った。
はっきりと、確信できた。
なぜその想いが今になって形になったのかわからないが、理由なんてなんでもいい。とにかく、その感情が自覚された以上、それは紛れもない現実。
その現実から目を背けてはいけないのだ。
今私の目の前にいるこの男……彼に対する、この感情。つまりこれは夢でも虚構でもなく、がんばるべき現実だということだ。
せっかくの連休なので、家の掃除をしようと思った。
掃除は、割と好きだ。普段、学校帰りでは時間的な余裕がないけど、本当ならもっとこまめに家の掃除をしたいくらい。もともと、連休に入ったら徹底的に掃除してやろうと思っていた。
気合を入れて居間や風呂場やトイレまでピカピカにして、最後に自分の部屋の片づけを行う。
その最中、押入れの奥から古いおもちゃが出てきた。
チープな作りのステッキだ。
柄のところにアニメのロゴがあった。ちゃんと丁寧に扱っていたのか、そのロゴは擦り切れもせずきれいに読める。
『マジカル☆マリーちゃん』。
京一の好きだった『忍者ヒーロー・カミカゲマン』と続けて放送されていて、その時間は二人で並んでテレビ画面に食い入るように観ていた。――確か、毎週土曜の17:00だったか。
もう十年ほど前だが、そのアニメの内容は自然と思い出された。
小学一年生のマリーちゃんは実は魔女の一族の末裔で、ステッキの力で魔法少女に変身して悪者と日々戦かっている。
彼女はとにかく強い。
生まれながらに最強レベルの魔力を持っていて、ほとんどの怪物は彼女を前に歯が立たないのだ。
しかし彼女はなにも敵を退治してしまうばかりでなく、悪いことをしないように諭してあげたり、改心する手助けをしたりと、とても心優しい少女なのだ。
当時、私はそのアニメが大好きだった。
『マリーちゃん』に強く憧れていたのだ。
なぜそこまでそのアニメが好きだったのか、そのステッキを眺めていると、ふとその理由を思い出した。
母のことが大好きだった。いや、まあそんなのは子として当然のことだけど。
母の内面的な部分は言うまでもないことだが、ことさら、母の握るおにぎりが好きだった。
今でも思い出される、ただ白米に塩味を利かせて握っただけだとは思えないほどおいしいおにぎり。それはもう、言うなれば魔法的においしかったのだ。
私は、母に尋ねたことがある。
『ふしぎ。どうしてお母さんがにぎると、こんなにおいしいおにぎりになるの?』
『それはねー、母さんの手は魔法の手だからだよ。だあい好きな凛ちゃんのことを想っておにぎりを握ると、魔法の力でおにぎりがおいしくなっちゃうの。隠し味ってやつね』
くす、と笑って母はそう返した。
当然、冗談だ。私がそのとき魔法少女モノのアニメを観ていたのを知ってか知らずか、自分は魔法の手を持つのだと言った。
――しかし、幼く無垢な当時の私は、それを冗談などとは露も思わなかった。母は魔法が使えるのだと本気で思ったのだ。
そう信じてしまうくらい、やはり母のおにぎりはおいしかったから。
母が冗談で言った魔法を使えるという言葉。
それを聞いたのち、改めて『マジカル☆マリーちゃん』を観たとき――母への憧れがそのまま変換された。母への憧れが、魔法を使うことへの憧れへと混同されたような感じだ。
今になって思い返すと頓珍漢な話だけど、幼心の遷り変りというのは得てして頓珍漢なものだろう。
思い返せばくだらないきっかけだが、そうして私は、気付けば『マジカル☆マリーちゃん』の世界に陶酔していた。
私はステッキを握りしめる。
次第に色々な思いが溢れてきた。
私は今まで、優等生たるべしとして頑張ってきた。
それは、根本を辿れば和哉への憧れからきている。和哉のようになりたいと思って努力した。
そして、成果を出せたことで母が褒めてくれた。母に褒められるのが嬉しくなって、もっと頑張った。
そんな母は、亡くなる直前に『凛は強い人になってね』と私に言ったのだ。
私はもっともっと、頑張った。
頑張って来た。
でも、和哉は幼い頃に相手にしてもらっていただけだし、母はもうこの世にいない。
私は所詮、過去にすがっていたに過ぎない。
当然、人の心が成り立つのは経験の積み重ねに依るもので、過去の思いが今の自分に繋がっているのは自然なこと。
とはいえ、私は前を見ていなかった。
今の自分の努力の先に、何があるというのか。
歩む先に、過去の憧れや今は亡き者の面影などを投影してしまっていたのだ、――それははたして前進だろうか。
現実にないものを心の拠り所にして、意味のないものに意義を見立てて、頑張ってさえいれば強くあれると思って、しかし実際はただ虚構を見つめていただけだった。
私はやはり、弱かった。
このままではいけない、と思った。
いつまでも夢見る少女ではいられない。
現実を、がんばらなければならない。奮起しつつ、私は手に持ったそのステッキを、そのままゴミ袋に入れた。
無心になって片付けをし、気が付けばもう夕方になっていた。
ふう、と一息ついていると、ちょうど家のチャイムが鳴る。訪問者は京一だった。母に遣わされて、今日も夕飯を共にしようというお誘いをしに来たのだ。
京一は自然な顔をしているが、私はなぜか彼の顔を見た途端、どきりとしてしまった。
朝から脳裏に張り付いていた、過去の映像――初恋の瞬間。
その相手である和哉が、なぜか京一へと遷り変っていく様。
片付けに熱を入れているうちにいつの間にか忘れていたのに、京一の顔を見た途端、またそれがぶり返す。
脳内で繰り返す、すり替わった記憶の映像。
その中の幼い京一が、さらに目の前の現在の彼と重なる。そうなると一層、鼓動が強く打たれた。
どうしてだろう。おかしい。なんだろう。
自分の胸の内に沸く感情に戸惑うが、彼にそれを悟られまいと気を張った。
逸る動悸を抑え、あくまで冷静を装う。
焦ると共に、しかしこれはもう今更、誤魔化すようなものじゃないかとも思った。
はっきりと、確信できた。
なぜその想いが今になって形になったのかわからないが、理由なんてなんでもいい。とにかく、その感情が自覚された以上、それは紛れもない現実。
その現実から目を背けてはいけないのだ。
今私の目の前にいるこの男……彼に対する、この感情。つまりこれは夢でも虚構でもなく、がんばるべき現実だということだ。
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