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家族になろうよ
兎との輪舞曲
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俺はジルの家から出た後、始めての冒険に行くことにした。安全第一で頑張ろう。今日の目標は薬草の採取とマッドラビットやランペイジチキンの討伐だ。
ちなみに武器や防具を装備した俺のステータスはこんな感じだ。
武富 鋼
レベル1
物理攻撃力 48 (+43) E
物理防御力 123 (+293)A
魔法攻撃力 53 C
魔法防御力 112 (+247)A
敏捷性 173 (+36 ) S
器用値 163 S
HP 136 A
MP 93 C
幸運値 1
武器や防具は偉大である。特に防具はお金をかけただけあって素ステータスの3倍位になっている。
俺にできる準備は全部やった。いつまでビビっても仕方ない、さあ行こう。
街の門にて門番に身分証を提示して遂に街から出た。目の前に広がるのは石畳の道路と一面に広がる草原だった。ジルに教えて貰った情報だと歩いて一時間位から森が現れ、その辺りに魔物や薬草があるらしい。森の奥に行く程魔物が強くなるから、奥まで行くなというアドバイスを貰った。
1時間程歩くと森が見えてきた。そして今まで生えてなかった植物も顔を出し始めた。まずは薬草を探しながら、魔物を見つけよう。
薬草は冒険者ギルドで見本を見せてもらっていたので、それっぽい植物を見つけたら鑑定をするのをくり返す。MPが半分位になるまで頑張ろうと決め、黙々と薬草探しをする。
2時間位薬草を探すと、アーリエ3袋、ドクダム1袋オーバ1袋を手に入れた。見本で見せてもらった薬草を鑑定した際に群生場所の詳細な条件が分かっていたので意外と簡単に見つけることができた。
そして突然そいつは現れた、木の茂みからヒョコっと顔を出し俺の方をみてきた。そう、マッドラビットだ。割とかわいい見た目だが毛が土で汚れている。とりあえず鑑定だ。
マッドラビット
レベル1
物理攻撃力 80
物理防御力 102
魔法攻撃力 0
魔法防御力 63
敏捷性 152
器用値 112
HP 54
MP 0
よし、このステータスなら殺れる。かわいいでお腹は膨れないのである。
俺は逃げようとするマッドラビットに詰め寄り、ククリ刀を振り下ろす。しかしククリ刀は掠ることもなく、マッドラビットの横を通り過ぎる。そしてマッドラビットは逃げ出した。
俺は逃げ出したマッドラビットを追いかける。茂み等があり、避けながら進むとなかなか追い付けず、10分位追いかけっこをしてようやく追いついた。
整地されていない道をずっと走っていたせいで、息が盛大に切れている。
「ようやく追いついたぞ、兎ちゃん。次こそは殺ってやる。」
マッドラビットも覚悟を決めたのか俺と対峙する。まずこちらに俺がククリ刀を振り下ろす、しかし先程と同じように掠りもしない。俺が空振りをして態勢を崩している所にマッドラビットは助走をつけ、ジャンピング体当たりをしてきた。衝撃が少しあったが大した痛みはない。
マッドラビットは綺麗な宙返りをして着地する。俺は態勢を立て直しもう1度ククリ刀を振り下ろす。しかし当たらない。またマッドラビットがジャンピング体当たりをしてくるが、今度はなんとかギリギリで避けることに成功する。
そんなことを繰り返し、20回位空振りしていたら、ククリ刀を持つ腕が疲れから力が入り辛くなった。これが最後の1振りと思いククリ刀を振り下ろす。今回は今までよりスムーズにククリ刀が振れている気がする。マッドはなんとか避けるが今回は掠ることに成功した。しかし俺の腕も限界がきて、ククリ刀を取り落とす。その隙にマッドラビットは逃げ出してしまった。俺は疲れから、ただ見送ることしかできなかった。
歩けるようになるまで、お昼ご飯を食べながら少し休憩した。マッドラビットを倒すまで頑張るか迷ったが、今日はもう疲れたので討伐は諦め帰ることにした。
ちなみに武器や防具を装備した俺のステータスはこんな感じだ。
武富 鋼
レベル1
物理攻撃力 48 (+43) E
物理防御力 123 (+293)A
魔法攻撃力 53 C
魔法防御力 112 (+247)A
敏捷性 173 (+36 ) S
器用値 163 S
HP 136 A
MP 93 C
幸運値 1
武器や防具は偉大である。特に防具はお金をかけただけあって素ステータスの3倍位になっている。
俺にできる準備は全部やった。いつまでビビっても仕方ない、さあ行こう。
街の門にて門番に身分証を提示して遂に街から出た。目の前に広がるのは石畳の道路と一面に広がる草原だった。ジルに教えて貰った情報だと歩いて一時間位から森が現れ、その辺りに魔物や薬草があるらしい。森の奥に行く程魔物が強くなるから、奥まで行くなというアドバイスを貰った。
1時間程歩くと森が見えてきた。そして今まで生えてなかった植物も顔を出し始めた。まずは薬草を探しながら、魔物を見つけよう。
薬草は冒険者ギルドで見本を見せてもらっていたので、それっぽい植物を見つけたら鑑定をするのをくり返す。MPが半分位になるまで頑張ろうと決め、黙々と薬草探しをする。
2時間位薬草を探すと、アーリエ3袋、ドクダム1袋オーバ1袋を手に入れた。見本で見せてもらった薬草を鑑定した際に群生場所の詳細な条件が分かっていたので意外と簡単に見つけることができた。
そして突然そいつは現れた、木の茂みからヒョコっと顔を出し俺の方をみてきた。そう、マッドラビットだ。割とかわいい見た目だが毛が土で汚れている。とりあえず鑑定だ。
マッドラビット
レベル1
物理攻撃力 80
物理防御力 102
魔法攻撃力 0
魔法防御力 63
敏捷性 152
器用値 112
HP 54
MP 0
よし、このステータスなら殺れる。かわいいでお腹は膨れないのである。
俺は逃げようとするマッドラビットに詰め寄り、ククリ刀を振り下ろす。しかしククリ刀は掠ることもなく、マッドラビットの横を通り過ぎる。そしてマッドラビットは逃げ出した。
俺は逃げ出したマッドラビットを追いかける。茂み等があり、避けながら進むとなかなか追い付けず、10分位追いかけっこをしてようやく追いついた。
整地されていない道をずっと走っていたせいで、息が盛大に切れている。
「ようやく追いついたぞ、兎ちゃん。次こそは殺ってやる。」
マッドラビットも覚悟を決めたのか俺と対峙する。まずこちらに俺がククリ刀を振り下ろす、しかし先程と同じように掠りもしない。俺が空振りをして態勢を崩している所にマッドラビットは助走をつけ、ジャンピング体当たりをしてきた。衝撃が少しあったが大した痛みはない。
マッドラビットは綺麗な宙返りをして着地する。俺は態勢を立て直しもう1度ククリ刀を振り下ろす。しかし当たらない。またマッドラビットがジャンピング体当たりをしてくるが、今度はなんとかギリギリで避けることに成功する。
そんなことを繰り返し、20回位空振りしていたら、ククリ刀を持つ腕が疲れから力が入り辛くなった。これが最後の1振りと思いククリ刀を振り下ろす。今回は今までよりスムーズにククリ刀が振れている気がする。マッドはなんとか避けるが今回は掠ることに成功した。しかし俺の腕も限界がきて、ククリ刀を取り落とす。その隙にマッドラビットは逃げ出してしまった。俺は疲れから、ただ見送ることしかできなかった。
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